メグラシ
着こなす

小学校の卒服は座っている2時間で決める|伸びしろは袖と肩で測り、丈では測らない

メグラシ編集部//読了 12分
式に向けて、子どもの上下の服を並べてサイズを確かめている様子

小学校の卒業式で子どもが着る服は、式のあいだ座っている2時間で決まります。

立ったときの見え方は、名前を呼ばれる数十秒だけです。残りの時間はずっと座っています。判断は、座った状態でしてください。

📋 早見表|座った状態で見る4か所

見る場所立った状態座った状態で起きること
膝が隠れる膝の上で生地がたまる
縫い目が肩の外側腕を前に出すと引っぱられる
手首が出る机や膝に触れてめくれる
首元開きが自然前かがみで開きが広がる

丈だけは、座った状態でしか分かりません。 ほかの3つは立っていても見えますが、丈は座ってはじめて見えます。

結論|伸びしろは袖と肩で取り、丈では取らない

式まで日があるうちに用意すると、大きめを選びたくなります。その気持ちは正しいのですが、取る場所を間違えると当日に響きます。

  • 袖 — 長くても折り返せる。あとから直せる
  • 肩 — 少し余っても、立ち姿では目立たない
  • 丈 — 長いと、座ったときに膝の上でたまる

丈が長いと、立ち上がるときに前の生地を踏みます。式では、名前を呼ばれて立つ動作が2回から3回あります。そのたびに引っかかる形にしないことが、当日いちばん効きます。

座った状態での丈の測り方

家の椅子に座って、背もたれに寄りかかってもらってください。この姿勢が、式のあいだの姿勢です。

  • 膝の上に生地がたまっていないか
  • 立ち上がるときに、前の裾を踏まないか
  • 座った状態で、膝が見えすぎていないか

立った状態から座ると、丈は5cmから8cmほど上がります。 立ったときにちょうどよく見える丈は、座ると膝が出ます。逆に、座って落ち着く丈は、立つと少し長く見えます。式の時間配分から考えれば、座って落ち着くほうを取ってください。

体育館の椅子は、家の椅子より座面が硬く、背もたれが低いことがあります。硬い座面では、生地が滑らずに引っかかり、立ち上がるときに一度つっぱります。家で確かめるときは、背もたれのない椅子か、硬い椅子で試しておくと、当日に近い状態が見えます。

膝掛けを使う予定があるなら、その厚みも見込んでください。膝の上に何か乗ると、そのぶん生地が押されて、立ち上がるときに落ちます。

肩の合い方が、いちばん直せない場所

肩の縫い目が、肩の骨のいちばん外側に来ているか。ここを見てください。

縫い目が腕のほうへ落ちていると、腕を前に出したときに全体が引っぱられ、首元が開きます。肩は、あとから直せない場所です。 丈も袖も直せますが、肩が合わないものは合わせられません。

大きめを選ぶときも、肩だけは当日に近い状態で合っているものにしてください。

袖の長さは、手首が出るところで止める

座って膝の上に手を置いたとき、袖口が手の甲にかかると、書く動作や物を受け取る動作の邪魔になります。

  • 立った状態で、手首の骨が見える
  • 座って手を前に出しても、手の甲にかからない

折り返して使う予定なら、内側の縫い目がきれいなものを選んでください。 折り返した部分は当日ずっと見えています。

立ち上がる動作を2回から3回する

名前を呼ばれて立つ、証書を受け取る、退場する。この動作のたびに、服が体から離れて戻ります。

引っかかるのは、次の3か所です。

  • 裾 — 長いと踏む
  • 前のボタンや留め具 — 座って外れると、立ったときに開く
  • 首元の飾り — 立ち上がる勢いで曲がる

一度、椅子から立ち上がる動作を3回してもらうと、どこが動くか分かります。動いた場所だけを直せば足ります。

一日しか着ないか、次にも使うか

ここで生地と色の選び方が分かれます。

  • 一日だけ — 当日にいちばん合う形を選ぶ。伸びしろは要らない
  • 次の式にも使う — 袖と肩に余裕を残し、色は落ち着いたものにする

次に着る予定が1年以内にあるかどうかが、判断の分かれ目です。予定がなければ、当日に合うものを選ぶほうが、写真も本人の過ごしやすさも整います。

次の春に入学の式が控えている場合でも、卒業と入学のあいだは1か月ほどしかありません。この短さなら、同じものを続けて着られます。逆に、次の予定が翌年の秋以降になるなら、そのころには寸法が変わっています。あいだが半年を超えるなら、当日に合うものを選んだほうが確実です。

