可愛い系の顔で綺麗めが似合わない|秋冬の大人服が背伸びに見える直し方

秋冬に綺麗めの服を着た日、鏡の中で服だけが大人に見えて、顔が浮いた気がしませんでしたか。そのとき顔のまわりには、角ばった襟、大きな飾り、広い黒い面のどれかがありませんでしたか。
可愛い系と言われる顔立ちは、あご先や頬、目元に丸い線が多く、パーツの印象がやわらかい顔です。テーラードジャケット、黒のロングコート、センタープレスのパンツ。どれも秋冬の綺麗めの定番ですが、可愛い系の人が着ると「借りてきた服みたい」「背伸びしている」と感じることがあります。
原因は綺麗めそのものではありません。顔のまわりの角の数、襟や飾りの大きさ、暗い面の広さが、顔の丸さと小ささを追い越しているだけです。この記事では、3つの物差しで追い越している場所を見つけ、綺麗めを残したまま顔に寄せる直し方をまとめます。
反対に、綺麗系の顔で可愛い服が浮く悩みは綺麗系の顔で可愛い服が浮くに、仕事で頼りなく見られる悩みは可愛い顔の特徴が悩み|仕事で頼りなく見られる秋冬の直し方に分けてあります。
結論:角・大きさ・暗さのうち、追い越した1つを戻す
先に、3つの物差しと、追い越したときに起きることを並べます。
| 物差し | 上限の目安 | 追い越すと |
|---|---|---|
| 顔から30cm以内の角の数 | 2つまで | 服の線が硬く、顔が幼く見える |
| 襟や飾りの幅 | 頬骨の幅の半分まで | 服が先に目に入り、顔が小さく浮く |
| 顔のまわりの暗い面 | 半分まで | 顔だけが明るく浮き、服が重く見える |
**3つのうち1つが上限を超えているだけなら、その1つを戻せば直ります。**2つ以上が同時に超えている服は、着方で戻しても1つが残るので、試着の段階で見送るほうが早い服です。
まず確かめる|自分が可愛い系寄りか
この記事の目安は、可愛い系寄りの顔立ちの人に向けたものです。先に、自分がどれくらい可愛い系寄りかを確かめてください。
| 確かめ方 | 可愛い系寄り | 綺麗系寄り |
|---|---|---|
| 顔の丸い線(8か所) | 5か所以上が丸い | 3か所以下が丸い |
| あご先の形 | 丸く短い | 細くとがる、または角がある |
| 目の縦横比 | 縦が大きく丸い | 横に長い |
| よく言われる言葉 | 「可愛い」「若く見える」 | 「綺麗」「大人っぽい」 |
顔の丸い線の数え方は可愛い顔の特徴は丸い線の数に、真顔と笑顔で印象が入れ替わる人の見分け方は美人系か可愛い系かは真顔と笑顔で入れ替わるにあります。丸い線が4か所ちょうどの人は中間なので、この記事の目安を少しゆるめて読んでください。
丸い線が6か所以上ある人は、反対に、目安を少しきびしく読んでください。角は1つまで、襟や飾りは頬骨の幅の半分より1cmほど小さく、暗い面は4割まで。顔の丸さがはっきりしているぶん、服の強さとの差が早く出ます。
背伸びに見えるのはなぜか|服の強さが顔を追い越す
人は、顔と服を一緒に見たとき、強いほうを先に読みます。綺麗めの服は、角・大きさ・暗さのどれかが強い服です。可愛い系の顔はやわらかく、パーツの印象が小さめなので、服の強さが上回ると、目が服に先に行き、顔があとから小さく見えます。
| 見る順番 | 受ける印象 |
|---|---|
| 顔が先、服があと | 顔に合った服を着ている |
| 顔と服が同時 | 大人っぽく決まっている |
| 服が先、顔があと | 服に着られている、背伸びしている |
背伸びに見えるのは、服が先に読まれるときです。綺麗めの強さを顔と同じくらいまで戻すと、顔と服が同時に読まれて、大人っぽく決まって見えます。
夏の綺麗めは、薄い布、明るい色、短い袖で、強さがもともと控えめです。だから可愛い系の人でも、夏のブラウスやワンピースでは背伸びに見えにくいのです。秋冬になると、襟が大きくなり、色が暗くなり、布が厚く張ってきます。夏と同じ感覚で綺麗めを選ぶと、秋冬だけ服が顔を追い越すのはこのためです。
物差し①|顔から30cm以内の角の数
