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ライブの格好|客席の動きを映像で30秒見て、上と下を選ぶ

メグラシ編集部//読了 14分
ライブ会場の客席で両腕を上げた女性の、首元から腰までの姿。テラコッタ色の半袖Tシャツを濃い色のパンツに入れ、グレーのカーディガンを腰に巻き、小さな斜め掛けの鞄を体の前に下げている

**行く予定のライブの、過去の公演の映像を30秒だけ見てください。**見るのは舞台ではなく、画面の下のほうに映っている客席です。腕は胸の高さですか、頭の上ですか。跳んでいますか、座っていますか。

ライブの格好は、会場の大きさや席の場所より先に、その公演の客席がどう動くかで決まります。同じ広さの会場でも、座って聴く客席と、跳び続ける客席では、上の丈も下の形も足元も入れ替わるからです。

会場別・席別の整理と、年代や季節ごとの違いはコンサートの服装の決め方にまとめてあります。この記事は、客席の動きだけを入り口にして、手持ちの服から何を出すかを決める話です。

結論:客席は4つの型に分かれ、型ごとに上と下が入れ替わる

映像で客席の動きを数えると、ほとんどの公演は次の4つの型のどれかに入ります。

客席の型映像で見える動き上の選び方下の選び方足元
① 座って聴く型ほぼ全員が座ったまま。拍手が中心袖や丈は自由。首元で見せる座って膝が出ない丈かかとが少しあってもよい
② 立って手を振る型立っているが、腕は胸から肩の高さ腕を振っても肩が引っぱられない袖裾の広がりは自由3時間立てる靴
③ 跳んで腕を上げ続ける型腕が頭の上。跳ぶ・手拍子を頭上で打つ腕を上げても裾が上がりすぎない丈跳んでも裾が持ち上がらない形かかとの低い、ひもで締まる靴
④ 前へ押される型客席が波のように前後に揺れる引っかかる飾りのない、体に沿う一枚裾が足に絡まないパンツ踏まれても痛くない、つま先の硬い靴

**型が決まれば、手持ちの服のどれを出すかがほぼ決まります。**会場の大きさや季節は、そのあとで羽織りと足元を少し動かすだけです。

なぜ会場より先に、客席の動きを見るのか

ライブの格好を会場の大きさで決めると、同じ会場で違う公演に行ったときに外れます。広いホールでも、全員が座って聴く公演もあれば、1曲目から最後まで跳び続ける公演もあります。小さな会場でも、椅子が並んでいて座って聴く日があります。

服にとって大事なのは、会場の広さではなく自分の体がその3時間でどう動くかです。腕を頭の上に上げる時間が長ければ、上の丈が足りないと腹まわりが出ます。跳ぶ回数が多ければ、下の裾が持ち上がります。前へ押されれば、飾りや裾が人に引っかかります。

そして、自分がどう動くかは、周りの客席がどう動くかにほぼ決まります。周りが跳んでいるなかで1人だけ動かずにいるのは難しいし、周りが座っているなかで1人だけ立つこともしません。だから、客席の動きを見れば、自分の体の動きが先に分かるのです。

映像を30秒見る|数えるのは4つだけ

見る映像は、過去の公演の映像、告知の短い動画、公演のあとに客席から撮られた様子など、客席が映っているものなら何でも構いません。30秒のあいだに、次の4つを数えます。

数えるもの見るところ数え方型を分ける目安
腕の高さ客席の人の手の位置胸・肩・頭の上のどこにあるか頭の上が半分以上なら③か④
跳ぶ回数客席の頭の上下30秒で頭が上下した回数10回以上なら③
座っている時間客席の頭の高さ30秒のうち座っていた秒数20秒以上なら①
押される気配客席全体の揺れ人の列が前後に波打っているか波が見えたら④
手に持っているもの客席の手元光る棒・タオル・何も持たないタオルを回すなら③寄り
声や歌映像の音客席の声が聞こえるか聞こえても型は変えない

