冬のデニムジャケットは中か外か|腕を90度上げて肩が引かれるかで決める

デニムジャケットが冬に成立するのは、置く場所を先に決めたときだけです。 コートの中に置くか、いちばん外に置くか。この二択を決めずに着ると、どちらでも中途半端になります。
見るのは、置く場所と、そこで動けるか
秋のデニムジャケットは、いちばん外に置くのが前提でした。冬は中に着るものが増えるので、同じ位置に置くと前身頃の余りが足りなくなります。
かといってコートの中に入れると、今度は袖の中で布が余らず、肩が引かれます。どちらの位置にも条件があり、条件は動きで測れます。
判定の軸は次の2つです。
中に置けるか:コートを着て腕を前へ90度上げ、肩が後ろへ引かれないか 外に置けるか:前を留めて、胸の前で手を組めるか
両方を試して、通ったほうに置きます。両方通るなら、その日の予定で選びます。
測る①|中に置く場合
デニムジャケットの上からコートを羽織り、腕を前へ90度上げてください。 見るのは腕ではなく肩です。
| 状態 | 起きていること | 判定 |
|---|---|---|
| 肩が動かない | 袖の中に布の余りがある | 中に置ける |
| 肩が後ろへ軽く引かれる | 余りがぎりぎり | 下の枚数を1枚減らす |
| 肩が明らかに引かれる | 余りがない | 中に置けない |
肩が引かれた状態で一日過ごすと、肩の縫い目が外へずれます。 見えかたの問題ではなく、コートの形が崩れます。
余りを作る方法は2つです。デニムジャケットの下に着るものを1枚減らすか、袖にゆとりのあるコートへ替えるか。デニムジャケット側のサイズを上げるのは避けてください。 上げると、外に置く日に前が留まらなくなります。
測る②|外に置く場合
デニムジャケットの前を留めて、胸の前で手を組んでください。
組めれば、中の布の量は前身頃の余りに収まっています。組めなければ越えています。組めるかどうかは、背中側の布が引っ張られるかで決まるので、鏡で見るより体で分かります。
組める範囲でいちばん厚いのは、薄いものを2枚と、厚い編み地を1枚の組み合わせです。 これ以上足すなら、前を開けたまま着る前提に切り替えます。
前を開けて着る日は、枚数の上限は上がりますが、風が正面から入ります。首元と手首の2か所で温かさを補ってください。 胴体に足すと、また前が閉まらなくなります。
硬い襟が2枚重なるとき
デニムジャケットの襟は、他の上着より硬く立ちます。硬い襟が2枚重なると、首の後ろで布が押し合って、外側の襟が持ち上がります。
置く場所ごとに、逃がし方が決まっています。
中に置く日:デニムジャケットの襟を左右に開いて平らに寝かせ、外の襟の内側に収める 外に置く日:中のトップスの襟は立てない。首元は編み地か布の面だけにする
立てる襟は、全身に1枚だけ。 これを決めておくと、首元で迷わなくなります。
丈|裾の差を0cmにしない
デニムジャケットは丈が短いので、中に着ているものとの関係が表に出ます。裾の差が0cmだと、2本の裾が1本の線として読まれ、その高さで体が横に切れます。
| 差 | 見えかた | 判定 |
|---|---|---|
| 中のものが10cm以上出る | 縦の面が下へ続く | 成立する |
| 2〜3cm出る | 出したのか出たのか読めない | 避ける |
| 0cm | 裾が1本の線になる | 避ける |
| 中のものが完全に内側 | デニムの裾が単独の線になる | 成立する |
出すか、完全に収めるか。 中間を作らないというのが、丈の短い上着に共通する扱いです。
出す場合は、中のものの裾がまっすぐ落ちる形かどうかを見てください。裾が締まって体に沿うと、出した部分がそこで丸くなります。
袖|手首で1回止める
デニムジャケットの袖は、袖口が硬く締まっています。中に着ているものの袖が袖口から出ると、そこで布が2重になって手首が太く見えます。
中に着るものの袖口は、デニムジャケットの袖口より内側で終わるものを選んでください。長い場合は、手首の位置で1回だけ折り返して収めます。2回折ると、折った厚みが袖口を押し広げます。
外に置く日は、コートがないぶん手首から風が入ります。 袖の内側に薄い布を1枚通しておくと、袖口の見えかたを変えずに温かさが足せます。
中に置く日と外に置く日で、下半身も変わる
置く場所が変わると、全身の重さの配分も変わります。
中に置く日:いちばん外がコートなので、上半身に長い面ができます。下半身は細くても広くても釣り合います 外に置く日:上半身が短い面で終わるので、下半身に長い面があると縦が続きます。丈のあるスカートか、まっすぐ落ちるパンツが合います
外に置く日に、下も短い丈でそろえると、体の中央に横の線が2本並びます。外に置くと決めた日は、下を長くする。 これが冬の組み方でいちばん効きます。
布が2か所に出るときの見えかた
デニムは表面がはっきりした布なので、全身に2か所出ると、その2か所が対になって読まれます。上がデニムジャケットで下もデニムなら、あいだに別の布の面を1つ入れてください。
入れるのは、丈のある編み地か、シャツの裾か、ベルトの位置の面です。あいだに1つあれば、上下のデニムは別々の面として読まれます。何も入っていないと、体の中央でつながって1枚の面になります。
