ライブの格好|客席の動きを映像で30秒見て、上と下を選ぶ

**行く予定のライブの、過去の公演の映像を30秒だけ見てください。**見るのは舞台ではなく、画面の下のほうに映っている客席です。腕は胸の高さですか、頭の上ですか。跳んでいますか、座っていますか。
ライブの格好は、会場の大きさや席の場所より先に、その公演の客席がどう動くかで決まります。同じ広さの会場でも、座って聴く客席と、跳び続ける客席では、上の丈も下の形も足元も入れ替わるからです。
会場別・席別の整理と、年代や季節ごとの違いはコンサートの服装の決め方にまとめてあります。この記事は、客席の動きだけを入り口にして、手持ちの服から何を出すかを決める話です。
結論:客席は4つの型に分かれ、型ごとに上と下が入れ替わる
映像で客席の動きを数えると、ほとんどの公演は次の4つの型のどれかに入ります。
| 客席の型 | 映像で見える動き | 上の選び方 | 下の選び方 | 足元 |
|---|---|---|---|---|
| ① 座って聴く型 | ほぼ全員が座ったまま。拍手が中心 | 袖や丈は自由。首元で見せる | 座って膝が出ない丈 | かかとが少しあってもよい |
| ② 立って手を振る型 | 立っているが、腕は胸から肩の高さ | 腕を振っても肩が引っぱられない袖 | 裾の広がりは自由 | 3時間立てる靴 |
| ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 腕が頭の上。跳ぶ・手拍子を頭上で打つ | 腕を上げても裾が上がりすぎない丈 | 跳んでも裾が持ち上がらない形 | かかとの低い、ひもで締まる靴 |
| ④ 前へ押される型 | 客席が波のように前後に揺れる | 引っかかる飾りのない、体に沿う一枚 | 裾が足に絡まないパンツ | 踏まれても痛くない、つま先の硬い靴 |
**型が決まれば、手持ちの服のどれを出すかがほぼ決まります。**会場の大きさや季節は、そのあとで羽織りと足元を少し動かすだけです。
なぜ会場より先に、客席の動きを見るのか
ライブの格好を会場の大きさで決めると、同じ会場で違う公演に行ったときに外れます。広いホールでも、全員が座って聴く公演もあれば、1曲目から最後まで跳び続ける公演もあります。小さな会場でも、椅子が並んでいて座って聴く日があります。
服にとって大事なのは、会場の広さではなく自分の体がその3時間でどう動くかです。腕を頭の上に上げる時間が長ければ、上の丈が足りないと腹まわりが出ます。跳ぶ回数が多ければ、下の裾が持ち上がります。前へ押されれば、飾りや裾が人に引っかかります。
そして、自分がどう動くかは、周りの客席がどう動くかにほぼ決まります。周りが跳んでいるなかで1人だけ動かずにいるのは難しいし、周りが座っているなかで1人だけ立つこともしません。だから、客席の動きを見れば、自分の体の動きが先に分かるのです。
映像を30秒見る|数えるのは4つだけ
見る映像は、過去の公演の映像、告知の短い動画、公演のあとに客席から撮られた様子など、客席が映っているものなら何でも構いません。30秒のあいだに、次の4つを数えます。
| 数えるもの | 見るところ | 数え方 | 型を分ける目安 |
|---|---|---|---|
| 腕の高さ | 客席の人の手の位置 | 胸・肩・頭の上のどこにあるか | 頭の上が半分以上なら③か④ |
| 跳ぶ回数 | 客席の頭の上下 | 30秒で頭が上下した回数 | 10回以上なら③ |
| 座っている時間 | 客席の頭の高さ | 30秒のうち座っていた秒数 | 20秒以上なら① |
| 押される気配 | 客席全体の揺れ | 人の列が前後に波打っているか | 波が見えたら④ |
| 手に持っているもの | 客席の手元 | 光る棒・タオル・何も持たない | タオルを回すなら③寄り |
| 声や歌 | 映像の音 | 客席の声が聞こえるか | 聞こえても型は変えない |
**数えるのは上の4つだけで足ります。**手に持っているものと声は、型を決めるというより、持ち物と首元を決めるときに使います。
30秒を1回見て迷ったら、別の曲で2回見てください。3回のうち2回が同じ型なら、その型で組みます。
型を決める順番|押される気配から先に見る
