参観日の服装 冬|教室と廊下の温度差で、脱ぐ1枚を決める

**冬の参観日の服装は、上着を脱いだあとの1枚で決めてください。**教室ではその姿で、後ろに45分ほど立つことになります。
外の寒さに合わせて厚手のニットを着ていくと、暖房の効いた教室で汗ばみます。反対に、教室の暖かさに合わせて薄着にすると、廊下や昇降口で待つ時間に冷えます。冬の参観日で困るのは、外の寒さそのものより、この温度差です。
この記事では、上着の下の1枚を「教室で45分立っても暑すぎない、廊下で10分待っても寒すぎない」厚みにする方法をまとめます。参観日の服装全般の考え方は参観日の服装をカジュアルで迷うときに、どこから見られるかについては小学校の参観日の服装|どの面から見られるかで測る場所が変わるに分けてあります。ここでは冬の温度差だけを扱います。
結論:上着の下の1枚が「単独で成立する」組み方にする
冬の参観日の服装は、次の3層で考えます。
- 外を歩くときの上着
- 教室で見える中間着
- 中間着の下の肌着
このうち、教室で人に見えるのは2の中間着だけです。上着は教室に入る前に脱ぎ、肌着は中間着に隠れます。つまり、冬の参観日の印象は、中間着1枚でほとんど決まります。
中間着に求めるのは、3つです。1つめは、それ1枚で人前に出られる見た目であること。2つめは、暖房の効いた教室で45分立っても汗ばまない厚みであること。3つめは、廊下で待つ時間に冷えすぎない厚みであること。2つめと3つめはぶつかり合うので、その間のちょうどいいところを探すのが、この記事の中心です。
この考え方は、外の寒さが厳しい地域でも、比較的暖かい地域でも変わりません。寒い地域ほど教室の暖房は強く設定されていることが多く、外と中の温度差はかえって大きくなります。暖かい地域では、外の寒さがそれほどでもない分、厚手の上着を着ていく必要がなく、中間着を少し厚めにしても教室で困りにくいことがあります。どちらの場合も、教室の中での姿を基準にして、外の寒さは上着で埋める、という順番で考えてください。
上着は、外の寒さに合わせて自由に選んで構いません。ただし、脱いだあとに腕に掛けて45分持っていられる重さと、たたんだときの大きさは考えておく必要があります。これは後の章で詳しく書きます。
先に確かめる3つ|立つ位置・残る時間・上着の置き場所
中間着の厚みを決める材料は、学校の側にあります。過去の参観日の様子や、学校からのお知らせ、同じ学年の保護者の話から、次の3つを確かめておいてください。
**1つめは、どこに立つかです。**教室の後ろに立つのか、廊下から窓越しに見るのか、教室の横に並ぶのか。教室の後ろでも、暖房の吹き出し口やストーブの近くか、窓際かで体感はまったく違います。低学年で保護者の数が多い学年は、教室に入りきらずに廊下に並ぶことも珍しくありません。
**2つめは、何時間残るかです。**授業参観の1コマだけで帰るのか、そのあとの学級懇談会まで残るのか、別の学年のきょうだいの教室にも回るのか。参観だけなら45分ほどですが、懇談会まで残ると合計で2時間近くになり、その間ほとんど教室にいることになります。
**3つめは、上着の置き場所があるかです。**教室の後ろに荷物を置く机や棚がある学校もありますが、多くの場合、保護者の荷物は自分で持つことになります。置き場所がない前提で、上着を腕に掛けて45分持つことを考えておくと、当日に困りません。
この3つは、同じ学校でも学年や季節によって変わります。前回は廊下だったけれど今回は教室の中、ということもあります。迷ったら、暖かい教室の中に立つ前提で考えておき、廊下に出たときの寒さは、上着を肩に掛けるなどで補う方が、全体の調整がしやすくなります。
中間着の厚みの境目|指でつまんで5mm前後
