秋コーデが決まらない|何か違う日は、5か所のどこがずれたかで直す

**秋のコーデが何か違うと感じるとき、ずれているのは全身ではありません。**素材・足元・上下の厚み・色の明るさ・重ねた丈の5か所のうち、たいていは1か所です。
まず、今日のコーデを着たまま、全身を正面と横から写真に撮ってください。いちばん先に目が止まった場所が、直す1か所です。
秋は、夏の服と冬の服が同じクローゼットに並ぶ季節です。薄手のものと厚手のもの、夏の名残の明るい色と秋の深い色、素足に近い靴とブーツ。どれも単独では悪くないのに、組み合わせると1か所だけ季節や釣り合いがずれて、鏡の前で「何か違う」が起きます。
秋の服を時期ごとにどう組み立てるかは秋服コーデに、手持ちの上下で組める数を増やす考え方は秋コーデの着回しにまとめてあります。この記事は、組んだあとに起きる「何か違う」を直すことだけを扱います。
結論:ずれる場所は5か所。見つけた1か所だけ替える
| ずれる場所 | よくある見え方 | 最初に替える1点 |
|---|---|---|
| 素材 | 1点だけ夏っぽい、または冬っぽい | その1点 |
| 足元 | 服は秋なのに足元だけ季節が違う | 靴 |
| 上下の厚み | 上だけ重い、下だけ重い | 薄いほうか厚いほうの1点 |
| 色の明るさ | 全身がのっぺり、または1点だけ浮く | 小物か、上下のどちらか |
| 重ねた丈 | 羽織りと中の丈がそろって、横線が増える | 羽織りか中の1点 |
**5か所を一度に直そうとすると、結局全部を着替えることになります。**写真でいちばん気になった場所から1点だけ替えて、もう一度撮ってください。それで落ち着けば、ほかの場所には手を付けなくて構いません。
写真で見つける|正面と横、2枚で足りる
鏡で見ると、顔と上半身に目が行き、足元や丈の重なりは見落としがちです。写真のほうが、ずれの場所がよく分かります。
| 撮り方 | 見つけやすいずれ | 見るところ |
|---|---|---|
| 正面・3m離れて全身 | 色の明るさ、足元 | どこで色の塊が切れるか |
| 横・3m離れて全身 | 上下の厚み、重ねた丈 | 横から見た厚みの差、裾の段 |
| 正面・1mで上半身 | 素材 | 表面の艶と、透け |
| 写真を小さく表示 | 色の明るさ | 全身が1つの塊に見えるか |
**写真を小さく表示すると、細かいところが消えて、明るさと形の塊だけが残ります。**そこで全身が1つの塊に見えたら色の明るさのずれ、1か所だけ飛び出して見えたらその場所のずれです。
写真は、家の中より玄関の外か、窓際で撮るのがおすすめです。家の照明は暖かい色をしていることが多く、秋の深い色がなじんで見えてしまいます。外の光で撮ると、実際に人から見える色と明るさに近づきます。撮るのはスマートフォンを棚に立てかけて、タイマーで10秒。慣れれば1分もかかりません。
秋に「何か違う」が増える理由
夏や冬は、手持ちの服の季節がそろっています。夏は薄いものだけ、冬は厚いものだけを着るので、組み合わせても季節がずれません。
秋は違います。9月の終わりから11月にかけて、最高気温は25度前後から15度前後まで、およそ10度下がります。そのあいだ、クローゼットには夏の服と冬の服が両方並び、1つの組み合わせの中に、別の季節の服が混ざりやすくなります。
| 時期 | 最高気温の目安 | 混ざりやすいもの |
|---|---|---|
| 10月前半 | 22〜25度 | 夏の薄手の上と、秋の靴 |
| 10月後半 | 18〜22度 | 秋の上と、夏の名残のボトム |
| 11月前半 | 15〜18度 | 秋の上下と、冬の羽織り |
| 11月後半 | 12〜15度 | 冬の羽織りと、秋の薄い中の1枚 |
しかも、秋は1日の中でも気温が大きく動きます。朝は15度、昼は24度という日も珍しくありません。朝の気温に合わせた1点と、昼の気温に合わせた1点が同じ組み合わせに入ると、それだけで季節のずれが生まれます。
この混ざり方そのものは悪いことではありません。季節の変わり目に、前の季節の服を使い切るのは自然なことです。ただ、混ざるのは1つの組み合わせで1点までにしておくと、何か違うが起きにくくなります。