あご先から下へ30cm、肩の幅いっぱいの範囲で、角のある場所を数えます。
| 数える角 | 例 |
|---|---|
| 襟の角 | ラペルの角、シャツの襟先 |
| 首元の角 | Vネックの底、四角い首の開き |
| 肩の角 | 肩パッドで張った肩先 |
| 留め具の角 | 四角いボタン、角ばった金具 |
| 飾りの角 | 四角や棒の形のピアス、角のあるネックレス |
**可愛い系の顔は、角が2つまでなら顔と服がつながります。**3つ目からは、顔の丸い線と服の角がぶつかり始めます。たとえば、テーラードジャケットのラペル2つと、Vネックの底1つで、もう3つです。
鏡の前で数えにくいときは、胸から上の写真を1枚撮って、角のある場所に指を置いて数えてください。ボタンは留めている数ではなく、顔から30cm以内に見えている数だけを数えます。四角いボタンが2つ見えていれば角2つ、丸いボタンなら数えません。数えてみると、ジャケットそのものより、留め具や飾りで角が増えていることがよくあります。
物差し②|襟と飾りの大きさは、頬骨の幅の半分まで
襟や飾りの大きさは、自分の頬骨の幅を物差しにします。鏡に正面から向かい、左右の頬骨のいちばん出ているところの間を、定規か指で測ってください。
| 自分の頬骨の幅 | 半分の目安 |
|---|---|
| 11cm | 5.5cm |
| 12cm | 6cm |
| 13cm | 6.5cm |
| 14cm | 7cm |
**ラペルの幅、襟の幅、ネックレスのいちばん大きい飾り、ピアスの縦の長さは、この半分までにそろえます。**半分を超えると、飾りや襟が顔の幅に対して大きくなり、服が先に目に入ります。売り場では、ラペルの幅を指で測ってください。人さし指から薬指までの3本の幅が5〜6cmほどなので、それより広いラペルは大きい側です。
ピアスやイヤリングは、縦の長さで見ます。耳たぶの下から飾りの下の端までが、頬骨の幅の半分を超えると、顔の横に大きな面が1つ増えます。揺れる形のピアスは、揺れたときにいちばん下まで来る位置で測ってください。ネックレスは、いちばん大きな飾りの幅を見ます。細いチェーンそのものは、大きさに数えなくて構いません。
物差し③|顔のまわりの暗い面の割合
顔を中心に、あご先から30cm下までの範囲で、黒・濃紺・焦げ茶のような暗い色が占める割合を見ます。
| 暗い面の割合 | 見え方 | すること |
|---|---|---|
| 3割以下 | 顔と服が同じ明るさで読まれる | 直さなくてよい |
| 4〜5割 | 落ち着いて見える | 直さなくてよい |
| 6〜7割 | 顔だけが明るく浮き始める | 顔の下に明るい面を足す |
| 8割以上 | 顔が服の中で小さく見える | 1枚を明るい色に替える |
**可愛い系の顔は、暗い面が半分を超えると、顔だけが明るい小さな面として浮きます。**顔の色そのものが明るいわけではなく、顔のやわらかい線が、暗い服の強い輪郭に対して弱く見えるからです。
失敗1|テーラードジャケットの大きな襟で、顔が小さく浮く
秋冬の綺麗めのいちばんの定番です。ラペルの幅が広く、角が鋭いジャケットは、顔のすぐ下に大きな角を2つ置きます。可愛い系の人が着ると、襟の大きさが顔の幅に近づき、顔が襟の中に小さく収まって見えます。
| ラペルの幅 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 頬骨の幅の半分以下 | 顔と服がつながる | 直さなくてよい |
| 半分を1〜2cm超える | 襟が少し強い | 中に丸い襟のブラウスを着る |
| 半分を3cm以上超える | 襟が先に目に入る | ノーカラーかショールカラーに替える |
