キャップコーデ冬|コートと浮く人は、上着の丈と起毛で合わせ方を分ける

冬にキャップが浮く人は、上着の表面とキャップの表面がそろっていません。 起毛のコートに夏と同じ綿のキャップ、つるつるのダウンにウールのキャップ。この食い違いがあると、頭だけ別の季節の写真から切り抜いたように見えます。まず上着を手のひらでなでて、引っかかるならウールやコーデュロイ、滑るならナイロンか厚手の綿のキャップに替えてください。
次に見るのは上着の丈です。裾が膝より上の上着なら、キャップを主役にしてかまいません。色を変えても、つばを少し上げても、全体はまとまります。裾が膝より下の上着なら、キャップは脇役です。色は上着と同じか一段暗く、つばは正面、髪は控えめに出します。
この2つ、表面と丈の組み合わせで、冬のキャップコーデはほぼ4通りに分かれます。どれにも当てはまらない「膝ちょうど」「起毛とつるつるが混ざった上着」のときの決め方は、後半で詳しく書きます。
判定|上着の裾と表面を、2つだけ確かめる
鏡の前に立つ前に、玄関で上着を着たまま2つを確かめます。
1つめは裾の位置です。まっすぐ立って、上着の裾が膝のお皿より上にあるか、下にあるか。お皿の上の端と下の端のあいだに裾がある場合は「膝ちょうど」として、あとの章で扱います。
2つめは表面です。手のひらを上着の胸のあたりに当てて、下から上へなで上げます。指先にわずかでも抵抗があり、毛並みが立つなら起毛です。ウールのコート、メルトン、ツイード、ボア、起毛した綿のジャケットがこちらに入ります。抵抗なく滑るならつるつるです。ナイロンのダウン、撥水加工のコート、ポリエステルのブルゾンがこちらです。
この2つが決まると、キャップに求める役割が1つに絞れます。
4つの組み合わせと、キャップに求めるもの
| 上着の丈 | 表面 | キャップの生地 | キャップの役割 |
|---|---|---|---|
| 膝より上 | 起毛 | ウール・コーデュロイ・起毛綿 | 主役にしてよい |
| 膝より上 | つるつる | ナイロン・厚手の綿 | 主役にしてよい |
| 膝より下 | 起毛 | ウール・フランネル | 脇役。色を上着に寄せる |
| 膝より下 | つるつる | ナイロン・張りのある綿 | 脇役。つばを正面に |
この表は、キャップの生地と役割を決めるための軸です。形や色の細かい選び方は、組み合わせごとに次の章から書きます。
膝より上×起毛|一番合わせやすい組み合わせ
腰丈のウールブルゾン、ボアのジャケット、短いダッフルコート。これらは表面がやわらかく、丈も短いので、キャップと最も相性がよい上着です。
キャップの生地は、上着と同じく起毛しているものを選びます。ウールのキャップ、太い畝のコーデュロイ、裏起毛の綿。上着がボアなら、キャップもボアにすると2か所で同じ質感がそろい、冬らしい厚みが出ます。
色は自由に振ってかまいません。上着がベージュ、キャップが深い緑、といった組み合わせでも、表面の質がそろっていれば浮きません。つばは正面でも、少し上げてもよい組み合わせです。
注意したいのは、上着もキャップもボトムも起毛で埋めてしまうことです。3か所すべてが起毛だと全体がもこもこと重くなります。ボトムはデニムかつるっとしたパンツにして、起毛は上の2か所だけにとどめます。
膝より上×つるつる|キャップは張りで合わせる
ショート丈のダウンや、撥水のマウンテンパーカー。表面に光沢があり、空気を含んでふくらむ上着です。
ここにウールのキャップを合わせると、頭だけがやわらかく沈んで見えます。キャップの生地は、上着と同じくナイロンか、厚手で張りのある綿を選びます。つばがしっかり立ち、クラウンの形が崩れないものほど、ダウンのふくらみと釣り合います。
色は上着と反対側に振っても成立します。黒のダウンに白に近いキャップ、明るい色のダウンに黒のキャップ。つるつる同士は質感の差が小さいので、色の差で変化をつけても散らかりません。
