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60代の旅行ファッション|服装は歩く距離と足元から決める

メグラシ編集部//読了 18分
60代の旅の装いを整える

「旅行の服、何を持っていけばいいのか毎回わからなくなる」——60代になってからのほうが、この迷いは大きくなります。行き先も日数も同じなのに、20年前と同じ荷造りをすると、旅の2日目から体に出るからです。

このページは、季節を問わず使える60代の旅の服の決め方をまとめたものです。特定の月の着こなしではなく、何を基準に決めるかの順番を置いています。

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この記事の要点

  • 60代の旅の服は「何を着るか」ではなく「その日何歩歩くか」から決まる
  • 決める順番は、歩く距離 → 靴 → ボトムス → トップス → 羽織り。上から決めると必ず破綻する
  • 荷物の目安は体重の8%。一着あたりの重さを意識すると、旅程の後半が変わる
  • 重ね着は枚数を増やさない。首・手首・足首の三か所を止めるほうが暖かく、軽い

結論:60代の旅行着は「何枚で回すか」と「何歩歩くか」で決まる

旅行の服が難しいのは、枚数の制約移動の疲れ行き先の温度差が同時に来るからです。この3つはどの年代にも来ますが、60代では真ん中の「移動の疲れ」の比重が大きく変わります。

具体的には、次の順番で決めます。

順番決めること判断の基準
1その日歩く距離旅程表の移動を足して、3km未満/3〜6km/6km以上に振り分ける
2距離で決める。ここだけは見た目より先に機能で決める
3ボトムスの丈と裾幅靴が見える丈か隠れる丈か。裾幅は靴の甲の高さに合わせる
4トップス洗って乾くか、シワが戻るか
5羽織り畳んだときの体積と重さ。着ない時間のほうが長い前提で選ぶ
6小物上の5つで足りない温度差と、きちんと感を埋める分だけ

服から決めると、最後に「この靴では歩けない」が残ります。60代の旅は、靴が先です。

順番を逆にした旅は、たいてい同じ壊れ方をします。気に入った一着を中心に組み、それに合う靴を探し、見つからないので手持ちのいちばん近い靴を履いていく。その靴で1日8,000歩を歩き、2日目の朝に足が痛み、3日目は予定していた場所を一つ諦める。服は正しかったのに、旅の中身が減っています。

逆から組むと、この壊れ方が起きません。歩ける靴が先に決まっていれば、そこに合う丈と裾幅のボトムスは必ず手持ちの中にあります。上に何を着るかは、その後でいくらでも調整できます。旅の装いで自由度がいちばん低いのは靴で、いちばん高いのはトップスです。低いほうから決めます。

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60代の旅が40代・50代と違うこと

同じ「旅行」でも、体に出るところが年代で変わります。ここを取り違えると、正しく見えるのに疲れる装いになります。

変わること40代の旅50代の旅60代の旅
いちばん効く制約自分以外の荷物が減らせない冷房と寒暖差歩く距離と足元
疲れの出る場所肩と腰(荷物)首と背中(冷え)足裏・膝・股関節
疲れの出る時間夕方夜(冷えて出る)2日目の午後から
優先する軸動きやすさときちんと感の両立羽織りの持ち方軽さ
重ね着の考え方脱ぎ着で調整羽織りを足して調整枚数を減らして三か所を止める
靴の考え方歩ける靴+きれいめ1足中間の高さで通す距離で選び、夕方の足に合わせる
荷物の限界自分の分は削れる削ると寒い削らないと歩けない

40代の詳しい組み方は40代の旅行の服装、50代は50代の旅行の服装にそれぞれまとめています。ご家族と一緒に出かける場合は、両方を見比べておくと荷物の分担が決めやすくなります。

日数別・持っていく枚数の決め方

枚数は日数に比例させません。2泊を超えたら、洗う前提に切り替えるのが軽くする最短の道です。

日数トップスボトムス羽織り洗う想定
1泊2枚(着ていく分+1)1本1枚1足洗わない
2泊3日3枚2本1枚1足洗わない
3泊4日3枚2本1〜2枚2足1回だけ下着類
5泊6日4枚2本2枚2足中日に1回
1週間4枚2〜3本2枚2足2回
10日以上5枚3本2枚2足3日に1回