4つを数えたら、次の順番で型を決めます。順番を変えると判定が割れるので、上から順に当てはめてください。
| 順番 | 問い | はいなら | いいえなら |
|---|---|---|---|
| 1 | 客席が前後に波打っているか | ④ 前へ押される型 | 2へ |
| 2 | 30秒で頭が10回以上上下しているか | ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 3へ |
| 3 | 腕が頭の上にある人が半分以上か | ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 4へ |
| 4 | 30秒のうち20秒以上座っているか | ① 座って聴く型 | 5へ |
| 5 | 上のどれにも当たらない | ② 立って手を振る型 | ― |
押される気配を最初に見るのは、④の型は他の3つと服の選び方がいちばん違うからです。飾りを外す、裾を短くする、つま先の硬い靴にする。この3つは④でだけ効いて、他の型では要らないことが多いので、最初に分けておくと迷いません。
型① 座って聴く型|首元と肩まわりで見せる
座って聴く公演では、3時間のほとんどを椅子の上で過ごします。体が大きく動くのは拍手と、休憩で立ち上がるときくらいです。
この型でいちばん人の目に入るのは、座った姿勢の胸から上です。隣や後ろの人から見えるのも、写真に残るのも、そこです。だから、首元の形・襟の色・肩にかかる布の質感で見せるのが、この型に合った組み方です。
下は、座ったときに膝がどこまで出るかで決めます。立って鏡を見たときに膝下の丈でも、座ると裾が上がって膝が出ることがあります。家の椅子に座って、膝の皿が隠れているかを確かめてから出かけてください。
| 部位 | 選ぶもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 首元 | 襟の形や飾りのある一枚 | 背もたれに当たる大きな飾りが背中側にあるもの |
| 袖 | 長さは自由。拍手で邪魔にならない袖口 | 袖口が大きく広がって隣の人に触れるもの |
| 上の丈 | 自由 | ― |
| 下の形 | 座って膝の皿が隠れる丈 | 座ると太ももの途中まで上がる丈 |
| 下の素材 | 座りじわが目立ちにくいもの | 座ると横じわが強く残るもの |
| 足元 | かかとが少しあってもよい | 足元の床が狭い席で、つま先の長い靴 |
| 髪 | 下ろしてもまとめても自由 | 後ろの人の視界に入る高い位置のまとめ髪 |
| 持ち物 | 膝の上に置ける大きさの鞄 | 足元に置くしかない大きな鞄 |
髪は、後ろの人の視界をふさがない高さにしてください。座った状態では、頭の上に高く盛ったまとめ髪や大きな飾りが、後ろの席の視界に入ります。まとめるなら、耳より下の位置にしておくと安心です。
型② 立って手を振る型|袖と肩の動きで選ぶ
立って聴き、腕は胸から肩の高さで振る公演です。光る棒を持って手首を振る、手拍子を胸の前で打つ、といった動きが中心になります。
この型で困るのは、腕を前に出して振り続けたときに、肩の後ろが引っぱられることです。腕を胸の前で振る動きは、背中側の布を前に引きます。背中に余裕のない一枚だと、1曲のうちに肩が詰まって、振る腕が重くなります。
家で確かめる方法があります。着ていく一枚を着て、両腕を胸の前でまっすぐ伸ばし、手のひらを合わせてください。そのまま10秒。肩の後ろが突っぱる感じがしたら、その一枚は背中の余裕が足りません。
| 部位 | 選ぶもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 袖 | 腕を前に伸ばしても肩が突っぱらない袖 | 袖つけの位置が高く、腕を前に出すと背中が引っぱられるもの |
| 背中 | 腕を前で合わせて10秒、余裕があるもの | 背中の幅がぴったりしている一枚 |
| 上の丈 | 腰骨にかかる丈 | 腕を振るたびに裾がずれる短い丈 |
| 下の形 | 裾の広がりは自由 | 立ちっぱなしでウエストが食い込むもの |
| 足元 | 3時間立てる、底に厚みのある靴 | かかとの高い靴 |
| 手首 | 袖口が手首で止まるもの | 振るたびに袖口が手の甲までずり落ちるもの |