ずれ①|素材が1点だけ、季節を外れている
いちばん多いずれです。上下と羽織りのうち、1点だけ素材が夏か冬に寄っている。服の形や色は秋なのに、その1点の表面だけが季節を外れています。
| 季節を外れた素材 | 見分け方 | 起きること |
|---|---|---|
| 透ける薄手の綿や麻 | 光にかざして指の形が見える | 1点だけ夏に見える |
| 強い艶の化繊 | 窓際で白く光る | 軽く見える |
| 凹凸の大きい夏の編み | 編み目に指先が入る | 涼しげに見える |
| 毛足の長い起毛 | 表面をなでると毛が寝る | 1点だけ冬に見える |
| 厚手のウール | つまむと1cm近い | 重く見える |
素材のずれは、色が秋でも起きます。**深い茶色でも、透ける麻なら夏の服に見えます。**季節を決めているのは色より表面、と考えてください。
確かめ方は2つです。1つは、服を窓に向けて光にかざし、裏から指を当てて形が透けるかを見ること。透けて指の形まで見えるなら、夏寄りの素材です。もう1つは、表面を手のひらでなでること。ひんやりとなめらかなら夏寄り、少し温かくやわらかく引っかかるなら秋寄りです。
秋の前半は、夏寄りの素材が1点混ざるくらいはむしろ自然です。気になるのは、夏寄りの素材が2点以上ある日です。上も下も透ける素材だと、どれだけ色を深くしても、全身が夏の服に見えます。
素材の直し方|外れた1点を替えるか、隣に秋の表面を足す
直し方は2つあります。季節を外れた1点を替えるか、替えずに隣に秋の表面を1つ足すかです。
| 外れた1点 | 替えるなら | 足すなら |
|---|---|---|
| 透ける薄手のブラウス | 目の詰まった綿のブラウス | 上に薄手のカーディガンを羽織る |
| 麻のパンツ | 綿やウール混のパンツ | 靴を革のものにする |
| 夏の編みのニット | 目の詰まった薄手のニット | 首元にスカーフを巻く |
| 毛足の長い起毛の上 | 平らなニット | 下を軽い素材にして釣り合わせる |
| 厚手のウールの下 | 中くらいの厚みのもの | 上を同じくらいの厚みにそろえる |
夏の素材を残したいときは、その隣に秋の表面を1つ置くのが効きます。透けるブラウスの上に目の詰まったカーディガンを1枚羽織るだけで、ブラウスは「中の1枚」になり、季節の主役ではなくなります。手持ちの夏服のうち、10月にも着られるものの見分け方は最高気温25度の服装 秋で確かめられます。
ずれ②|服は秋なのに、足元だけ季節が違う
足元は、気温より先に季節を表す場所です。上下が秋の服でも、足の甲が大きく出たサンダルや、白く軽いスニーカーだと、足元だけが夏に残ります。反対に、まだ暖かい日に重いブーツを履くと、足元だけが冬に先回りします。
| 足元 | 見え方 | 秋に寄せるなら |
|---|---|---|
| 甲が大きく出たサンダル | 足元だけ夏 | 甲を覆う靴に替える |
| 白いキャンバスのスニーカー | 軽すぎる | 革か、色の濃いスニーカーに |
| 素足にパンプス | 肌の面積が夏 | 薄い靴下かストッキングを足す |
| 筒の高いブーツ(22度以上の日) | 足元だけ冬 | くるぶし丈の靴に替える |
| 黒い重い靴に明るい服 | 足元だけ沈む | 茶色か、軽い形の靴に |
足の甲がどれだけ見えているかが、季節の目安になります。秋の前半は甲が半分ほど覆われる靴、後半は甲が全部覆われる靴にすると、服との季節がそろいやすくなります。靴の色を服の暗さに合わせて替える境目は秋の靴の色は服の暗さで替えるで見られます。
足元の直し方|靴下1足で寄せる
靴を替えられないときは、靴下やストッキングで季節を寄せます。足首の肌の面積が変わるだけで、足元の季節はかなり動きます。
| 今の足元 | 足すもの | 起きること |
|---|---|---|
| 素足にローファー | 服の色に近い薄手の靴下 | 足首の肌が隠れ、秋に寄る |
| 素足にパンプス | 肌に近い色の薄いストッキング | 足元が落ち着く |