**直し方は、中に丸い襟を1つ入れることです。**丸い襟のブラウスか、丸首の細い糸のニットを中に着ると、ラペルの角のすぐ内側に顔と同じ丸い線ができて、角の強さがやわらぎます。ラペルが大きすぎる服は、着方で直すより、襟のないノーカラーや、丸く折り返したショールカラーのジャケットに替えるほうが早く終わります。
ジャケットのボタンも見てください。四角い金具や角のあるボタンは、ラペルの角に加えて角を増やします。丸いボタンのジャケットなら、ラペルの角が2つあっても、胸元に丸い点が並んで、顔の丸さとつながりやすくなります。ボタンだけを替えられるジャケットなら、丸く平たいボタンに付け替えるのも一つの手です。
失敗2|黒のロングコートで、服だけが大人になる
黒のロングコートは、全身の大きな面を暗い色にします。可愛い系の人が着ると、顔のまわりの暗い面が一気に8割を超え、顔だけが明るく小さく浮きます。
| コートの着方 | 顔のまわりの暗い面 | 直し方 |
|---|---|---|
| 前を閉めて襟を立てる | 9割 | 前を開けて襟を寝かせる |
| 前を閉めて襟を寝かせる | 7割 | 首元に明るいストールを掛ける |
| 前を開けて中が明るい | 5割 | 直さなくてよい |
| 前を開けて中も暗い | 8割 | 中のトップスを明るくする |
前を開けて、中の明るい色を見せるだけで、暗い面は半分ほどに戻ります。寒くて前を開けられない日は、首から明るい色のストールを掛けて、顔のすぐ下に明るい面を作ってください。黒以外にするなら、キャメルやグレージュのように、顔の明るさに近い色のコートのほうが、可愛い系の人には大人っぽく決まります。
コートの丈も、暗い面の広さに効きます。膝下まである黒のコートは、全身の大部分を一つの暗い面にします。腰丈か膝上の丈なら、暗い面が上半身で止まり、脚のあたりに別の色が入るので、顔のまわりの暗さも全身の暗さも半分ほどに収まります。
失敗3|深いVのニットで、顔と胸元が離れる
綺麗めに見せるつもりで選んだ深いVネックのニット。可愛い系の人が着ると、Vの底の鋭い角が顔から遠くに1つでき、顔と胸元のあいだが大きく空いて見えます。顔の丸さに対して、首元が大人の形になりすぎるのです。
| Vの深さ(鎖骨のくぼみから) | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 5cmまで | 首元がすっきり見える | 直さなくてよい |
| 6〜10cm | 大人っぽい | 鎖骨の上で丸い粒のネックレスを1本 |
| 11cm以上 | 顔と胸元が離れる | 中に丸首の薄いインナーを重ねる |
**Vを着たい日は、Vの中に丸い線を1つ入れてください。**丸首の薄いインナーを重ねてVの開きを浅くする、鎖骨の上で終わる丸い粒のネックレスを付ける。Vの角の中に丸が入ると、顔の線と首元の線がつながります。
失敗4|角ばった大きな飾りで、飾りが先に目に入る
大ぶりの四角いピアス、太い直線のバングル、角ばった大きなネックレス。綺麗めの装いに合わせたくなる飾りですが、可愛い系の顔の近くでは、飾りの角と大きさの両方が顔を追い越します。
| 飾り | 角 | 大きさ | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 四角い大きなピアス | 追い越す | 追い越す | 丸い粒に替える |
| 丸い大きなピアス | 追い越さない | 追い越す | 頬骨の幅の半分までにする |
| 四角い小さなピアス | 追い越す | 追い越さない | そのままでよい(角1つと数える) |
| 細い棒のネックレス | 追い越す | 追い越さない | そのままでよい(角1つと数える) |
**角か大きさ、どちらか一方を戻せば、飾りは顔と並びます。**両方を戻す必要はありません。綺麗めの装いに、角のない大きめの丸い飾りか、角のある小さな飾りのどちらかを選んでください。
バングルやブレスレットのような手元の飾りは、顔から30cmより外にあることが多いので、角も大きさもそのままで構いません。綺麗めの強さを足したい日は、顔から遠い手元に大きく角のある飾りを集めて、耳元と首元は丸く小さくする。飾りの強さを置く場所を、顔から遠い側に寄せる考え方です。
失敗5|センタープレスのパンツと、とがった靴で、全身が硬くなる