日数が倍になっても枚数は倍にしません。1週間でトップス4枚まで抑えられると、機内持ち込みできる大きさに収まります。

判断増やす増やさない
移動が多い旅洗いやすい下着上に着るもの
写真を多く撮る旅小物(軽いもの)服そのもの
気温差の大きい旅薄い羽織り1枚厚いアウター
食事どころの予定がある旅靴1足と小物ワンピース類
歩く距離が長い旅靴下

着回しの組み方|何枚で何通りになるか

枚数を減らしても着回しが効くのは、掛け算で考えているときだけです。

トップスボトムス組み合わせ対応できる日数の目安
2枚1本2通り1泊
3枚2本6通り2泊3日〜3泊4日
3枚3本9通り4泊5日
4枚2本8通り3泊4日〜5泊6日
4枚3本12通り1週間
5枚3本15通り10日

掛け算を成立させる条件は一つだけです。全部が全部と合うこと。 そのために、持っていくものの色は次のように決めます。

役割枚数色の決め方
土台(ボトムス)2〜3本全部同系。濃紺/黒/濃いグレーのどれか一つに寄せる
中間(トップス)3〜4枚白・生成り・薄いグレーを2枚、色ものを1〜2枚
羽織り1〜2枚ボトムスと同系か、無彩色
差し色小物のみストール・眼鏡・鞄で足す。服では足さない

色の選び方そのものに迷うときは、骨格タイプ別の靴の選び方パーソナルカラー×骨格の組み合わせを先に見ておくと、旅先で買い足す判断も速くなります。

「軽さ」を数字で持つ

60代の旅で最優先するのは軽さです。ただ「軽いものを」と考えるだけでは選べないので、数字にします。

対象目安超えると出ること
荷物全体体重の8%階段・乗り換えで肩と腰
衣類だけ(2泊3日)1.5kg以内鞄が閉まらない
衣類だけ(1週間)2.5kg以内移動日が観光にならない
羽織り1枚400g以内持ち歩かなくなり結局着ない
靴1足(片足)300g以内3日目に膝
手持ちの鞄(中身込み)1.5kg以内肩の高さが左右で変わる
鞄そのもの(空)500g以内中身を減らしても軽くならない

羽織りの400gは、旅の満足度をいちばん左右する数字です。 重い羽織りは「持ち歩くのが面倒」になって鞄に入ったままになり、寒いときに出てきません。軽ければ肩にかけたまま歩けます。持っていったのに使わなかった一枚は、単に無駄なのではなく、その重さのぶんだけ歩ける距離を削っていると考えてください。

なぜ60代でここまで軽さを前に置くのかというと、重さの効き方が変わるからです。若い頃は重い荷物を持っても、その日のうちに戻りました。いまは翌日に残ります。1kgの差は、初日にはほとんど感じません。効いてくるのは2日目の午後で、3日目には歩幅そのものが短くなります。軽さは、旅の初日の快適さではなく、後半の行動範囲を買っているということです。

家のはかりに服を載せてみると、思い込みとの差に驚くことがあります。「薄いから軽いはず」の一枚が500gあり、「厚そう」に見える一枚が200gだった、ということは珍しくありません。感覚で選ばず、一度だけ数字にしておくと、次の旅からは持つ前に判断がつきます。

軽くする手減る重さの目安失うもの
厚手ニット1枚をやめて薄手+ストール250g前後ほぼ無し
デニムをやめて薄手の織りのパンツ300g前後生地の丈夫さ
革の靴をやめて底の軽い靴200g前後(両足)食事どころでの見え方
大きい化粧ポーチをやめる200g前後旅先での選択肢
本をやめる300g前後移動中の楽しみ
折りたたみ傘をやめて薄い雨具150g前後風の強い日の使い勝手

歩く距離別の足元の決め方

ここが60代の旅のいちばんの分かれ道です。その日の合計歩行距離で靴を決めます。

1日の距離歩数の目安靴の条件具体
〜3km4,000歩前後見た目優先で可低めの安定した踵、革でも可
3〜6km5,000〜8,000歩底の返りとクッション厚すぎない底の紐なし靴、甲が留まるもの
6〜10km8,000〜13,000歩中敷を替えられること紐で甲を締められる靴
10km以上13,000歩以上歩く専用に振り切る底が厚く軽い靴、靴下も厚手
段差・石畳が多い距離に関係なく底が曲がりすぎないこと踵に硬さのある靴
濡れる可能性距離に関係なく乾く素材布より合皮、中敷は替えを1枚