| スニーカーに白い靴下 | 服か靴と同じ色の靴下 | 白い点が消え、軽さが抜ける |
| サンダル | 厚手の靴下を合わせる | 秋のはじめなら季節がつながる |
**靴下の色は、ボトムか靴のどちらかと同じ色にしてください。**どちらとも違う色にすると、足首に色の帯が1本増えて、足元がにぎやかになります。
靴下の厚みでも季節は動きます。秋の前半は薄手の綿、後半はウールの混ざった少し厚手のもの、と替えていくと、足首まわりの表面が服の厚みとそろっていきます。とくにローファーやスニーカーは、靴下が見える面積が大きいので、靴下の素材が足元の季節を決めることもあります。
ずれ③|上下の厚みが釣り合っていない
秋は、上から先に厚くなっていきます。朝晩の冷えに合わせてニットを着るのに、ボトムは夏の薄いスカートのまま。すると、上だけが重く、下が頼りなく見えます。反対に、厚手のウールのパンツに薄いブラウス1枚だと、下だけが重く見えます。
| 上 | 下 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 厚手のニット | 薄く揺れるスカート | 上だけ重い | 下を張りのある生地に |
| 厚手のニット | 細いパンツ | 上だけ大きい | 靴を厚みのあるものに |
| 薄いブラウス | 厚手のウールのパンツ | 下だけ重い | 上に羽織りを足す |
| 薄いブラウス | 起毛のスカート | 下だけ冬 | 上を目の詰まったニットに |
| 中くらいのニット | 中くらいの綿のパンツ | 釣り合う | そのままでよい |
このずれは、朝の気温と昼の気温の差が大きい日に起きやすくなります。朝の冷えに合わせて上を厚くし、昼の暑さに合わせて下を薄くする。それぞれの判断は正しいのに、組み合わせると釣り合いが崩れます。
厚みの差の目安は、上と下をそれぞれ指でつまんでみることです。**つまんだ厚みの差が、指の腹で分かるほどはっきりしているなら、ずれています。**同じくらいか、少しだけ上が厚い程度なら、釣り合って見えます。
厚みの直し方|靴で下に重さを足す
上が重いときにいちばん手軽なのは、ボトムを替えずに靴で重さを足すことです。
| 上の厚み | 足元 | 理由 |
|---|---|---|
| 厚手のニット | 底に厚みのある靴 | 上の重さを、足元で受け止める |
| 厚手のニット | ショートブーツ | 足首まわりの量が増える |
| 中くらい | ローファー | 甲の面で釣り合う |
| 薄手 | 細身のパンプス | 上の軽さに合わせる |
**上が厚い日に、薄く華奢な靴を合わせると、重さが上に集まったままになります。**底や甲に厚みのある靴にすると、重さが上下に分かれて、全身の釣り合いが取れます。
下が重い日は、反対に上に重さを足します。厚手のパンツに薄いブラウス1枚なら、ブラウスの上に目の詰まったカーディガンを肩にかけるか、首元にスカーフを巻くと、上半身に量が加わります。羽織りを着るほど寒くない日でも、肩にかけるだけなら暑くなりません。
ずれ④|色の明るさが、全身でそろいすぎている
秋らしい色を選んだのに、なぜか地味に見える。深い茶、からし色、深い緑、えんじ。秋の色は、どれも明るさが近いので、全身を秋色でそろえると境目が読めなくなり、のっぺりして見えます。
| 全身の色 | 明るさの差 | 見え方 |
|---|---|---|
| 深い茶の上、焦げ茶の下、黒の靴 | ほぼない | 1つの暗い塊になる |
| からし色の上、深い緑の下 | 小さい | 色はあるのに沈む |
| 生成りの上、焦げ茶の下 | 大きい | 境目がはっきりする |
| 深い茶の上、ベージュの下 | 中くらい | 落ち着いて見える |
夏のあいだは、白や淡い色の服が多いので、明るさの差を意識しなくても全身に明暗がつきます。秋になって深い色が増えると、その明暗が自然には生まれなくなり、意識して1か所作る必要が出てきます。秋に急に地味に見えるようになるのは、このためです。
明るさの差は、写真を白黒にすると分かります。**白黒にして、上下の境目が見えなくなったら、明るさがそろいすぎています。**スマートフォンの写真の編集で白黒にするだけで確かめられます。