**数えるのは上の4つだけで足ります。**手に持っているものと声は、型を決めるというより、持ち物と首元を決めるときに使います。

30秒を1回見て迷ったら、別の曲で2回見てください。3回のうち2回が同じ型なら、その型で組みます。

型を決める順番|押される気配から先に見る

4つを数えたら、次の順番で型を決めます。順番を変えると判定が割れるので、上から順に当てはめてください。

順番問いはいならいいえなら
1客席が前後に波打っているか④ 前へ押される型2へ
230秒で頭が10回以上上下しているか③ 跳んで腕を上げ続ける型3へ
3腕が頭の上にある人が半分以上か③ 跳んで腕を上げ続ける型4へ
430秒のうち20秒以上座っているか① 座って聴く型5へ
5上のどれにも当たらない② 立って手を振る型―

押される気配を最初に見るのは、④の型は他の3つと服の選び方がいちばん違うからです。飾りを外す、裾を短くする、つま先の硬い靴にする。この3つは④でだけ効いて、他の型では要らないことが多いので、最初に分けておくと迷いません。

型① 座って聴く型|首元と肩まわりで見せる

座って聴く公演では、3時間のほとんどを椅子の上で過ごします。体が大きく動くのは拍手と、休憩で立ち上がるときくらいです。

この型でいちばん人の目に入るのは、座った姿勢の胸から上です。隣や後ろの人から見えるのも、写真に残るのも、そこです。だから、首元の形・襟の色・肩にかかる布の質感で見せるのが、この型に合った組み方です。

下は、座ったときに膝がどこまで出るかで決めます。立って鏡を見たときに膝下の丈でも、座ると裾が上がって膝が出ることがあります。家の椅子に座って、膝の皿が隠れているかを確かめてから出かけてください。

部位選ぶもの避けたいもの
首元襟の形や飾りのある一枚背もたれに当たる大きな飾りが背中側にあるもの
袖長さは自由。拍手で邪魔にならない袖口袖口が大きく広がって隣の人に触れるもの
上の丈自由―
下の形座って膝の皿が隠れる丈座ると太ももの途中まで上がる丈
下の素材座りじわが目立ちにくいもの座ると横じわが強く残るもの
足元かかとが少しあってもよい足元の床が狭い席で、つま先の長い靴
髪下ろしてもまとめても自由後ろの人の視界に入る高い位置のまとめ髪
持ち物膝の上に置ける大きさの鞄足元に置くしかない大きな鞄

髪は、後ろの人の視界をふさがない高さにしてください。座った状態では、頭の上に高く盛ったまとめ髪や大きな飾りが、後ろの席の視界に入ります。まとめるなら、耳より下の位置にしておくと安心です。

型② 立って手を振る型|袖と肩の動きで選ぶ

立って聴き、腕は胸から肩の高さで振る公演です。光る棒を持って手首を振る、手拍子を胸の前で打つ、といった動きが中心になります。

この型で困るのは、腕を前に出して振り続けたときに、肩の後ろが引っぱられることです。腕を胸の前で振る動きは、背中側の布を前に引きます。背中に余裕のない一枚だと、1曲のうちに肩が詰まって、振る腕が重くなります。

家で確かめる方法があります。着ていく一枚を着て、両腕を胸の前でまっすぐ伸ばし、手のひらを合わせてください。そのまま10秒。肩の後ろが突っぱる感じがしたら、その一枚は背中の余裕が足りません。

部位選ぶもの避けたいもの
袖腕を前に伸ばしても肩が突っぱらない袖袖つけの位置が高く、腕を前に出すと背中が引っぱられるもの
背中腕を前で合わせて10秒、余裕があるもの背中の幅がぴったりしている一枚
上の丈腰骨にかかる丈腕を振るたびに裾がずれる短い丈
下の形裾の広がりは自由立ちっぱなしでウエストが食い込むもの
足元3時間立てる、底に厚みのある靴かかとの高い靴
手首袖口が手首で止まるもの振るたびに袖口が手の甲までずり落ちるもの
髪まとめても下ろしてもよい振る腕に触れる長さの飾り
持ち物体の前で抱えられる小さな鞄振る腕に当たる肩掛けの大きな鞄

光る棒を持つなら、袖口がどこで止まるかも見てください。振るたびに袖口が手の甲まで落ちてくると、棒を握る手に布がかぶります。袖口が手首の骨で止まる一枚か、腕まくりしたまま落ちてこない袖にしておくと、3時間気になりません。

