スヌードの巻き方は、輪の長さが首まわりの何倍かで決まる|一重・二重・ねじりの分かれ目

スヌードは輪になっているので、端をどう始末するかで迷うことがありません。そのかわり、その一枚でできる形は、輪の長さで最初から決まっています。
測るのは1つだけです。輪を伸ばした全長が、自分の首まわりの何倍か。
1.5倍未満なら一重で首に沿います。2.2倍以上なら二重かねじりに入ります。あいだの範囲は、余った布をどこへ置くかで形が分かれます。
巻き方を覚えるより、手持ちの一枚が何倍かを知っておくほうが、朝の判断が早く終わります。
決めるのは、輪の倍率
巻き方の名前を先に覚えると、その一枚で成立しない形まで試すことになります。実際には、長さが足りなければ二重にはならず、余りすぎれば一重では収まりません。
だから順番は逆になります。先に倍率を出して、そこからできる形を選ぶ。 この順番なら、鏡の前で試す回数が減ります。
倍率は一度測れば変わりません。洗って縮んだり伸びたりしたときだけ測り直します。
測り方
輪のまま、両手で左右に引いてください。たるみが無くなったところで、端から端までの距離を見ます。その2倍が輪の全長です。
次に首まわりを測ります。あごの下、いちばん細いところで構いません。全長を首まわりで割った数字が倍率です。
メジャーが無ければ、手を広げた幅を目安にしても足ります。必要なのは正確な数字ではなく、1.5倍と2.2倍のどちら側にいるかです。
倍率で3つに分かれる
| 倍率 | できる形 | 余りの行き先 |
|---|---|---|
| 1.5倍未満 | 一重・首に沿う | 余りが出ない |
| 1.5〜2.2倍 | 一重・前に余りが出る | 前へ集めるか、肩へ流す |
| 2.2倍以上 | 二重/ねじり | 前後に分ける |
この表は、手持ちの一枚がどの行かを確かめるためのものです。行が決まれば、試す形は1つか2つに絞られます。
1.5倍未満|一重で沿わせる
首に沿ったまま、ほとんど動きません。余りが出ないので、形の調整はほぼ不要です。
この範囲でやることは、上下の位置決めだけです。輪を少し上げて首に近づけるか、下げて鎖骨に近づけるか。上げるほど暖かく、下げるほど顔まわりの空きが増えます。
この範囲の一枚は、上着の中に入れやすいのが利点です。 かたまりができないので、襟の中でも厚みが出ません。
1.5〜2.2倍|余りの置き場所を決める
一重で回すと、前に布が余ります。この余りをどこへ置くかで、印象が分かれます。
前へ集めると、あごの下にかたまりができます。かたまりは横に広がるので、顔まわりの情報が横向きになります。片側の肩へ流すと、縦に落ちる面ができて、方向が縦になります。
どちらでも構いませんが、片側へ流すなら左右のどちらかに決めて、その日は動かさないでください。 途中で入れ替えると、肩の上に折り目が残って、余りの形が乱れます。
2.2倍以上|二重かねじり
二重にすると、輪が首を2周します。布が前後に分かれるので、厚みが分散します。
このとき見るのは、前と後ろで厚みがそろっているかです。そろっていれば二重のままで足ります。偏っていれば、次の節のねじりを入れます。
倍率が2.6倍を超えると、二重にしてもまだ余ります。この場合は、二重にしたうえで前の余りを軽く前へ引き出し、下へ落としてください。三重にすると首元が上へふくらみ、あごとの空きが無くなります。
ねじりを入れる分かれ目
ねじりは、二重にして厚みが偏ったときにだけ入れます。
輪を1回だけひねって8の字にすると、前へ来る布と後ろへ回る布が入れ替わり、厚みが分かれます。入れる位置は、あごの真下ではなく少し横へずらすと形が落ち着きます。
ねじりは1回までです。 2回入れると交差が2か所になり、そこに厚みが固まって、かえって前へ出てきます。
偏っていないのにねじりを入れる必要はありません。ねじりそのものが目的ではなく、厚みをそろえるための手です。
かたまりの底を、どこに置くか
形が決まったら、最後に高さを見ます。見るのは、いちばん下の縁があご先から何センチ下にあるかです。
目安は8センチから12センチ。ここより上だと、あごとかたまりの間が詰まって、顔まわりの空きが無くなります。ここより下だと首元が空いて、風が入ります。
二重にすると底が上がります。二重にした日は、底の位置を必ず見直してください。 上がりすぎていたら、後ろ側の布を下へ引いて、前の底を下げます。
幅は、倍率とは別の変数
筒の高さ、つまり幅も見え方を変えますが、これは倍率とは別に働きます。
幅が広いものは、一重でも首元に面ができます。折り返して幅を半分にすれば、面の高さが下がって、あごの下の空きが増えます。折り返した縁は1本の線になるので、その線の高さも底と同じように見てください。
幅の狭いものは、二重にしても厚みが出にくいのが利点です。倍率が2.2倍以上で幅が狭ければ、二重にしても首元が詰まりません。
襟の形との関係
上着の襟が立っているか寝ているかで、入る量が変わります。
立った襟の中に入れる場合、かたまりの底が襟の高さより下にあることを確かめてください。底が襟の中に収まっていると、外から見えるのは首元の面だけになり、形が崩れません。
寝た襟や襟の無い上着では、かたまりがそのまま外に出ます。この場合は、底の位置を12センチ側へ下げると、上着の肩の線とかたまりの縁が離れて、両方が別々の情報として読まれます。
どちらとも取れるとき①|伸びる素材
編み地のものは、引くと伸びます。測るときにどこまで引くかで、倍率が0.2ほど動きます。
