ネイビージャケットコーデ|下の色は、紺との明るさの差で選ぶ

**ネイビーのジャケットに何を合わせるか迷ったら、下の色は、紺との明るさの差で選んでください。**明るさをはっきり離すか、明るさをそろえて素材を変えるか。どちらかに決めれば、紺のジャケットはほとんどのボトムと組めます。
紺はよく「何にでも合う色」と言われます。それは半分だけ本当です。紺そのものは落ち着いた色で、どんな色とも喧嘩しにくいのですが、下の色との明るさの差によっては、思ったように見えないことがあります。いちばん多いのが、暗い紺のジャケットに黒いパンツを合わせて、「紺と黒を取り違えて着てきたのかな」と見えてしまうことです。反対に、明るい白を合わせると、上の紺だけが重く浮いて見えることもあります。
この記事では、まず手持ちの紺が明るいのか暗いのかを確かめて、そこから下の色を選ぶ手順をまとめます。色の名前ではなく、窓辺とスマホのカメラで確かめられる明るさで決めるので、紺のジャケットを1着持っていれば、今日から試せます。
ジャケットの下に着るインナーの色はネイビージャケットのインナーの色で扱っています。この記事は、その外側の、ボトムと足元の話です。
結論:明るさを離すか、明るさをそろえて素材を変えるか
ネイビージャケットに合わせる下の色は、紺との明るさの関係で2つに分かれます。
1つめは、明るさをはっきり離す組み方です。明るいグレー、ベージュ、アイボリー、色落ちしたデニムがここに入ります。上と下の境目がはっきりして、全体が軽く見えます。
2つめは、明るさを紺に近づけて、そのかわり素材か色の温度を変える組み方です。チャコールグレー、焦げ茶、ボルドー、そして紺のボトムがここに入ります。上下がひと続きに見えて、落ち着いた印象になります。
| 下の色 | 紺との明るさの差 | 向く紺 |
|---|---|---|
| 明るいグレー・ベージュ | 大きい | どの紺でも |
| アイボリー・オフホワイト | とても大きい | 中間〜暗い紺 |
| 色落ちしたデニム | 大きい | どの紺でも |
| キャメル・中くらいの茶 | 中くらい | どの紺でも |
| チャコールグレー・焦げ茶 | 小さい | 明るい〜中間の紺 |
| 黒 | 紺による | 明るい紺。暗い紺は間を挟む |
困るのは、この2つのどちらにも入らない組み合わせです。明るさは近いのに、素材も色の温度も似ている。そういう組み合わせが、取り違えたように見えたり、ぼんやり見えたりします。黒は、紺の明るさによってどちらにも転ぶので、表でも別扱いにしています。
自分の紺は、明るい・中間・暗いのどれか
下の色を選ぶ前に、手持ちのジャケットの紺がどのくらいの明るさなのかを確かめます。紺と呼ばれる色には、青みがはっきり見える明るいものから、ほとんど黒に見えるものまで、かなりの幅があります。
確かめ方はこうです。昼間、日の入る窓辺にジャケットを置いて、その横に黒い服か黒いバッグを並べます。照明をつけた部屋ではなく、窓からの自然な光で見てください。そこから2歩下がって、紺と黒の見分けがつくかどうかを見ます。
2歩離れても、紺の方がはっきり青く見えるなら「明るい紺」です。近くで見れば青いけれど、2歩離れると黒とほとんど区別がつかないなら「暗い紺」です。その中間、2歩離れると少し迷うけれど、よく見れば青いとわかるくらいなら「中間の紺」として扱ってください。
白い紙を横に置くのもわかりやすい方法です。白い紙と並べると、紺の青みがはっきり見えるので、黒との違いが判断しやすくなります。紙を置いても青みがほとんど感じられないなら、暗い紺と考えて大丈夫です。
素材によっても見え方が変わります。光沢のある素材は光を返すぶん明るく見え、起毛したウールやフランネルは光を吸うぶん暗く見えます。同じ色に染めた紺でも、ツイードのジャケットは平らな織りのジャケットより一段暗く見えることが多いはずです。だからこそ、色の名前ではなく、手持ちの1着を実際に見て決めます。
スマホのモノクロ写真で、上下の差を測る
明るさの差をもっと確かめたいときは、スマホのカメラを使います。カメラの設定でモノクロ、あるいは白黒のフィルターを選び、ジャケットと合わせたいボトムを並べて撮ってください。床やベッドの上に並べて、真上から撮れば十分です。
