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黒白コーデは境目の高さで決まる|へその位置で切ると胴が二つに割れる

メグラシ編集部//読了 12分
黒い布と白い布を上下に重ね、境目の位置を鏡の前で確かめている場面

黒と白の組み合わせが野暮ったく見えるとき、原因は色ではありません。二色が入れ替わる境目が、胴の真ん中に来ているだけです。 境目を胸の下か股下のどちらかへ寄せる。それだけで、同じ二枚が違って見えます。

見るのは、境目の高さひとつ

黒と白は、全身でつくれるいちばん強い明暗の差です。強い差があるところには、必ず横の線が引かれます。 その線がどこに引かれているかが、この組み合わせのすべてです。

判定の軸はひとつだけです。

境目の高さ:胸の下・へそのあたり・股下

胸の下と股下は基準の位置、へそのあたりは避ける位置です。手持ちの二枚を着て鏡に立ち、色が入れ替わる高さがどこかを見てください。

なぜ、へその高さで割れるのか

人の体は、立っているときおおむね上下が同じくらいの長さに見えます。その真ん中に強い横線を引くと、上下が同じ大きさの二つの面になり、どちらも主役になりません。

面が二つに分かれると、目は上下を往復します。往復するあいだ、縦の長さは読まれません。これが「胴が二つに割れる」と感じる状態です。黒と白は差がいちばん強いので、この現象がもっともはっきり出ます。

反対に、境目が真ん中から離れていれば、大きい面と小さい面に分かれます。大小に分かれた瞬間、大きいほうが主役になり、全身がひと続きに読まれます。

境目の高さ3段階

境目の位置見え方判定
胸の下下がひと続きの面になり、縦が長く読まれる基準
へそのあたり上下が同じ大きさに割れ、目が往復する避ける
股下上がひと続きの面になり、脚が線として残る基準

避けたいのは真ん中の一段だけです。 上でも下でもよく、どちらかに寄せるという判断だけで足ります。

境目を動かす|上へ寄せる、下へ落とす

上へ寄せるとき、いちばん簡単なのは、トップスの裾を数cmだけウエストに入れることです。入れる幅はベルトの通し穴2〜3個分で足ります。 全部入れる必要はありません。前だけ入れて、後ろは出したままでも境目は上がります。むしろ全部入れると境目が一直線になって強く出るので、前だけのほうが線がやわらぎます。

腰の位置が高いボトムスに替える方法もあります。ウエストの縫い目がへそより上にあるものなら、そこに履くだけで境目が胸の下寄りに移ります。手持ちのボトムスを並べて、縫い目の高さで二組に分けておくと、朝に迷いません。

丈の短いニットやベストを重ねる形も、上へ寄せる働きをします。中に着た白いシャツの上から、胸の下で終わる黒い一枚を重ねると、白の面が首元と裾に分かれ、境目が高い位置にひとつ生まれます。首元にのぞく白は面ではなく点なので、線として数えなくて構いません。

下へ落とすときは、丈の長いトップスを選びます。膝上10cmより下で終わる丈なら、上半身から腰までがひと続きの一色になります。 ここまで落ちると、境目は脚の途中に来るので、体を割る位置から外れます。

ワンピースを使う形は、この考え方をいちばん素直に実現します。黒い一枚に白い靴、あるいは白い一枚に黒い靴。境目は足首の位置にひとつだけ生まれ、体の面はすべて一色でつながります。秋に一枚で完結させたい日は、この形がいちばん手数が少なくなります。

丈の長い羽織りも同じ働きをします。前を開けて羽織ると、中の二色は羽織りの内側に収まり、外から見える境目は羽織りの裾の一本だけになります。中で何本線が引かれていても、外側の一枚が縦に通っていれば読まれるのは外の線です。

白を上に置くか、下に置くか

配置見え方向く場面
白が上・黒が下顔まわりが明るく、重心が下に残る人に会う日、写真に写る日
黒が上・白が下顔まわりが締まり、足元が明るい屋外、歩く時間が長い日

どちらが正しいということはありません。 ただ、顔から近い側の色が、その日の印象の方向を決めます。明るく見せたい日は白を上へ、静かに見せたい日は黒を上へ置いてください。

秋は日ざしが低くなり、屋外で下から光が返ってきます。白を下に置く日は、足元が思ったより明るく見えることがあるので、鏡で一度確かめておくと安心です。室内で見たときより一段明るく写る、という程度の差ですが、写真に残る日はこの差が出ます。