型③ 跳んで腕を上げ続ける型|上の丈と下の裾を先に決める

1曲目から客席が跳び、腕を頭の上に上げる時間が長い公演です。手拍子を頭の上で打つ、タオルを頭上で回す、といった動きもこの型に入ります。

この型で先に決めるのは、上の丈と下の裾です。腕を頭の上に上げると、上の裾は上に持ち上がります。跳ぶと、下の裾も持ち上がります。上と下の両方が同時に動くので、そのあいだが開いてしまわないかを家で確かめておきます。

確かめ方は1分で済みます。着ていく上下を着て鏡の前に立ち、両腕をまっすぐ頭の上に上げてください。上の裾が、下のウエストより上に来ていないかを見ます。来ているなら、上の丈が足りません。次に、その場で5回跳んで、下の裾がどこまで持ち上がるかを見ます。

部位選ぶもの避けたいもの
上の丈腕を真上に上げても、裾が下のウエストに重なる丈腕を上げると裾がウエストより上に来る丈
袖半袖か、肘の上で止まる袖腕を上げると肘まで落ちてくる長い袖
首元汗を吸って乾く薄手厚手で首に沿う高い襟
下の形跳んでも裾が持ち上がりにくいパンツ、または下に短いパンツを重ねたスカート裾が大きく広がる短いスカート1枚
ウエスト跳んでも下がらない、ひもかゴムで留まるもの跳ぶたびに下がってくるもの
足元かかとの低い、ひもで締まる靴かかとの抜けやすい靴
髪耳より上でまとめて、首の後ろを空ける首の後ろに下ろしたままの髪
持ち物体に沿う小さな鞄を斜めに掛ける跳ぶたびに体に当たる大きな鞄

袖は、腕を上げたときに肘まで落ちてこないものを選びます。長袖は、腕を頭の上に上げるたびに肘まで落ちて、手首から先が冷えたり、落ちた布が顔にかかったりします。長袖を着ていくなら、腕まくりして肘の上で止まる袖にしてください。

型④ 前へ押される型|引っかかるものを全部外す

客席が前へ押し寄せ、人の列が波のように前後に揺れる公演です。立ち位置が決まっていない客席で起きやすく、跳ぶ・腕を上げるも同時に起きます。

この型では、体から出ているものが全部、人に引っかかると考えてください。飾り、長いひも、大きく揺れる耳の飾り、裾の広がり、背中の大きなリボン。押されたときに、隣の人の腕や鞄に絡みます。

選び方は、③の型にもう一段足すだけです。③の選び方をしたうえで、体から垂れたり出っぱったりしているものを外していきます。数えやすい目安は、体から垂れているものを1つまでにすることです。垂れる部品の数え方はロックバンドのライブの服装で詳しく扱っています。

部位選ぶもの避けたいもの
上体に沿う、飾りのない一枚背中や胸に大きな飾りやリボンのあるもの
袖半袖袖口の広い袖、ひもで結ぶ袖
下裾が足に絡まないパンツ裾が広がるスカート、裾の長いパンツ
足元つま先が硬く、ひもで締まる靴つま先の柔らかい布の靴、かかとの抜ける靴
耳の飾り耳に沿う小さなもの、または外す耳たぶから下に揺れるもの
首何も巻かない長く垂れる布、首に掛けるひも
眼鏡外れにくいもの、または外して鞄へ押されて落ちやすいもの
持ち物体の前に固定できる小さな鞄背中側に回る鞄、手に提げる袋

④の型は、動きやすさより、引っかからないことが先です。動きやすい服でも、引っかかるものが1つあると、押されたときにそこを引かれます。出かける前に、鏡の前で体から出ているものを指で数えてください。

袖の長さは、腕の高さで決める

4つの型のなかで、袖の選び方がいちばん大きく変わるのは、腕の高さです。映像で数えた腕の高さを、そのまま袖の長さに置き換えます。

客席の腕の高さ袖の長さ理由
腕を上げない(拍手だけ)自由袖が動く場面がない
胸の前で振る手首の骨で止まる長さまで振るたびに袖口が落ちなければよい
肩の高さで振る7分袖まで肩の高さでは袖が肘の下まで落ちる
頭の上に上げる時間がある半袖か、肘の上で止まる袖長袖は肘まで落ちて顔にかかる
頭の上に上げ続ける半袖か、袖のない一枚に羽織りを腰に袖があると汗がたまる
押されながら腕を上げる半袖袖口が隣の人に触れる