モノクロにすると、色の違いが消えて、明るさの違いだけが残ります。撮った写真で、ジャケットとボトムが同じくらいの灰色に写っていれば、明るさの差は小さいということです。はっきり違う灰色に写っていれば、差は大きいということになります。
見分けの目安はこうです。ジャケットとボトムの境目が、モノクロ写真でもすぐに見つかるなら「離れている」組み合わせです。境目を探さないとわからないなら「そろっている」組み合わせです。そろっている組み合わせは、素材か色の温度が違っていればまとまり、どちらも似ていればぼんやり見えます。
この方法の良いところは、照明や目の慣れに左右されにくいことです。紺と黒を長いあいだ見比べていると、目が慣れてどちらも同じに見えてきますが、写真なら一度で判断できます。手持ちのボトムを1本ずつ並べて撮っておけば、どれが紺と離れていて、どれがそろっているのかが一覧でわかります。
黒を合わせるとき:暗い紺には、間に明るいものを挟む
紺と黒の組み合わせは、迷う人がいちばん多い組み合わせです。結論から言えば、明るい紺なら黒はそのまま合います。紺の青さがはっきりしていれば、黒との違いは見ればわかるので、取り違えたようには見えません。むしろ、黒が紺の青さを引き立てて、きりっとした印象になります。
問題は、暗い紺に黒を合わせるときです。2歩離れて見分けがつかない紺に黒のパンツを合わせると、遠くからは上下とも黒く見え、近づくと上だけが紺だとわかります。この「近づくと違う」が、取り違えた印象のもとです。
暗い紺に黒を合わせたいなら、上下の間に明るい1か所を挟んでください。白やライトグレーのインナーを、ジャケットの前を開けて見せるか、裾から少しのぞかせます。ウエストに明るい色のベルトを通すのも効きます。間に明るいものがあると、紺と黒は別のものとして目に入るので、近づいたときの違和感がなくなります。
間に何も挟めない日は、黒をチャコールグレーに替えるのが確実です。チャコールグレーは黒より一段明るく、色の温度も中立なので、暗い紺の隣に置いても取り違えたようには見えません。黒のパンツしか持っていない場合は、靴を茶色にして、足元で黒と紺のあいだに別の色を入れると、全体の印象がやわらぎます。
黒のスカートを合わせる場合は、パンツより取り違えた印象が出にくくなります。スカートの裾から脚やタイツが見えるので、上の紺と下の黒のあいだに、もうひとつ別の面ができるからです。グレーやベージュのタイツを合わせれば、それだけで間に明るさが入ります。黒のタイツを合わせると全身が暗くまとまるので、その場合はインナーで明るさを足してください。
グレー:明るさで、通勤と休日を分ける
紺のジャケットに合わせやすい色を1つ挙げるなら、グレーです。グレーには明るいものから暗いものまで幅があるので、選ぶ明るさで印象を変えられます。
明るいグレーは、紺との差が大きくなります。上下の境目がはっきりして、全体が軽く見えるので、休日や、少しやわらかい印象で出かけたい日に向きます。秋なら、明るいグレーのウールパンツや、グレーのニットスカートが合わせやすい組み合わせです。
チャコールグレーは、紺との差が小さくなります。上下がひと続きに見えて落ち着くので、通勤や、きちんとした場に向きます。紺とチャコールは、どちらも色の温度が中立に近いので、明るさが近くてもぼんやりしにくい組み合わせです。
その中間のミディアムグレーは、どちらにも寄せられる色です。迷ったら、まずミディアムグレーのボトムを1本持っておくと、紺のジャケットを着る日の組み合わせがほぼ決まります。素材は、秋冬ならウールやフランネルのように表面に少し毛足のあるものを選んでください。平らでつやのある化学繊維のグレーは、紺のウールと並べると素材感の違いが目立ちやすくなります。
グレーの中でも、青みのあるグレーと、黄みのあるグレーがあります。紺と合わせるなら、青みのあるグレーの方が色の温度がそろってまとまりやすく、黄みのあるグレーは少しくだけた印象になります。どちらがいいかは好みですが、通勤なら青み、休日なら黄み、と分けておくと選びやすくなります。
ベージュ・キャメル・茶:秋は色の温度で合わせる
