パンツネイビーコーデ|秋冬は靴と羽織りを黒か茶のどちらに寄せるか

**手持ちのネイビーのパンツを、窓際で黒い靴の横に置いてみてください。**1m離れて見て、パンツと靴の境目が分かりにくいなら、あなたのパンツは黒に近い紺です。境目がはっきり分かれて、パンツが青く見えるなら、青みの強い紺です。
ネイビーのパンツのコーデは、この1つで靴と羽織りの色が決まります。
- 黒に近い紺 なら、靴と羽織りは 黒 に寄せる
- 青みの強い紺 なら、靴と羽織りは 茶 に寄せる
秋冬は、羽織りが全身の中でいちばん面積の大きい服になります。羽織りと靴の色をそろえて、パンツの紺を同じ色ではさむ。これだけで、ネイビーのパンツのコーデは落ち着きます。
逆の色を合わせたいとき、たとえば青みの強い紺に黒い靴を合わせたいときにも、やり方があります。この記事では、その条件と、どちらとも取れる紺の場合の決め方を順に書いていきます。上に何を着るかについては、ネイビーパンツに合うトップスに分けてあります。
結論:紺が黒寄りか青寄りかで、靴と羽織りが決まる
ネイビーは、黒とも茶とも合う色だと言われます。それ自体は間違っていません。ただ、ひとくちにネイビーと言っても、黒に近いほど暗い紺から、青がはっきり見える明るめの紺まで、幅があります。
黒に近い紺は、黒と並べたときに明るさの差がほとんどありません。そのため、黒い靴や黒いコートを合わせると、全身がひと続きの暗い色としてまとまります。ここに茶色を合わせると、茶色だけが明るく浮いて見えやすくなります。
青みの強い紺は、黒と並べると、紺の青さがはっきり見えます。黒を合わせると、青と黒の色の違いが目立って、足元や羽織りだけが別の服のように見えることがあります。茶色は青の反対側にある色なので、青みの強い紺と合わせると、お互いを引き立てながらまとまります。
つまり、紺が黒に近いほど黒、青に近いほど茶です。これが基本の寄せ方になります。
測り方|黒い靴の横に置いて、窓際で1m離れて見る
紺が黒寄りか青寄りかは、照明の下ではほとんど区別がつきません。室内の白い照明は、紺の青さを弱く見せるからです。昼間の窓際で、自然の光の下で見てください。
並べるもの
並べるのは、ネイビーのパンツと、手持ちの黒い靴です。黒い靴がなければ、黒いバッグや黒いニットなど、表面が黒一色のものなら何でも構いません。パンツを床か椅子の上に広げ、裾のあたりに黒いものを並べて置きます。
見る距離と時間
近くで見ると、紺の青さはいつも見えてしまいます。1m離れて、5秒ほど見てください。人がコーデを見るときの距離に近い見え方になります。
境目が分かりにくく、パンツと靴がひと続きに見えるなら、黒寄りの紺です。境目がはっきりしていて、パンツのほうが明らかに青く見えるなら、青寄りの紺です。
スマートフォンで撮って確かめる
それでも迷う場合は、並べた状態をスマートフォンで撮ってから、画面の色を白黒にして見比べてみてください。白黒にしても境目が分からないなら、明るさがほぼ同じなので黒寄り、白黒にしてパンツのほうが明るく見えるなら青寄りです。色の違いではなく、明るさの違いで判断できるので、照明の影響を受けにくくなります。
パンツを2本以上持っているとき
ネイビーのパンツを2本以上持っている人は、全部を並べて、同じ黒い靴の横で見比べてください。同じネイビーと呼ばれていても、1本は黒寄り、もう1本は青寄り、ということがよくあります。
2本の紺がはっきり違うなら、それぞれに合う靴と羽織りを決めておくと、朝の迷いが減ります。黒寄りの1本は黒い靴と黒やグレーの羽織りの日、青寄りの1本は茶色の靴とキャメルの羽織りの日、という具合です。