石畳や砂利道は、平らな道の1.5倍疲れます。3kmの石畳は、感覚としては4.5kmです。旅程表の距離だけで判断せず、道の質を足して考えます。

場所の種類距離の割り増し対策
舗装された市街地1.0倍そのまま
石畳・敷石1.5倍底の厚い靴、踵の硬い靴
砂利・土の道1.4倍甲が留まる靴。脱げる靴は避ける
砂浜2.0倍距離を半分に見積もる
階段の多い場所1.6倍手すりを使える手荷物の持ち方
屋内の施設1.2倍床が硬いので中敷で吸収

靴は1足で回すか、2足持つか

靴は旅の荷物でいちばん重く、いちばんかさばります。ここを決めると鞄の大きさが決まります。

旅の形足数内訳
1泊、歩く距離が短い1足履いていく1足で通す
2泊3日、観光中心1足履いていく1足+替えの中敷
3泊4日以上2足歩く1足+座る日の軽い1足
食事どころの予定がある2足歩く1足+薄くて軽い1足
温泉・旅館が中心1足館内は用意があるため増やさない
雨の予報がある2足濡れた靴は翌朝乾いていないため

2足目を選ぶときの基準は「歩けること」ではありません。薄くて軽いことです。

2足目の条件良い避ける
重さ片足200g前後片足350g超
畳めるか底が柔らかく潰せる型崩れを気にするもの
踵の高さ3cm前後まで5cm以上
ボトムスと同系単体で目立つ色
履く回数旅の間に1〜2回毎日履く前提なら1足目を見直す

靴下と中敷と、夕方の足

夕方の足は朝より一回り大きくなります。朝の足に合わせた靴は、夕方に必ずきつくなります。

時間帯足の状態合わせ方
いちばん小さい靴下を厚めにするか、中敷を1枚足す
標準そのまま
夕方一回り大きいここを基準に靴を選ぶ
飛行機・長距離移動の後さらに大きい締めつけない靴、ひもをゆるめる
品目持っていく数役割
薄手の靴下日数分基本
厚手の靴下1足朝の調整と、寒い日の足首を止める役
替えの中敷1組濡れた日と、朝のサイズ調整
足首まである靴下1足枚数を増やさずに暖かくする要
五本指の靴下1足歩く距離の長い日

移動中にできることは限られます。休憩のたびに足首を10回まわす、靴のひもを一段ゆるめる、座っているときは踵を上下させる——この3つで、翌日の足がだいぶ変わります。

靴下を「日数分の消耗品」としてしか見ていないと、この調整ができません。旅の靴下は、サイズを合わせる道具です。厚手を1足入れておくだけで、朝のゆるい状態と夕方のきつい状態の両方に、同じ靴で対応できます。中敷も同じ役割で、1枚抜き差しできるだけで実質的に靴が2種類になります。靴を1足増やすより、はるかに軽い解決です。

旅の3日目から効いてくること

1泊や2泊の旅では、多少の無理は通ります。差が出るのは3日目以降です。ここで何が起きるかを知っておくと、荷造りの判断が変わります。

日数体に出ること前もってできる備え
1日目ほぼ出ない靴を履き慣らしておく
2日目の午後足裏と膝に張りこの日の歩行距離を少なめに組む
3日目歩幅が短くなる替えの中敷、厚手の靴下
4日目以降荷物の重さが肩と腰に宿に荷物を置いて出る日を作る
帰りの移動日累積した疲れが一度に出るいちばん楽な服を最後まで残しておく

帰りの日の服を、いちばん楽なものにして取っておく。 これは荷造りの段階でしかできない準備です。旅の後半ほど疲れているのに、残っているのが着心地の悪い一枚だと、最後の移動がつらくなります。着る順番まで決めて詰めておくと、この失敗が消えます。

もう一つ、3日目以降に効くのが日程の中に「歩かない日」を混ぜることです。毎日8,000歩を4日続けるより、6,000歩と3,000歩を交互にするほうが、合計距離が同じでも最後まで動けます。服の話に見えて、旅程の組み方の話でもあります。

移動手段別|座る時間と冷房で決まる

移動手段が変わると、必要なものが変わります。座っている時間の長さと、冷房の当たり方が理由です。

移動手段座る時間冷えるところ用意するもの
新幹線2〜4時間足首・膝・首薄いストール、足首まである靴下
飛行機(国内)1〜2時間足首・手首締めつけない靴、羽織り
飛行機(長距離)6時間以上全身・特に足圧のかかる靴下、ゆるい靴、羽織り
車(自分で運転)区切りがある動きやすい腰まわり、脱ぎ着しやすい上
車(同乗)長い腰・膝膝掛けになるストール
高速バス3〜5時間膝・腰・足首厚めの靴下、腰にあてる薄いもの
変動首・手風を通さない羽織り
在来線の乗り継ぎ短いが立つ肩(荷物)肩にかけない鞄の持ち方