| 髪 | まとめても下ろしてもよい | 振る腕に触れる長さの飾り |
| 持ち物 | 体の前で抱えられる小さな鞄 | 振る腕に当たる肩掛けの大きな鞄 |
光る棒を持つなら、袖口がどこで止まるかも見てください。振るたびに袖口が手の甲まで落ちてくると、棒を握る手に布がかぶります。袖口が手首の骨で止まる一枚か、腕まくりしたまま落ちてこない袖にしておくと、3時間気になりません。
型③ 跳んで腕を上げ続ける型|上の丈と下の裾を先に決める
1曲目から客席が跳び、腕を頭の上に上げる時間が長い公演です。手拍子を頭の上で打つ、タオルを頭上で回す、といった動きもこの型に入ります。
この型で先に決めるのは、上の丈と下の裾です。腕を頭の上に上げると、上の裾は上に持ち上がります。跳ぶと、下の裾も持ち上がります。上と下の両方が同時に動くので、そのあいだが開いてしまわないかを家で確かめておきます。
確かめ方は1分で済みます。着ていく上下を着て鏡の前に立ち、両腕をまっすぐ頭の上に上げてください。上の裾が、下のウエストより上に来ていないかを見ます。来ているなら、上の丈が足りません。次に、その場で5回跳んで、下の裾がどこまで持ち上がるかを見ます。
| 部位 | 選ぶもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 上の丈 | 腕を真上に上げても、裾が下のウエストに重なる丈 | 腕を上げると裾がウエストより上に来る丈 |
| 袖 | 半袖か、肘の上で止まる袖 | 腕を上げると肘まで落ちてくる長い袖 |
| 首元 | 汗を吸って乾く薄手 | 厚手で首に沿う高い襟 |
| 下の形 | 跳んでも裾が持ち上がりにくいパンツ、または下に短いパンツを重ねたスカート | 裾が大きく広がる短いスカート1枚 |
| ウエスト | 跳んでも下がらない、ひもかゴムで留まるもの | 跳ぶたびに下がってくるもの |
| 足元 | かかとの低い、ひもで締まる靴 | かかとの抜けやすい靴 |
| 髪 | 耳より上でまとめて、首の後ろを空ける | 首の後ろに下ろしたままの髪 |
| 持ち物 | 体に沿う小さな鞄を斜めに掛ける | 跳ぶたびに体に当たる大きな鞄 |
袖は、腕を上げたときに肘まで落ちてこないものを選びます。長袖は、腕を頭の上に上げるたびに肘まで落ちて、手首から先が冷えたり、落ちた布が顔にかかったりします。長袖を着ていくなら、腕まくりして肘の上で止まる袖にしてください。
型④ 前へ押される型|引っかかるものを全部外す
客席が前へ押し寄せ、人の列が波のように前後に揺れる公演です。立ち位置が決まっていない客席で起きやすく、跳ぶ・腕を上げるも同時に起きます。
この型では、体から出ているものが全部、人に引っかかると考えてください。飾り、長いひも、大きく揺れる耳の飾り、裾の広がり、背中の大きなリボン。押されたときに、隣の人の腕や鞄に絡みます。
選び方は、③の型にもう一段足すだけです。③の選び方をしたうえで、体から垂れたり出っぱったりしているものを外していきます。数えやすい目安は、体から垂れているものを1つまでにすることです。垂れる部品の数え方はロックバンドのライブの服装で詳しく扱っています。
| 部位 | 選ぶもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 上 | 体に沿う、飾りのない一枚 | 背中や胸に大きな飾りやリボンのあるもの |
| 袖 | 半袖 | 袖口の広い袖、ひもで結ぶ袖 |
| 下 | 裾が足に絡まないパンツ | 裾が広がるスカート、裾の長いパンツ |
| 足元 | つま先が硬く、ひもで締まる靴 | つま先の柔らかい布の靴、かかとの抜ける靴 |
| 耳の飾り | 耳に沿う小さなもの、または外す | 耳たぶから下に揺れるもの |
| 首 | 何も巻かない | 長く垂れる布、首に掛けるひも |
| 眼鏡 | 外れにくいもの、または外して鞄へ | 押されて落ちやすいもの |
| 持ち物 | 体の前に固定できる小さな鞄 | 背中側に回る鞄、手に提げる袋 |
④の型は、動きやすさより、引っかからないことが先です。動きやすい服でも、引っかかるものが1つあると、押されたときにそこを引かれます。出かける前に、鏡の前で体から出ているものを指で数えてください。
