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グラデーションジェルネイルのやり方|境目を消すのは筆づかいではなく、段の数と1段ずらす幅2mm

メグラシ編集部//読了 9分
秋の斜めの光が机に落ち、指先の先端側だけが濃く光を返している

爪先だけ濃くしたかったのに、色の切り替わりが線になって残る

先端を濃く、根元へ向かってすっと薄く。狙っていたのはそれだけのはずなのに、できあがった爪を光にかざすと、色が変わるところが横一本の線になって残っている。気になって筆の先でなでると、今度は境目のあたりだけ色が濁って、先端の濃さまで一緒に持っていかれる。

この作業でつまずく場所は、ほとんどの人で同じです。筆の動かし方でも、色選びでもありません。**ずれているのは、何段に分けて、1段あたり何ミリずらしたか、という数のほうです。**ここでは、その数を筆・スポンジ・中間色の3通りそれぞれについて決めて、家の机でそのまま確かめられる形に整理します。

結論:境目を消すのは筆づかいではなく、段の数と1段ずらす幅

グラデーションは、濃さが連続して変わっているように見えますが、実際に起きているのは「同じ色を重ねた回数の差」です。3回重なったところがいちばん濃く、2回のところがその次、1回のところがいちばん薄い。つまり、階段です。

だとすると、境目が見えるかどうかを決めるのは、階段の段差の大きさになります。段が3つで、1段あたり4mmも5mmもずれていれば、段差が大きいので線として見えます。同じ爪を5段に分けて、1段2mmずつずらせば、段差は目に入らなくなります。

なでて消す方向は、じつは逆に働きます。まだ固まっていない層を横になでると、下の段の色まで一緒に動いて、先端に集めたはずの濃さが根元側へ引っぱられます。境目は消すものではなく、最初から見えない幅で置いておくもの、と考えてください。

3つのやり方・段の数・ずらし幅の早見表

やり方段の数1段ずらす幅使う道具向いている場面
筆で重ねる3段3mm色を塗る筆そのまま道具を増やさず、平らに仕上げたい
スポンジで置く4〜5段2mm目の細かいスポンジの角境目をいちばん早く消したい
中間色を先に作る3段4mm混ぜる台と細い筆段差が出るのがどうしても気になる

左の2列が結果をほぼ決めます。段を増やすほど、1段ずらす幅は狭くしてください。段だけ増やしてずらし幅を広いままにすると、爪からはみ出すか、根元まで色が届いて一色に戻ります。段の数とずらし幅を掛けたものが、色が乗る範囲の全体です。

段を始める高さは、爪の長さを3で割って決める

指の爪は、根元から先端まで12mm前後のことが多いところです。この長さを3で割ると、1段あたり4mm。ここから、爪が短めなら3mm、長めなら4mmと調整します。

1段目は、爪全体ではなく、先端側の3分の1だけに塗ります。ここを全体に塗ってしまうと、いちばん薄い場所がなくなり、あとで何段重ねても全体が均一に濃くなるだけです。2段目は1段目より1段ぶん根元寄りから、3段目はさらに1段ぶん根元寄りから。どの段も、先端までは必ず塗り切ります。

根元側の境目は、上に向かって弧を描かせると自然に見えます。直線で切ると、指を立てたときに横線として目に入ります。弧の深さは、爪の中央と両端で1mmほど差がつく程度で十分です。

やり方① 筆で重ねる

いちばん道具が要らない方法です。色を塗る筆の、片側の毛だけに色をつけます。筆全体に色をふくませると、先端側と根元側で濃さの差が出ません。

塗る向きは、先端から根元へ。先端に筆を置いて、そのまま根元方向へ短く引いて、止めたところが段の境目になります。引き戻さないこと。往復させると、その1往復のあいだに下の段が動きます。

3段目を置き終えたら、そこで手を止めます。**境目が気になっても、追加の1筆を足さないでください。**足りないと感じるのは、多くの場合まだ固めていないからで、固めたあとに見ると段差は目立たなくなっています。

やり方② スポンジで置く

目の細かいスポンジを1cm角ほどに切って、角の部分に色をのせます。爪に当てるときは、押しつけずに、軽く置いて離すだけ。この置いて離すを、同じ高さで2〜3回くり返します。

スポンジは境目を消す速さでは有利ですが、そのかわり表面に細かい凹凸が残ります。仕上げの層を、ふだんより気持ち厚めに置いて平らに戻してください。ここを省くと、光が乱反射して色がくすんで見えます。

段は4〜5段、1段2mmずつ。スポンジは1回あたりの色の乗り方が薄いので、筆より段を増やしたほうが濃さの差がつきます。

やり方③ 中間色を先に作る

濃い色と薄い色のあいだの色を、あらかじめ作っておく方法です。混ぜる台の上で、濃い色と薄い色を半分ずつ合わせて中間の1色を作ります。

塗る順は、薄い色を爪全体に、中間色を先端側3分の2に、濃い色を先端側3分の1に。段は3つですが、隣り合う段の色の差が小さいので、ずらし幅を4mmと広めに取っても境目が沈みます。

段差が出るのがどうしても気になる人には、この方法がいちばん確実です。かわりに、作った中間色を使い切る形になるので、10本を同じ濃さでそろえたいときは、最初に必要な量をまとめて作っておいてください。

固めるのは1段ごとか、最後にまとめてか

どちらでも成立しますが、出るものが違います。

段を続けて塗ってから1回で固めると、段どうしが液のまま接しているあいだに、境目のところだけわずかになじみます。境目はいちばん消えますが、そのかわり段の位置が自分でずれていくので、狙った高さより根元寄りに色が届くことがあります。

