袖の形 二の腕が太く見える|秋冬ニットは腕の太い位置と手首の差で選ぶ

**いま着ている長袖の、二の腕のいちばん太いところに指を当ててください。**肩の骨から、その指までの長さは、肩から肘までの長さの半分より上にありますか、下にありますか。
半分より上なら、あなたの二の腕は「肩寄りが太い」腕です。袖のふくらみが肩のすぐ下に来る袖、つまり肩の縫い目が腕に落ちた袖や、肩から袖口まで同じ幅の太い筒の袖を着ると、腕が太く見えます。合うのは、肩の縫い目が肩の骨の真上にあって、二の腕の上は体に沿い、ゆとりが肘の下に回る袖です。
半分より下なら「肘寄りが太い」腕です。こちらは肩の縫い目が落ちていても平気で、むしろ二の腕の上のゆとりが太さを隠します。合わないのは、肘のあたりで袖幅がいちばん広くなる袖です。合うのは、肘の下で袖幅が絞られていて、袖口が手首の骨の上で止まる袖。腕が太く見えるかどうかは、袖幅の数字ではなく、袖がいちばん張る高さと腕がいちばん太い高さが重なるかどうかで決まります。
袖の名前の見分け方は袖の種類と袖の形12種に、コートの下でつかえる袖の話は袖の形の名前|コートの下で腕がつかえるときに見る肩の縫い目にあります。この記事は、名前が分かったあとで「自分の腕にはどれか」を決める話です。
結論:袖の張る位置と、腕の太い位置をずらす
長袖で腕が太く見える仕組みは1つです。袖には必ず、いちばん外に張る高さがあります。肩の縫い目が落ちた袖なら二の腕の上、パフの入った袖なら肩のすぐ下、筒の袖なら全体、袖口の広がった袖なら手首。その張る高さが、自分の腕のいちばん太い高さと重なったとき、腕の輪郭がそのまま外に広がって見えます。
ずらせば、太い場所の上を袖が沿って通り、ゆとりは細い場所に行きます。細い場所のまわりに布があっても、腕は太く見えません。見えているのは布だと、目が分かるからです。
| 腕の太い位置 | 合わない袖 | 合う袖 |
|---|---|---|
| 肩寄り(二の腕の上半分) | 肩の縫い目が落ちた袖・肩下のパフ | 縫い目が肩の骨の真上・肘下にゆとり |
| 肘寄り(二の腕の下半分) | 肘で幅がいちばん広い筒の袖 | 肘の下で絞る・袖口は手首の骨の上 |
| 腕全体が細い | 腕の周囲より8cm以上太い筒 | 腕に沿う袖幅・ふくらみは肘下に集める |
表は分け方の軸を示すためのものです。自分がどの行かは、次の2か所を測ってから決めてください。
測る1|二の腕のいちばん太い場所が、肩から何cm下か
袖をまくって、腕を体の横に自然に下ろします。もう片方の手で、肩の骨のいちばん外に出ているところから、二の腕のいちばん太く感じるところまでを測ります。次に、同じ肩の骨から肘の先までを測ります。
肩から太い場所までの長さが、肩から肘までの長さの半分より短ければ肩寄り、長ければ肘寄りです。目安で言うと、肩から肘が30cmの人なら、15cmより上か下かです。
鏡で見るより、触って測るほうが正確です。鏡では肩の丸みが二の腕の太さに見えて、ほとんどの人が自分を肩寄りだと思い込みます。触ると、太さの山が肘の上4〜5cmにある人がかなりいます。
測る2|二の腕と手首の周囲の差
二の腕のいちばん太いところの周囲と、手首の骨のすぐ上の周囲を測ります。差を出してください。
差が12cm以上ある人は、袖口を手首の骨の上で止めるだけで、腕全体が細く見えます。腕のいちばん細い場所で袖が終わるので、目がそこを腕の太さだと受け取るからです。たくし上げも効きます。
差が8cm以下の人は、手首を見せても対比が出ません。この人は袖口ではなく、袖幅と肩の縫い目で決めます。たくし上げると、前腕の太さがそのまま見えて、むしろ腕が均一に太く見えることがあります。
差が8〜12cmの人は、どちらとも取れる腕です。あとの章で分けます。
肩寄りが太い人|縫い目を肩の骨の真上に置く
