70歳女性の秋冬の服装|一日に上着を何回脱ぐかで、枚数の組み方が決まる

秋冬の服を決めるとき、気温の数字だけでは足りません。同じ15度でも、一日に上着を1回しか脱がない日と、5回脱ぐ日では、組み方が変わります。
だから先に数えるのは、気温ではなく回数です。
一日の脱ぎ着回数を数える
家を出てから帰るまでを思い浮かべて、上着を脱ぐ場面を数えてください。
- 電車やバスに乗ったとき
- 店に入ったとき
- 人の家や施設に上がったとき
- 食事の席に着いたとき
- 病院や役所の待合に座ったとき
**外に出るたびに着直す回数も、同じだけあります。**脱ぐ回数が3回なら、着る回数も3回。合わせて6回、腕を通す動作が入ります。
3つの帯
数えた回数で、組み方が決まります。
| 脱ぐ回数 | 組み方 | 理由 |
|---|---|---|
| 0〜1回 | 厚い1枚 | 調整が要らないので、いちばん軽く済む |
| 2〜3回 | 薄い2枚 | 1枚ずつ調整でき、脱いだ1枚が鞄に入る |
| 4回以上 | 前開きだけ | 頭を通す動作が要らない |
**厚い1枚がいちばん楽なのは、脱がない日だけです。**脱ぐ日には、脱いだ瞬間に一気に足りなくなり、しかも置き場所に困ります。
4回以上の日は、かぶるものを使わない
回数が多い日にいちばん負担になるのは、頭を通す動作です。
かぶるタイプのものは、脱ぐたびに髪が乱れ、着るたびに袖を通し直します。前が開くものなら、羽織って前を留めるだけで済みます。
前開きで組むと、こういう並びになります。
- 中に着る長袖(かぶるもの1枚だけ)
- 前開きの薄い1枚
- 前開きの上着
**脱ぐのは2と3だけ。**1は一日着たままなので、頭を通すのは朝と夜の1回ずつだけになります。
気温帯ごとの枚数
日中に外を歩く前提の目安です。
| 気温 | 組み方 |
|---|---|
| 22度 | 長袖1枚。羽織るものを1枚持つ |
| 18度 | 長袖1枚+薄い羽織りを着た状態 |
| 15度 | 長袖1枚+薄い中間の1枚+上着 |
| 12度 | 中間の1枚を厚いものに替える |
**座って過ごす時間が長い日は、同じ気温でも1枚多く見てください。**動かないと体感が下がります。読経や式のように、じっと座る時間が40分を超える日は特にそうです。
逆に、駅や店の中を歩き回る日は1枚少なくても足りることがあります。
1枚の厚みより、枚数を分ける
同じ暖かさを出すのに、厚い1枚と薄い2枚のどちらでも作れます。違うのは、途中で減らせるかどうかです。
厚い1枚。 減らすと0枚になります。中間がありません。
薄い2枚。 1枚減らせば、ちょうど半分になります。
秋は、一日のうちに気温が7〜10度動く日が普通にあります。**朝12度、昼20度、夕方14度。**この幅を1枚で受けるのは無理があります。
前開きと、かぶりの使い分け
前開きは、脱ぎ着が速く、髪が乱れず、前を開けるだけで半分だけ減らせます。弱いところは、座ったときに前がずれることです。
かぶるものは、座ってもずれません。弱いところは、脱ぎ着のたびに頭を通すことと、温度の調整が全部かゼロかの2択になることです。
**中に着る1枚はかぶりでも構いません。**一日着たままだからです。外側の1〜2枚を前開きにしておけば、調整はそこでできます。
脱いだ1枚をどこに置くか
置き場所から逆算して、脱ぐものを決めてください。
- 鞄に入る薄さ — 脱いだあと手が空きます
- 入らない厚さ — 腕にかける、椅子の背に掛ける、膝に置く、のどれか
**腕にかけたままだと、片手が使えません。**財布を出す、切符を買う、手すりを持つ。この3つの場面で困ります。
**鞄に入るかどうかの目安は、畳んだときに両手のひらに収まる厚さです。**これより厚いものは、外出が長い日には向きません。
外出が長い日は、鞄に入る薄さのものを2枚にしておくほうが動きやすくなります。
腕が上がる袖ぐり
脱ぎ着の回数が多い日は、袖ぐりのゆとりが効いてきます。
**確かめ方は1つです。**その1枚を着て、両腕をまっすぐ前に伸ばしてください。肩が引かれるなら、脱ぐときも引かれます。
次に、両腕を頭の上に上げてください。裾が持ち上がってお腹が出るなら、袖ぐりが小さすぎます。