この組み合わせは、動きのある日に向いています。買い物や子どもの送迎など、上着を着たまま歩き回る日は、ここに入る組み合わせを選ぶと、帽子のずれも気になりにくくなります。
膝より下×起毛|キャップは脇役にする
膝下丈のウールのチェスターコートや、ロングのノーカラーコート。冬のキャップが一番浮きやすいのは、この組み合わせです。
長い上着は縦の線が強く、面積も大きいので、それだけで全身の主役になります。そこに目立つキャップを乗せると、主役が上下に2つでき、どちらを見ればいいのかわからない装いになります。
キャップの色は、コートと同じ色か、一段暗い色にします。グレーのコートならチャコール、キャメルなら焦げ茶。生地はウールかフランネルなど、コートと同じく起毛しているものを選びます。つばは正面に向け、深めにかぶります。
ロングコートにキャップを合わせる日は、首まわりも静かにしておきます。マフラーを巻くなら、色をコートかキャップのどちらかにそろえ、3つめの色を首に持ち込まないようにします。
膝より下×つるつる|つばの向きで縦の線を守る
ロングのダウンコートや、膝下丈の撥水コート。面積が大きく、光沢もある上着です。
キャップの生地は、ナイロンか張りのある綿。ここまでは膝より上×つるつると同じです。違うのはつばの向きと深さで、つばは必ず正面、深さは眉が少し隠れる程度にします。つばを上げたり横に向けたりすると、長い上着の縦の線が頭のところで横に折れ、背が低く見えます。
色はコートと同系色が基本ですが、つるつる同士なら、黒のロングダウンに濃紺のキャップ程度の差は許されます。明るい色のキャップを合わせたい場合は、靴かバッグにも同じ明るさの色を1つ置き、上下でつり合いを取ります。
髪の出し方|襟にかかるかどうかで変える
キャップの印象を左右するのが、後ろと横からどれだけ髪が出ているかです。冬は上着の襟が立っているぶん、夏とは出し方を変える必要があります。
髪が襟にかからない長さ(あごから肩上まで)の人は、耳を出すか出さないかで印象を調整します。膝より上の上着なら耳を出して軽く、膝より下の上着なら耳を半分隠して面積を増やすと、ロングコートの重さと釣り合います。
髪が襟にかかる長さの人は、襟の内側に入れるか外に出すかを決めます。起毛の上着なら外に出して、髪の流れと起毛の表面をなじませます。つるつるの上着は、髪が表面の上で滑って広がりやすいので、襟の内側に入れるか、低い位置で1つにまとめます。
マフラーを巻く日は、キャップと首の距離を見る
冬はキャップとマフラーが同じ日に重なることが多くなります。このとき気にするのは、つばの先からマフラーの上端までの距離です。
顔が見えている部分、つまりつばの下からマフラーの上までが、指4本分より狭くなると、顔が埋もれて見えます。厚いマフラーを巻くなら、キャップのつばを少し上げるか、マフラーを首の低い位置で結ぶかして、顔の見える範囲を指4本分は残します。
マフラーの生地も、上着とキャップに合わせて選びます。起毛の上着とキャップならウールのマフラーで3か所がつながり、つるつるの上着なら薄手のマフラーにして首の厚みを抑えます。
キャップの深さと冬の耳
冬のキャップは、防寒の役目も少しだけ担います。耳が冷えやすい人は、深めのキャップを選び、耳の上半分にかかる位置でかぶると、見た目を崩さずに寒さを和らげられます。
ただし深くかぶるほど、顔の見える面積は小さくなります。前の章で書いたマフラーとの距離と合わせて、つばの下から首元まで指4本分を目安に残してください。耳当て付きのキャップは防寒には優れていますが、見た目はカジュアルに寄るので、膝より上の上着の日に限るとまとまりやすくなります。
どちらとも取れる上着|膝ちょうどの丈
裾が膝のお皿の上にかかる、ちょうど中間の丈の上着は、膝より上とも下とも言い切れません。このときは、下に何を履くかで決めます。