肩寄りが太い人に合わないのは、肩の縫い目が腕に落ちている袖です。縫い目が落ちると、縫い目から袖口までの布が二の腕の上でたるみ、そのたるみが太い場所に重なります。
合うのは、縫い目が肩の骨の真上を通るセットインの袖で、二の腕の上は体に沿い、肘から下にゆとりが回るもの。平置きで測るなら、二の腕の高さの袖幅は、二の腕の周囲の半分に2〜3cm足した数字が目安です。ゆとりが4cm以上あると、たるみが太い場所に出ます。
秋冬のニットで気をつけるのは、肩の縫い目が肩先から3cm以上落ちているものです。この落ち幅の大きいニットは、肩寄りが太い人には、袖をどう直しても二の腕の上に布が溜まります。買う前に、肩の縫い目を肩の骨に合わせて持ち上げ、落ち幅を指で測ってください。3cm以内なら、着方で寄せられます。
肘寄りが太い人|肘の下で袖幅を絞る
肘寄りが太い人は、二の腕の上にゆとりがあっても困りません。困るのは、肘のあたりで袖幅がいちばん広い袖、つまり肩から袖口までずっと同じ幅の筒の袖です。肘の上の太い場所と、筒の太さが重なります。
合うのは、二の腕にはゆとりがあって、肘の下で絞られ、袖口が手首の骨の上で止まる袖です。ドロップショルダーでも、袖口がリブで細く絞られているものなら、ふくらみが二の腕の上に集まって、太い場所とずれます。
秋冬は、肘の下で絞られているかどうかを平置きで確かめます。肘の高さの袖幅と、袖口の幅を測って、差が5cm以上あれば絞られています。差が2cm以下の筒の袖は、肘寄りが太い人には合いにくい袖です。
腕全体が細い人|袖幅を腕に沿わせる
腕が細いのにニットで太く見える人は、袖幅と腕の周囲の差が大きすぎます。平置きの袖幅の2倍が、二の腕の周囲より8cm以上大きいと、袖の中で腕が泳いで、袖の輪郭だけが腕の太さとして残ります。
合うのは、袖幅が二の腕の周囲の半分に2〜3cm足した、腕に沿う袖です。ボリューム袖を着たい日は、肩の縫い目が肩の骨の真上にあって、ふくらみが肘の下に集まるものを選ぶと、細い二の腕が肩で見えて、ふくらみが布だと伝わります。
袖口をどこで止めるか|手首の骨が基準
袖口の位置は、どの腕の人にも共通して効く場所です。基準は手首の骨、親指側ではなく小指側に出ている骨です。
差が12cm以上の人は、袖口を手首の骨のすぐ上で止めます。袖が骨にかかると、腕のいちばん細い場所が隠れて、対比が消えます。長い袖は、折り返し1回、幅3cm以内でそこまで上げてください。
差が8cm以下の人は、袖口は骨にかかるくらいで止めてよいです。手首を見せても対比が出ないので、袖口のリブが長く、手首に沿って細く終わるものを選ぶほうが効きます。
袖口の厚みも見てください。リブが厚くて外に張るものは、手首の細さを隠します。リブを指でつまんで、厚みが5mm以上あるなら、骨の上ではなく骨の下まで下ろして、手の甲の付け根で止めるほうが細く見えます。
たくし上げるなら、前腕の太い場所を越えない
たくし上げは差が12cm以上の人に効く手ですが、上げすぎると逆に太く見えます。前腕にも、いちばん太い場所があります。肘から手首に向かって3分の1あたりです。
**折り返しの厚みが、前腕の太い場所に重なると、前腕が太く見えます。**たくし上げは、その場所より下、手首側で止めてください。目安は手首の骨から6〜8cm上までです。
秋冬のニットは、たくし上げると袖口が伸びて戻らないものがあります。1日着たあとに袖口が元の幅に戻らないニットは、たくし上げず、下に着た長袖の袖口を1cm出す手に変えます。
どちらとも取れるとき1|太い場所がちょうど真ん中
肩から太い場所までが、肩から肘までの半分にほぼ重なる人がいます。この腕は、肩寄りの袖を着ても、肘寄りの袖を着ても、どこかで重なります。
この人が先に見るのは、腕を下ろしたときに、袖が体の脇に触れる高さです。腕を体の横に下ろして、袖の外側ではなく内側が脇に触れる位置を確かめてください。触れる位置が二の腕の上半分なら、肩寄りの人の選び方に従います。下半分なら肘寄りの選び方です。