センタープレスの入ったパンツに、つま先のとがった細いヒールの靴。顔から遠い場所の組み合わせですが、全身の線がまっすぐ硬くそろうと、顔の丸さだけが全身の中で浮きます。
| 下の組み合わせ | 全身の線 | 直し方 |
|---|---|---|
| センタープレス+とがった靴 | 全部まっすぐ | 靴を丸いつま先に |
| センタープレス+丸いつま先 | ほぼまっすぐ | 直さなくてよい |
| 落ち感のあるパンツ+とがった靴 | ほぼまっすぐ | 直さなくてよい |
| フレアスカート+とがった靴 | 曲線とまっすぐがまざる | 直さなくてよい |
**顔から遠い場所は、角を1つ残しても構いません。**全身のどこかに丸い線や揺れる線が1つあれば、顔の丸さが全身の中で孤立しません。
失敗6|つやの強いサテンのブラウスで、服だけが華やぐ
秋冬のお呼ばれや食事の日に選ぶ、光を強く返すサテンのブラウス。つやの強い布は、それだけで大人の華やかさを持っています。可愛い系の人が着ると、布の光が顔より明るく強く目に入り、服だけが華やいで見えます。
| 布のつや | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| つやがない | 落ち着いて見える | 直さなくてよい |
| しっとりした弱いつや | 顔と同じくらいに明るい | 直さなくてよい |
| 光を強く返すつや | 服が先に目に入る | 上にマットなカーディガンを重ねる |
**つやを顔のまわりに置くなら、しっとりした弱いつやまでにしてください。**強いつやの布を着たい日は、上に表面がマットなカーディガンを羽織って、つやの面積を胸の前だけに減らすと、顔とつやが並んで読まれます。
つやの強さは、照明でも変わります。昼間の窓の光ではしっとり見える布が、夜のレストランの照明の下では強く光ることがあります。夜のお呼ばれや食事に着る日は、試着のときに、売り場の明るい照明の下だけでなく、少し暗い場所でも見てください。暗い場所で布だけが白く光るなら、強いつやの側です。
失敗7|髪をきっちりまとめて、顔のまわりが直線だけになる
綺麗めの服に合わせて、髪をきっちりまとめたり、まっすぐに整えたりすると、顔のまわりから丸い線が消えます。服の角と髪の直線が重なると、顔の丸さが全体の中で目立ちすぎます。
| 髪 | 顔のまわりの線 | 直し方 |
|---|---|---|
| きっちりまとめ髪 | 直線だけ | 耳の前に毛を少し残す |
| まっすぐ下ろした髪 | 縦の直線 | 毛先を内側に軽く丸める |
| ゆるくまとめた髪 | 丸い線が残る | 直さなくてよい |
| 毛先を丸めた髪 | 丸い線が残る | 直さなくてよい |
**髪は、顔と同じ丸い線を足すいちばん手軽な場所です。**服を綺麗めにする日ほど、髪の毛先を軽く丸めるか、耳の前に少しだけ毛を残してください。
秋冬の綺麗め服を、可愛い系向けに置き換える
売り場で迷ったときのために、秋冬によく見る綺麗めの服を、可愛い系の人が着やすい形に置き換えます。
| 綺麗めの定番 | 追い越しやすい物差し | 置き換え |
|---|---|---|
| 広いラペルのテーラードジャケット | 角・大きさ | 細いラペルかノーカラー |
| 黒のロングコート | 暗さ | キャメルやグレージュのコート |
| 深いVのニット | 角 | 浅いVか丸首 |
| 四角い大きなピアス | 角・大きさ | 丸い粒のピアス |
| 強いつやのサテンブラウス | 大きさ(光の面) | しっとりしたつやのブラウス |
| 角の立ったシャツの襟 | 角 | 小さめの丸い襟先のシャツ |
| 黒の太いベルト | 暗さ | 細いベルトか、ボトムと同じ色のベルト |
| 硬いレザーのバッグ | 角 | 底が丸いバッグ |
**置き換えても、服の綺麗めは残ります。**変わるのは、角が丸くなる、幅が細くなる、色が明るくなる、のどれか1つだけです。
丸を1つ残す|綺麗めの中に、顔と同じ線を置く