秋の公演で、半袖だと会場の外で寒い日は、半袖の上に羽織りを重ねて、客席に入ったら腰に巻くのがいちばん簡単です。袖は腕の高さに合わせ、寒さは羽織りの側で引き受けます。

上の丈は、腕を上げたときの裾の位置で見る

上の丈は、立っているときではなく、腕をいちばん高く上げたときの裾の位置で決めます。立って鏡を見て「ちょうどいい」丈でも、腕を頭の上に上げると5〜8cm上がるのが普通です。

腕の高さ裾が上がる目安選ぶ丈
腕を上げない0〜1cm自由
胸の前で振る1〜2cm腰骨にかかる丈
肩の高さで振る2〜4cm腰骨の下にかかる丈
頭の上に上げる5〜8cm腰骨の下3cm以上の丈、またはウエストに入れる

上の裾をウエストに入れるのも、③と④の型ではよく効きます。入れておけば、腕を上げても裾がウエストより上に来ることはありません。入れる場合は、入れた裾が跳ぶたびに出てこないよう、下のウエストがひもかゴムで締まるものを選んでください。

下の形は、跳ぶ回数と座る時間で決める

下は、跳ぶ回数と座る時間の2つで決まります。跳ぶ回数が多ければ裾が持ち上がり、座る時間が長ければ膝の出方が変わります。

跳ぶ回数・座る時間向いている下気をつけるところ
ほぼ座っている座って膝が隠れるスカートかパンツ座りじわ
立っていて、跳ばないスカートもパンツも自由ウエストの食い込み
30秒で数回跳ぶ裾の広がりが小さいスカート、パンツ裾の持ち上がり
30秒で10回以上跳ぶパンツ、または下に短いパンツを重ねたスカートウエストの下がり
押されながら跳ぶ裾が足に絡まないパンツ裾の長さ

スカートで行きたい日は、下に短いパンツを重ねると、③の型までは困りません。重ねるパンツは、スカートの裾より5cm以上短いものにしてください。裾から見えると、上から見たときの形が変わります。

足元は、立つ時間と押される気配で選ぶ

足元は、客席の型のなかでいちばん我慢がきかない場所です。上や下は少し動きにくくても3時間過ごせますが、足が痛くなると、そこから先は楽しめません。

客席の型靴のかかと靴の留め方つま先
① 座って聴く型3cmくらいまでならあってもよい何でもよい何でもよい
② 立って手を振る型低いもの脱げにくいもの柔らかくてもよい
③ 跳んで腕を上げ続ける型低いものひもで締まるもの柔らかくてもよい
④ 前へ押される型低いものひもで締まるもの硬いもの
型が決まらない低いものひもで締まるもの柔らかくてもよい

①の型でも、開場の前に外で並ぶ時間があるなら、並ぶ時間ぶんの立ちっぱなしがあります。並ぶ時間が30分を超えそうなら、①でもかかとの低い靴にしておいてください。

髪は、首の後ろを空けるかどうかで決まる

髪は、客席の型で2つに分かれます。首の後ろを空けるか、空けなくてもよいかです。

跳ぶ・腕を上げる・押される型では、首の後ろから汗が出ます。首の後ろに髪が下りていると、そこで湿って形が崩れ、終演後に外に出ると冷えます。③と④では、耳より上でまとめて首の後ろを空けてください。

座って聴く型と、手を振る型では、首の後ろを空けなくても困りません。ただし座って聴く型では、後ろの人の視界に入らない高さにしておくことが先です。

客席の型髪の位置飾り
① 座って聴く型耳より下、または下ろす後ろの人の視界に入らない小さなもの
② 立って手を振る型自由振る腕に触れない位置に1つ
③ 跳んで腕を上げ続ける型耳より上でまとめる1つで留まるもの
④ 前へ押される型耳より上で小さくまとめる付けない、または髪の内側に留めるもの