顔から近い側の色は、髪の色とも並びます。髪が暗い方が黒を上に置くと、髪と服がひと続きの暗い面になり、顔だけが明るく残ります。これは静かに見せたい日には効きますが、顔まわりに変化がほしい日は、首元に白を数cmのぞかせると、あいだに明るい帯ができます。

境目は全身で2本まで

羽織りを足すと、境目は増えます。黒いパンツに白いシャツ、その上に黒い羽織りを重ねると、シャツと羽織りの縁で1本、シャツとパンツで1本、合わせて2本の線が引かれます。

2本までなら、目は上から下へ順に読みます。3本を超えると、どれが主役の線か決まらなくなります。 数え方は簡単で、鏡に映る自分を見て、色が変わっている箇所を数えるだけです。

3本になってしまう日は、いちばん弱い線を消してください。前を閉じる、裾を入れる、羽織りを脱ぐ。どれか一つで1本減ります。

灰色を挟むと、線は半分になる

境目の高さを動かせない日があります。手持ちの丈がそれしかない、その日の予定でその形しか選べない。そのときは、二色のあいだに灰色をひとつ挟んでください。

挟む場所は境目そのものです。腰に沿わせた中間の明るさの帯、ベルト、腰で結んだ薄手の一枚。幅は3cmもあれば足ります。黒から灰へ、灰から白へと二段階になるぶん、一段あたりの差が小さくなり、線が弱まります。

灰色の明るさは中間を選んでください。黒に近い灰色を挟むと黒の面が広がっただけになり、白に近い灰色を挟むと白の面が広がっただけになります。

秋の素材では、黒のほうが前に出る

同じ黒でも、表面の作りで見え方が変わります。起毛した面や、目のある編み地の黒は、光を散らすので厚みが見えます。 つるりとした面の黒は光を返すので、薄く硬く見えます。

秋から冬にかけて手に取るものは、起毛や編み地が増えます。この時期の黒は、夏の黒より面として大きく感じられます。同じ配分でも黒が勝ちやすいので、白の面をいつもより少し広めに取ると、二色の重さが釣り合います。

白の側も同じです。厚手の白は面積以上に膨らんで見え、薄い白は面積どおりに収まります。上下で厚みが極端に違う日は、厚いほうを少なめに取ってください。

小物の白は、線を引かない

靴、かばん、首元からのぞく数cmの白。これらは面ではなく点として読まれるので、境目を作りません。全身を黒でまとめた日に白を足したいなら、この形がいちばん静かです。

点は2つあると線として働きます。足元の白い靴と、手元の白いかばん。この二つは高さが近いので、腰から下に横向きの結びつきができます。高さの離れた二点、たとえば足元と首元に置くと、縦の線として読まれます。

柄で二色を混ぜる場合

黒と白の柄ものは、二色を面ではなく粒として持ち込みます。粒が細かいほど、離れて見ると灰色に近づきます。遠目に灰色に見える柄なら、境目の計算からは外して構いません。

粒が大きい柄、たとえば手のひらより大きい面で黒と白が切り替わる柄は、それ自体が境目を何本も持っています。この一枚を着る日は、他の場所で新しい境目を足さないでください。上下のどちらかを一色にすると、柄の線だけが読まれます。

粒の大きさは、腕を伸ばした距離で見分けられます。腕一本ぶん離れて柄が一色に溶けて見えるなら細かい柄、まだ二色に分かれて見えるなら大きい柄です。 鏡から2歩下がって見るだけで判定できるので、着る前に一度確かめてください。

どちらとも取れるとき|白いシャツと黒いパンツ

いちばん多い組み合わせであり、いちばん境目が真ん中に来やすい組み合わせでもあります。シャツの裾が腰骨で終わっていれば、境目はほぼへその高さです。

直し方は二つあります。前だけ裾を入れて境目を上げるか、シャツより丈の長い黒い一枚を羽織って境目を下げるか。その日の予定で選んでください。 座る時間が長い日は裾を入れる形が崩れにくく、立って動く日は羽織る形が扱いやすくなります。

どちらとも取れるとき|黒でまとめた日に白を足したい

全身黒の日に白を足したいけれど、大きな面では入れたくない。この場合は境目を作らない方法を選びます。首元から数cm、袖口から数cm、足元に一点。 どれも面ではないので、線は引かれません。