秋らしさを出したいなら、茶系のボトムが向きます。紺は冷たい側の色、茶系は温かい側の色なので、明るさが近くても色の温度が違って、取り違えたようには見えません。これが、紺と茶の組み合わせが昔から定番になっている理由です。
ベージュは紺との差が大きく、明るく軽い印象になります。秋の初めの、まだ日差しの強い日に向きます。キャメルは差が中くらいで、紺の落ち着きとキャメルの温かさが半分ずつ出ます。焦げ茶は差が小さく、上下がひと続きに見えて、深まった秋の装いになります。
茶系を合わせるときに気をつけたいのは、黄みの強さです。黄みの強いベージュやキャメルは、紺と並べると色の温度差が大きくなりすぎて、上下が別々の服に見えることがあります。そういうときは、靴とバッグも茶系にそろえて、下半身を温かい側にまとめてしまうと、全体がひとつの組み合わせとして見えます。
素材は、秋冬ならコーデュロイやスエード調、ウールのような温かみのあるものがよく合います。ベージュのチノパンのような綿の平らな素材は、紺のウールジャケットと合わせると季節が少しずれて見えるので、その場合はジャケットも綿やリネン混の軽いものにすると落ち着きます。
白・アイボリー:秋冬は素材で季節を合わせる
白は、紺と合わせたときにいちばん差が大きくなる色です。紺のジャケットに白のパンツは、はっきりした明るさの差で、さわやかな印象になります。ただ、秋冬にそのまま合わせると、季節が少し前に戻ったように見えることがあります。
秋冬に紺と白を合わせるなら、真っ白ではなく、少し黄みや灰みのあるアイボリーやオフホワイトを選んでください。真っ白より紺との差が少し縮まり、強すぎない明るさになります。素材も、綿の平らな白ではなく、ウール、コーデュロイ、厚手の起毛素材のように、表面に影ができる素材を選ぶと、同じ明るい色でも秋冬らしく見えます。
もうひとつ気をつけたいのは、上の紺が重く浮いて見えないかです。暗い紺に真っ白を合わせると、差が大きすぎて、上半身だけが沈んで見えることがあります。中間か暗い紺にアイボリーを合わせるときは、インナーも明るい色にして、紺の面積を前から見て少し減らすと、上下の重さがそろいます。
白やアイボリーのボトムは、足元の色で印象がかなり変わります。黒い靴を合わせると、足元で一気に暗くなって、白の明るさが途切れます。秋冬なら、白に近いベージュや、明るい茶色の靴を合わせると、白からつながって自然に見えます。黒を合わせたいなら、バッグも黒にして、上と下の両方に暗い点をつくると、足元だけが重くなりません。
デニム:青どうしは2段離す
紺のジャケットにデニムは、手軽に休日らしさが出る組み合わせです。ただ、紺もデニムも青の仲間なので、明るさが近いと「似た色を2つ重ねた」ように見えて、ちぐはぐになりがちです。
決め方は、デニムの明るさを紺から2段以上離すことです。モノクロ写真でジャケットとデニムを撮って、デニムの方がはっきり明るい灰色に写るなら合います。色落ちした明るいデニムや、白っぽく見えるほど淡いデニムなら、紺とは別の色として見えるので、まとまりやすくなります。
濃い色のデニム、いわゆる濃紺のデニムを合わせたいときは、紺とデニムの明るさがほとんど同じになります。この場合は、黒の組み合わせと同じように、上下の間に明るいものを挟んでください。白いインナーを裾から見せる、白いスニーカーを履く、といった1か所があるだけで、青どうしの重なりがやわらぎます。
黒いデニムは、紺と青どうしの重なりを外せる選び方です。黒の組み合わせと同じく、明るい紺ならそのまま、暗い紺なら間に明るいものを挟む、と考えてください。デニムの表面のかすれ具合が、紺のウールの平らな表面と違うので、黒のスラックスよりは取り違えた印象になりにくい組み合わせです。
秋冬の素材:同じ色でも、毛足で一段暗く見える
秋冬は、ジャケットもボトムも起毛した素材が増えます。ここで気をつけたいのは、同じ色に染めた布でも、表面に毛足があると一段暗く見えることです。毛足の1本1本が小さな影をつくるので、平らな布より光を返しにくくなります。
たとえば、平らなウールの明るいグレーのパンツは、紺のジャケットと並べるとはっきり差が出ます。ところが同じ明るさのグレーでも、フランネルや起毛したウールになると、少し暗く見えて紺との差が縮みます。夏物の感覚で「明るいグレーだから差は大きい」と考えていると、秋冬の素材では思ったより差が小さく見えることがあります。