2本とも同じくらいの紺なら、色の寄せ方は同じで構いません。かわりに、形や素材の違いで使い分けます。ウールのテーパードパンツは仕事の日、綿のワイドパンツは休日、というように分けると、同じ寄せ方でも印象が変わります。
黒寄りの紺に、黒を合わせる組み方
黒寄りの紺のパンツは、黒い靴、黒い羽織りと合わせるのがいちばん落ち着きます。全身が暗い色でまとまるので、きちんとした印象になり、仕事の日にも向いています。
靴
靴は、表面がなめらかな黒い革のものが合わせやすいです。パンプス、ローファー、ショートブーツなど、形は何でも構いません。紺と黒の明るさの差が小さいので、靴の形がそのまま全身の印象に出ます。先が丸い靴ならやわらかく、先が細い靴ならすっきりとした印象になります。
羽織り
羽織りは、黒、チャコールグレー、または紺です。黒いコートを合わせると、パンツの紺がコートの裾から少し見えるだけになり、全身がほとんど黒に見えます。重く見えるのが気になるなら、チャコールグレーにすると、明るさが一段上がって、紺も見えやすくなります。
重く見えないようにする1か所
黒寄りの紺に黒を合わせると、全身の明るさが低くなります。冬はとくに、顔まわりが暗く見えやすくなるので、首元か手元に明るい色を1か所置いてください。白いシャツの襟、明るいグレーのマフラー、白っぽいバッグなどです。明るい色を置く場所は、顔に近いほど効果があります。全身が暗く見えるときの直し方は、冬コーデが暗く見えるでも詳しく書いています。
黒い靴の表面の違い
同じ黒い靴でも、表面に光沢のある革と、光沢のないスエードやマットな革では、紺との並び方が変わります。光沢のある黒は、光を返すぶん、黒寄りの紺の横でも少し明るく見えて、足元に締まりが出ます。マットな黒は、光を吸うので、黒寄りの紺とほとんど同じ明るさに見え、パンツと靴がひと続きになります。
脚を長く見せたい日はマットな黒、足元をはっきり見せたい日は光沢のある黒、と分けて使うと、同じ黒い靴の組み合わせでも印象を変えられます。
黒寄りの紺に、茶を合わせたいとき
黒寄りの紺に、茶色の靴や羽織りを合わせたい日もあると思います。合わないわけではありませんが、条件があります。
茶色を選ぶなら、こげ茶のような暗い茶色にしてください。明るい茶色やキャメルは、黒寄りの紺の横で明るさの差が大きくなりすぎて、靴だけが浮いて見えます。こげ茶なら、紺との明るさの差が小さく、なじみます。
羽織りをキャメルにしたい場合は、靴を黒かこげ茶にして、キャメルの面積を羽織りだけにとどめてください。キャメルの羽織りに明るい茶色の靴を合わせると、上と下に明るい茶色が2か所入って、真ん中の黒寄りの紺だけが沈んで見えます。
もう1つの方法は、パンツと靴の間に、紺か黒の靴下やタイツをはさむことです。裾と靴の間に暗い色が入ると、パンツと靴がつながって見え、茶色の靴でも浮きにくくなります。
黒い羽織りと茶色の靴を同時に使う日
黒寄りの紺のパンツに、黒いコートとこげ茶の靴を合わせるという組み方もあります。黒とこげ茶は、明るさが近いので、並べても浮きにくい組み合わせです。
このとき、こげ茶をもう1か所に置くと、まとまりが出ます。バッグかベルト、手袋のどれかをこげ茶にしてください。靴だけがこげ茶だと、黒い靴を履き忘れたように見えることがありますが、茶色が2か所あれば、意図して組んだことが伝わります。
反対に、黒いコートの日に明るいキャメルの靴を合わせるのは、黒寄りの紺のパンツとは相性がよくありません。上の黒と、下のキャメルの明るさの差が大きく、間にある紺が沈んで見えるからです。
青寄りの紺に、茶を合わせる組み方