**前開きのものは、この2つが通りやすい形です。**かぶるものより肩まわりに余裕を持たせて作られていることが多いからです。
首元|1本で1度戻せる
首の後ろを覆うと、体感はおよそ1度ぶん戻ります。
**1枚増やすより軽くて済みます。**しかも暑くなったら外して畳めるので、置き場所にも困りません。
判定は簡単で、**風が首の後ろに当たっているかどうか。**当たっているなら、その1本が効きます。
素材は、首に直接触れて気にならないものを選んでください。触れて気になるものは、結局外すことになります。
足元|上半身では戻せない
足元の冷えは、上に1枚足しても戻りません。冷たさが上がってくる順路が違うからです。
効くのは3つ、下から順に確かめてください。
- 靴の底の厚み — 底が薄いと、地面の冷たさがそのまま伝わります
- 靴下の厚み — 1段上げるだけで体感が変わります
- 足首が覆われているか — 出ていると、靴下を厚くしても冷たい空気が入ります
**この3つを整えてから、それでも足りないときに上半身を1枚増やしてください。**順番を逆にすると、上だけ暑くて足は冷たいという状態になります。
靴下の厚さを1段上げると、靴がきつくなることがあります。**厚い靴下を履く日の靴は、いつもと別の1足にしてください。**同じ靴に無理に入れると、足の甲が押されて、かえって冷たく感じます。ゆとりがあるほうが、中に空気の層ができて持ちます。
家の中でも同じです。床に近いところがいちばん冷えるので、室温を上げるより、履くものを1段厚くするほうが早く効きます。
外出の種類で変わること
| 外出 | 特徴 | 効く工夫 |
|---|---|---|
| 通院・役所 | 待つ時間が長い。座る | 1枚多く。膝に掛けられる薄い1枚 |
| 買い物 | 出入りが多い | 前開きだけで組む |
| 集まり・食事 | 室内が暖かい | 脱いだものが鞄に入る薄さ |
| 散歩 | 歩き続ける | 1枚少なくても足りる |
**待つ時間が長い日がいちばん冷えます。**動かずに座っている時間は、歩いている時間の1.5倍くらいの体感で見ておくと外れません。
待つ日に効くのが、膝に掛けられる薄い1枚です。上着とは別に、畳んで鞄に入る大きさのものを1枚入れておくと、座っているあいだだけ膝に置けます。膝の上は、座っている姿勢でいちばん熱の逃げる場所です。ここを覆うだけで、上に1枚着るのに近い効き方をします。
大きさは、広げて膝から足首まで届くくらい。畳んだときに両手のひらに収まれば、鞄に入ります。
手荷物の重さで、着るものが決まる
一日持ち歩ける重さには限りがあります。だから、持つ上着の枚数は荷物全体から逆算してください。
外出の荷物は、財布・鍵・携帯・飲み物・薬入れ・折り畳みの傘で、すでに鞄が埋まっていることが多くなります。ここに厚い上着を足すと、鞄が2つになります。
**鞄が2つになると、片手がふさがります。**手すりを持つ、切符を出す、扉を押す。この3つの場面で困ります。
だから、**持つ1枚は必ず鞄に入る薄さにしてください。**厚いものが要る日は、持つのではなく着ていく。着ていって暑くなったら、前を開けて調整する。この形なら、鞄は1つで済みます。
室内の温度差
一日のうちに入る建物で、温度はばらばらです。
- 自宅 — 自分で決められる
- 店・施設 — 決められない。暖かいことが多い
- 乗り物 — 決められない。混むと暑くなる
**決められない場所が多い日ほど、脱ぎ着の回数が増えます。**だから最初に回数を数えることが効いてきます。
一日の気温差を先に見る
朝に予報を見るとき、最高気温だけでなく最低気温との差を見てください。
- 差が5度以下 — 1枚で通せることが多い
- 差が6〜9度 — 薄い2枚に分ける
- 差が10度以上 — 前開きだけで組む
秋は、この差がいちばん大きくなる季節です。9月10月は10度以上開く日が普通にあります。
手が冷えるときの順番
手が冷たいと感じたら、動かす順番は決まっています。
- 首の後ろを覆う — 1度ぶん戻ります
- 袖の長さを見る — 手首が出ているなら、そこから冷えます
- 手袋 — 上の2つで足りないとき
**袖の長さは見落としやすい場所です。**腕を前に出したときに手首が5cm以上出ているなら、そこが冷えの入口になっています。
買い足すなら、どの1枚から