反対に、ジャケットの方が起毛している場合もあります。ツイードや毛足のあるウールの紺のジャケットは、平らな織りの紺より一段暗く見えます。暗い紺に近づくので、黒やチャコールを合わせるときは、間に明るいものを挟む前提で考えてください。
確かめるには、やはりモノクロ写真が役に立ちます。秋冬のボトムを出したら、季節の初めに一度だけ、紺のジャケットと並べて撮り直してください。夏のあいだに撮った写真とは、同じ組み合わせでも明るさの差が変わって写ることがあります。
素材の違いは、明るさが近い組み合わせを助けてくれることもあります。紺の平らなウールのジャケットに、焦げ茶のコーデュロイのパンツを合わせると、明るさは近くても、表面の畝の影で素材の違いがはっきり見えます。明るさをそろえる組み方をするときは、上下の表面の違いを大きくすると、ぼんやりせずにまとまります。
紺×紺:そろえるか、外すか
紺のジャケットに紺のボトムを合わせるとき、迷うのは「わざとそろえたように見えるか、たまたま似た色を着たように見えるか」です。決め方は2つに1つです。
1つめは、完全にそろえることです。同じ生地で作られた上下、いわゆるセットアップとして着ます。色も素材も同じなので、ひとつの服として見えます。通勤やきちんとした場面には、これがいちばん迷わない着方です。
2つめは、はっきり外すことです。ジャケットはウール、ボトムはコーデュロイやデニムといったように、素材を大きく変えます。色の明るさもモノクロ写真で一段以上違うものを選んでください。素材と明るさの両方が違えば、似た色を偶然着たようには見えず、紺のグラデーションとして見えます。
避けたいのは、その中間です。色は近いけれど微妙に違う、素材も似ている、という紺どうしは、いちばん取り違えた印象が強く出ます。手持ちの紺のパンツがジャケットとほとんど同じ明るさで、素材も同じような平らなウールなら、別々に着るか、間に明るいインナーとベルトを挟んで、上下を区切ってから合わせてください。
靴とバッグ:上下の差の間に置く
ボトムが決まったら、靴とバッグで仕上げます。考え方はシンプルで、上の紺と下の色の明るさの間か、どちらかに寄せた色を選ぶことです。
上下の差が大きい組み合わせ、たとえば紺と明るいグレーなら、靴は中くらいの明るさの色が合います。グレーの靴や、中くらいの茶色の靴を選ぶと、上の紺と下のグレーのあいだを足元がつないでくれます。黒い靴を合わせると、足元が上の紺と同じ暗さになって、全身の明るさが上と足元に分かれます。それが好みならかまいませんが、迷ったら中間の色にしてください。
上下の差が小さい組み合わせ、たとえば紺とチャコールなら、靴は焦げ茶か黒が合います。下と同じか一段暗い色にすると、脚の線が途切れずに長く見えます。ここで明るいベージュの靴を合わせると、足元だけが浮いて見えることがあります。
バッグは、靴と同じ色にそろえると全体がまとまります。そろえられないときは、バッグを上のジャケットの紺に近い色にするか、下のボトムに近い色にするかのどちらかにしてください。上と下のどちらとも違う色のバッグは、体の真ん中に3つめの色をつくるので、少し落ち着かなく見えます。
スカートの日は、タイツの色も足元の一部として考えます。紺のジャケットにグレーのスカートなら、グレーか黒のタイツ。紺のジャケットにキャメルのスカートなら、茶系か黒のタイツが合います。タイツを靴と同じ色にすると、脚から足元までがひと続きに見えて、上下の明るさの差がすっきり伝わります。タイツだけが上下のどちらとも違う色になると、脚の部分で4つめの色ができて、まとまりが崩れやすくなります。足元の色合わせはワークブーツの色と合わせ方でも、裾との明るさの差で整理しています。
どちらとも取れるとき① 紺が中間で、黒にするか迷う
窓辺で見ると、2歩離れて少し迷う。モノクロ写真では、黒のパンツより少しだけ明るい灰色に写る。こういう中間の紺に黒を合わせていいかどうかは、いちばん判断が分かれるところです。
こういうときは、その日いちばん長くいる場所の光で決めます。日中ずっと窓のある明るい場所にいるなら、紺の青さは見えやすいので、黒をそのまま合わせてかまいません。蛍光灯の下や、照明を落とした場所に長くいるなら、紺は暗く見えて黒に近づくので、間に明るいものを挟むか、チャコールに替えます。