青みの強い紺のパンツは、茶色の靴と羽織りに寄せると、紺の青さがきれいに見えます。黒寄りの紺より明るさがあるので、全身がやわらかく、休日にも向く組み合わせになります。
靴
靴は、キャメルや明るめの茶色の革靴、スエードのブーツなどがよく合います。秋冬なら、スエードの茶色はとくに相性がよい素材です。表面の起毛が光をやわらかく受けるので、紺の青さと並べたときに、強すぎない印象になります。
羽織り
羽織りは、キャメル、ベージュ、茶色です。キャメルのコートと青寄りの紺のパンツは、秋冬の定番と言える組み合わせです。コートと靴の茶色をそろえると、パンツの紺が上下の茶色にはさまれ、全身がまとまります。
茶色の明るさのそろえ方
靴と羽織りの茶色の明るさは、完全にそろえる必要はありません。ただ、差が大きすぎると、どちらかが浮いて見えます。目安は、靴のほうを羽織りと同じか一段暗くすることです。足元が暗いほうが全身が安定して見えます。羽織りがキャメルなら、靴はキャメルかこげ茶。羽織りがベージュなら、靴はキャメルか明るい茶色です。
茶色の靴が1足だけのとき
茶色の靴が1足しかないなら、その茶色に合わせて羽織りを選ぶのが近道です。靴を白い紙の上に置いたときに見える色の傾き、つまり黄みか赤みかを見て、同じ傾きの羽織りを合わせます。
黄みのある茶色の靴なら、キャメルやベージュの羽織りがよく合います。赤みのある茶色の靴なら、こげ茶やボルドーに近い茶色の羽織り、あるいはグレーの羽織りのほうが落ち着きます。
羽織りに茶色を使わない場合は、靴の茶色をバッグやベルトでもう1か所拾うと、靴だけが浮きません。全身の中で同じ色が2か所あると、その色は偶然ではなく選んだ色として見えます。
青寄りの紺に、黒を合わせたいとき
黒い靴しか持っていない、黒いコートしか持っていないなど、青寄りの紺に黒を合わせる日もあるはずです。このときは、黒を全身の2か所以上に散らしてください。
黒が靴の1か所だけだと、青い紺と黒の違いが足元だけで目立って、靴が別の服のように見えます。黒をもう1か所、首元か手元に置くと、黒が全身にある色として読まれ、足元だけが浮かなくなります。黒いニット、黒いバッグ、黒いマフラーのどれかを1つ足すだけで十分です。
もう1つの方法は、パンツと靴の間に黒いタイツか靴下をはさむことです。裾と靴の間に黒が数cm入ると、靴の黒がパンツの裾までつながって、境目がやわらかくなります。
黒いコートを合わせる場合は、コートの下に着るトップスを、紺より明るい色にしてください。白、明るいグレー、水色などです。黒いコートと青い紺のパンツの間に明るい色が入ると、黒と紺がぶつからずに、それぞれの色として見えます。
第3の色|グレー・白・キャメルの使い分け
黒と茶のどちらにも寄せたくないときは、グレー、白、キャメルの3色が、ネイビーのパンツのつなぎ役になります。
グレーは、黒寄りの紺にも青寄りの紺にも合わせやすい色です。明るいグレーなら全身が軽く見え、チャコールグレーなら落ち着いて見えます。グレーの靴や羽織りを合わせると、黒ほど重くならず、茶ほど主張しない中間の組み合わせになります。
白は、靴に使うと全身が一気に軽くなります。白いスニーカーやレザーの白い靴は、紺のどちらの側とも合います。秋冬の白い靴は、全身が重くなりやすい季節に、足元から明るさを足す役割を持ちます。白いスニーカーを合わせるなら、裾の長さとの関係も見ておくと、より整います。くわしくはスニーカーのトレンドと裾の合わせ方にまとめています。
キャメルは、茶色の中でもとくに青寄りの紺と相性のよい色です。羽織りにだけキャメルを使って、靴は黒にするなど、茶と黒を組み合わせる場合のつなぎ役にもなります。
裾と靴の間に何cm見えるか