脇に触れる場所は、袖が外に押し出される場所です。太い場所が真ん中の人は、太さではなく、袖がどこで押し出されるかで分けたほうが、鏡で見た結果に合います。
どちらとも取れるとき2|差が8〜12cmの手首
二の腕と手首の差が8〜12cmの人は、袖口を手首の骨の上で止めても、はっきり細くは見えません。この人は、袖口の位置と、袖口の色で分けます。
**袖口の位置は骨の上に置く。**そのうえで、下に着た長袖の袖口を1cmだけ出し、ニットより暗い色か明るい色で腕の終わりに線を1本入れます。線が入ると、目は線で腕の太さを読むので、12cm以上の人と同じ効き方になります。
差が8cm寄りの人は、インナーの袖口を出す手を主にして、たくし上げはしないほうがよいです。12cm寄りの人は、たくし上げてもよいですが、前腕の太い場所を越えない決まりは同じです。
どちらとも取れるとき3|片方の腕だけ太い
利き腕のほうが太い人は多く、左右で1〜2cm違うことがあります。測ったとき、片方は肩寄り、片方は肘寄りと出ることもあります。
この場合は、**人から見られる側の腕に合わせます。**バッグを持つ腕、通勤で人の横に立つとき外側になる腕、写真で前に出す腕。日によって変わるなら、利き腕に合わせてください。利き腕は動く回数が多く、袖が動いて目が行くからです。
左右で違うからといって、両方に合わせようとして中間の袖を選ぶと、どちらにも合いません。片方に決めてください。
秋冬の重ね着で、袖が太くなるとき
秋冬は、ニットの下に長袖を着ます。下の袖が太いと、上の袖がその分太く見えます。下の袖は、腕に沿う薄いものを選び、平置きの袖幅が二の腕の周囲の半分に1cm足した程度にしてください。
上に重ねたとき、二の腕の高さで上の袖幅と下の袖幅の差が3cm以上あれば、下の袖は上の中で動かず、太さに足されません。差が1cm以下だと、下の袖が上の袖の中で押され、二の腕の上にしわが出て、太い場所に重なります。
コートを上に着る日は、話が別です。コートの下でつかえるかどうかは、肩の縫い目の位置で見ます。その見方は袖の形の名前|コートの下で腕がつかえるときに見る肩の縫い目にあります。
手持ちのニットを捨てずに寄せる3つの手
買い替える前に、順番に試してください。
**1つ目は袖口の位置です。**手首の骨の上まで上げる、折り返しは1回、幅3cm以内。差が12cm以上の人はこれだけで変わります。
**2つ目はインナーの袖口を1cm出すことです。**腕の終わりに線が1本入り、袖の太さが腕の太さとして読まれなくなります。差が8〜12cmの人に効きます。
**3つ目は肩の縫い目を内側に寄せることです。**縫い目が落ちたニットは、首元を少し後ろに引いて着ると、縫い目が肩の骨に1cm近づきます。落ち幅が3cm以内なら、これで肩寄りの人も着られます。
3つ試して、鏡で腕の輪郭が袖の外に出ていなければ、そのニットは残します。出ているなら、次に買うときの袖幅の数字を、この記事で測った2つから出してください。
売り場で3分、袖を見る順番
店で試着する前に、平置きのまま見られる順番です。
- 肩の縫い目が肩先からどれくらい落ちているか。3cm以内か、それ以上か
- 二の腕の高さの袖幅。自分の二の腕の周囲の半分に2〜3cm足した数字と比べる
- 肘の高さの袖幅と袖口の幅の差。5cm以上あれば肘下で絞られている
- 袖口のリブの厚み。5mm以上なら、骨の下で止める前提になる
肩寄りが太い人は1と2を、肘寄りが太い人は3と4を先に見てください。両方合うものがなければ、自分の太い位置に合う側を取って、合わない側は着方で寄せます。
今日のうちに確かめる手順
- 腕を下ろして、肩の骨から二の腕のいちばん太い場所までと、肩から肘までを測る。半分より上か下かで、肩寄りか肘寄りかを決める
- 二の腕と手首の周囲を測り、差を出す。12cm以上・8〜12cm・8cm以下のどれかを決める