袖の長さは、腕の高さで決める
4つの型のなかで、袖の選び方がいちばん大きく変わるのは、腕の高さです。映像で数えた腕の高さを、そのまま袖の長さに置き換えます。
| 客席の腕の高さ | 袖の長さ | 理由 |
|---|---|---|
| 腕を上げない(拍手だけ) | 自由 | 袖が動く場面がない |
| 胸の前で振る | 手首の骨で止まる長さまで | 振るたびに袖口が落ちなければよい |
| 肩の高さで振る | 7分袖まで | 肩の高さでは袖が肘の下まで落ちる |
| 頭の上に上げる時間がある | 半袖か、肘の上で止まる袖 | 長袖は肘まで落ちて顔にかかる |
| 頭の上に上げ続ける | 半袖か、袖のない一枚に羽織りを腰に | 袖があると汗がたまる |
| 押されながら腕を上げる | 半袖 | 袖口が隣の人に触れる |
秋の公演で、半袖だと会場の外で寒い日は、半袖の上に羽織りを重ねて、客席に入ったら腰に巻くのがいちばん簡単です。袖は腕の高さに合わせ、寒さは羽織りの側で引き受けます。
上の丈は、腕を上げたときの裾の位置で見る
上の丈は、立っているときではなく、腕をいちばん高く上げたときの裾の位置で決めます。立って鏡を見て「ちょうどいい」丈でも、腕を頭の上に上げると5〜8cm上がるのが普通です。
| 腕の高さ | 裾が上がる目安 | 選ぶ丈 |
|---|---|---|
| 腕を上げない | 0〜1cm | 自由 |
| 胸の前で振る | 1〜2cm | 腰骨にかかる丈 |
| 肩の高さで振る | 2〜4cm | 腰骨の下にかかる丈 |
| 頭の上に上げる | 5〜8cm | 腰骨の下3cm以上の丈、またはウエストに入れる |
上の裾をウエストに入れるのも、③と④の型ではよく効きます。入れておけば、腕を上げても裾がウエストより上に来ることはありません。入れる場合は、入れた裾が跳ぶたびに出てこないよう、下のウエストがひもかゴムで締まるものを選んでください。
下の形は、跳ぶ回数と座る時間で決める
下は、跳ぶ回数と座る時間の2つで決まります。跳ぶ回数が多ければ裾が持ち上がり、座る時間が長ければ膝の出方が変わります。
| 跳ぶ回数・座る時間 | 向いている下 | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| ほぼ座っている | 座って膝が隠れるスカートかパンツ | 座りじわ |
| 立っていて、跳ばない | スカートもパンツも自由 | ウエストの食い込み |
| 30秒で数回跳ぶ | 裾の広がりが小さいスカート、パンツ | 裾の持ち上がり |
| 30秒で10回以上跳ぶ | パンツ、または下に短いパンツを重ねたスカート | ウエストの下がり |
| 押されながら跳ぶ | 裾が足に絡まないパンツ | 裾の長さ |
スカートで行きたい日は、下に短いパンツを重ねると、③の型までは困りません。重ねるパンツは、スカートの裾より5cm以上短いものにしてください。裾から見えると、上から見たときの形が変わります。
足元は、立つ時間と押される気配で選ぶ
足元は、客席の型のなかでいちばん我慢がきかない場所です。上や下は少し動きにくくても3時間過ごせますが、足が痛くなると、そこから先は楽しめません。
| 客席の型 | 靴のかかと | 靴の留め方 | つま先 |
|---|---|---|---|
| ① 座って聴く型 | 3cmくらいまでならあってもよい | 何でもよい | 何でもよい |
| ② 立って手を振る型 | 低いもの | 脱げにくいもの | 柔らかくてもよい |
| ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 低いもの | ひもで締まるもの | 柔らかくてもよい |
| ④ 前へ押される型 | 低いもの | ひもで締まるもの | 硬いもの |
| 型が決まらない | 低いもの | ひもで締まるもの | 柔らかくてもよい |
①の型でも、開場の前に外で並ぶ時間があるなら、並ぶ時間ぶんの立ちっぱなしがあります。並ぶ時間が30分を超えそうなら、①でもかかとの低い靴にしておいてください。
髪は、首の後ろを空けるかどうかで決まる
髪は、客席の型で2つに分かれます。首の後ろを空けるか、空けなくてもよいかです。