首元|温かさは3か所で作る
デニムジャケットは、織った布なので風を通しにくい代わりに、首元が開いています。首・手首・足首の3か所で温かさを作ってください。
首は巻きものか、中に着るものの襟。手首は袖の内側の1枚。足首は靴下かブーツの筒。この3か所が埋まっていれば、胴体に枚数を足さずに済みます。 胴体に足すと前が閉まらなくなるので、冬のデニムジャケットではこの順番が逆にならないようにします。
どちらとも取れるとき|肩が引かれるような、引かれないような
90度に上げたときの感じが、はっきりしない。この場合は、かばんを持って歩いてみてください。
肩にかばんをかけて10歩歩き、そのあともう一度腕を上げます。かばんの重さが加わると、余りの少ない側がはっきりします。朝の判定で迷ったら、その日は下を1枚減らしてください。 減らしたぶんは首元で足せます。
どちらとも取れるとき|外に置きたいが前が閉まらない
前を留めたいのに、手が組めない。この場合は、留める場所を全部ではなく上2つだけにしてください。
上2つだけを留めると、胸の位置で前が合い、下は開いたままになります。開いた下からは中のものが縦に見えるので、丈を10cm以上出しておくと、開いた部分が意図した形として読まれます。全部留めるか全部開けるかの二択ではありません。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 置く場所を決めずに着る | 中でも外でも条件が合わない | 先に中か外かを決めてから枚数を決める |
| 中に置く日にサイズを上げる | 外に置く日に前が留まらない | 下の枚数を減らすかコートを替える |
| 硬い襟を2枚立てる | 首の後ろで布が押し合う | 立てる襟は全身に1枚だけ |
| 裾の差を2〜3cmにする | 出したのか出たのか読めない | 10cm以上出すか完全に収める |
| 胴体に枚数を足して温かさを作る | 前が閉まらなくなる | 首・手首・足首の3か所で作る |
まとめ|中か外かを決めてから、枚数を決める
- 冬のデニムジャケットは、コートの中か、いちばん外かの二択
- 中に置けるかは、コートを着て腕を90度上げ、肩が引かれないかで判定
- 外に置けるかは、前を留めて胸の前で手を組めるかで判定
- 立てる襟は全身に1枚。硬い襟が2枚重なると外側が押し出される
- 裾の差は10cm以上か0未満。温かさは首・手首・足首で作る
デニムジャケットは「冬には薄い」と仕分けられがちです。 けれど成立しないのは厚みのせいではなく、置く場所を決めていないからでした。場所さえ決まれば、条件は2つの動きで測れます。
次に羽織るときは、まず腕を前へ90度上げてください。肩が動けば、その日は中に置けます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. デニムジャケットは冬に着られますか
- 着られます。ただし秋と同じ位置には置けません。冬は中に着るものが増えるので、デニムジャケットをいちばん外に置くと前が閉まらなくなり、コートの中に置くと袖と肩が窮屈になります。どちらに置くかを先に決めて、それに合わせて中の枚数と袖の余りを調整してください。決めずに着ると、どちらの位置でも中途半端になります。
- Q. コートの中にデニムジャケットを着ると窮屈です
- コートを着た状態で、腕を前へ90度上げてください。肩が後ろへ引かれる感じがあれば、袖の中で布が余っていません。この状態で一日過ごすと、肩の縫い目が外へずれてコートの形が崩れます。手当ては、デニムジャケットの下に着るものを1枚減らすか、袖にゆとりのあるコートへ替えるかの二択です。デニムジャケット側のサイズを上げると、外に置く日に前が留まらなくなります。
- Q. 外に置く場合、中には何枚まで着られますか
- 前を留めて、胸の前で手を組めるところまでです。組めなければ、中の布の量が前身頃の余りを越えています。組める範囲でいちばん厚いのは、薄いものを2枚と厚い編み地を1枚の組み合わせです。前を開けたまま着る日は枚数の上限は上がりますが、風が入るぶん首元と手首で温かさを補ってください。
- Q. 襟が2枚重なると首まわりがもたつきます
- 内側の襟を寝かせて、外側だけを立ててください。デニムジャケットの襟は硬いので、立てたまま中に入れると外の襟を押し出します。内側に置くときは襟を左右に開いて平らにし、外の襟の内側へ収めます。逆にデニムジャケットを外に置く日は、中のトップスの襟は立てず、首元は編み地か布の面だけにしておくと、硬い襟が1枚だけになります。
- Q. 丈が短いので、下がすかすかに見えます
- デニムジャケットの裾と、中に着ているものの裾の差を見てください。差が0cmだと裾が1本の線になり、そこで体が横に切れます。差を10cm以上つけて、中のものを下に出すと、縦の面が続きます。出したくない日は、逆に中のものを完全に内側へ収めて、差を0cmではなくマイナスにしてください。中途半端に2〜3cm出るのが、いちばん整わない形です。
— メグラシ編集部