中間着の厚みは、指でつまんで測ります。**着ていく予定のニットやカットソーの脇腹のあたりを、親指と人差し指でつまんでください。**そのときの指と指のあいだの厚みが、目安になります。
つまんだ厚みが3ミリ以下なら、薄い側です。ハイゲージのニットや、厚手のカットソー、シャツなどがここに入ります。暖房の効いた教室では快適ですが、廊下で長く待つと冷えやすくなります。
つまんだ厚みが5ミリ前後なら、ちょうど中間です。ミドルゲージのニットや、薄手のスウェット、裏起毛のないフリースなどがここに入ります。冬の参観日の中間着として、もっとも扱いやすい厚みです。
つまんだ厚みが8ミリを超えるなら、厚い側です。ローゲージのざっくりしたニットや、裏起毛のスウェットなどがここに入ります。外を歩くときは暖かいですが、暖房の効いた教室で45分立つと、多くの人が汗ばみます。
冬の参観日で、教室の中に立つ時間が長い日は、5ミリ前後を基本にしてください。廊下に立つ時間が長い日や、教室の窓が開いて換気している日は、5ミリから8ミリのあいだに寄せます。教室の暖房の近くに立つことがわかっている日は、3ミリから5ミリのあいだに寄せます。
素材ごとの目安
同じ厚みでも、素材によって暖かさと蒸れ方が変わります。中間着を選ぶときは、つまんだ厚みとあわせて、素材も見ておくと失敗が減ります。
ウールのニットは、同じ厚みでも暖かく、汗をかいても湿気を逃がしやすい素材です。暖房の効いた教室と寒い廊下を行き来する冬の参観日には、もっとも扱いやすい素材の一つです。
綿のニットやスウェットは、肌触りがやわらかく、家で洗いやすいのが利点ですが、汗をかくと乾きにくく、湿ったまま廊下に出ると冷えやすくなります。暑がりの人が綿の中間着を選ぶ場合は、薄めのものにしておくと安心です。
アクリルやポリエステルの厚手のニットは、軽くて暖かいものが多い一方で、暖房の効いた部屋では熱がこもりやすいことがあります。着ていて汗ばみやすいと感じたことがあるなら、参観日には避けたほうが無難です。
フリースは、厚みのわりに軽くて暖かいのですが、見た目がカジュアルに寄ります。学校の雰囲気によっては浮くこともあるので、中間着としてではなく、見えない層として上着の下に着る方法もあります。
首元で調整する|タートルネックは暑くなりやすい
中間着を選ぶとき、厚みと同じくらい効いてくるのが首元の形です。
タートルネックは、外では首が温かくて頼りになりますが、暖房の効いた教室では、首まわりに熱がこもります。45分立っていると、首元から顔にかけて火照ってくることがあります。暑くなっても脱げないのが、タートルネックの難しいところです。
教室の中に長くいる日は、首元の開いた中間着を選び、首の寒さはストールやマフラーで取るほうが調整しやすくなります。クルーネックやVネック、シャツの襟を重ねる形なら、教室ではストールを外すだけで首元の熱を逃がせます。
それでもタートルネックを着たい場合は、首の部分が薄手のもの、折り返しの少ないもの、首にぴったり沿わずに少しゆとりのあるものを選んでください。首と布のあいだに指1本が入るくらいのゆとりがあれば、熱はこもりにくくなります。
シャツの襟をニットから出す重ね方は、冬の参観日では特に便利です。襟がある分、中間着1枚でもきちんとした印象になり、ニットを薄手にしても見た目が寂しくなりません。
上着の選び方|腕に掛けて45分持てるか
上着は、外の寒さに合わせて選んでいいのですが、参観日では「脱いだあとに持つ」時間が長いことを考えておく必要があります。
確かめたいのは、重さとたたんだ大きさです。上着を脱いで、二つ折りにして腕に掛けてみてください。その状態で、家の中を10分ほど立っていてみます。腕がだるくなる、上着がずり落ちてくる、と感じたら、参観日には重すぎるか、大きすぎます。
