黒タイトスカートの丈 秋冬コーデ|膝の皿のどこで裾を止めるか

**立って、黒タイトスカートの裾が膝の皿のどこにあるか見てください。皿の真ん中で止まっているなら、丈が合っていません。**上端で止めるか、下端で止めるか、ふくらはぎを越えるか。この3つのどれかに動かすと、同じ1枚でも脚の見え方が変わります。
黒は、陰影が消えて裾の線だけが残る色です。紺やグレーなら膝のまわりの影が丈の数センチを吸収しますが、黒は吸収しません。だから他の色で成り立っていた丈が、黒に替えた途端に外れます。秋冬に濃いタイツを合わせると、線はさらに強く出ます。
どこで止めるかは、膝の皿の下端からふくらはぎのいちばん太いところまでの距離で決めます。12cm以上あれば皿の下端、12cm未満なら皿の上端か、ふくらはぎを越える長さ。測り方と、手持ちの1枚を切らずに寄せる方法を順に書きます。
結論:膝の皿の中央で止めない。上端か下端か、越えるか
黒タイトスカートの丈は、膝の皿を基準にすると3つに分かれます。
| 裾の位置 | 合う人 | 秋冬の足元 |
|---|---|---|
| 皿の上端で止まる | 膝からふくらはぎの太いところまでが12cm未満の人。膝の位置が低い人 | 濃いタイツで膝の形を見せる。ブーツは履き口が膝下10cm以内 |
| 皿の下端で止まる | 膝からふくらはぎの太いところまでが12cm以上ある人 | タイツは中くらいの濃さ。ブーツの履き口は裾から10cm以上離す |
| ふくらはぎを越える | 膝の位置が低い人。横幅を出したくない人 | 裾はブーツの筒の口から3cm以上下 |
**皿の中央で止まる丈だけが、どの人にも合いません。**黒の線が膝を横に切って、そこで脚が二つに分かれたように見えます。手持ちの1枚がここにある人は、あとの章で切らずに動かす方法を読んでください。
測り方①|膝の皿の下端から、ふくらはぎのいちばん太いところまで
鏡の前に立って、片脚に体重をかけます。膝の皿の下端を指で押さえ、そこからふくらはぎのいちばん太いところまでをメジャーで測ってください。
- 12cm以上:ふくらはぎの太いところが膝から離れている脚。皿の下端で止めても、裾と太いところの間に細い部分が見える
- 12cm未満:膝のすぐ下でふくらはぎが太くなる脚。皿の下端で止めると、裾の線のすぐ下に横幅が出る
12cm未満の人が膝下丈を選ぶと、黒の裾の直線と、その下のふくらはぎの曲線が隣り合います。直線のすぐ下に曲線があると、曲線のほうが強調されます。この人は皿の上端で止めて膝の形で区切るか、ふくらはぎを越えて曲線を布の中に入れてしまうのが答えです。
測り方②|床から膝の皿までの高さを、身長で割る
もう一つ測るのは、膝の位置です。床から膝の皿の中央までの高さを測り、身長で割ってください。
- 0.28以上:膝の位置が高い脚
- 0.26から0.28:中くらい
- 0.26未満:膝の位置が低い脚
膝の位置が高い人は、皿の下端で止めても膝から下の長さが残るので、丈の選択肢が広いです。膝の位置が低い人は、皿の下端で止めると膝から下が短く見えるので、皿の上端で膝を出すか、ふくらはぎを越える長さでブーツと裾を近づけます。
身長そのものは、丈の決め方に入れなくて大丈夫です。身長が低くて膝の位置が高い人は、身長が高くて膝の位置が低い人より、膝下丈が合います。
皿の上端で止める丈|膝の形で、黒の面を区切る
皿の上端で止めると、膝の皿の形がそのまま見えます。黒のスカートの下に膝の丸い形があると、腰からの黒い面がそこで区切られます。区切りがあると、同じ面積の黒でも重さが抜けます。
秋冬にこの丈を選ぶなら、タイツは濃いもので構いません。濃いタイツでも膝の皿の形は浮き出るので、区切りは残ります。ブーツは、履き口が膝下10cm以内にあるものを選ぶと、タイツの見える幅が膝のまわりだけになって、膝の形がいちばん読みやすくなります。