持ち物と鞄は、腕と体の動きで大きさが決まる

鞄の大きさは、客席で腕がどこにあるかで決まります。腕を振ったり上げたりする型ほど、鞄は小さく、体に近く持ちます。

客席の型鞄の大きさの目安持ち方入れておくもの
① 座って聴く型膝の上に置ける大きさ膝の上か足元羽織り、飲み物
② 立って手を振る型手のひら2枚ぶんくらい体の前で斜めに掛ける飲み物、汗を拭く布
③ 跳んで腕を上げ続ける型手のひら1枚半くらい体に沿わせて斜めに掛ける汗を拭く布、髪を留め直すもの
④ 前へ押される型手のひら1枚くらい体の前で固定するスマホ、鍵、身分証だけ

グッズを買う予定があるなら、客席に持ち込むものと、ロッカーに預けるものを分けてください。③と④の型では、買ったグッズを袋ごと客席に持ち込むと、跳ぶ・押されるたびに体に当たります。会場のロッカーや、終演後に受け取れる場所に預けておくほうが楽です。

秋の公演は、外で待つ時間で羽織りを決める

9月の終わりから10月の公演は、会場の中と外で気温がずれます。客席は人の熱で暖かく、外は日が落ちると一気に冷えます。

羽織りを持つかどうかは、開場前と終演後に外にいる時間で決めます。客席の中では、どの型でも羽織りを脱ぐことが多いので、中の服は型で決め、外の寒さは羽織りで引き受けます。

外にいる時間(開場前+終演後)羽織り客席での置き場
30分未満なくてもよい―
30分〜1時間薄手の一枚腰に巻く
1〜2時間薄手の一枚と、首に巻くもの腰に巻く、首のものは鞄へ
2時間以上厚手の一枚ロッカーに預ける
野外の会場厚手の一枚と、雨に強い一枚着たまま、または足元

外にいる時間の考え方は秋のライブの服装で詳しく扱っています。この記事の型と組み合わせるなら、中の服は型で、羽織りは外の時間でと分けて考えると迷いません。

どちらとも取れるとき①|曲によって座ったり立ったりする

前半は座って聴き、後半は立って手を振る。バラードでは座り、盛り上がる曲では跳ぶ。こうした公演はめずらしくありません。

判定のしかたは、立っている時間が長いほうの型で組むことです。30秒を別の曲で3回見て、立っている回が2回以上なら、立つ型で組みます。

映像3回のうち組む型座る場面で足すもの
3回とも座っている① 座って聴く型―
2回座って、1回立つ① で組み、足元だけ②に寄せる―
1回座って、2回立つ② か ③膝に掛ける羽織り
3回とも立っている② か ③―

座る場面が長くても、立つ場面が1曲でもあれば、足元だけは立てる靴にしておいてください。座っているあいだは足元は目立ちませんが、立った瞬間に靴の痛さが効いてきます。

どちらとも取れるとき②|映像が見つからない

初めての公演や、映像の出回っていない公演もあります。そのときは、次の順番で客席の型を推します。

  1. 同じ出演者の、別の公演の映像を探す
  2. 同じくらいの規模の、同じ系統の音楽の公演の映像を探す
  3. 公演の案内に、座席の有無や注意事項が書かれていないか見る
  4. どれも分からないときは、② 立って手を振る型で組む

②の型で組んでおくのは、上下どちらにも大きく外れないからです。座る公演だったら、腰に巻いた羽織りを膝に掛ければ①に寄せられます。跳ぶ公演だったら、上の裾をウエストに入れれば③にだいぶ近づきます。

当日わかった型②で組んでいた場合の寄せ方
① 座って聴く型だった羽織りを膝に掛ける。髪を低い位置に直す
③ 跳んで腕を上げ続ける型だった上の裾をウエストに入れる。髪を耳の上でまとめ直す
④ 前へ押される型だった首に巻くものと耳の飾りを外して鞄へ。前には出ない

④だった場合は、服で寄せきれないことがあります。前へ押される場所に行かず、後ろのほうで見るという選び方もできます。服を当日変えられないときは、立つ場所のほうを変えてください。

どちらとも取れるとき③|自分は動かないけれど、周りは動く

周りは跳んでいても、自分は落ち着いて見たい。そういう見方もあります。この場合も、服は周りの型に合わせてください。

自分が動かなくても、周りが跳べば押されますし、周りが腕を上げれば袖や髪に触れます。周りが動く客席の中で、自分の服だけ①の型にしていると、裾や飾りが人に引っかかります。