ネイビーのパンツのコーデで、もう1つ見ておきたいのが、パンツの裾と靴の間に見える部分です。秋冬はここに、靴下やタイツの色が入ります。
0cm|裾が靴にかかる
裾が靴の甲にかかって、間に何も見えない場合は、パンツと靴の色の関係だけを考えれば大丈夫です。黒寄りの紺に黒の靴、青寄りの紺に茶の靴という基本の寄せ方をそのまま使います。
1〜5cm|足首が少し見える
テーパードパンツやアンクル丈のパンツで、足首が少し見える場合は、その部分の色が全身の印象を左右します。ここに肌が見えると、秋冬は寒々しく見えやすいので、靴下かタイツの色を入れます。色はパンツと同じ紺か、靴と同じ色のどちらかにしてください。パンツと同じ紺ならパンツが長く見え、靴と同じ色なら靴が大きく見えます。
5cm以上|はっきり見える
クロップド丈のパンツなどで、5cm以上見える場合は、靴下やタイツが1つの色として目立ちます。この場合は、羽織りかトップスの色と合わせると、全身の中でその色が2か所になり、まとまります。グレーの靴下にグレーのニット、キャメルの靴下にキャメルのコートといった組み方です。
靴下とタイツの素材
秋冬の靴下やタイツは、素材によって色の見え方が変わります。同じ紺でも、薄いナイロンのタイツは肌が透けて明るく見え、厚手のウールの靴下は光を吸って暗く見えます。
黒寄りの紺のパンツには、厚手で光を吸う素材の靴下やタイツを合わせると、パンツの暗さとそろいます。青寄りの紺のパンツには、少し光を返す綿の靴下や、薄手のタイツを合わせると、パンツの明るさとそろいます。
リブ編みの靴下は、縦の線が入るので、足首が細く見えます。足首が少し見えるくらいの丈のパンツなら、リブの靴下をパンツと同じ紺にすると、脚が長く見えます。
ブーツを合わせる日
秋冬は、パンツにブーツを合わせる日も増えます。ブーツの場合は、パンツの裾をブーツの上にかぶせて履くか、ブーツの筒の中に入れるかで、色の見え方が変わります。
裾をかぶせると、パンツの紺がブーツの足首まで続くので、パンツとブーツの色の差が小さく見えます。青寄りの紺にこげ茶のブーツ、黒寄りの紺に黒のブーツという基本の組み合わせなら、かぶせて履くのがいちばん自然です。
筒の中に入れると、ブーツの色が膝下まで大きく見えるので、ブーツの色が全身の印象を左右します。この場合は、羽織りの色をブーツと同じにして、上と下で色をそろえてください。
羽織りの丈とパンツの形
羽織りの色に加えて、丈とパンツの形の組み合わせも、全身の印象を変えます。
ワイドパンツには、腰までの短い丈の羽織りか、膝下までの長い丈の羽織りが合います。中途半端な太ももの真ん中くらいの丈は、ワイドパンツの広がりとぶつかって、全身が四角く見えやすくなります。
テーパードパンツやストレートパンツには、どの丈の羽織りも合わせやすいですが、お尻が隠れるくらいの丈が、いちばん安定して見えます。
羽織りの丈が長いほど、羽織りの色が全身に占める面積は大きくなります。長いコートを着る日は、とくに羽織りと靴の色の寄せ方を意識してください。コートの色と靴の色がそろっていれば、パンツの紺は、コートの裾から靴までの短い部分にしか見えなくても、全身がまとまって見えます。
バッグとマフラーで色をもう1か所拾う
靴と羽織りの色をそろえられない日は、バッグかマフラーで、どちらかの色をもう1か所拾ってください。全身の中で同じ色が2か所あると、その色が装いの軸として読まれます。
黒い靴にキャメルのコートを合わせた日なら、黒いバッグか黒い手袋を持つ。茶色の靴にグレーのコートを合わせた日なら、茶色のバッグか茶色のマフラーを巻く。こうすると、靴と羽織りの色が違っていても、全身のまとまりが崩れません。