新幹線での移動が中心の旅は、60代の新幹線移動の装いに座席まわりの細かい話をまとめてあります。

行き先の気温帯別

現地の気温が同じでも、日中と朝晩の差が大きいかどうかで持ちものが変わります。

気温帯日中朝晩基本の組み立て
5度未満厚手厚手中に薄手を1枚足し、首と手首を止める
5〜12度中厚厚手薄手+羽織り+ストール
12〜18度薄手+1枚羽織り必須長袖+軽い羽織り
18〜24度長袖1枚羽織り1枚いちばん軽く済む帯
24〜28度半袖長袖冷房対策の羽織りだけ
28度以上半袖半袖日差しを避ける薄物、帽子
寒暖差10度以上変動変動厚い1枚より薄い2枚。脱いだものが軽いこと

気温の細かい早見は気温別の服装の目安にまとめています。旅程が決まったら、出発前にここで現地の数字を当てておくと荷物が減ります。

行き先の特徴見落としやすいこと足すもの
高原・山間部日が落ちると一気に下がる軽い羽織りをもう1枚
海沿い風で体感が3度下がる風を通さない薄物
盆地昼と朝晩の差が大きい脱ぎ着しやすい前開き
都市部屋内の冷暖房が強い薄いストール
南の島屋内が寒い長袖1枚
雪の残る土地足元が濡れる替えの靴下と中敷

枚数を減らして暖かさを出す

「寒いから一枚多く」を続けると、荷物が重くなり、着替えの手間が増え、脱いだものを持ち歩くことになります。60代の旅では逆に進めます。枚数を増やさず、止める場所を増やします。

止める場所使うもの体感の変化重さ
薄いストール大きい80g前後
手首袖の長い薄手増えない
足首足首まである靴下大きい40g前後
上衣の丈を長くする増えない
背中薄い中着1枚大きい150g前後

薄手を3枚重ねると約600g。薄手1枚+ストール+足首の靴下なら約320gで、体感はほぼ同じか、動きやすいぶん上です。

やり方枚数総重量の目安動きやすさ
薄手を3枚重ねる3600g前後腕が上がりにくい
中厚1枚+薄い羽織り2550g前後
薄手+ストール+足首の靴下1+小物320g前後高い
薄い中着+薄手+羽織り3480g前後中(前開きなら高い)

中着(肌に近い一枚)を薄くて暖かいものに替えるのが、いちばん軽く効きます。 外側を厚くするより、内側を替えるほうが総重量が下がります。

場面別|1日の中で服が変わる場所

旅の1日は、移動・観光・食事・宿の中で求められるものが変わります。全部を1着でまかなうのではなく、同じ土台に小物を足し引きします。

場面求められること土台に足すもの外すもの
移動日締めつけない、脱ぎ着しやすい羽織り、ストール装飾
街の観光歩けること帽子、軽い鞄重い羽織り
自然の中の観光汚れてよい、乾く靴下の替え明るい色のボトムス
昼の食事どころ落ち着いて見えること小さめの鞄、耳もと大きな鞄、帽子
夜の食事少し改まる羽織りを替える歩く靴
宿の朝食だらしなく見えないこと羽織り1枚部屋着感
温泉・大浴場脱ぎ着の速さ前開きのものかぶりもの、細い袖
宿でくつろぐ楽であること用意があれば使う自前の部屋着(荷物になる)
旅先の場面に合わせて装いを整える三つの原則
旅先の場面ごとに、土台は変えず小物で調整する

昼の食事どころに行く日だけ、少し足す

旅先で少し改まった昼食の予定が入ることがあります。ここは服を増やすところではなく、小物だけで届く場面です。

足すもの重さ効き方
耳もとの小さな飾り10g前後顔まわりが締まる
小さめの手持ち鞄300g前後全身の印象が変わる
2足目の薄い靴400g前後足元が落ち着く
薄い羽織りを替える増えないいちばん軽い解決
ストールの巻き方を変える増えない首もとが整う