跳ぶ・腕を上げる・押される型では、首の後ろから汗が出ます。首の後ろに髪が下りていると、そこで湿って形が崩れ、終演後に外に出ると冷えます。③と④では、耳より上でまとめて首の後ろを空けてください。
座って聴く型と、手を振る型では、首の後ろを空けなくても困りません。ただし座って聴く型では、後ろの人の視界に入らない高さにしておくことが先です。
| 客席の型 | 髪の位置 | 飾り |
|---|---|---|
| ① 座って聴く型 | 耳より下、または下ろす | 後ろの人の視界に入らない小さなもの |
| ② 立って手を振る型 | 自由 | 振る腕に触れない位置に1つ |
| ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 耳より上でまとめる | 1つで留まるもの |
| ④ 前へ押される型 | 耳より上で小さくまとめる | 付けない、または髪の内側に留めるもの |
持ち物と鞄は、腕と体の動きで大きさが決まる
鞄の大きさは、客席で腕がどこにあるかで決まります。腕を振ったり上げたりする型ほど、鞄は小さく、体に近く持ちます。
| 客席の型 | 鞄の大きさの目安 | 持ち方 | 入れておくもの |
|---|---|---|---|
| ① 座って聴く型 | 膝の上に置ける大きさ | 膝の上か足元 | 羽織り、飲み物 |
| ② 立って手を振る型 | 手のひら2枚ぶんくらい | 体の前で斜めに掛ける | 飲み物、汗を拭く布 |
| ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 手のひら1枚半くらい | 体に沿わせて斜めに掛ける | 汗を拭く布、髪を留め直すもの |
| ④ 前へ押される型 | 手のひら1枚くらい | 体の前で固定する | スマホ、鍵、身分証だけ |
グッズを買う予定があるなら、客席に持ち込むものと、ロッカーに預けるものを分けてください。③と④の型では、買ったグッズを袋ごと客席に持ち込むと、跳ぶ・押されるたびに体に当たります。会場のロッカーや、終演後に受け取れる場所に預けておくほうが楽です。
秋の公演は、外で待つ時間で羽織りを決める
9月の終わりから10月の公演は、会場の中と外で気温がずれます。客席は人の熱で暖かく、外は日が落ちると一気に冷えます。
羽織りを持つかどうかは、開場前と終演後に外にいる時間で決めます。客席の中では、どの型でも羽織りを脱ぐことが多いので、中の服は型で決め、外の寒さは羽織りで引き受けます。
| 外にいる時間(開場前+終演後) | 羽織り | 客席での置き場 |
|---|---|---|
| 30分未満 | なくてもよい | ― |
| 30分〜1時間 | 薄手の一枚 | 腰に巻く |
| 1〜2時間 | 薄手の一枚と、首に巻くもの | 腰に巻く、首のものは鞄へ |
| 2時間以上 | 厚手の一枚 | ロッカーに預ける |
| 野外の会場 | 厚手の一枚と、雨に強い一枚 | 着たまま、または足元 |
外にいる時間の考え方は秋のライブの服装で詳しく扱っています。この記事の型と組み合わせるなら、中の服は型で、羽織りは外の時間でと分けて考えると迷いません。
どちらとも取れるとき①|曲によって座ったり立ったりする
前半は座って聴き、後半は立って手を振る。バラードでは座り、盛り上がる曲では跳ぶ。こうした公演はめずらしくありません。
判定のしかたは、立っている時間が長いほうの型で組むことです。30秒を別の曲で3回見て、立っている回が2回以上なら、立つ型で組みます。
| 映像3回のうち | 組む型 | 座る場面で足すもの |
|---|---|---|
| 3回とも座っている | ① 座って聴く型 | ― |
| 2回座って、1回立つ | ① で組み、足元だけ②に寄せる | ― |
| 1回座って、2回立つ | ② か ③ | 膝に掛ける羽織り |
| 3回とも立っている | ② か ③ | ― |
座る場面が長くても、立つ場面が1曲でもあれば、足元だけは立てる靴にしておいてください。座っているあいだは足元は目立ちませんが、立った瞬間に靴の痛さが効いてきます。
どちらとも取れるとき②|映像が見つからない