拾う色は、靴の色のほうが失敗しにくいです。足元の色が上半身にも出てくると、全身の上と下がつながって見えます。
どちらとも取れるとき① 黒寄りにも青寄りにも見える
窓際で並べてみても、黒寄りとも青寄りとも言い切れない紺があります。いわゆる中間の紺です。
この場合は、手持ちの靴の数で決めてください。黒い靴が多いなら黒寄りとして扱い、茶色の靴が多いなら青寄りとして扱います。中間の紺は、どちらにも寄せられる幅のある色なので、手持ちの多いほうに合わせるのがいちばん無駄がありません。
両方とも同じくらい持っているなら、季節の進み方で分ける方法もあります。秋の早い時期は、茶色の靴とキャメルの羽織りで青寄りに。冬が深まって、コートが黒やチャコールグレーに変わってきたら、黒い靴で黒寄りに。同じパンツでも、季節で寄せ方を変えると、長い期間飽きずに履けます。
もう1つの判断材料は、パンツの素材です。ウールやフランネルのように起毛した素材の紺は、光を吸うので黒寄りに見えやすく、黒との相性が上がります。綿やポリエステルのように表面がなめらかな素材の紺は、光を返すので青く見えやすく、茶との相性が上がります。
光の下で色が変わって見えるパンツ
紺の中には、日の光の下では青く、室内の照明の下では黒く見えるパンツがあります。表面に少し光沢がある生地や、ウールに化繊が混ざった生地に多い性質です。
こういうパンツは、その日にいちばん長くいる場所の光で決めてください。外を歩く時間が長い日は青寄りとして茶色の靴、室内にいる時間が長い日は黒寄りとして黒い靴を合わせます。
職場の照明の下で見られる時間が長いなら、黒寄りとして扱う日を多めにしておくと、組み方が安定します。休日の外出では青寄りとして扱って、茶色の靴でやわらかい印象にする、と分けておくと、同じパンツで2通りの装いができます。
どちらとも取れるとき② 黒い靴しか持っていない
青寄りの紺のパンツを持っているけれど、靴は黒しかない、という人は多いはずです。新しく茶色の靴を買う前に、手持ちで組む方法があります。
まず、黒を全身の2か所以上に散らしてください。靴の黒に加えて、バッグ、マフラー、ベルトのどれかを黒にします。黒が全身にあると、足元の黒だけが浮いて見えることがなくなります。
次に、パンツと靴の間に黒いタイツか靴下を入れます。裾と靴の間がつながると、紺と黒の境目がやわらかくなります。
それでも足元が重く見えるなら、羽織りを明るめのグレーやベージュにしてください。上半身が明るくなると、全身の中で足元の黒が締め色として働くようになり、重さより引き締まりとして見えるようになります。
黒い靴だけで回しながら、もし1足だけ買い足すなら、茶色の中でもこげ茶を選ぶと、青寄りの紺にも黒寄りの紺にも合わせられて、使える日が多くなります。秋冬に茶色の革靴やブーツをどう合わせるかは、赤茶のワークブーツコーデでも、タイツの色との関係として書いています。
どちらとも取れるとき③ 茶色が赤みか黄みか分からない
茶色の靴や羽織りには、赤みのある茶色と、黄みのある茶色があります。青寄りの紺と合わせるとき、この違いで印象が変わります。
黄みのある茶色、つまりキャメルや明るい茶色は、紺の青さと反対側にある色です。並べると、お互いがくっきりと引き立ちます。明るく、すっきりとした印象になります。
赤みのある茶色、つまりレンガ色や赤茶は、紺の青さとの間に、少しだけ紫に近い色の重なりが生まれます。落ち着いた、深みのある印象になります。
どちらか分からないときは、茶色のものを白い紙の上に置いてみてください。白い紙の横で、オレンジや黄色に寄って見えるなら黄み、赤や紫に寄って見えるなら赤みです。