座ったときに裾が太ももの半分まで上がる丈でもあります。座る時間が長い日は、膝に掛けられる長さの上着か、大きめのバッグを持つ日にしてください。
皿の下端で止める丈|裾とふくらはぎの間に、細い部分を残す
皿の下端で止める丈は、膝が隠れて、ふくらはぎから下だけが見える丈です。12cm以上の人がこの丈を選ぶと、裾のすぐ下に膝の裏からふくらはぎに向かう細い部分が見えてから、太いところが来ます。
ここで大事なのは、ブーツの履き口を裾から10cm以上離すことです。裾から履き口までが10cm未満だと、黒の裾と黒いブーツの間にタイツが細い帯になって挟まり、脚がそこでくびれて見えます。ショートブーツなら足首まで、ロングブーツなら膝の皿の上まで。中間の高さの筒は、この丈と合いません。
タイツは中くらいの濃さが合います。黒のスカートと同じ濃さにすると裾の線が消え、腰からブーツまで一本の黒い面になって、膝下丈を選んだ意味がなくなります。
ふくらはぎを越える丈|太いところを布の中に入れる
ふくらはぎのいちばん太いところを越えると、脚の曲線は布の中に入って、外に出るのは足首だけになります。横幅を出したくない人、膝の位置が低い人に合う丈です。
長さの上限は、くるぶしの骨の上5cmです。それより長いと靴との境目が消えて、黒の面が床まで続きます。歩くたびに裾が靴に当たって跳ねるので、秋冬の雨の日や階段の多い日には向きません。
ブーツと合わせるなら、裾はブーツの筒の口から3cm以上下に置きます。筒の口と裾が同じ高さだと、そこで黒が二重になって脚が太く見えます。3cm以上重なると、筒が裾の中に入って一本の線になります。
手持ちの1枚が皿の中央で止まる人|切る前に2cm動かす
いま持っている黒タイトスカートが、ちょうど膝の皿の真ん中で止まる人は多いです。既製の丈の多くがそこに来るからです。裾を切る前に、2つの方法で動かしてみてください。
**ウエストの位置を2cm上げる。**タイトスカートはウエストを上げてはけば、裾も同じ分だけ上がります。ベルト通しがなくても、ウエストの内側に薄い滑り止めのテープを貼ると、上げた位置で止まります。2cm上げて皿の上端に届くなら、それで終わりです。
**ヒールの高さで、床からの距離を変える。**下げたい方向には、ヒールを高くします。3cmから7cmに替えると、床から裾までの高さが4cm変わって、膝の皿との位置関係も変わります。実際には裾の位置は変わっていませんが、脚全体が伸びる分、皿の中央にあった裾が相対的に上に見えます。
この2つで、膝の皿1つ分、だいたい5cmは動きます。それでも中央から外れないときだけ、裾上げを考えてください。
切るなら、短くする側に
裾上げをするなら、皿の上端まで短くする側に決めてください。伸ばす側は、縫い代の分しか出せないので、皿の下端まで届かないことがほとんどです。
短くするときは、裾の縫い代を測ってから切ります。縫い代が4cm以上残っていれば、あとから戻せる余地があります。裏地のあるものは、裏地も同じ長さだけ短くするのを忘れないでください。裏地が表より長いと、裾の線が二重になります。黒は裏地の黒と表の黒が違う色に見えるので、他の色より目立ちます。
どちらとも取れるとき①|ふくらはぎまでの距離が11cmから13cm
12cmで分けると書きましたが、11cmから13cmの間にいる人は、どちらでも成り立ちます。このときは、秋冬にいちばんよく合わせるブーツの筒の高さで決めてください。
ショートブーツが多いなら皿の下端。履き口が足首にあるので、裾からの距離が10cm以上取れます。ロングブーツが多いなら皿の上端。筒が膝下まで来るので、下端で止めると裾と履き口が近づいて挟まります。