色の直し方|1か所だけ明るさを離す
全身の明るさがそろいすぎているときは、1か所だけ離します。いちばん手軽なのは首元です。
| 直す場所 | 足すもの | 起きること |
|---|---|---|
| 首元 | 白か生成りの襟、薄い色のスカーフ | 顔の下に明るい点ができる |
| 手元 | 明るい色のバッグ | 体の脇に明るい塊ができる |
| 上下のどちらか | 明るい色の1点に替える | 上下の境目ができる |
| 足元 | 明るい色の靴 | 全身の終わりがはっきりする |
首元に明るさを足すときは、顔に近いぶん、色より明るさを優先してください。白が強すぎると感じるなら生成りや薄い灰色、それも明るすぎるならベージュ。服の色より2段ほど明るいものを選ぶと、顔の下に明るい点ができて、全身の深い色が引き締まって見えます。
反対に、夏の明るい色の服を1点だけ残していて、そこだけ浮いて見える場合もあります。そのときは、浮いている明るい色と同じくらいの明るさのものを、もう1か所に置くと、浮いた1点が孤立しなくなります。秋の色の面積の配り方は秋服お洒落で、7:2:1の比から確かめられます。
ずれ⑤|重ねた丈がそろって、横線が増える
羽織りものが加わる10月後半から起きやすいずれです。羽織りの裾と、中のトップスの裾と、スカートの裾。重ねた服の裾がどれも近い高さで終わると、横線が何本も並んで、もたついて見えます。
| 重ねた丈 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 羽織りと中のトップスの裾が同じ高さ | 線が2本重なり、どちらか分からない | 中の裾をボトムに入れる |
| 羽織りの裾とスカートの裾が同じ高さ | 全身が箱のように見える | 羽織りを短いか長いものに |
| 羽織りの裾が腰骨のすぐ上 | 腰の横に線が出る | 羽織りの前を開けて縦の線を作る |
| 3枚の裾がそれぞれ5cm以内 | 横線が3本並ぶ | 1枚の裾を大きく離す |
秋の前半は1枚か2枚で過ごすので、このずれはあまり起きません。気温が20度を下回り、羽織りを着る日が増えると、急に目立つようになります。羽織りものを買ったときは、手持ちのトップスの裾と羽織りの裾が、どの組み合わせで重なるかを一度確かめておくと、朝に慌てずに済みます。
目安は、重ねた服の裾どうしを10cm以上離すことです。横から撮った写真で、裾と裾のあいだが手のひら1枚ぶんより狭いなら、重なっていると考えてください。
丈の直し方|裾を入れるか、羽織りを替えるか
丈のずれは、中の1枚の裾をボトムに入れるのがいちばん早い直し方です。
| 中のトップス | 入れ方 | 向いている羽織り |
|---|---|---|
| 薄手のブラウス | 全部入れる | どの丈の羽織りでも |
| 薄手のニット | 前だけ入れる | 腰骨より長い羽織り |
| 厚手のニット | 入れずに、羽織りを長くする | 太ももの中ほどまでの羽織り |
| シャツ | 全部入れて、袖をまくる | 短い丈の羽織り |
**厚手のニットは、入れると腰まわりに布がたまるので、無理に入れなくて構いません。**その代わり、羽織りを太ももの中ほどまでの長いものにして、ニットの裾と羽織りの裾を大きく離します。
羽織りの前を開けて着ると、縦の線が2本できて、横線の多さが目立たなくなります。前を留めると、羽織りの裾がそのまま1本の横線になるので、裾の重なりがはっきり見えます。丈が重なってしまう組み合わせしかない日は、羽織りの前を開けて着ると覚えておくと便利です。
気温の高い日と低い日で、ずれる場所が違う
同じ秋でも、気温によってずれやすい場所が違います。最高気温22度あたりが分かれ目です。
| 最高気温 | ずれやすい場所 | 確かめること |
|---|---|---|
| 25度以上 | 素材、足元 | 夏の素材が2点以上残っていないか |
| 22〜25度 | 足元、色 | 足元が夏のまま、色が明るすぎないか |
| 18〜22度 | 厚み、丈 | 上だけ厚くないか、羽織りの丈 |
