メグラシ
編集部から

メンター役を任された40代、装いから後輩に背中を見せた話

メグラシ編集部//読了 8分
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3行で言うと

  • 「あの先輩みたいになりたい」が、私の装いを見直すきっかけになった。
  • 後輩が見ているのは「服そのもの」ではなく「装いに込められた姿勢」だった。
  • メンタリングとは、自分の生き方を装いから日々言葉にする行為だった。

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この記事は、メグラシ編集部の実体験を元にしたエッセイです。

ある春の朝、後輩に言われた一言

ある春の朝、休憩室でコーヒーを淹れていたら、入社2年目の後輩が話しかけてきた。

「先輩、いつも素敵ですね。私、先輩みたいになりたいです。」

何気ない一言だった。彼女は照れたように笑って、自分のデスクに戻っていった。

でも私は、しばらくその場に立ち尽くしていた。

「先輩みたいに、なりたい」

そう言ってくれる人が、私のあとに歩いている。それは、嬉しさよりも先に、ある種の責任感のようなものを、私に静かに置いていった。

メンター役を任された日

その日の夕方、上司から「来期からメンター制度のリードをお願いしたい」と言われた。

40代半ば。キャリアの折り返しに差し掛かった頃。

私は子どもの頃、ロールモデルの存在に救われたタイプの人間だった。「あの先輩のようになりたい」「あの先生みたいな大人になりたい」。そういう人が一人でもいると、迷ったときに自分を保てる。

だから、私も誰かにとって、そういう存在になりたい。そう思った瞬間、私は自分の装いを、もう一度見つめ直すことにした。

後輩が見ているのは「服」じゃない

クローゼットを開けて、自分に問いかけてみた。「私の装いは、後輩に何を伝えているだろう?」

最初は、「もっと品のあるブランドのジャケットを買い足そうか」と考えた。「もう少しきちんと見える靴を新調しようか」とも。

でも、ふと気づいた。後輩が見ているのは、服そのものじゃない。

入社2年目の彼女は、私のジャケットのブランドなんて気にしていない。靴の値段にも興味はない。彼女が見ているのは、もっと別の何かだった。

それは何だろう、と考えて、私はようやく言葉にできた。

「装いに込められた姿勢」

自分の色を知っていること。自分のシルエットを選べること。流行に振り回されず、でも閉じこもらないこと。きちんと整える日と、肩の力を抜く日を、自分で決められること。

後輩が「素敵」と感じてくれたのは、私が積み重ねてきた装いの選択そのものだったのだ。

「教える」のではなく「見せる」

メンター制度が始まってから、私は意識的に、装いに「言葉」を込めるようになった。

例えば、月曜日の朝。気合いの入る大事な会議の日。私は淡いネイビーのジャケットに、白いブラウスを合わせる。**「大事な日には、きちんと整える」**というメッセージを、装いから後輩に伝える。

例えば、金曜日の午後。新人さんと一対一のメンタリングがある日。私は柔らかい素材のブラウスに、ベージュのワイドパンツを合わせる。**「相談しやすい人でありたい」**というメッセージを、装いから伝える。

例えば、自分の好きな色を堂々と着る日。「他人の目」より「自分の心地よさ」を選んだ日。**「自分らしさは、年齢を重ねるほど、自由になっていいんだよ」**というメッセージを、装いから伝える。

口で言うよりも、装いの方が雄弁だった。「教える」のではなく、**「見せる」**メンタリング。それは、40代の私だからこそできる伝え方だった。

後輩から学んだこと

半年が経った頃、私はあの2年目の後輩と、ランチに行った。

「最近、自分の色を意識して服を選ぶようになりました」と、彼女が言った。「先輩が、いつも自分の色を着ているのを見て、私も真似してみたら、毎朝が楽しくなったんです」。

私は嬉しさで、少し涙が出そうになった。

装いは、年代を超えて、誰かの背中を押せる。

そして、後輩の言葉から、私自身も学んだ。「自分の色を着る」ということは、自分のためだけじゃない。それを見ている誰かが、「自分も自分の色を選んでいいんだ」と気づくきっかけになる。

メンターとメンティーは、上下の関係ではない。装いを通じて、お互いに**「自分らしくいる勇気」を交換し合う仲間**だった。

メンターになって学んだこと

メンター役を半年務めて、わかったことがある。

メンタリングとは、自分の生き方を、日々の装いから言葉にする行為だった。

派手なジャケットも、高価なブランドも、メンタリングには必要なかった。必要だったのは、「私はこういう人間でいたい」という軸が、装いから見えること。

色を選ぶこと。シルエットを選ぶこと。小物を選ぶこと。その一つひとつに、「私はこれが好き」「私はこうありたい」という選択が、にじんでいる装い。

それが、後輩にとっての**「真似したい先輩」**になる道だった。

40代、キャリアの折り返し。装いは、自分のためだけじゃなく、誰かの背中を押すための、静かなメッセージにもなる。

私は、私の装いから、後輩に「あなたも、あなたの色を選んでいい」と伝え続けていきたい。

「軸が見える装い」を、月に一度の発見に

「自分の軸が見える装い」って、すぐに完成するものじゃありません。少しずつ、毎月の積み重ねから、にじみ出てくるものです。

エアークローゼットでは、月に一度、プロのスタイリストが選んだ3着が 赤いairClosetの袋 に入って届きます。「これ、私の色だ」「これ、私のシルエットだ」という発見を、毎月の楽しみにしてください。

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よくある問い

Q. この記事は実話ですか?
メグラシ編集部の40代スタッフの実体験を元に構成しています。職場や業界によって状況は異なることをご了承ください。
Q. 後輩に「真似したい」と言われる装いとは?
流行や高価さではなく、「軸が見える装い」が真似したくなるようです。色・シルエット・小物の3つに、自分の選択がにじんでいる装い。
Q. メンター役で気をつけたい装いのポイントは?
「整いすぎず、ゆるすぎず」。自分が心地よくいられて、なおかつ後輩から「相談していい人だ」と感じてもらえるバランスが大切です。

— メグラシ編集部

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