3つの物差しをすべて守れない日もあります。そのときは、綺麗めの一式の中に、顔と同じ丸い線を1つだけ残してください。
| 丸を残す場所 | 効き方 |
|---|---|
| 耳元(丸い粒のピアス) | 顔のすぐ横で丸が並ぶ |
| 首元(丸い襟、丸首) | 顔の下で丸がつながる |
| 髪(毛先の丸み) | 顔のまわりを丸く囲む |
| 胸元(丸いボタン) | 顔から少し離れて丸が残る |
**丸を残す場所は、顔にいちばん近いところほど効きます。**耳元か首元に丸が1つあれば、そこから下が全部綺麗めでも、顔と服が別々に見えません。
丸は2つ以上残しても構いませんが、3つを超えると今度は甘さが前に出て、綺麗めの服を選んだ意味が薄れます。綺麗めの日に残す丸は、耳元か首元の1つ、多くても髪と合わせて2つまで、と決めておくと迷いません。
色|暗い色は顔から離し、顔の下は中くらいの明るさ
可愛い系の人が綺麗めの色を使うときは、暗い色を顔から離して置きます。
| 置く場所 | 合う明るさ |
|---|---|
| 顔のすぐ下 | 白、生成り、淡いグレー、明るいベージュ |
| 胸から腰 | 中くらいの明るさから暗い色まで |
| 腰から下 | 黒や濃紺もそのまま使える |
**顔のすぐ下を中くらいから明るい色にしておけば、腰から下は黒でも背伸びに見えません。**黒のパンツや黒のスカートは、可愛い系の人の綺麗めをいちばん簡単に作る色です。顔から離れているぶん、暗い面の割合にも数えなくて構いません。
色みのある濃い色、たとえば深い緑やボルドーは、黒より輪郭を切り出す力が弱いので、顔の近くに置いても黒ほど顔を追い越しません。顔の下に濃い色を置きたい日は、黒より、こうした色みのある濃い色を選ぶと、大人っぽさを残したまま顔が浮きにくくなります。
素材|張りは残して、表面をやわらかく
綺麗めの服の張りは、そのまま残して構いません。可愛い系の人に合わせるときは、張りより表面を変えます。
| 素材 | 表面 | 可愛い系の人の扱い |
|---|---|---|
| 細い糸のウール | なめらか | そのまま着てよい |
| 起毛したフランネル | やわらかい | そのまま着てよい |
| 張りのある綿のシャツ | 硬め | 襟を丸いものに |
| 硬いギャバジン | 硬く光る | 中を明るい色に |
| 表革 | 硬く光る | 小物だけに使う |
表面がやわらかい布は、光をやわらかく返すので、張りのある形でも顔の線と同じ方向に読まれます。同じジャケットなら、表面が起毛したやわらかい布のほうが、可愛い系の人には綺麗めのまま着やすい選び方です。
一式で見る|仕事の日・お呼ばれ・休日のきれいめ
ここまでの直し方を、秋冬によくある3つの日に当てはめます。
仕事の日は、紺のテーラードジャケットを着たい日です。ラペルは頬骨の幅の半分ほどの細めのものにして、中は丸い襟の白いブラウス。耳には丸い粒のピアス。ボトムは黒のセンタープレスのパンツで、靴は丸いつま先のパンプスです。顔から30cm以内の角はラペルの2つだけです。
秋のお呼ばれの日は、つやのあるワンピースを着たい日です。つやはしっとりした弱いものにして、首元は丸いネックラインを選びます。上に羽織るのはキャメルの細い糸のカーディガン。顔のまわりの暗い面は2割ほどに収まります。
休日のきれいめの日は、黒のロングコートを着たい日です。前を開けて中に生成りの丸首ニットを着て、首からグレーのストールを掛けます。髪は毛先を軽く丸めて下ろします。3つの物差しのうち、追い越した1つだけを戻すという決め方を、3つの日すべてで同じように使っています。
秋から冬へ|季節が進むと追い越しやすくなる物差し
同じ綺麗めの服でも、季節が進むと、追い越しやすい物差しが変わります。
| 時期 | 増えるもの | 追い越しやすい物差し | 先に見る場所 |
|---|---|---|---|
| 10月 | ジャケット、シャツ | 角の数 | 襟とボタン |
| 11月 | 薄手のコート、ストール | 大きさ | 襟の幅とストールの幅 |