| 18度未満 | 丈、色 | 重ねた裾、全身が暗くなりすぎていないか |
**22度以上の日は、夏の名残が残りやすい日です。**素材と足元を見てください。**22度を下回る日は、重ねる枚数が増える日です。**厚みと丈を見てください。この2つの組だけを覚えておけば、出かける前に確かめる場所が半分に減ります。
秋の昼に汗ばむほど暑い日の組み立て方は、秋に汗ばむ日の服装で上下の厚みの配り方から書いています。
2か所以上ずれている日|直す順番
写真を見て、2か所以上が気になる日もあります。そのときは、替える手間の少ない順に直します。
| 順番 | 場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 足元 | 靴か靴下を替えるだけ。全身の季節がいちばん動く |
| 2 | 素材 | 外れた1点を替えるか、隣に秋の表面を足す |
| 3 | 上下の厚み | 靴で受け止められることが多い |
| 4 | 色の明るさ | 小物1つで直る |
| 5 | 重ねた丈 | 裾を入れるか、羽織りを替える |
**足元を最初に直すのは、足元が全身の季節を決めているからです。**足元が秋になると、ほかのずれが小さく見えることがよくあります。足元を替えてから写真を撮り直すと、気になっていた場所が1つ減っていることが多いはずです。
どちらとも取れるとき①|1か所ずつ見ると問題ないのに、全体が違う
5か所を順に見ても、どこもずれていない。それでも全体として何か違う。この場合は、1か所ずつは小さいずれが、3か所以上で少しずつ重なっていることが多いです。
| 確かめ方 | 分かること |
|---|---|
| 5か所に、少し気になるを含めて印をつける | 小さいずれがいくつあるか |
| 印が3つ以上ある | 小さいずれの重なり |
| 印が1つか2つ | ほかの原因(髪、顔まわり、場面) |
1か所ずつ見て問題ないと感じるのは、それぞれのずれが、単独では気づかないほど小さいからです。ところが3か所で同じ向きにずれていると、合わせて大きなずれになります。たとえば、少し薄い素材、少し明るい色、少し軽い靴。どれも夏の側に少しずつ寄っていて、全体として夏に見える、という形です。
小さいずれが重なっているときは、1点ずつ直すより、いちばん多くの印に関わっている1点を替えるほうが早く落ち着きます。たとえば、素材も色も厚みも少しずつ気になるなら、その3つに関わっているトップスを1枚替えます。
どちらとも取れるとき②|家では決まっていたのに、外で何か違う
家の鏡の前では決まっていたのに、外に出てショーウィンドウに映った姿が何か違う。これは、光と周りの人の服が変わったからです。
| 家と外の違い | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 家の照明は暖かい色 | 外の光で色が冷たく、明るく見える | 写真は外の光で撮る |
| 家の中は暖かい | 外の人が厚手を着ていて、自分だけ薄く見える | 朝の外の気温で厚みを決める |
| 家の鏡は近い | 外では遠くから全身が見える | 3m離れた写真で確かめる |
ショーウィンドウや駅の鏡に映った姿は、家の鏡より遠く、斜めから見ることになります。正面からは見えなかった横の厚みや裾の重なりが、そこで初めて目に入ることがあります。外で何か違うと感じたら、その場で直せるのは、羽織りの前を開けるか閉じるか、中の裾を入れるか出すか、の2つです。どちらも数秒でできます。
周りの人の服で、自分の服の季節が決まって見えることがあります。自分では秋のつもりでも、周りが一段厚いものを着ていると、自分だけ夏に残って見えます。出かける前に、窓から外を歩く人の上着を一度見ておくと、外とのずれが減ります。
どちらとも取れるとき③|何を直しても、その服が決まらない
5か所を直しても、ある1枚が入るとどうしても決まらない。その場合は、ずれではなく、その1枚が秋の手持ちの服とつながる場所を持っていないことがあります。
| その1枚の状態 | 判断 |
|---|---|