もう少し白を足したい日は、股下より下に一か所だけ面をつくってください。白い靴、あるいは足首から下が白く見える形。位置が低いので、体を割る線にはなりません。

どちらとも取れるとき|境目が二本とも中途半端

羽織りの裾が股上のあたりで終わり、中のトップスの裾も近い高さで終わっている。この状態は、線が2本とも真ん中付近に集まっている形です。

2本を離してください。 羽織りの前を閉じれば中の線が消えて1本になります。閉じたくない日は、中のトップスの裾を入れて上の線を胸の下へ上げると、2本が上下に分かれます。線は2本あっても、離れていれば読めます。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗起きること直し方
裾が腰骨で終わる境目がへその高さに来て、胴が二つに割れる前だけ裾を入れて上げる
羽織りを足したまま裾も出す境目が3本になり、主役の線が決まらない前を閉じるか裾を入れて1本減らす
厚手の黒と薄手の白を半々にする黒の面が膨らんで重さが片寄る白の面を少し広く取る
白い靴と白いかばんを同時に持つ腰から下に横の結びつきができる片方を首元など高い位置へ移す
大きな柄と無地の境目を重ねる線が数えきれなくなる柄以外を一色にする

まとめ|真ん中を外す。それだけでいい

  1. 黒白の組み合わせは、色ではなく二色が入れ替わる境目の高さで決まる
  2. 避けるのはへその高さの一段だけ。胸の下か股下のどちらかへ寄せる
  3. 上へ寄せるなら裾を数cm入れる、下へ落とすなら丈の長い一枚を使う
  4. 境目は全身で2本まで。3本になったらいちばん弱い線を消す
  5. 高さを動かせない日は、境目に中間の明るさの灰色を3cm挟む

黒と白は、扱いが難しい配色だと言われます。 けれど難しさの正体は、差が強いぶん、線の位置がそのまま見え方になるという一点でした。位置は鏡の前で確かめられます。

この考え方は、明暗の差が大きい組み合わせすべてに使えます。濃紺と生成り、深い茶とクリーム色。差が強い二色を上下に置く日は、まず境目の高さを見てください。

次に鏡の前に立ったら、色が入れ替わっている高さを指で示してみてください。その指がへその前にあるなら、上か下へ動かす。判断はそれで足ります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 白いトップスに黒いパンツという定番の組み合わせが、いつも野暮ったく見えます
境目の高さを確かめてください。トップスの裾がちょうど腰骨のあたりで終わっていると、二色の境目がへその高さに近くなります。全身でいちばん強い明暗の差が胴の真ん中に来るので、そこで体がふたつに割れて読まれます。裾を数cmだけウエストに入れて境目を上げるか、逆に丈の長いトップスに替えて境目を股下まで落とすか。どちらかへ寄せるだけで、同じ二枚が別の組み合わせに見えます。
Q. 境目は上と下、どちらへ寄せたほうがいいですか
秋冬に厚みのあるものを重ねる日は、上へ寄せるほうが扱いやすくなります。境目が胸の下にあると、そこから下がひと続きの面になり、縦に長い一枚として読まれます。反対に、丈の長い羽織りを主役にしたい日は、境目を股下まで落として上半身をすべて一色にまとめると、羽織りの縦の線が最後まで通ります。迷ったときは上へ寄せてください。
Q. 黒と白は同じ量ずつ使ってもいいですか
量よりも、境目がどこにあるかのほうが効きます。上下で半分ずつに分かれていても、境目が胸の下か股下にあれば整って見えます。逆に、白が少なめでも境目がへその高さにあれば、そこで割れます。どちらを多くするかは好みで決めて構いません。決めるべきなのは、二色が入れ替わる高さのほうです。
Q. 白い小物だけを足すのは、境目に数えますか
数えません。境目として働くのは、体の幅いっぱいに横切る面の切り替わりだけです。靴やかばん、首元からのぞく数cmの白は、面ではなく点として読まれるので、線を引きません。全身を黒でまとめた日に白い小物を足す形は、境目を一本も作らずに二色を使う方法だと考えてください。
Q. 灰色を混ぜてもいいですか
境目をやわらげたい日に有効です。黒と白のあいだに灰色の面をひとつ挟むと、明暗の差が二段階に分かれ、線の強さが半分ほどに落ちます。境目をへその高さから動かせない日、たとえば手持ちの丈がそれしかない日は、この方法で線を弱めてください。挟む灰色は、黒寄りでも白寄りでもなく、中間の明るさがいちばん働きます。

— メグラシ編集部

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