スカートやワンピースで、上着の裾から下に布が見える日は、膝より上として扱います。上着の下に別の色と生地が見えるぶん、全身の縦の線が途中で切れ、キャップを主役にしても重くなりません。
パンツで、上着の裾から下が同じ色の脚の線になる日は、膝より下として扱います。上着とパンツの縦の線が続くので、キャップは脇役に回し、色を上着に寄せます。
ブーツを合わせる日は、ブーツの筒と上着の裾のあいだに何センチ空いているかを見ます。10センチ以上空いていれば膝より上、それより狭ければ膝より下として選ぶと迷いません。
どちらとも取れる上着|起毛とつるつるが混ざっている
ウール調の表地に撥水加工をかけたコートや、つるつるのダウンに起毛の襟が付いたもの。表面が1つに決められない上着も少なくありません。
この場合は、顔に一番近い部分の表面で決めます。襟がボアやファーなどの起毛なら起毛として、襟もナイロンならつるつるとして扱います。キャップは顔のすぐ上に乗るので、目に入る順番は襟、キャップ、胸元です。襟と表面がそろっていれば、胸から下の質感が多少違っても浮いて見えません。
襟の無い上着で判断がつかないときは、光の当たる窓辺で上着を斜めから見ます。表面に白っぽく光の筋が出るならつるつる、光がぼんやりと吸い込まれるなら起毛です。
キャップを替えられない日の調整
手持ちのキャップが1つしかなく、上着と表面が合わない日もあります。そのときは、キャップと同じ表面のものを、首か手元に1つ足します。
綿のキャップを起毛のコートに合わせるなら、マフラーをやめて、張りのある綿のスカーフやネックウォーマーにする。ウールのキャップをダウンに合わせるなら、手袋かマフラーをウールにする。顔のまわりに同じ質感がもう1つあると、キャップは浮いた1点ではなく、組み合わせの一部として見えます。
どうしても合わない場合は、キャップをバッグにしまう決断も選択肢です。冬のキャップは、合わない日に無理にかぶるより、合う上着の日に確実にかぶるほうが、全体の印象を安定させます。
まとめ|キャップは上着で決まる
冬のキャップ選びは、帽子の売り場ではなく、玄関の上着から始まります。裾が膝より上か下か、表面がなでて引っかかるか滑るか。この2つで、キャップの生地と役割が決まります。
膝より上ならキャップを主役に、膝より下なら脇役に。起毛には起毛を、つるつるにはナイロンか張りのある綿を。膝ちょうどや混ざった上着は、下に履くものと顔に近い襟で決めてください。
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よくある問い
- Q. 冬にキャップをかぶると子どもっぽく見えます
- 多くの場合、キャップが夏と同じ薄い綿のままで、上着だけが冬の厚い生地になっていることが原因です。頭と体で季節が2つに割れて見えるので、幼さや手抜きの印象につながります。上着の表面が起毛ならウールやコーデュロイのキャップに、つるつるならナイロンか張りのある厚手の綿に替えると、同じ形のキャップでも落ち着いて見えます。色は上着かマフラーのどちらか1つと同じ系統にすると、さらに大人っぽくまとまります。
- Q. ロングコートにキャップは合いませんか
- 合わせられます。ただしロングコートは面積が大きいぶん、キャップが目立つと上下で2つの主役ができてしまいます。裾が膝より下の上着のときは、キャップの色をコートと同じか一段暗くし、生地もコートに近い起毛のものを選びます。つばは正面に向け、髪は耳の後ろに少しだけ出す程度にすると、コートの縦の線が途切れません。
- Q. キャップを1つしか持てないなら、どれを選べばいいですか
- 冬に一番よく着る上着を基準にします。起毛のコートが多いならウールか起毛のある綿、ダウンや撥水の上着が多いならナイロンか厚手の綿。色は手持ちの上着の中で一番暗い色に合わせると、明るい上着の日にも引き締め役として使えます。迷うときは、つばが短めで深さのある形を選ぶと、ロングにも腰丈にも寄せやすくなります。
— メグラシ編集部