そのうえで、自分は動かない日は、客席の後ろのほうか端のほうに立つと、周りの動きの影響が小さくなります。服は周りの型で、立つ場所は自分の見方で選ぶと、どちらも困りません。

どちらとも取れるとき④|同行者と読みが違う

一緒に行く人と映像を見て、型の読みが分かれることがあります。片方は②だと言い、片方は③だと言う。この場合、服は自分の読みで組んでください。

型が違うと、袖の長さや足元が変わるので、全身をそろえると片方が動きにくくなります。そろえたいなら、首に巻くもの、髪の飾り、上に着る一枚の色など、動きに関係しない場所だけをそろえます。

どちらの読みが当たっているか分からないときは、動きの大きいほうの型で組んだ人が困りにくい側です。③で組んで当日②だったら、裾をウエストから出すだけで②に戻せます。②で組んで当日③だったら、袖や丈が足りなくなることがあります。

手持ちの服で組むときの確かめ方

新しく買わずに、手持ちの服から組む日のほうが多いはずです。客席の型が決まったら、候補の一枚ずつに次の確かめをしてください。

確かめる動き何を見るか通る目安当てはまる型
両腕を真上に上げる上の裾の位置下のウエストに重なっている③ ④
両腕を胸の前で合わせて10秒肩の後ろの突っぱり突っぱらない② ③ ④
その場で5回跳ぶ下の裾の持ち上がり持ち上がって困る位置まで上がらない③ ④
椅子に座る膝の皿が隠れているか隠れている①
鏡の前で体から出ているものを数える垂れる・出っぱる部品1つまで④
靴を履いて10分立つ足の裏とかかと痛みや擦れがない② ③ ④

**全部通る一枚を探す必要はありません。**型に当てはまる行だけ通ればよいのです。①の型なら、座る確かめだけで足ります。

色と飾りは、型ごとに置ける場所が変わる

好きな色や飾りを身につけたい日も、型によって置ける場所が変わります。見える場所と、動いても崩れない場所が重なるところに置いてください。

客席の型色を置く場所飾りを置く場所
① 座って聴く型首元、肩まわり首元、耳
② 立って手を振る型上の一枚、手首まわり手首、髪
③ 跳んで腕を上げ続ける型上の一枚、首に巻く細いもの髪に1つ
④ 前へ押される型上の一枚だけ付けない、または髪の内側

③と④では、色は上の一枚の面で見せるのが、いちばん崩れません。飾りは動けば動くほど外れやすくなるので、面で色を持たせておけば、跳んでも押されても変わりません。

終演後に予定がある日

終演後に食事や買い物に寄る日は、客席の型で組んだ服のまま、外で浮かないかも気になります。

この場合は、上に一枚羽織れば外の服になる組み方にしておくと楽です。③や④の型で組んだ動きやすい一枚も、上にシャツやカーディガンを重ねれば、客席の服から外の服に切り替わります。羽織りは、秋の外の寒さにも使えるので、持ち物が増えません。

汗をかいた一枚のまま外に出ると冷えるので、③と④の型では、薄手の着替えを1枚だけ鞄かロッカーに入れておくのも手です。着替えるなら、首元と背中の汗を拭いてから重ねてください。

よくある行き違い

よくある思い込み実際に起きること
大きい会場だから動きやすい服でいい大きい会場でも、座って聴く公演はある。首元で見せる型のほうが合う日もある
小さい会場だからきれいめでいい小さい会場ほど前へ押されやすい。飾りが引っかかる
長袖なら日焼けも寒さも一度に済む腕を上げる型では肘まで落ちて、顔にかかる
丈は立って鏡で見れば分かる腕を上げると5〜8cm上がる。上げた姿勢で見る
スカートは避けるもの型によっては困らない。裾が何に触れるかで決める
自分は動かないから、服は何でもいい周りが動けば押される。服は周りの型に合わせる

装いに活かすなら

ライブの格好は、会場の広さや席の場所より先に、客席がどう動くかを見ると決まります。映像を30秒見て、腕の高さ・跳ぶ回数・座る時間・押される気配の4つを数えれば、4つの型のどれかに入ります。