前が開く薄い1枚からです。
理由は、いちばん出番が多いからです。22度でも15度でも使えて、脱ぎ着の回数が多い日にも対応できます。
選ぶときに見るのは3つ。
- 畳んで両手のひらに収まる厚さか
- 腕を前に伸ばしたときに肩が突っ張らないか
- 前を留めた状態で座って、裾が突っ張らないか
**この3つが通れば、季節をまたいで使えます。**色は、手持ちのボトムスの多い色に合うものを選ぶと、組み合わせを考える手間が減ります。
迷ったら1枚多く持つ
朝の判断で迷ったときは、持って出るほうを選んでください。
**多い1枚は脱げますが、足りない1枚はその場で足せません。**鞄に入る薄さのものなら、持って出ても負担は小さくて済みます。
そして、その日の終わりに「使わなかったか、使ったか」を1回覚えておいてください。3日ぶん覚えれば、自分の一日に何枚要るかが分かります。予報の数字より、自分の3日ぶんの記録のほうが当たります。
記録といっても、紙に書く必要はありません。玄関に置いたかごに、その日持って出て使わなかった1枚を戻すだけで足ります。**同じ1枚が3日続けて戻ってきたら、その1枚は要らない日が多いということです。**逆に、毎日すぐに着ている1枚があるなら、それが自分の基準の1枚になります。
秋は3週間で気温帯が1つ下がります。9月の下旬に決めた組み方は、10月の中旬にはもう1枚足りなくなります。**3日ぶんの記録を、月に1回だけ取り直してください。**それだけで、朝に迷う時間がほとんどなくなります。
よくある問い
- Q. 秋の外出で、上着は厚いものと薄いもののどちらがいいですか
- 一日に何回脱ぐかで決まります。0〜1回なら厚い1枚で足ります。家から目的地まで移動して、そこにずっといて、帰るだけの日がこれです。2〜3回なら薄い2枚に分けてください。厚い1枚だと、脱いだときに一気に足りなくなり、しかも脱いだものの置き場所に困ります。薄い2枚なら、1枚ずつ調整できて、脱いだ1枚は鞄に入ります。4回以上なら、前開きだけで組んでください。かぶるものは脱ぎ着のたびに頭を通すので、回数が多い日は負担が増えます。
- Q. 気温何度で、何枚くらいが目安ですか
- 22度なら長袖1枚で足り、羽織るものを1枚持ちます。18度なら長袖1枚に薄い羽織りを着た状態が基準です。15度なら長袖1枚、薄い中間の1枚、上着の3枚。12度なら中間の1枚を厚いものに替えます。ただしこれは日中に外を歩く前提の数字です。座って過ごす時間が長い日は、同じ気温でも1枚多く見てください。動かないと体感が下がります。逆に、駅や店の中を歩き回る日は1枚少なくても足りることがあります。
- Q. 脱いだ上着はどこに置けばいいですか
- 置き場所から逆算して、脱ぐものを決めてください。鞄に入る薄さなら、脱いだあとに手が空きます。入らない厚さなら、腕にかけるか、椅子の背に掛けるか、膝に置くかのどれかになります。腕にかけたままだと、財布を出す、切符を買う、手すりを持つといった動作で片手が使えません。だから外出が長い日は、鞄に入る薄さのものを2枚にしておくほうが動きやすくなります。畳んだときに両手のひらに収まる厚さが、鞄に入るかどうかの目安です。
- Q. 足元が冷えるときは、上に1枚足せばいいですか
- 足元の冷えは上半身では戻せません。冷たさが上がってくる順路が違うからです。効くのは3つで、下から順に確かめてください。靴の底の厚み、靴下の厚み、足首が覆われているかどうか。底が薄い靴は、地面の冷たさがそのまま伝わります。靴下は、厚さを1段上げるだけで体感が変わります。足首は、ここが出ていると靴下を厚くしても冷たい空気が入ります。この3つを整えてから、それでも足りないときに上半身を1枚増やしてください。
- Q. 買い足すなら、どの1枚から選べばいいですか
- 前が開く薄い1枚からです。理由は、いちばん出番が多いからです。22度でも15度でも使えて、脱ぎ着の回数が多い日にも対応できます。選ぶときに見るのは3つ。畳んで両手のひらに収まる厚さか、腕を前に伸ばしたときに肩が突っ張らないか、前を留めた状態で座って裾が突っ張らないか。この3つが通れば、季節をまたいで使えます。色は、手持ちのボトムスの多い色に合うものを選ぶと、組み合わせを考える手間が減ります。
— メグラシ編集部