もうひとつの決め方は、人との距離です。打ち合わせや会議で、相手と1メートルほどの距離で向き合う時間が長いなら、近くで見て紺と黒が違うとわかっても、それは「違う色を組み合わせている」と見えるので問題ありません。困るのは、少し離れた場所から見られる時間が長いときです。発表や受付のように、2〜3メートル離れて見られる日は、取り違えた印象が出やすいので、黒は避けるか間を挟んでください。
それでも迷うなら、迷った時点で黒をやめて、グレーかチャコールにしてください。中間の紺は、グレーの明るさを選べばどの組み合わせでもまとまります。黒でなければならない理由がないなら、迷わない方を選ぶのが、朝の時間をいちばん節約します。
どちらとも取れるとき② 光の違う場所を行き来する日
朝は窓辺の明るい光、昼は蛍光灯の会議室、夕方は暖色の照明のお店。こういう日は、同じ紺が場所によって違って見えます。蛍光灯の下では紺は青みが強く見え、暖色の照明の下では紺は黒に近く、茶系はより赤く見えます。
光の違う場所を行き来する日は、いちばん暗く見える場所に合わせて選んでください。たいていは、夕方の暖色の照明の下です。そこで紺が黒に近く見えても困らない組み合わせ、つまり明るさをはっきり離した組み合わせか、色の温度が違う茶系の組み合わせを選べば、どの光の下でも外しません。
具体的には、明るいグレー、ベージュ、キャメル、色落ちしたデニムです。これらは暗い照明の下でも紺との差が残るので、取り違えた印象にはなりません。反対に、黒、濃紺のデニム、チャコールは、暗い照明の下で紺との差が消えやすいので、間に明るいものを挟む前提で選んでください。
夜の会食や、照明を落としたお店に行く予定がある日は、特にこの見方が役に立ちます。昼間に鏡で見て良かった組み合わせが、夜のお店では上下とも黒く見えた、ということはよくあります。予定に合わせて、一番暗い場所を思い浮かべてから選ぶと安心です。
写真に撮られる予定がある日も、同じように考えてください。室内の照明で撮った写真は、目で見るより紺が暗く写ることが多く、黒やチャコールと並ぶと上下がひとつの暗い面に写ります。集合写真や、資料に載せる写真を撮る日は、明るさをはっきり離した組み合わせを選ぶか、インナーで上下の間に明るさを足しておくと、写真の中でも紺のジャケットが紺として残ります。
もうひとつ、屋外の曇りの日は、晴れた日より紺が暗く見えます。雲で光がやわらぐと、青みが感じにくくなるからです。曇りや雨の日に中間の紺を着るなら、晴れた日には合っていた黒の組み合わせも、間に明るいものを挟む側に寄せてください。
どちらとも取れるとき③ ジャケットの丈で、下の色の量が変わる
同じ紺と同じボトムでも、ジャケットの丈によって、下の色が見える面積が変わります。面積が変わると、明るさの差の感じ方も変わります。
腰骨までの短いジャケットは、下の色が見える面積が大きくなります。下が明るいグレーやアイボリーなら、全身の半分以上が明るい色になって、紺は上の小さな面として見えます。この場合、明るさの差が大きくても浮いて見えにくく、軽い印象にまとまります。反対に下が黒だと、黒の面積が大きくなるので、紺との取り違えが目立ちやすくなります。
お尻が隠れる長めのジャケットは、紺の面積が大きくなり、下の色は膝から下の細い部分だけになります。下が明るい色だと、紺の大きな面の下に明るい脚だけが見えて、上が重く見えることがあります。長めのジャケットには、チャコールや焦げ茶のように紺と明るさを近づけた下の色を合わせると、上下の重さがそろいます。
目安として、ジャケットの裾が手首より上にあるなら明るさを離す組み方、手首より下にあるなら明るさをそろえる組み方を先に試してください。腕を自然に下ろしたときの手首の位置と、ジャケットの裾の位置を比べるだけなので、鏡の前ですぐに確かめられます。
ボトムの丈でも、下の色の量は変わります。くるぶしが見える丈のパンツは、足首のところで肌かタイツの色が入るので、下の色の面積が少し減ります。床につくほど長いパンツや、ふくらはぎまで隠れるロングスカートは、下の色の面積が大きくなります。下の色の面積が大きいほど、明るさの差の影響も大きく出るので、明るい色のロング丈を合わせる日は、ジャケットを短めのものにして上下の面積をそろえると、重さの偏りが出にくくなります。