| 手持ちのボトムのどれと組んでも決まらない | 秋は休ませる。季節が変わってから出す |
| 1つのボトムとだけ決まる | その組み合わせだけで着る |
| 羽織りを足すと決まる | 羽織りの季節だけ着る |
| 去年の秋は決まっていた | 手持ちのほかの服が動いた。組む相手を探し直す |
去年の秋には決まっていた1枚が今年は決まらない、というのはよくあることです。その1枚が変わったのではなく、この1年で手持ちのほかの服が少しずつ入れ替わり、組む相手がいなくなったのです。手持ちのボトムを全部並べて、その1枚と順に組んで写真を撮ると、まだ組める相手が見つかることがあります。
決まらない1枚は、無理に秋に着なくて構いません。その季節に組める相手がいない服は、組める季節まで休ませるほうが、毎朝の迷いが減ります。
時間のない朝に|1点だけ替えるならどこか
朝、着替え直す時間がないけれど何か違う。そういうときは、1点だけ替えます。
| 気温 | 替える1点 | 理由 |
|---|---|---|
| 22度以上 | 靴 | 夏の名残がいちばん出る場所 |
| 18〜22度 | 羽織り | 丈と厚みを同時に変えられる |
| 18度未満 | 首元の小物 | 暗くなりすぎた全身に明るさを足す |
**迷ったら、靴を替えてください。**靴を替えるのは30秒で済み、足元は全身の季節をいちばん大きく動かします。それで足りなければ、羽織りを替えます。
前の晩に、翌日の最高気温を見ておくと、朝に替える1点をあらかじめ決めておけます。22度以上なら靴を玄関に2足並べておく、22度未満なら羽織りを2枚かけておく。朝は、その2つから選ぶだけにすると、何か違うと感じたときにも、着替え直す時間がほとんどかかりません。
服ではないところで違うとき|髪・バッグ・顔まわり
5か所のどこにも印がつかないのに何か違うときは、服の外側を見てください。秋は服が先に季節を移り、髪型やバッグが夏のまま残ることがあります。
| 場所 | 夏のまま残りやすいもの | 秋に寄せるなら |
|---|---|---|
| 髪 | 高い位置でまとめた髪、強い艶 | 低い位置でまとめる、下ろす |
| バッグ | かごや透ける素材のバッグ | 革か厚手の布のバッグ |
| 帽子 | つばの広い麦わら | 布かフェルトのもの、または外す |
| アクセサリー | 透明な樹脂、貝殻のような軽い素材 | 金属か、色の深い石 |
| 手元 | 明るすぎる爪の色 | 服の色に近い深さ |
**バッグは、服を秋に替えても夏のまま持ち続けやすい持ち物です。**かごのバッグは秋の服と組むと、そこだけ季節が取り残されます。服を直しても決まらない日は、まずバッグを替えてみてください。
髪も同じです。夏のあいだ首元を出すためにまとめていた髪を、秋の厚手の首元の服でもそのままにすると、首まわりだけ軽く見えます。首の詰まった服の日は、髪を下ろすか、低い位置でまとめると、上半身の重さがそろいます。
通勤の日と休日で、「何か違う」の中身が違う
同じ人でも、通勤の日と休日では、ずれやすい場所が違います。通勤の日は服の決まりごとがあるぶん、ずれ方が限られ、休日は選べる幅が広いぶん、ずれ方も広がります。
| 日 | ずれやすい場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 通勤の日 | 色の明るさ | 落ち着いた色を選ぶうちに、全身が暗くそろう |
| 通勤の日 | 足元 | 季節を問わず同じ靴を履き続けやすい |
| 休日 | 素材 | 夏に着ていた楽な服を、そのまま使いやすい |
| 休日 | 重ねた丈 | 長めの羽織りや、ゆったりした中の服が増える |
**通勤の日は、色と足元を見てください。**職場では濃い色を選びがちなので、秋になると全身がさらに深くなり、のっぺりしやすくなります。首元に明るい色を1点入れるだけで落ち着きます。
**休日は、素材と丈を見てください。**楽な服を重ねると、裾がそろって横線が増え、夏の素材も残りやすくなります。休日に何か違うと感じたら、まず中の1枚の裾を入れてみるのが早道です。
買い足すなら|自分がずれる場所の1点だけ