具体的な組み方は60代のホテルランチの装いに詳しくまとめています。旅の装いを土台にして、上から一枚だけ足す考え方で足ります。

持っていく素材|乾く・シワが戻る・軽い

旅の素材選びは3つだけ見ます。乾くか、シワが戻るか、軽いか。

素材の系統乾きシワの戻り重さ旅での使いどころ
薄手の化繊混速い良い軽い移動日、洗う前提の旅
綿とポリの混紡観光日のトップス
麻混速いシワは戻らない軽い暑い土地。シワを味と見る場合のみ
薄手の毛混遅い良い寒い土地の中着
起毛の化繊速い良いとても軽い中着。枚数を減らす主役
綿100%遅い戻らない重い旅では枚数を絞る
厚手のデニムとても遅い重い旅では外す候補の筆頭
ジャージー速い良い軽い移動日の万能
見分ける手家でできる確認
シワが戻るか手で30秒握って離し、1分で戻れば合格
軽いか台所のはかりに載せる。数字で持つ
乾くか洗って室内に干し、朝までに乾けば合格
かさばるか畳んで手のひらに載る厚みか
静電気が起きるか冬の乾いた日に一度着てみる

鞄と収め方|畳み方より「何を諦めるか」

畳み方を工夫しても、入る量はそれほど変わりません。効くのは入れないと決めることです。

品目諦める判断代わりの手
「もしかしたら着るかも」の1枚入れない現地で寒ければ足す
3足目の靴入れない2足で回す組み方に直す
自前の部屋着入れない宿の用意を使う
厚い化粧道具半分にする小分けにする
入れない移動中は景色と休息にあてる
お土産の分の空き空けておく帰りの荷物は必ず増える
大きい傘入れない薄い雨具に替える
鞄の型向いている旅60代で注意すること
転がす鞄(小)舗装された街石畳では持ち上げる場面が出る
転がす鞄(大)移動の少ない旅階段で持てるかを先に試す
背負う鞄段差の多い旅肩と首に来る。1.5kg以内
肩掛けの鞄短い旅左右差が出る。長時間は避ける
手持ちの小さい鞄街歩きの日手がふさがると手すりが使えない

手がふさがらないことは、60代の旅では見た目より優先されます。階段でも駅でも、片手が空いているかどうかで安全性が変わります。

骨格タイプ別の注意

同じ服でも、体の作りで疲れ方が変わります。旅では特に、肩まわりと股関節に出ます。

骨格タイプ旅で楽なもの旅で疲れるものひとこと
ストレート厚みの出ない素材、真っ直ぐな丈重ね着の枚数が多いもの枚数を減らす方針と相性が良い
ウェーブ軽い素材、上に重心のある形重い生地、長すぎる丈羽織りの重さが特に効く
ナチュラルゆとりのある形、丈夫な素材体に沿いすぎる形鞄を大きめにしても崩れにくい

色の合わせ方は旅とは別の軸なので、骨格別の靴の選び方パーソナルカラー×骨格に譲ります。旅の場では「疲れないこと」を先に取ってください。

小物で軽くする

服を減らした分は、小物で埋めます。小物は軽く、体積も小さく、印象を大きく変えます。

小物重さ果たす役割
薄いストール80g前後首を止める、膝を覆う、羽織りの代わり
帽子(畳めるもの)90g前後日差し、髪の乱れ、写真での印象
眼鏡25g前後顔まわりの印象を変える
小さな耳もとの飾り10g前後食事どころでの改まり
薄い手袋40g前後寒い土地で手首を止める
布の小袋30g前後鞄の中の仕分け
折れる薄い雨具150g前後傘の代わり

小物は「軽いのに効く」ぶんだけ、服より優先度が高いと考えて構いません。

季節ごとの差分

通年の考え方は変わりませんが、季節で足すものが変わります。それぞれの季節の細かい着こなしは、季節別の記事に譲ります。

季節変わること足すもの減らすもの
朝晩の差が大きい薄い羽織り1枚厚手の中着
屋内の冷房が強い長袖の薄物、帽子重い羽織り
日が落ちるのが早い首を止めるもの半袖
屋内外の差が最大薄い中着、手袋重ね着の枚数

季節ごとの実際の組み方は、60代の盛夏の旅の装い60代の初夏から夏の旅60代の初秋の旅にまとめてあります。秋が深まる時期の全般は60代の秋の装い、通年の基本形は60代の装いの基本が入口になります。