ロング丈のダウンコートや、厚手のウールのロングコートは、外では暖かいですが、脱いだあとに扱いにくくなります。たたむとかさばり、腕に掛けると裾が床に近づきます。教室の後ろは保護者で混み合うので、腕に掛けたコートが隣の人に当たることもあります。
参観日には、腰から太ももまでの丈の上着や、軽いウールのコート、薄手のダウンジャケットのように、たたむと小さくなるものが扱いやすいです。ロング丈しか持っていない場合は、袖を内側に入れて縦に二つ折りにし、さらに横に二つ折りにすると、腕に掛けてもかさばりにくくなります。
| 上着の種類 | 脱いだあとの持ちやすさ | 外の暖かさ | 向く日 |
|---|---|---|---|
| ロング丈の厚手コート | 重く、かさばる | とても暖かい | 廊下や屋外に長くいる日 |
| 腰〜太もも丈のウールコート | 腕に掛けやすい | 暖かい | 教室の中に立つ日 |
| 薄手のダウンジャケット | 小さくたためる | 暖かい | 移動が長く、教室にも長くいる日 |
脱いだ上着のたたみ方
脱いだ上着は、たたみ方ひとつで、腕に掛けたときの重さの感じ方と、周りの人への当たり方が変わります。
まず、上着の両袖を内側に入れます。袖が外に出ていると、腕に掛けたときに垂れ下がって、隣の人に当たったり、床に触れたりします。次に、上着を縦に二つ折りにします。前身頃と前身頃を合わせるように折ると、裏地が外に出て、表の生地が汚れにくくなります。
最後に、横に二つ折りにして、腕に掛けます。こうすると、上着の大きさがおよそ四分の一になり、腕の上で安定します。ロング丈の上着は、さらにもう一度折ると、裾が床に近づきません。
腕に掛けるのがつらくなったら、たたんだ上着をバッグの持ち手に挟む方法もあります。トートバッグの持ち手と持ち手のあいだに、たたんだ上着をのせて、持ち手ごと肩に掛けると、両手が空きます。参観中に子どもの様子を写真に撮ったり、配られたプリントを受け取ったりするときに便利です。
足元|スリッパと床の冷え
冬の参観日で、意外に困るのが足元です。多くの学校では、昇降口で外靴を脱いで、持参したスリッパに履き替えます。
校舎の床は、冬は冷えます。特に廊下や昇降口は暖房がないことが多く、薄いストッキングだけだと、足先から冷たくなります。教室の中は暖房が効いていても、床の近くは温まりにくく、足元だけが冷えたまま45分立つことになります。
足元の冷えを防ぐには、厚手のタイツか、くるぶしの隠れる靴下を選んでください。パンツスタイルなら、靴下を厚手にするだけでかなり違います。スカートやワンピースの場合は、60デニール以上のタイツか、タイツの上に薄い靴下を重ねる方法もあります。
スリッパは、底が薄すぎないものを選びます。底が薄いと床の冷えがそのまま伝わります。また、かかとのない形のスリッパは、廊下を歩くときにパタパタと音がしやすく、授業中に教室を移動するときに気になります。かかとが少し覆われる形のものや、ルームシューズ型のものが、冬の参観日には向いています。
外靴は、昇降口での脱ぎ履きのしやすさで選んでください。参観日の昇降口は、同じ時間に来た保護者で混み合います。編み上げのブーツや、ファスナーのない筒の細いブーツは、脱ぎ履きに時間がかかります。サイドにファスナーのあるブーツや、履き口が広く手を使わずに脱げる靴のほうが、混んでいるときにも慌てずに済みます。
どちらとも取れるとき①|暑がりか寒がりかで迷う
ここからは、判断が分かれる場合の決め方です。
まず、自分が暑がりか寒がりか、はっきりしない場合。あるいは、日によって変わる場合。このときは、過去の冬の、似たような屋内行事を思い出してください。たとえば、暖房の効いた病院の待合室や、冬の発表会の客席、職場の会議室で、上着を脱いで座っていたときにどう感じたか。