何か違うが続くと、新しい秋服を買い足したくなります。買い足すなら、書き留めた中でいちばん何度もずれた場所の1点にしてください。
| 何度もずれる場所 | 買い足す1点 | 効く理由 |
|---|---|---|
| 足元 | 甲を覆う秋の靴を1足 | どの服と組んでも、足元の季節がそろう |
| 素材 | 目の詰まった薄手のニットを1枚 | 夏の服の上にも下にも重ねられる |
| 上下の厚み | 張りのある中くらいの厚みのボトム | 厚いニットも薄い上も受け止める |
| 色の明るさ | 明るい色のスカーフか襟付きの中の1枚 | 首元に明るさを足せる |
| 重ねた丈 | 太ももの中ほどまでの羽織り | 中の裾から大きく離れる |
**トップスを何枚も買い足すより、自分のずれる場所の1点を足すほうが効きます。**たとえば足元でずれる人がニットを3枚買っても、足元のずれはそのまま残ります。靴を1足足すほうが、手持ちの服全部の決まり方が変わります。
次の日のために|ずれやすい場所を書き留める
同じ人は、同じ場所でずれやすい傾向があります。何か違うと感じた日に、直した場所を1行だけ書き留めておくと、自分のずれやすい場所が見えてきます。
| 日付 | 最高気温 | 何か違うと感じた場所 | 替えた1点 |
|---|---|---|---|
| 例:10月3日 | 24度 | 足元 | サンダルをローファーに |
| 例:10月9日 | 20度 | 丈 | ニットの前を入れた |
| 例:10月15日 | 19度 | 色 | 首元に生成りのスカーフ |
| 例:10月22日 | 17度 | 丈 | 羽織りを長いものに |
**2週間ほど書くと、自分が同じ場所で何度もずれていることに気づきます。**それが分かれば、買い足すなら何か、朝にまずどこを見ればいいかが決まります。
書き留めるのは、手帳でもスマートフォンのメモでも構いません。その日の写真を1枚残しておくと、あとで見返したときに、どこを直したかが一目で分かります。11月に入って重ね着が増えたら、ずれやすい場所が足元や素材から丈や厚みへ移っていくはずです。季節が進んだら、もう一度2週間だけ書いてみてください。
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よくある問い
- Q. 秋のコーデが毎日なんとなく決まりません。センスがないのでしょうか
- センスの問題ではないことがほとんどです。秋は、夏の服と冬の服のあいだの季節なので、手持ちの服の季節感や厚みがばらばらになりやすく、1か所だけずれた組み合わせができやすいのです。素材・足元・上下の厚み・色の明るさ・重ねた丈の5か所のうち、どこがずれているかを写真で見つけて、その1か所だけを直してください。場所が分かれば、毎回同じ直し方で済みます。
- Q. 秋服を買い足せば決まるようになりますか
- 買い足す前に、ずれている場所を確かめてください。足元がずれているなら靴を1足替えるだけ、色がずれているなら小物を1つ足すだけで落ち着くことが多いです。買い足すなら、5か所のうち自分がいちばん何度もずれる場所の1点にします。たとえば毎回足元でずれる人は、秋の靴を1足足すのが、トップスを何枚も足すよりずっと効きます。
- Q. 暑い日と寒い日が交互に来て、毎日服を決め直すのが大変です
- 最高気温22度を境に、2つの組み合わせの型を作っておくと楽になります。22度以上の日は薄手の上下に秋の靴と小物、22度未満の日は中くらいの厚みの上下に羽織り、という型です。ずれやすい場所が日によって違うので、22度以上なら素材と足元、22度未満なら厚みと丈を、出かける前に確かめてください。
- Q. 秋らしい色の服を着ているのに、なぜか地味に見えます
- 色そのものより、明るさの差が足りないことが多いです。深い茶、からし色、深い緑のような秋の色は、どれも明るさが近いので、全身を秋色でそろえると境目が読めなくなり、のっぺりして見えます。上下か、上と靴のどこか1か所で、明るさを1段以上離してください。白や生成りを首元に少し入れるだけでも、秋の色が立って見えます。
— メグラシ編集部