- いちばんよく着る長袖を1枚出し、袖口を手首の骨の上まで上げて、鏡で腕の輪郭が袖の外に出ていないかを見る
- 出ているなら、インナーの袖口を1cm出す。それでも出るなら、肩の縫い目の落ち幅を指で測り、3cm以上なら次に買うときの数字を控える
秋冬の長袖は、袖の名前で選ぶより、自分の腕の太い場所と手首の差の2つで選ぶほうが、鏡の結果に合います。測るのは2か所、所要3分です。
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よくある問い
- Q. 二の腕が太いのですが、ゆったりした袖なら隠れますか
- 隠れるのは、袖のいちばんふくらむ位置と二の腕のいちばん太い位置がずれているときだけです。ドロップショルダーやボリューム袖は、袖のふくらみが二の腕の上半分に来ます。二の腕の太い場所が肩寄りの人がこれを着ると、ふくらみと太さが同じ高さで重なり、腕の輪郭がそのまま外に広がります。隠したいなら、ふくらむ位置を太い位置からずらします。肩寄りが太い人は、肩の縫い目を骨の真上に置いて二の腕の上は体に沿わせ、ゆとりは肘の下に回す。肘寄りが太い人は逆で、肩から二の腕の上にはゆとりがあってよく、肘の下で絞る袖を選びます。
- Q. 袖をたくし上げると細く見えると聞きますが、どこまで上げればいいですか
- 二の腕と手首の周囲の差で決めます。差が12cm以上ある人は、袖口を手首の骨のすぐ上で止めるだけで、腕全体がいちばん細い場所で終わって見えます。たくし上げるなら、前腕のいちばん太いところ、肘から手首に向かって3分の1あたりを越えないでください。そこを越えて肘近くまで上げると、袖の折り返しの厚みが前腕の太い場所に重なり、むしろ太く見えます。差が8cm以下の人は、手首を見せても対比が出ないので、たくし上げより袖口のリブの長さで決めるほうが効きます。
- Q. ドロップショルダーのニットが流行っていますが、腕が太い人は着られませんか
- 着られます。ただし太い位置で選び方が変わります。二の腕の太い場所が肘寄りの人は、ドロップショルダーの袖のふくらみが上半分に来るので、太い場所とずれていて相性がよいです。袖幅が肘の下で絞られているものを選べば、腕は細く見えます。肩寄りが太い人は、縫い目の落ち幅が肩先から3cm以内のものに限ってください。それ以上落ちると、縫い目のたるみが二の腕の上に重なります。落ち幅の大きいものを着たい日は、下に薄い長袖を着て袖口から1cmだけ出し、腕の終わりを細い色で区切ると、重なりがほぐれます。
- Q. 手持ちのニットの袖が太くて、買い替える余裕がありません
- 3つの手で寄せられます。1つ目は袖口の位置です。手首の骨の上まで袖を上げて、折り返しは1回まで、幅は3cm以内にします。2つ目はインナーの袖口を出すことです。袖口から下の長袖を1cmだけ出すと、腕の終わりの線が細いところに1本入り、袖の太さが腕の太さに見えなくなります。3つ目は肩の縫い目をずらすことです。縫い目が腕側に落ちているニットは、肩パッドではなく、縫い目を内側へ1cm寄せる気持ちで着て、首元を少し後ろに引くと、落ち幅が小さくなります。この3つを順に試して、鏡で腕の輪郭が外に出ていなければ、買い替えなくて済みます。
- Q. 腕は細いのに、ニットを着ると太く見えます
- 腕そのものではなく、袖幅と腕の周囲の差が大きすぎるときに起きます。二の腕の周囲に対して、平置きの袖幅の2倍が8cm以上大きいと、袖の中で腕が泳いで、袖の輪郭だけが残ります。細い腕の人は、袖幅が二の腕の周囲の半分に2〜3cm足した程度の、腕に沿う袖を選ぶと、袖の太さが腕の太さとして見えます。ボリューム袖を着たいなら、肩の縫い目を骨の真上に置いて、ふくらみを肘の下に集めたものを選ぶと、細い二の腕が肩で見えるので、全体が太く見えません。
— メグラシ編集部