そのとき暑く感じることが多かったなら、中間着は3ミリから5ミリの薄い側に寄せます。寒く感じることが多かったなら、5ミリから8ミリの厚い側に寄せます。どちらでもなかったなら、5ミリ前後を選んでください。
それでも迷う場合は、薄い側の中間着に、前を開けて着られる薄手のカーディガンを重ねる方法があります。教室で暑くなったらカーディガンを脱ぎ、上着と一緒に腕に掛けます。廊下で寒くなったら、カーディガンを羽織ります。ただし、カーディガンを脱いだときの中間着も、それ単独で人前に出られる見た目にしておく必要があります。
当日の朝の天気で迷うとき
前の晩に決めた中間着が、当日の朝の天気予報を見て不安になることもあります。思ったより寒い、思ったより暖かい、という日です。
このときは、中間着は前の晩に決めたものをそのまま着て、外の寒さに合わせて変えるのは上着と小物だけにしてください。教室の中の暖かさは、外の天気にあまり左右されません。外が寒い日でも、教室の暖房はいつもどおりに効いています。外の寒さに合わせて中間着まで厚くすると、教室で暑くなるのは、そのためです。
外が思ったより寒い日は、上着を一段暖かいものに替える、ストールを足す、手袋を足す、の順で調整します。外が思ったより暖かい日は、上着を軽いものに替えるか、ストールを外します。どちらの場合も、教室に入ったら脱ぐものだけで調整するので、教室の中での見え方は変わりません。
どちらとも取れるとき②|体育館での参観
冬の参観日は、教室ではなく体育館で行われることもあります。体育の授業を見る、学年全体の発表を見る、といった場合です。
体育館は、教室とはまったく条件が違います。暖房がない、あるいは大型のストーブが数台あるだけ、ということが多く、冬は室内でもかなり冷えます。保護者は体育館の後ろや二階のギャラリーに立つか、床に敷いたシートに座ることになります。
体育館での参観がわかっている日は、中間着は5ミリから8ミリの厚い側に寄せ、上着も脱がずにいられる前提で選んでください。体育館では上着を着たまま見ている保護者も多く、脱がなくても浮きません。床に座る場合は、スカートよりパンツのほうが座りやすく、膝掛けを1枚持っていくと安心です。
教室と体育館の両方を回る日は、教室の条件で中間着を決め、体育館では上着を羽織る、という分け方が一番調整しやすいです。
どちらとも取れるとき③|懇談会まで残るかどうか
授業参観のあとに、学級懇談会がある学校も多いです。懇談会まで残ると、教室にいる時間は合計で2時間近くになります。
懇談会では、子どもの机と椅子を使って座ることが多く、保護者同士が向き合って話します。このとき見えるのは、座った姿の上半身です。参観のときは後ろから見られることが多いのに対し、懇談会では正面から見られる時間が長くなります。
懇談会まで残る日は、中間着の正面の見え方を確かめておいてください。首元が伸びていないか、毛玉が目立たないか、座ったときにお腹まわりに大きなしわが寄らないか。座ったときの丈の考え方は、懇談会の服装とコーデ|座ったとき膝に布が残る丈で決めるも参考にしてください。
また、懇談会は参観より長く教室にいるので、暑がりの人は中間着を一段薄くしておくと楽です。懇談会の最中に暑くなっても、中間着は脱げません。袖をまくれる形のニットや、腕まくりしても形が崩れにくいシャツなら、座ったまま調整できます。
手持ちの服で組むときの順番
新しく買わずに、手持ちの服で組む場合は、次の順番で決めていくと迷いが少なくなります。
まず、参観日に立つ場所と残る時間を確かめて、中間着の厚みの目安を決めます。教室の中に長くいるなら5ミリ前後、廊下や体育館に長くいるなら5ミリから8ミリ、暖房の近くなら3ミリから5ミリです。
次に、手持ちの中間着の候補を出して、脇腹をつまんで厚みを確かめます。目安の厚みに合うものが複数あれば、首元が開いた形のものを優先します。首の寒さは、ストールで後から足せるからです。