初めての公演や、映像の出回っていない公演もあります。そのときは、次の順番で客席の型を推します。
- 同じ出演者の、別の公演の映像を探す
- 同じくらいの規模の、同じ系統の音楽の公演の映像を探す
- 公演の案内に、座席の有無や注意事項が書かれていないか見る
- どれも分からないときは、② 立って手を振る型で組む
②の型で組んでおくのは、上下どちらにも大きく外れないからです。座る公演だったら、腰に巻いた羽織りを膝に掛ければ①に寄せられます。跳ぶ公演だったら、上の裾をウエストに入れれば③にだいぶ近づきます。
| 当日わかった型 | ②で組んでいた場合の寄せ方 |
|---|---|
| ① 座って聴く型だった | 羽織りを膝に掛ける。髪を低い位置に直す |
| ③ 跳んで腕を上げ続ける型だった | 上の裾をウエストに入れる。髪を耳の上でまとめ直す |
| ④ 前へ押される型だった | 首に巻くものと耳の飾りを外して鞄へ。前には出ない |
④だった場合は、服で寄せきれないことがあります。前へ押される場所に行かず、後ろのほうで見るという選び方もできます。服を当日変えられないときは、立つ場所のほうを変えてください。
どちらとも取れるとき③|自分は動かないけれど、周りは動く
周りは跳んでいても、自分は落ち着いて見たい。そういう見方もあります。この場合も、服は周りの型に合わせてください。
自分が動かなくても、周りが跳べば押されますし、周りが腕を上げれば袖や髪に触れます。周りが動く客席の中で、自分の服だけ①の型にしていると、裾や飾りが人に引っかかります。
そのうえで、自分は動かない日は、客席の後ろのほうか端のほうに立つと、周りの動きの影響が小さくなります。服は周りの型で、立つ場所は自分の見方で選ぶと、どちらも困りません。
どちらとも取れるとき④|同行者と読みが違う
一緒に行く人と映像を見て、型の読みが分かれることがあります。片方は②だと言い、片方は③だと言う。この場合、服は自分の読みで組んでください。
型が違うと、袖の長さや足元が変わるので、全身をそろえると片方が動きにくくなります。そろえたいなら、首に巻くもの、髪の飾り、上に着る一枚の色など、動きに関係しない場所だけをそろえます。
どちらの読みが当たっているか分からないときは、動きの大きいほうの型で組んだ人が困りにくい側です。③で組んで当日②だったら、裾をウエストから出すだけで②に戻せます。②で組んで当日③だったら、袖や丈が足りなくなることがあります。
手持ちの服で組むときの確かめ方
新しく買わずに、手持ちの服から組む日のほうが多いはずです。客席の型が決まったら、候補の一枚ずつに次の確かめをしてください。
| 確かめる動き | 何を見るか | 通る目安 | 当てはまる型 |
|---|---|---|---|
| 両腕を真上に上げる | 上の裾の位置 | 下のウエストに重なっている | ③ ④ |
| 両腕を胸の前で合わせて10秒 | 肩の後ろの突っぱり | 突っぱらない | ② ③ ④ |
| その場で5回跳ぶ | 下の裾の持ち上がり | 持ち上がって困る位置まで上がらない | ③ ④ |
| 椅子に座る | 膝の皿が隠れているか | 隠れている | ① |
| 鏡の前で体から出ているものを数える | 垂れる・出っぱる部品 | 1つまで | ④ |
| 靴を履いて10分立つ | 足の裏とかかと | 痛みや擦れがない | ② ③ ④ |
**全部通る一枚を探す必要はありません。**型に当てはまる行だけ通ればよいのです。①の型なら、座る確かめだけで足ります。
色と飾りは、型ごとに置ける場所が変わる
好きな色や飾りを身につけたい日も、型によって置ける場所が変わります。見える場所と、動いても崩れない場所が重なるところに置いてください。
| 客席の型 | 色を置く場所 | 飾りを置く場所 |
|---|---|---|
| ① 座って聴く型 | 首元、肩まわり | 首元、耳 |
| ② 立って手を振る型 | 上の一枚、手首まわり | 手首、髪 |
| ③ 跳んで腕を上げ続ける型 | 上の一枚、首に巻く細いもの | 髪に1つ |
| ④ 前へ押される型 | 上の一枚だけ | 付けない、または髪の内側 |
③と④では、色は上の一枚の面で見せるのが、いちばん崩れません。飾りは動けば動くほど外れやすくなるので、面で色を持たせておけば、跳んでも押されても変わりません。