ブーツを持っていない人、革靴やスニーカーが多い人は、皿の下端にしてください。靴の高さが低い分、裾から靴までの距離が長く取れます。
どちらとも取れるとき②|膝の位置が中くらいで、身長が低い
膝の位置の比率が0.26から0.28で、身長が155cm未満の人は、どの丈でも大きく外れませんが、どの丈でもしっくり来ないと感じることがあります。
この人は、丈ではなく上の丈の終わる位置で決めてください。トップスの裾が腰骨の上で終わっていれば、スカートの見える長さが増えて、皿の下端で止めても脚が短く見えません。トップスが腰骨の下まであるなら、スカートの見える長さが減るので、皿の上端で膝を出します。
秋冬のニットは腰骨の下まで来るものが多いので、この人は皿の上端寄りになることが多いです。
どちらとも取れるとき③|座る時間と歩く時間が半々
皿の上端で止める丈は、座ると太ももまで上がります。皿の下端で止める丈は、歩くと膝の裏で布が引っ張られて、裾が前に上がります。どちらも一日の中で丈が動く丈です。
座る時間と歩く時間が半々の日は、ふくらはぎを越える丈にしてください。座っても膝が出ず、歩いても裾がふくらはぎの中で動くだけなので、丈の位置が一日中ほとんど変わりません。黒は裾の線が目立つ分、動かない丈のほうが一日通して安定します。
秋冬に足すもので、丈の見え方は変わる
同じ丈でも、タイツの濃さとブーツの高さで、膝の皿との関係は動きます。
| 足すもの | 丈の見え方への影響 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 濃いタイツ | 裾の線が弱くなり、黒の面が長くなる | 皿の上端の丈と組む。下端の丈には中くらいの濃さ |
| 薄いタイツ | 裾の線が強く出る | 皿の中央の丈はいちばん目立つ。中央の人は避ける |
| ショートブーツ | 裾から履き口までが長い | 皿の下端の丈と合う |
| ロングブーツ | 裾と履き口が近づく | 皿の上端の丈か、筒の口を裾の3cm以上下にする長い丈 |
| 腰下まであるニット | スカートの見える長さが減る | 皿の上端の丈に寄せる |
黒が増える日の境目の数え方は冬の黒タイトスカートの、黒が3つに増える日の決め方に、黒どうしの濃さの差は黒タイトスカートのコーデは同じ黒に見えているかで決まるに分けてあります。横じわが気になる人はぽっちゃりの黒タイトスカートの横じわと生地の選び方を先に読んでください。この記事は丈の位置だけです。
買うときは、試着室で3か所見る
新しく買うなら、試着室で3つ確かめてください。
- 立って、裾が膝の皿の上端か下端か、ふくらはぎを越えているか。中央なら、ウエストを2cm上げて届くかを見る
- 座って、裾が上がる量。上端の丈なら太ももの半分まで、下端の丈なら皿の上端まで上がるのが普通
- 持っているブーツの履き口を思い出して、裾からの距離が10cm以上取れるか、または筒が裾に3cm以上入るか
黒は売り場の照明で丈の線が分かりにくい色です。**試着室の外の、明るい通路に出て鏡を見てください。**膝の皿との位置は、暗い試着室の中では1段階ずれて見えます。
最後に確かめる2つのこと
出かける前に、鏡の前で立って2つだけ見ます。
- 裾が膝の皿の中央にない
- ブーツの履き口と裾が、10cm以上離れているか、3cm以上重なっている
どちらも通れば、丈は合っています。中央にあるなら、ウエストを2cm上げるか、ヒールを一段高くする。履き口と裾が近いなら、ブーツを替えるか、裾の位置を上げる。直すのはこのどちらかだけです。
よくある問い
- Q. 黒のタイトスカートは、膝が隠れる丈と出る丈のどちらがいいですか