中間着が決まったら、その上に羽織る上着を選びます。外の寒さに合わせつつ、脱いで腕に掛けて10分持っていられるかを確かめてください。
最後に、下を合わせます。パンツかスカートかは、参観日の普段の考え方で選べば十分ですが、冬は足元の冷えを考えて、タイツや靴下の厚みも一緒に決めておきます。
全部を合わせたら、上着を脱いだ姿で鏡の前に立ってください。この姿で45分、教室の後ろに立つことになります。それで落ち着いて見えるなら、冬の参観日の準備はほとんど終わりです。
当日の持ち物と、前の晩にしておくこと
冬の参観日の持ち物で、普段の参観日と違うのは、スリッパ、外靴を入れる袋、脱いだ上着の扱いの3つです。
スリッパは、冬はルームシューズ型のものを選ぶと、足元が冷えにくくなります。外靴を入れる袋は、ブーツを入れる場合は大きめのものが必要です。昇降口に靴を置いておける学校もありますが、袋に入れて持ち歩く学校もあるので、確かめておくと安心です。
脱いだ上着は、腕に掛けて持つのが基本ですが、大きめのトートバッグに入れて持つ人もいます。上着が入るくらいの大きさのバッグを1つ持っていくと、懇談会まで残る日も楽になります。
前の晩には、中間着を一度着て、脇腹をつまんで厚みを確かめ、鏡で首元と毛玉を見ておきます。冬のニットは、着ているうちに脇や袖口に毛玉ができやすく、外では上着で隠れていても、教室では目立ちます。毛玉が気になる場合は、前の晩に取っておくか、別の中間着に替えてください。
学年と学校で変わるところ
冬の参観日の条件は、子どもの学年や学校の種類によっても変わります。ここでは、立つ位置と残る時間に関わる違いだけを挙げます。
低学年の参観日は、保護者の出席が多く、教室の後ろが混み合います。教室に入りきらずに、廊下や教室の横の窓から見ることもよくあります。この場合、教室の中の暖かさと、廊下の寒さの両方を行き来することになるので、中間着は5ミリ前後を基本にして、上着を腕に掛けたまま、廊下では肩に羽織れるようにしておくと楽です。
高学年になると、出席する保護者の数が減り、教室の後ろにゆとりができます。教室の中に落ち着いて立てることが多く、暖房の効いた室内にいる時間が長くなります。中間着は3ミリから5ミリのあいだに寄せておくと、45分立っていても暑くなりにくいです。
中学校の参観では、保護者が教室の後ろに並ぶ時間が短く、いくつかの教室を回って見ることもあります。その場合、教室と廊下を何度も行き来するので、上着は脱いだり着たりを繰り返すことになります。脱ぎ着のしやすい、前開きで軽い上着を選んでおくと、移動のたびにもたつきません。
学校の建物が新しいか古いかでも、暖房の効き方が違います。新しい校舎はエアコンで教室全体が均一に暖かいことが多く、古い校舎はストーブの近くだけが暑く、窓際は冷えることがあります。前回の参観日に、どのあたりが暑く、どのあたりが寒かったかを覚えておくと、次の冬の参考になります。
色の選び方|冬の教室で浮かない色
冬の服は、黒や紺、濃いグレー、茶色など、暗い色に寄りがちです。参観日でも暗い色は無難ですが、上着を脱いだあとの中間着まで暗い色だと、教室の後ろに並んだ保護者の列が全体に重く見えることがあります。
上着は暗い色でも構いません。教室に入る前に脱ぐので、教室の中ではほとんど見えないからです。中間着は、顔まわりに少し明るさが出る色を選ぶと、教室の明るい照明の下で、顔色が沈みにくくなります。
たとえば、明るめのグレー、生成りやオフホワイト、淡いベージュ、くすんだ水色などです。シャツの襟を重ねる場合は、白か淡い色のシャツにすると、中間着が暗い色でも、首元に明るさが出ます。