迷ったら、黄みのある茶色を靴に、赤みのある茶色を羽織りやバッグに使うと、足元がすっきりして、上半身に深みが出ます。両方を同時に使うときは、どちらか一方を面積の小さいほうに回してください。
茶色の羽織りしか持っていないとき
羽織りがキャメルや茶色のコートしかなく、パンツは黒寄りの紺という組み合わせもよくあります。この場合は、コートの茶色とパンツの紺の間に、明るさのつなぎを入れてください。
コートの下に着るトップスを、グレーやアイボリーなど、紺と茶色の中間の明るさの色にします。コートを開けて着ると、中のトップスがつなぎになって、上の茶色と下の紺がぶつかりにくくなります。
靴は、パンツの紺に寄せた黒か、コートの茶色に寄せたこげ茶です。迷ったらこげ茶を選ぶと、コートと靴で茶色が2か所になり、全身にまとまりが出ます。
職場で履く日・休日に履く日
ネイビーのパンツは、職場でも休日でも履ける便利な1本です。色の寄せ方はパンツの紺で決まるので、職場と休日で変えるのは、靴の素材と羽織りの形だけで十分です。
職場の日は、表面がなめらかな革の靴を選んでください。黒寄りの紺なら黒のパンプスやローファー、青寄りの紺ならこげ茶やキャメルの革靴です。羽織りは、肩の線がはっきりしたジャケットやチェスターコートなど、形のきちんとしたものにします。
休日は、スエードの靴やスニーカー、ショートブーツなど、表面に表情のある靴が合います。羽織りは、ニットのカーディガン、ブルゾン、ダッフルコートなど、やわらかい形のものに替えます。
職場によっては、茶色の靴よりも黒い靴のほうがふさわしいとされる場面もあります。会議や来客、式典がある日は、黒寄りの紺のパンツに黒い靴という組み合わせにしておくと、どんな場面でも浮きません。
冠婚葬祭や改まった場に履くとき
ネイビーのパンツを、法事の後の会食や、子どもの学校の式典など、少し改まった場に履いていくこともあるでしょう。この場合は、黒寄りの紺のパンツを選び、靴と羽織りを黒に寄せてください。
青寄りの紺は、明るさがあるぶん、改まった場では軽く見えることがあります。手持ちが青寄りの紺しかない場合は、羽織りを黒か紺のジャケットにして、靴は黒の革のパンプスにすると、全身が落ち着きます。
改まった場では、茶色の靴より黒い靴のほうが無難とされることが多いので、迷ったら黒を選んでおくと安心です。
年代での調整
色の寄せ方は年代で変わりませんが、似合いやすい明るさの差は、年代で少しずつ変わります。
20代から30代は、紺と靴、紺と羽織りの明るさの差が大きくても、全体が軽やかにまとまりやすい年代です。青寄りの紺に白いスニーカーとキャメルのコートなど、明るさの差がはっきりした組み合わせも楽しめます。
40代以降は、明るさの差をやや小さくすると、落ち着いた印象になります。青寄りの紺でも、キャメルよりこげ茶を選ぶ。黒寄りの紺に、黒よりチャコールグレーの羽織りを合わせる。こうした一段階の調整で、全身にまとまりが出ます。
50代以降は、顔まわりの明るさがとくに大事になります。ネイビーのパンツに合わせる羽織りは、黒より、グレーやベージュ、キャメルのように、顔に明るさを返す色を選ぶと、全身の印象がやわらかくなります。靴は黒やこげ茶で引き締め、上半身に明るさを集めるのが、この年代の組み方の基本です。
体型や脚の長さで変えるところ
色の寄せ方は、体型で変える必要はありません。変えるのは、裾と靴の間の見せ方です。
脚を長く見せたいなら、パンツと靴の色をそろえて、間に見える靴下やタイツもその色にします。黒寄りの紺なら全部を黒か紺に、青寄りの紺なら靴をこげ茶にして、靴下も茶色か紺にします。足元に色の切れ目がなくなるので、脚がひと続きに見えます。