| 12月 | 厚手のコート、黒の小物 | 暗さ | 顔のまわりの暗い面 |
| 1月 | ロングコート、マフラー | 暗さと大きさ | 首元に巻くものの色と幅 |
10月はジャケットの襟の角、12月はコートの暗さ、と季節ごとに見る場所を1つに絞っておくと、毎朝3つすべてを数えずに済みます。冬の入り口で急に背伸びに見えるようになったら、まず顔のまわりの暗い面を確かめてください。
どちらとも取れるとき①|綺麗系と可愛い系の中間
顔の丸い線が4か所ちょうどの人や、「綺麗」とも「可愛い」とも言われる人は、3つの物差しを少しゆるめて構いません。
| 物差し | 可愛い系寄り | 中間 |
|---|---|---|
| 角の数 | 2つまで | 3つまで |
| 襟や飾りの幅 | 頬骨の幅の半分まで | 半分を1cm超えるまで |
| 暗い面 | 5割まで | 6割まで |
中間の人は、綺麗めの服をそのまま着られる幅が広いぶん、背伸びに見えるのは3つが同時に上限を超えたときだけです。1つか2つが少し超えていても、顔と服は同時に読まれます。
中間の人がいちばん迷うのは、真顔のときは綺麗系に、笑ったときは可愛い系に見える場合です。この場合は、その服を着る場面で人に見せている時間の長い表情に合わせてください。会議や面談のように真顔の時間が長い日は綺麗系の目安で、食事や友人と会う日のように笑顔の時間が長い日は可愛い系の目安で選びます。中間の顔の人が秋冬の予定ごとにどちらへ寄せるかは、綺麗系と可愛い系の中間の顔|秋冬の予定でどちらに寄せるか決めるにまとめてあります。
どちらとも取れるとき②|背が高い、骨格がしっかりしている
背が高い人や、骨格がしっかりしていて肩や胸に厚みのある人は、顔が可愛い系でも、体の側が綺麗めの服の強さを受け止めます。大きなラペルや黒のロングコートも、体の大きさに対しては釣り合って見えるからです。
このときは、**物差しを全身ではなく、顔から30cm以内だけに使ってください。**体の側では綺麗めの服の強さをそのまま生かし、顔のすぐ下にだけ丸い線や明るい面を置く。体と服、顔と首元、の2つの組でそれぞれ釣り合えば、全身が背伸びに見えません。
どちらとも取れるとき③|年齢を重ねて、綺麗めに寄せたい
年齢を重ねて、可愛らしさより落ち着きを服で出したいと思う時期があります。そのときも、顔の丸い線を消す必要はありません。
| 寄せ方 | 効き方 |
|---|---|
| 形を綺麗めにして、色を明るめに残す | 落ち着いて見え、顔も浮かない |
| 色を暗めにして、首元に丸を残す | 大人っぽく見え、顔とつながる |
| 形も色も綺麗めにして、髪で丸を残す | いちばん大人っぽく、背伸びにならない |
落ち着きは形か色の片方で出して、もう片方か髪に丸を1つ残すと、顔立ちの可愛らしさが落ち着きの中にやわらかく残ります。
可愛らしさを残すことは、若作りとは違います。顔の線と同じ丸を1つ置くのは、顔と服をつなぐためで、服を若く見せるためではありません。落ち着いた色と形の中に丸が1つあると、顔立ちの持つやわらかさが、そのまま年齢にふさわしい穏やかさとして読まれます。
どちらとも取れるとき④|仕事で綺麗めの服装が決まっている
制服のように綺麗めの服装が決まっている仕事では、服の形を変えられません。そのときは、顔にいちばん近い2か所だけを使います。
耳元と首元です。耳には丸い粒のピアス、ジャケットの中は丸い襟か丸首。この2か所に丸があれば、ジャケットとパンツが決まった形のままでも、顔と服がつながります。髪をまとめる決まりがある職場なら、まとめ髪の位置を少し低くして、後ろから見たときに丸い形を残すと、正面の印象もやわらかく変わります。
試着で見る順番
秋冬の綺麗めの服を試着するときは、次の順に確かめてください。1着あたり1分で終わります。
| 順番 | 見ること | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 顔から30cm以内の角の数 | 2つまで |