避けたいのは、強い原色や、大きな柄が全面に入ったものです。参観日の主役は子どもで、保護者は後ろで静かに見守る立場です。目立ちすぎる色や柄は、子どもや先生の気を引いてしまうことがあります。
色を決めるときも、上着を脱いだ姿で考えてください。外を歩くときの姿ではなく、教室の後ろに45分立っている姿が、子どもにとっての参観日の母親の印象になります。
ストールと手袋の扱い
冬の参観日には、上着のほかに、ストールやマフラー、手袋といった小物も身につけて行くことが多いと思います。教室に入るときは、これらも上着と一緒に外します。
ストールやマフラーは、首から外したら、たたんだ上着の内側に挟んでください。上着と別々に持つと、腕に掛けたときにずり落ちたり、どこかに置き忘れたりしやすくなります。上着の内側に挟んでおけば、一つのかたまりとして扱えます。
手袋は、上着のポケットに入れておきます。左右をそろえて、片方のポケットにまとめて入れておくと、帰りに探さずに済みます。
大判のストールを持っている場合は、教室で寒さを感じたときに、ひざ掛けのように使うこともできます。窓際に立つことになった日や、換気で窓が開いた日には、たたんだストールを肩に掛けるだけでも寒さが和らぎます。小物は、上着を脱いだあとの調整役として使える、と考えておくと便利です。
ただし、教室の中でストールを首に巻き直すと、首元がふくらんで、後ろに立つ保護者の視界をさえぎることがあります。教室の中では、肩に掛けるか、膝の前に垂らすくらいにとどめておくのが無難です。
雨や雪の日の参観
冬の参観日が、雨や雪の日に重なることもあります。その場合、気をつけたいのは、上着の濡れと、足元の濡れです。
雨や雪で上着が濡れると、教室に入るときに脱いで腕に掛けても、濡れた上着が自分の服や隣の人の服に触れてしまいます。撥水の上着を選ぶか、昇降口で上着の水気を軽く払ってから教室に向かうと安心です。大きめのビニール袋を1枚持っていけば、濡れた上着を入れて持つこともできます。
足元は、雨や雪の日は外靴が濡れるので、昇降口で靴を脱いだあと、靴を袋に入れて持ち歩く場合に困ります。防水の袋や、底にビニールが貼られた靴袋を用意しておくと、ほかの荷物が濡れません。
雨や雪の日は、教室の窓が閉め切られて、暖房が普段より強く感じることもあります。外が寒いからと厚着をしていくと、教室で暑くなりやすいので、中間着は普段どおりの厚みにして、外の寒さは上着と首元のストールで取ってください。
傘は、昇降口の傘立てに置ける学校が多いですが、混み合っていると自分の傘が見つけにくくなります。持ち手に小さな目印をつけておくと、帰りに慌てません。
下の子を連れていく日
冬の参観日に、下の子を連れていく人も多いと思います。抱っこひもで抱く、ベビーカーに乗せる、手をつないで歩かせる、のいずれでも、服装の考え方が少し変わります。
抱っこひもで下の子を抱いて行く場合は、上着を脱いだときに、抱っこひもの上から脱ぎ着ができるかを確かめておいてください。抱っこひもをつけたまま上着を脱ぐのは手間がかかります。抱っこひもの上から羽織れるケープ型の上着や、前を開けたままでも寒くない上着を選ぶと、教室の前で脱ぎ着しやすくなります。
ベビーカーで行く場合は、昇降口や廊下にベビーカーを置けるかを、事前に学校に確かめておくと安心です。置ける場合でも、下の子の上着や荷物が増えるので、自分の上着を入れるバッグは大きめのものにしておきます。
下の子を抱いて教室の後ろに立つと、自分の体温に加えて、子どもの体温も伝わってきます。暖房の効いた教室では、普段よりさらに暑く感じることがあるので、中間着は一段薄くしておくと楽です。下の子にも厚着をさせすぎないよう、脱がせやすい上着を選んでおきましょう。
下の子がぐずって、廊下に出ることもあります。廊下は寒いので、教室を出るときに羽織れるように、上着をすぐ取り出せる場所に持っておくと安心です。