型が決まったら、袖は腕の高さで、上の丈は腕を上げたときの裾の位置で、下は跳ぶ回数と座る時間で、足元は立つ時間と押される気配で選びます。秋の公演なら、外にいる時間で羽織りを足します。

出かける前に、鏡の前で両腕を頭の上に上げ、その場で5回跳んでみてください。その2つの動きで困らなければ、その日の格好はほとんどの客席で通ります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 初めてのライブで、何を着ていけばいいか分かりません
先にその公演の客席がどう動くかを確かめてください。過去の公演の映像や告知の動画を30秒だけ見て、客席の腕が胸の高さか頭の上か、跳んでいるか、座っているか、前へ押し寄せているかを数えます。この4つで客席は4つの型に分かれます。型が決まれば、上の丈と袖、下の形、足元が順に決まります。映像が見つからないときは、立って手を振る型で組んでおくと、座る公演でも跳ぶ公演でも大きく外れません。
Q. ライブの格好でスカートは避けたほうがいいですか
客席の型によります。座って聴く型と、立って手を振る型なら、膝下の丈で裾に広がりのあるスカートでも困りません。跳んで腕を上げ続ける型では、跳ぶたびに裾が持ち上がるので、スカートなら下に短いパンツを重ねるか、裾の広がりが小さいものにします。前へ押される型では、裾が人の足や荷物に引っかかるので、パンツのほうが動きやすくなります。スカートかどうかより、裾が何に触れるかで決めてください。
Q. 映像を見ても、座っているのか立っているのか分かりません
曲によって座ったり立ったりする公演はよくあります。その場合は、立っている時間が長いほうの型で組みます。30秒を3回、別の曲で見て、立っている回が2回以上なら立つ型です。座る時間が長くても、立つ場面が1曲でもあれば、足元は3時間立てる靴にしておきます。座ったときに膝の上が寒いなら、腰に巻いている羽織りを膝に掛ければ済みます。
Q. 友だちと客席の型の読みが違ったら、どちらに合わせればいいですか
服は自分の読みで組んで、そろえたい場所だけを合わせてください。型が違うと、袖の長さや足元が変わるので、全身をそろえると片方が動きにくくなります。首に巻くもの、髪の飾り、上に着る一枚の色など、動きに関係しない場所をそろえれば、並んだときのまとまりは出ます。どちらの読みが当たっているか分からないときは、動きの大きいほうの型で組んだ人が困りにくい側です。

— メグラシ編集部

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ライブの服装 50代|立っている連続時間・荷物の総重量・家に着く時刻の3つで決める

50代でライブに行く日の服装を、その場で決められる形にまとめました。分かれ目になるのは年齢ではなく、当日の条件です。立っている連続時間、持ち歩く荷物の総重量、そして終演から家に着くまでの分数。この3つを先に出すと、靴と羽織りとバッグが自動的に決まります。スタンド席の階段、上階の空調の当たり方、9月の公演で起きる昼夜の気温差まで扱います。

メグラシ編集部/読了 9分
ライブの服装 冬・参戦服|氷点下と汗を1日で通る日に着るもの

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ライブの服装 冬・参戦服|氷点下と汗を1日で通る日に着るもの

冬のライブ参戦服を、その場で自分で決められる形にまとめました。屋外にいる合計時間、席がアリーナかスタンドか、ロッカーの有無、コートを畳んだときの体積。この4つを測れば、着ていくものは決まります。コートの置き場所、脱いだあとに残る1枚、3時間立つ足元、タイツと静電気、帰り道に汗が冷える時間まで、冬にしか起きないことだけを扱います。

メグラシ編集部/読了 12分
秋のライブの服装|終演後に外にいる連続時間で、羽織りの厚みが決まる

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秋のライブの服装|終演後に外にいる連続時間で、羽織りの厚みが決まる

秋のライブの服装は、会場の中の温度ではなく、終演してから乗り物に乗るまで外にいる連続時間で決まります。会場の中は人の熱で温まり、外は日が落ちて冷えています。この差を埋めるのは重ね枚数ではなく、外にいる分数です。終演時刻から連続時間を出す手順、15分・30分・45分超で変わる持ちもの、汗が引くまでの時間、脱いだ羽織りの置き場所までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分

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