足が大きく見えるのが気になるなら、靴をパンツより一段暗い色にしてください。明るい色の靴は足を大きく見せやすく、暗い色の靴は小さく見せやすい性質があります。
買い足すなら1足目と1着目
ネイビーのパンツをもっと履くために何かを買い足すなら、順番があります。
1足目は、手持ちのパンツの紺と反対側の色の靴です。黒寄りの紺のパンツしかなく、黒い靴を持っているなら、こげ茶の靴を。青寄りの紺で、茶色の靴を持っているなら、黒の靴を。反対側の色が1足あると、寄せ方を2通り使えるようになります。
1着目の羽織りは、グレーかキャメルです。どちらも、黒寄りと青寄りの両方の紺に合わせやすく、靴が黒でも茶でも、どちらとも組めます。黒いコートを持っているならキャメルを、キャメルのコートを持っているならグレーを選ぶと、手持ちとの重なりが少なくなります。
迷ったときの決め方のまとめ
ここまでの内容を、朝に迷ったときの順番として並べ直しておきます。
最初に、パンツの紺が黒寄りか青寄りかを思い出します。分からなければ、黒い靴の横に置いて1m離れて見る。次に、靴を決めます。黒寄りなら黒、青寄りなら茶。手持ちになければ、反対側の色で、黒なら2か所以上、茶ならこげ茶を選ぶ。最後に、羽織りを靴と同じ側の色にするか、グレーで中間にするかを決めます。
この3つを決めたら、残りは首元に明るい色を1か所置くかどうかだけです。冬の暗い日や、顔色が沈んで見える日には、白やアイボリーを首元に足してください。
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よくある問い
- Q. ネイビーのパンツに黒い靴は合わないのですか
- 合わないわけではありません。黒に近い紺のパンツなら、黒い靴はむしろいちばん落ち着く組み合わせです。違和感が出やすいのは、青みの強い明るめの紺に、光沢のない黒い靴を合わせたときです。紺の青さと黒の重さがぶつかって、足元だけ別の服のように見えることがあります。その場合は、裾と靴の間に黒か紺の靴下やタイツをはさむか、首元か手元に黒を1点置いて、黒を全身の2か所以上に散らすとまとまります。
- Q. 茶色の靴とネイビーのパンツは、どんな茶色を選べばいいですか
- パンツの紺が青寄りなら、黄みのあるキャメルや明るい茶色がよく合います。黒寄りの紺なら、こげ茶のような暗い茶色のほうが、パンツとの明るさの差が小さくてなじみます。迷ったら、靴をパンツの裾の横に置いて、靴だけが浮いて見えないかを確かめてください。浮いて見えるなら、靴の茶色が明るすぎるか、黄みが強すぎるかのどちらかです。
- Q. ネイビーのパンツに合わせる羽織りの色が分かりません
- 靴の色と同じ側に寄せるのが、いちばん失敗しにくい選び方です。黒い靴なら、黒、チャコールグレー、紺の羽織り。茶色の靴なら、キャメル、ベージュ、茶色の羽織りです。羽織りと靴の色をそろえると、パンツの紺が2つの同じ色にはさまれる形になり、全身にまとまりが出ます。羽織りだけ別の色にしたいときは、バッグかマフラーで靴の色をもう1か所拾ってください。
- Q. 仕事でネイビーのパンツを履くとき、休日と変えたほうがいいですか
- 変えるのは靴の素材と羽織りの形だけで十分です。仕事の日は、表面がなめらかな革の靴と、肩の線がはっきりしたジャケットやコート。休日は、スエードやスニーカーと、ニットのカーディガンやブルゾンです。色の寄せ方そのもの、つまり黒に寄せるか茶に寄せるかは、パンツの紺で決まるので、仕事でも休日でも変える必要はありません。
— メグラシ編集部