終演後に予定がある日
終演後に食事や買い物に寄る日は、客席の型で組んだ服のまま、外で浮かないかも気になります。
この場合は、上に一枚羽織れば外の服になる組み方にしておくと楽です。③や④の型で組んだ動きやすい一枚も、上にシャツやカーディガンを重ねれば、客席の服から外の服に切り替わります。羽織りは、秋の外の寒さにも使えるので、持ち物が増えません。
汗をかいた一枚のまま外に出ると冷えるので、③と④の型では、薄手の着替えを1枚だけ鞄かロッカーに入れておくのも手です。着替えるなら、首元と背中の汗を拭いてから重ねてください。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際に起きること |
|---|---|
| 大きい会場だから動きやすい服でいい | 大きい会場でも、座って聴く公演はある。首元で見せる型のほうが合う日もある |
| 小さい会場だからきれいめでいい | 小さい会場ほど前へ押されやすい。飾りが引っかかる |
| 長袖なら日焼けも寒さも一度に済む | 腕を上げる型では肘まで落ちて、顔にかかる |
| 丈は立って鏡で見れば分かる | 腕を上げると5〜8cm上がる。上げた姿勢で見る |
| スカートは避けるもの | 型によっては困らない。裾が何に触れるかで決める |
| 自分は動かないから、服は何でもいい | 周りが動けば押される。服は周りの型に合わせる |
装いに活かすなら
ライブの格好は、会場の広さや席の場所より先に、客席がどう動くかを見ると決まります。映像を30秒見て、腕の高さ・跳ぶ回数・座る時間・押される気配の4つを数えれば、4つの型のどれかに入ります。
型が決まったら、袖は腕の高さで、上の丈は腕を上げたときの裾の位置で、下は跳ぶ回数と座る時間で、足元は立つ時間と押される気配で選びます。秋の公演なら、外にいる時間で羽織りを足します。
出かける前に、鏡の前で両腕を頭の上に上げ、その場で5回跳んでみてください。その2つの動きで困らなければ、その日の格好はほとんどの客席で通ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 初めてのライブで、何を着ていけばいいか分かりません
- 先にその公演の客席がどう動くかを確かめてください。過去の公演の映像や告知の動画を30秒だけ見て、客席の腕が胸の高さか頭の上か、跳んでいるか、座っているか、前へ押し寄せているかを数えます。この4つで客席は4つの型に分かれます。型が決まれば、上の丈と袖、下の形、足元が順に決まります。映像が見つからないときは、立って手を振る型で組んでおくと、座る公演でも跳ぶ公演でも大きく外れません。
- Q. ライブの格好でスカートは避けたほうがいいですか
- 客席の型によります。座って聴く型と、立って手を振る型なら、膝下の丈で裾に広がりのあるスカートでも困りません。跳んで腕を上げ続ける型では、跳ぶたびに裾が持ち上がるので、スカートなら下に短いパンツを重ねるか、裾の広がりが小さいものにします。前へ押される型では、裾が人の足や荷物に引っかかるので、パンツのほうが動きやすくなります。スカートかどうかより、裾が何に触れるかで決めてください。
- Q. 映像を見ても、座っているのか立っているのか分かりません
- 曲によって座ったり立ったりする公演はよくあります。その場合は、立っている時間が長いほうの型で組みます。30秒を3回、別の曲で見て、立っている回が2回以上なら立つ型です。座る時間が長くても、立つ場面が1曲でもあれば、足元は3時間立てる靴にしておきます。座ったときに膝の上が寒いなら、腰に巻いている羽織りを膝に掛ければ済みます。
- Q. 友だちと客席の型の読みが違ったら、どちらに合わせればいいですか
- 服は自分の読みで組んで、そろえたい場所だけを合わせてください。型が違うと、袖の長さや足元が変わるので、全身をそろえると片方が動きにくくなります。首に巻くもの、髪の飾り、上に着る一枚の色など、動きに関係しない場所をそろえれば、並んだときのまとまりは出ます。どちらの読みが当たっているか分からないときは、動きの大きいほうの型で組んだ人が困りにくい側です。
— メグラシ編集部