このときは、軽く引いた状態で測ってください。 強く引いた長さで測ると、実際に巻いたときより長い数字が出て、二重にできると判断してしまいます。
伸びる素材は、巻いているうちにも少しずつ伸びます。朝ちょうどよかった二重が、夕方にゆるむのはこのためです。ゆるんだら、ねじりを1回足すと締まります。
どちらとも取れるとき②|屋内で外せない
輪になっているので、頭から抜かないと外せません。屋内に長くいる日は、これが不便になります。
対策は、倍率の低い一枚を選ぶことです。1.5倍未満なら首に沿うので、外さずに下へずらして、鎖骨のあたりに置いておけます。かたまりが無いぶん、そのままでも収まります。
2.2倍以上の一枚を屋内で使う日は、二重にせず一重で肩へ流しておくと、外さずに厚みだけ減らせます。外す・外さないではなく、厚みを移すという選び方もできます。
洗ったあとに測り直す
編み地は洗うと縮んだり伸びたりします。3センチ動くだけで、2.2倍だったものが2.1倍になり、二重が成立しなくなることがあります。
洗ったら、一度測り直してください。倍率が変わっていたら、巻き方も新しい倍率に合わせます。同じ巻き方を続けようとして形が決まらない日は、たいてい倍率が動いています。
乾かし方でも変わります。吊るして乾かすと重さで伸び、平らに置いて乾かすと形が残ります。倍率を保ちたいなら、平らに置いて乾かすほうが安定します。
買うときに、売り場で確かめること
売り場では首まわりを測れないことが多いので、手を使います。
輪を両手で左右に引き、たるみが無くなった状態で、片手の親指と小指を広げた幅が何個ぶん入るかを数えてください。広げた手の幅はおよそ20センチなので、その2倍が輪の全長になります。自分の首まわりを一度だけ測って覚えておけば、その場で倍率が出せます。
倍率を出さずに巻いて確かめるのは、判断が鏡の印象に寄るので後で外れます。 店の鏡は上から光が当たっていて、厚みが実際より薄く見えることが多いからです。
すでに持っている一枚と倍率が重なるなら、幅の違うものを選ぶと役割が分かれます。倍率が同じで幅も同じ二枚は、色が違っても同じ形にしかなりません。
手持ちの仕分けも、同じ測り方でできます。10分で終わります。
- 手持ちの輪を全部、机の上に並べる
- 1枚ずつ両手で引いて、全長を測る
- 首まわりで割って、倍率を書き出す
- 1.5倍未満・1.5〜2.2倍・2.2倍以上の3つの山に分ける
書くのは倍率の数字1つだけで足ります。次に使う朝、巻き方を思い出す必要がなくなります。
3つの山のうち、どれかが空いていたら、次に足す一枚はその倍率から選びます。色を増やすより、倍率の穴を埋めるほうが、使える形が増えます。
まとめ
スヌードで決めるのは、巻き方の名前ではなく倍率です。
輪の全長を首まわりで割る。1.5倍未満なら一重で沿わせ、1.5〜2.2倍なら余りを前か肩へ、2.2倍以上なら二重にして、厚みが偏るときだけねじりを1回。最後に、かたまりの底をあご先から8〜12センチ下に置く。
この4行で、手持ちの一枚の巻き方が決まります。
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よくある問い
- Q. スヌードの長さは、どう測ればいいですか
- 輪のまま両手で左右に引き、たるみが無くなったところで端から端までの距離を測ります。その2倍が輪の全長です。次に首まわりを測り、全長を首まわりで割ってください。出た数字が倍率です。1.5倍未満なら一重で首に沿います。1.5倍から2.2倍は一重で余りが出る範囲、2.2倍以上で二重かねじりに入ります。メジャーが無ければ、手を広げた幅を目安にしても構いません。
- Q. 二重にすると首元がふくらみすぎます
- 倍率が足りていない可能性があります。2.2倍未満で二重にすると、輪が首に強く回って布が押し合い、上へふくらみます。この場合は二重をやめて、一重のまま余りを前へ集めてください。それでも二重にしたいなら、ねじりを1回入れて8の字にすると、布の行き先が分かれてふくらみが下へ落ちます。ねじりは1回までで、2回入れると今度は厚みが1か所に固まります。
- Q. ねじりは入れたほうがいいですか
- 必要なときだけです。二重にして、前と後ろで厚みが偏っているときに入れます。ねじりを1回入れると輪が交差して、前へ来る布と後ろへ回る布が入れ替わり、厚みが分散します。偏っていないなら入れる必要はありません。ねじりそのものが目的ではなく、厚みをそろえるための手です。入れる位置は、あごの真下ではなく、少し横にずらすと形が落ち着きます。
- Q. かたまりの底は、どこに置けばいいですか
- あご先から下へ何センチのところに、いちばん下の縁が来るかで見ます。目安は8センチから12センチ。ここより上だと、あごとかたまりの間が詰まって、顔まわりの空きが無くなります。ここより下だと、首元が空いて風が入り、暖かさの役割が落ちます。二重にすると底が上がるので、二重にした日は底の位置を必ず見直してください。
- Q. 洗ったら形が変わって、前と同じに巻けません
- 倍率が動いたからです。編み地のものは洗うと縮んだり伸びたりして、輪の全長が数センチ変わります。3センチ動くだけで、2.2倍のものが2.1倍になり、二重が成立しなくなることがあります。洗ったあとに一度測り直して、倍率が変わっていたら巻き方も変えてください。同じ巻き方を続けようとするより、新しい倍率に合わせるほうが早く決まります。
— メグラシ編集部