秋冬の手持ちで組む:ボトムを紺に合う順に並べる
ここまでの見方を、手持ちのボトムに当てはめてみます。紺のジャケットと、秋冬にはくボトムを全部並べて、モノクロで1枚ずつ撮ってください。
撮った写真を見て、ボトムを3つに分けます。紺とはっきり明るさが離れているもの。紺と明るさが近いけれど、素材か色の温度が違うもの。紺と明るさが近くて、素材も色の温度も似ているもの。最初の2つは、そのまま紺のジャケットと組めます。3つめは、間に明るいものを挟む前提で組むか、紺のジャケットとは別の日に回します。
分けてみると、多くの人は1つめと2つめで3〜4本、3つめで1〜2本になります。3つめに入ったのが黒のパンツや濃紺のデニムなら、それは「白いインナーの日に合わせる」と決めておけば、朝の組み合わせで迷うことはなくなります。
秋冬に1本足すなら、2つめに入る色が少ない人はチャコールか焦げ茶、1つめに入る色が少ない人は明るいグレーかキャメルを選んでください。紺のジャケットは長く着る1着になることが多いので、合わせるボトムの明るさが偏っていないかを、季節の初めに一度見ておくと、その季節の組み合わせが広がります。秋の装いがいつも同じに見えてしまう人は秋コーデがワンパターンで、足りない1枚の探し方もあわせて見てください。
インナーは最後に、上下の差を見て決める
ボトムと靴が決まったら、最後にインナーを選びます。インナーの役目は、ボトムで決めた上下の明るさの差を、仕上げとして整えることです。
上下の差が大きい組み合わせ、たとえば紺と明るいグレーなら、インナーは上下の中間か、下のボトムに近い明るさにしてください。グレーのニットや、ベージュのブラウスを合わせると、紺から下のグレーへの流れがなめらかになります。真っ白のインナーにすると、明るい面が胸元と下半身の2か所に分かれて、紺がその間に挟まって見えます。
上下の差が小さい組み合わせ、たとえば紺と黒やチャコールなら、インナーは明るい色を選んで、上下の間に明るい1か所をつくります。黒のところで見たとおり、これが紺と暗い色を取り違えた印象を消すいちばん簡単な方法です。白、アイボリー、ライトグレーが合わせやすい色です。
インナーの色を選ぶときの明るさと彩度の細かい見方はネイビージャケットのインナーの色にまとめています。ボトムを先に決めて、インナーで最後に整える。この順番で組むと、紺のジャケットを着る朝に、何度も着替える必要がなくなります。
よくある問い
- Q. ネイビーのジャケットに黒のパンツは合いませんか
- 紺がはっきり明るい場合は合います。迷うのは、紺が暗くて黒との差が小さいときです。窓辺で2歩離れて見分けがつかないほど近いなら、上下の間に白やグレーのインナーを裾からのぞかせるか、ベルトを挟んで、紺と黒のあいだに明るい1か所をつくってください。それができない日は、黒をチャコールグレーに替えると取り違えた印象が消えます。
- Q. ネイビージャケットにいちばん合わせやすいボトムの色は何ですか
- 明るさの差をつけやすいグレーです。明るいグレーなら差が大きく軽い印象に、チャコールグレーなら差が小さく落ち着いた印象になり、明るさを選ぶだけで通勤にも休日にも寄せられます。秋冬は、ウールやフランネルのように表面に少し毛足のある素材を選ぶと、紺のジャケットと季節がそろいます。
- Q. ネイビージャケットにデニムを合わせるとちぐはぐに見えます
- デニムの青と紺の明るさが近いと、似た色を2つ重ねたように見えてちぐはぐになります。デニムを紺より2段以上明るい色落ちしたものにするか、反対に黒いデニムにして青どうしの重なりを外してください。濃い色のデニムを合わせたいときは、白いインナーやスニーカーで上下の間に明るさを足すと、まとまりが出ます。
- Q. ネイビーのジャケットに茶色の靴は合いますか
- 合います。紺と茶は、明るさが近くても色の温度が違うので、取り違えたようには見えません。下が黒やチャコールなら焦げ茶の靴、下がベージュやキャメルなら中くらいの茶色の靴にすると、上下の色を靴がつないでくれます。
— メグラシ編集部