帰り道と、そのあとの予定
参観日のあとは、そのまま家に帰る人もいれば、仕事に戻る人、買い物に寄る人、子どもの下校を待って一緒に帰る人もいます。そのあとの予定によって、服装で気をつけたいことが少し変わります。
仕事に戻る人は、職場で着る服と参観日の服を兼ねることになります。職場も暖房が効いているので、教室と同じように、中間着が単独で成立していれば困りません。職場で上着を脱いで過ごす時間が長いなら、中間着は参観日と同じ考え方で選んで大丈夫です。
子どもの下校を待つ人は、校門や校庭で待つ時間が加わります。冬の夕方は冷え込むので、教室では脱いでいた上着をしっかり着て、首元と手首を覆ってください。待つ時間が長くなりそうなら、ひざ掛けやカイロを1つ持っていくと安心です。
自分の場合を確かめる|3つの質問から決める
ここまでの内容を、自分の場合に当てはめる手順としてまとめます。
1つめの質問。参観日に立つのは、教室の中か、廊下か、体育館か。教室の中なら、暖房の近くか、窓際か。
2つめの質問。残るのは、参観の1コマだけか、懇談会までか、きょうだいの教室にも回るか。
3つめの質問。自分は、冬の屋内で暑く感じやすいか、寒く感じやすいか。
1つめと3つめの答えで、中間着の厚みが決まります。2つめの答えで、中間着の正面の見え方をどこまで整えるか、上着を入れるバッグが要るかが決まります。
冬の参観日は、外の寒さに合わせて着ていくと、教室で居心地が悪くなりがちです。上着を脱いだあとの1枚を先に決めておけば、外でも中でも、子どもの授業に気持ちを向けていられます。
よくある問い
- Q. 冬の参観日、コートは教室で脱ぐべきですか
- 教室に入るときに脱ぐのが一般的です。暖房の効いた教室でコートを着たままだと、45分のうちに暑くなりますし、後ろに立つ保護者同士の間隔も狭くなります。脱いだコートは腕に掛けるか、たたんでバッグの上に重ねて持ちます。教室の後ろに荷物を置く場所がある学校もありますが、ない前提で考えておくと困りません。廊下で待つ時間が長い学校や、窓が開いて換気している教室では、ひざ掛けのように前に掛けて持つ人もいます。
- Q. 参観日の服装は、冬でもきちんとした格好にするべきですか
- 学校や学年によって違いますが、冬だから格を上げる必要はありません。普段の参観日と同じ考え方で、その学校の保護者の平均に合わせれば十分です。冬に気をつけたいのは格よりも、上着を脱いだときの姿です。外では上着で見えなかった部分、たとえば毛玉の出たニットや、首元の伸びたインナーが、教室では45分見えていることになります。上着の下の1枚を、そのまま人前に出られる状態にしておくことのほうが大事です。
- Q. 冬の参観日の足元はどうすればいいですか
- 校舎に入るときに外靴を脱いで、持参したスリッパに履き替える学校が多いです。冬の廊下や教室の床は冷えるので、薄いストッキングだけだと足先が冷たくなります。厚手のタイツか、くるぶしの隠れる靴下を選んでおくと楽です。スリッパは、底が薄すぎず、歩いても脱げにくいかかと付きのものが向いています。外靴は、脱ぎ履きに時間のかかる編み上げのブーツより、サイドファスナーのブーツや、履き口の広い靴のほうが、昇降口で混んでいるときに慌てません。
- Q. 暑がりで、教室の暖房がいつもつらいです
- 中間着を薄くして、その分を上着とストールで補ってください。教室では上着を脱ぎ、中間着1枚になります。そのとき汗ばまないように、中間着は薄手のハイゲージのニットや、シャツ1枚にしておきます。外を歩くときの寒さは、首に巻くストールと、裏地のある上着で取ります。ストールは教室で外してたたみ、上着と一緒に腕に掛ければ荷物は増えません。暑くなったときに袖をまくれる形の中間着だと、さらに調整がしやすくなります。
— メグラシ編集部