1段ごとに固めると、段の高さは置いたとおりに残ります。位置は正確ですが、境目は段差としてはっきり出ます。この場合は段を1つ増やして、1段ずらす幅をそのぶん狭めると釣り合います。

迷ったら、まず1段ごとに固める形で1本作ってみて、境目の出方を見てから決めてください。手元の液と部屋の乾き方で、なじむ量は変わります。

段が見える・先端が濃くならない・ざらつく、は原因が別

起きていること原因直す場所
色の切り替わりが線として見える段が少なく、1段ずらす幅が広い段を1つ増やし、ずらし幅を1mm狭める
先端が濃くならず、全体が薄い一色1段目を爪全体に塗っている1段目を先端側3分の1に限る
境目のあたりだけ色が濁る塗ったあとに筆を往復させている先端から根元へ一方向。引き戻さない
表面がざらついて色がくすむスポンジの凹凸が残っている仕上げの層を一段厚めに置き直す
根元まで色が届いて段が消える段の数とずらし幅の積が爪より長い掛けた値が爪の長さの3分の2に収まるか確かめる

いちばん多いのは1行目です。そして1行目の対処は、何かをなでることではなく、段を1つ足すことです。

根元を濃くする向きを選ぶとき

濃さを先端ではなく根元に置く向きもあります。手を下ろしたときに、濃い部分が指の付け根側に沈むので、落ち着いた見え方になります。

ただし、この向きは段の始め方が逆になります。1段目を根元側3分の1に置いて、先端へ向かって段を足していきます。根元側は皮膚との境があるので、1段目を置くときだけは、皮膚に乗らないよう0.5mmほど余白を残してください。ここを詰めると、余白がない状態で段を重ねることになり、浮きやすさにつながります。

爪の長さが短めのときは、先端側を濃くするほうが縦の線が出ます。長さがあるときは、どちらの向きでも成立します。

秋の色でグラデーションを作るなら

9月の半ばは、色を1段ぶんだけ深いほうへ寄せると季節に乗ります。夏のあいだ先端に置いていた色をそのまま使うなら、いちばん薄い段を透ける乳白色ではなく、うっすらベージュに寄った側へ替えるだけで印象が変わります。

濃い側は、黒に寄せるより、こげ茶や深い赤み、くすんだ緑のほうが光の下でくすみません。段を重ねる方式では、濃い色の彩度がそのまま何倍かになって出るので、単体で見て少し弱いと感じるくらいの色がちょうど収まります。

10本すべてを同じ濃さにすると手全体が一つの面に見えるので、薬指だけ段を1つ減らして薄く仕上げると、そこに視線の抜けができます。

よくある行き違い

「グラデーションはスポンジがないとできない」と言われることがありますが、道具の差は境目が消えるまでの速さの差です。段の数とずらし幅さえ決めていれば、塗る筆のままでも3段で成立します。むしろ表面の平らさは筆のほうが出ます。

「段を増やすほどきれいになる」も、半分だけ合っています。段を増やすと境目は消えますが、ずらし幅を狭めずに増やすと、色が根元まで届いて濃淡そのものがなくなります。増やすのは段だけではなく、段とずらし幅の両方です。

「境目が気になったら、上から薄い色でなじませればいい」という言い方もありますが、これは固めたあとにだけ成り立ちます。固める前の層になじませようとすると、下の段が動いて濁ります。足すなら、一度固めてからにしてください。

装いに活かすなら

先端に濃さが集まる指先は、袖口から手が出た一瞬だけ色が見えます。袖の長い上着や、手首で少しゆとりのある形と合わせると、動いたときにだけ色が出る見え方になります。

服のほうで色を返すなら、指先の濃い側の色を1か所だけ。首元でも、足元でもかまいません。2か所に返すと指先が主役ではなくなるので、返すのは1か所までにしておくと、秋のはじめにはちょうどいい距離感になります。

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よくある問い

Q. グラデーションネイルの境目が線になって残ってしまいます。
段の数が足りないか、1段ずらす幅が広すぎます。3段で作るなら1段あたり3mm、4段以上にするなら2mmまで狭めてください。境目は筆でなでて消すものではなく、段を細かくして見えなくするものです。なでる回数を増やすと、かえって下の段が動いて色が濁ります。
Q. 先端だけ濃くしたいのに、全体がただ薄い一色になります。
1段目を爪全体に塗っていて、そのうえで段の差が小さいと、こうなります。1段目を先端側の3分の1に限って、そこから根元へ向かって段を足す形にしてください。いちばん濃い場所は最後まで一度も塗り足さないところではなく、全部の段が重なる先端です。
Q. 段ごとに固めるべきですか、まとめて固めていいですか。
境目をいちばん消したいなら、3段を続けて塗ってから1回で固めます。段の数を確実に出したいなら、1段ごとに固めます。前者は境目がなじむかわりに段の位置がずれやすく、後者は位置が正確なかわりに境目がはっきり出ます。狙いで選び分けてください。
Q. スポンジを使ったほうがきれいにできますか。
境目を消す速さだけならスポンジが早いです。ただし表面が細かく荒れるので、仕上げの層を一段厚めに置く前提になります。道具を増やしたくないなら、筆のまま3段・1段3mmで進めるほうが、仕上がりの平らさは出しやすいです。

— メグラシ編集部

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