連休のまとまった旅は連休の旅の装い、荷物そのものを軽くする話は軽い旅支度の道具立てにも整理しています。

よくある失敗と、その場での直し方

旅先では買い直しが利かないので、その場で直せるかどうかが価値になります。

失敗何が起きるかその場での直し方
新しい靴で出発した2日目に靴ずれ靴下を厚くして当たる位置をずらす。中敷を1枚抜く
朝の足に合わせた靴夕方きついひもを一段ゆるめ、休憩ごとに足首をまわす
羽織りが重い持ち歩かず結局着ない鞄に入れず、たすきにかけて常に体に置く
薄手を重ねすぎた腕が上がらない一枚脱ぎ、ストールで首を止める
シワの戻らない素材2日目から見た目が崩れる浴室に吊るし、湯気を当てて一晩
白いボトムス1本のみ汚れたら代わりがない上衣を長くして隠す。翌日は別の1本に
鞄が肩掛けだけ左右差と肩の張り手で持つ時間を挟み、左右を入れ替える
荷物が重すぎた移動が観光にならない宿に一度置き、日中は小さい鞄だけで出る
靴を1足で通した雨の日翌朝乾いていない新聞などを詰めて一晩。中敷を替える
冷房で冷えた夜に体調へ出る首と足首を先に止める。腹を冷やさない

出発前日の10分の確認

前日にこれだけ見ておくと、当日の迷いがほぼ消えます。

確認見るところ直し方
荷物の重さはかりに載せる体重の8%を超えたら1枚抜く
中敷を出して裏を見る減っていたら替えるか、靴を替える
1日目の歩行距離旅程表を足す距離に合う靴に替える
現地の朝晩の気温数字で確認12度を切るなら中着を1枚
手が空くか鞄を全部持って立つ片手が空かないなら鞄を見直す
掛け算持っていく上下を並べる合わない1枚は抜く
帰りの空き鞄の中の余白お土産の分を空けておく

よくある質問

Q. 60代の旅行の服で、いちばん大事なことは何ですか。

A. 軽さです。見た目の良し悪しより先に、一着あたりの重さと荷物全体の重さを見てください。重い荷物は2日目の午後から足と腰に出て、旅そのものの中身を削ります。

Q. 歩く距離は、どうやって知ればいいですか。

A. 旅程表に出てくる移動を素直に足します。駅から宿、宿から目的地、館内の移動。これに石畳や階段があれば1.5倍にします。多めに見積もって靴を選ぶほうが、確実に安全です。

Q. 重ね着を減らすと、寒い土地で足りないのではないですか。

A. 枚数ではなく、首・手首・足首の三か所を止めるかどうかで体感が決まります。薄手を3枚重ねるより、薄手1枚に軽いストールと足首まである靴下を足すほうが暖かく、荷物も軽くなります。

Q. 靴を2足持つと鞄が入りきりません。

A. 2足目を「歩ける靴」で考えているからです。2足目は座る日の靴なので、薄くて軽いものにします。底が柔らかく畳めるものなら、鞄の隙間に収まります。

Q. きちんと見せたい日と、歩く日が同じ日にあります。

A. 土台は歩ける側に合わせ、食事の前に小物だけ替えます。耳もとの飾り、鞄、羽織り。この3つで印象は変わります。靴だけは、その日の歩く距離が短いほうに合わせて選んでください。

Q. 家族と一緒の旅で、自分の荷物が削れません。

A. 削る対象を服から変えます。服は掛け算で減らし、代わりに宿の用意を使い、洗う前提に切り替えます。ご家族の年代ごとの組み方は40代の旅行の服装50代の旅行の服装も合わせてご覧ください。

まとめ

60代の旅の服は、上から決めると必ず破綻します。歩く距離 → 靴 → ボトムス → トップス → 羽織り。この順番を守るだけで、持っていくものが半分近くまで減ることがあります。

  • その日歩く距離を先に出す。石畳と階段は1.5倍で見積もる
  • 靴は夕方の足に合わせる。朝は靴下と中敷で調整する
  • 荷物は体重の8%。羽織りは400g、靴は片足300gを目安にする
  • 重ね着は枚数を増やさず、首・手首・足首の三か所を止める
  • きちんと感は服ではなく小物で足す。軽いものほど旅では強い

旅の楽しさは、歩けた距離と、その日の終わりに残っている元気の量で決まります。服は、そこを削らないためにあります。

— メグラシ編集部

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"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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