| 2 | 襟や飾りの幅 | 頬骨の幅の半分まで |
| 3 | 顔のまわりの暗い面 | 半分まで |
| 4 | 顔に近い丸い線 | 1つ以上ある |
| 5 | 一歩下がって最初に目が行く場所 | 顔か、顔と服が同時 |
**5番目がいちばん早い判定です。**試着室の鏡から一歩下がって、最初に目が止まった場所を確かめてください。服に先に目が行ったら、1から3のどれかが上限を超えています。
手持ちの綺麗め服を生かす順番
クローゼットに「着ると背伸びに見えるから着ていない綺麗め服」があるなら、次の順に試してください。上から順に、手間が少なく効き方の大きい手です。
| 順番 | 試すこと | 効く服 |
|---|---|---|
| 1 | ピアスを丸い粒に替える | 角ばった飾りを合わせていた服 |
| 2 | 中に丸い襟か丸首を着る | テーラードジャケット、深いV |
| 3 | 首元に明るい色のストールを掛ける | 黒のロングコート |
| 4 | 髪の毛先を丸める | きっちりまとめていた日の服 |
| 5 | 靴を丸いつま先に替える | センタープレスのパンツ |
| 6 | 上にマットなカーディガンを重ねる | つやの強いブラウス |
**1から3までで直る服が、いちばん多いはずです。**6まで試しても背伸びに見える服は、3つの物差しのうち2つ以上を追い越している服なので、顔から遠い場所で使えないか試してください。たとえば、ラペルの大きなジャケットは、前を開けて羽織るだけにすると、角が顔から離れます。
よくある行き違い
**「可愛い系の顔は、綺麗めの服を着てはいけない」。**着てはいけない服はありません。背伸びに見えるのは、角・大きさ・暗さのどれかが顔を追い越したときだけです。
**「綺麗めに見せるには、甘さを全部なくす」。**甘さを全部なくすと、顔の丸い線だけが孤立します。顔に近い場所に丸を1つ残すほうが、大人っぽく決まります。
**「黒を着ると大人っぽく見える」。**黒は顔から離して置けば大人っぽく見えますが、顔のまわりの半分を超えると、顔だけが小さく浮きます。黒は腰から下で使うのがいちばん安全です。
**「背伸びに見えるのは、顔が幼いから」。**顔は変わりません。変わるのは、顔のまわりに置いた角・大きさ・暗さです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 可愛い系の顔だと、綺麗めの服は似合わないのですか
- 似合わないわけではありません。背伸びに見えるのは、綺麗めの服が持っている角・大きさ・暗さが、顔の丸さや小ささより強く出たときです。テーラードジャケットなら、襟の幅を細めにする、ボタンを丸いものにする、中を明るい色にする。どれか1つで、服の綺麗めを残したまま、顔と服がつながって見えます。
- Q. 黒のコートを着ると、服だけが大人っぽく見えます
- 黒のロングコートは、顔のまわりの暗い面を一気に広げます。可愛い系の顔は、顔の線がやわらかく、パーツが丸みを帯びているので、顔のまわりの半分以上が黒になると、顔だけが小さく明るく浮いて見えます。コートの前を開けて中の明るい色を見せる、首元に明るい色のストールを掛ける、襟を寝かせて黒の面を小さくする、の3つが効きます。
- Q. 仕事で綺麗めの服装が決まっています。どうすればいいですか
- 服の形はそのままにして、顔にいちばん近い場所だけを顔に寄せてください。ジャケットの中のブラウスを丸い襟にする、ピアスを丸い粒にする、髪を耳の前に少し残す。顔から30cm以内に丸い線が1つ入れば、ジャケットとパンツが綺麗めのままでも、顔と服が別々に見えません。
- Q. 可愛い系と綺麗系の中間だと言われます
- 中間の人は、3つの物差しを少しゆるめて構いません。角は3つまで、襟や飾りの幅は頬骨の幅の半分を少し超えるくらいまで、暗い面は6割までが目安です。綺麗めの服をそのまま着られる幅が広いぶん、背伸びに見えるのは3つが同時に上限を超えたときだけです。
— メグラシ編集部