- 膝の皿の中央で裾が止まらなければ、どちらでも成り立ちます。黒は陰影が消えて裾の線だけが残る色なので、皿の真ん中に線が来ると、膝がそこで切れたように見えます。皿の上端で止めれば脚は膝から下が全部見えて、膝の皿の下端で止めれば膝は隠れて、ふくらはぎから下だけが見えます。選ぶ基準は、膝からふくらはぎのいちばん太いところまでの距離です。立って膝の皿の下端から、ふくらはぎのいちばん太いところまでをメジャーで測り、12cm以上あれば皿の下端で止める丈が合います。12cm未満なら、裾とふくらはぎの太いところが近づいて横幅が強く出るので、皿の上端で止めるか、ふくらはぎを越える長い丈にします。
- Q. 秋冬にタイツを合わせると、黒タイトスカートが重く見えます
- 重く見える原因は丈ではなく、裾の線の位置とタイツの濃さの組み合わせです。黒のスカートに黒に近い濃いタイツを合わせると、裾の線が消えて、腰から足首まで一本の黒い面になります。この面が長いほど重く見えます。直すなら、裾の位置を膝の皿の上端に置いて、膝の皿の形がタイツ越しに見えるようにするか、タイツの濃さを一段落として裾の線を出すかのどちらかです。膝の皿の形が見えると面に区切りができて、同じ長さでも重さが抜けます。膝下丈のまま濃いタイツを合わせたい日は、ブーツの履き口を裾から10cm以上離してください。履き口と裾が近いと、黒がつながって面がさらに長くなります。
- Q. 手持ちの黒タイトスカートが、ちょうど膝の皿の真ん中で止まります。裾上げするしかありませんか
- 裾を切る前に、ウエストの位置と靴で動かしてみてください。タイトスカートのウエストを2cm上げてはくと、裾は2cm上がります。ベルト通しがなくても、ウエストの内側に薄い滑り止めのテープを貼れば、上げた位置で止まります。それで皿の上端に届くなら、裾は切らなくて済みます。逆に下げたいなら、ヒールの高さで床からの距離を変えます。3cmのヒールから7cmに替えると、裾の床からの高さが4cm変わり、膝の皿の見え方が変わります。この2つで皿1つ分、つまり5cmほど動かせます。それでも中央から外れないときだけ、裾上げを考えてください。切るなら、皿の上端まで短くするほうが、下端まで伸ばせない分、選択肢が残ります。
- Q. 身長が低いと、黒タイトスカートは短いほうがいいですか
- 身長ではなく、膝の皿の位置で決めてください。身長が低くても膝の位置が高い人と、身長が高くても膝の位置が低い人がいて、丈の見え方はそちらで変わります。立って、床から膝の皿の中央までの高さを測り、身長で割ってください。0.28以上なら膝の位置が高い脚、0.26未満なら低い脚です。膝の位置が高い人は、皿の下端で止める丈にしても、膝から下の長さがあるので脚が短く見えません。膝の位置が低い人は、皿の上端で止めて膝を出すか、ふくらはぎを越える長い丈でブーツと裾を近づけるほうが、脚が途中で切れません。身長が低くて膝の位置も低い人がいちばん丈に左右されるので、この人は中央で止めない、だけ守れば十分です。
- Q. ロング丈の黒タイトスカートは、秋冬にどこまで長くていいですか
- ふくらはぎのいちばん太いところを越えていれば、長さの上限は靴で決まります。くるぶしの骨の上5cmまでは、靴が見えるので歩きやすさも見え方も崩れません。くるぶしの骨を隠す長さにすると、裾と靴の境目が消えて、黒の面が床まで続きます。これは背の高さに関係なく、歩くたびに裾が靴に当たって跳ねるので、雨の日や階段の多い日には向きません。秋冬のブーツと合わせるなら、裾がブーツの筒の口から3cm以上下にあると、筒と裾が重なって脚が太く見えないラインになります。筒の口と裾がぴったり同じ高さになるのは避けてください。
— メグラシ編集部