中学校で着る制服の採寸と時期が重なりますが、考え方は別です。制服は数年着ることを前提に作られていますが、卒業式の服は一日か二日のためのものです。同じ基準で選ぶと、どちらも中途半端になります。

色と柄|写真に残ることを見込む

式の写真は、室内の光で撮られます。室内の光では、濃い色は沈み、白は飛びます。

  • 濃紺や濃いグレー — 落ち着いて写る。顔まわりに明るい色を1か所置くと表情が見える
  • 白や淡い色 — 顔まわりが明るく写る。生地の光沢が強いと白く飛ぶ
  • 細かい柄 — 遠くから見て無地に見える程度なら、落ち着いて写る

顔から近い場所の色が、写真の印象を決めます。上に着るものの首元の色を、まず決めてください。

学校から色の指定がある場合は、それが最優先です。指定がない場合でも、周囲から大きく外れると本人が気にすることがあります。前の年の写真を見せてもらえるなら、そこで多かった色の幅を見ておくと、迷いが減ります。

光沢の強い生地は、室内の光を返して白く飛びます。同じ色でも、光沢のあるものとないものでは写り方が変わります。 迷ったときは、光沢の少ないほうを選んでおくと、写真でも落ち着いて見えます。

靴と靴下

かかとが固定される、歩き慣れた形が基本です。式のあいだは立ち座りを繰り返し、体育館の床を歩く場面もあります。

新しい靴を当日おろすと、かかとが当たります。式の前に室内で1時間ほど履いて、当たる場所を確かめておいてください。

靴下は、座ったときに足首が出ない長さにしてください。座ると裾が上がるぶん、足首が出ます。

体育館は、床から冷えが上がってきます。座っている時間が長いぶん、足元の冷えは終わりごろに効いてきます。靴下を1枚厚くするか、丈を長くするかのどちらかで、その差は埋まります。厚くする場合は、靴を合わせるときに一緒に履いて、きつくならないかを確かめてください。

上履きに履き替える式では、その上履きの状態も見ておいてください。当日いちばん長く履いているのは、外で履く靴ではなく上履きのほうです。

式のあとの予定がある日

式のあとに写真や食事の予定があるなら、服そのものは変えずに、羽織りを1枚足せば足ります。

式のあいだは室内、そのあとは外に出ることが多いためです。前で開ける形にしておくと、暖かい場所に入ったときにすぐ脱げます。

どちらとも取れるとき①|半年前に用意してしまった

すでに手元にあり、丈が長い場合は、丈だけを直してください。袖と肩はそのままで構いません。

直す前に、必ず座った状態で測ってください。 立った状態で測って直すと、座ったときに短くなりすぎます。直しは、座って落ち着く長さを基準にします。

どちらとも取れるとき②|きちんとした形にしたいが、本人が嫌がる

本人が着たがらない理由は、たいてい形ではなく、締めつけか、生地の触り心地です。

首元が締まる、袖口がきつい、生地がちくちくする。この3つのどれかを外せば、形はそのままで着られることが多くなります。 内側に1枚薄手のものを着るだけで解決する場合もあります。

どちらとも取れるとき③|きょうだいのものを続けて使う

上の子が着たものを使う場合、見る順番は肩、次に袖、最後に丈です。

肩が合っていれば、袖と丈は直せます。肩が合わないものは、丈を直しても合いません。 保管していたあいだの生地の状態、特に折り目が残っていないかも、早めに確かめておいてください。

まとめ

  • 判断は座った状態でする。式のあいだ座っている時間が2時間前後ある
  • 伸びしろは袖と肩で取る。丈を長めにすると、座ったときに膝の上でたまる
  • 肩はあとから直せない。ここだけは当日に合っているものを選ぶ
  • 立ち上がる動作を3回試して、動いた場所だけを直す
  • 一日だけか、1年以内に次があるかで、生地と色の選び方が変わる

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 卒業式の服は、いつごろ用意しておけばいいですか
式の2か月から3か月前に手元にあると落ち着いて進められます。半年以上前に用意すると、当日までに背が伸びて丈が合わなくなることがあります。早く用意する場合は、袖と肩に余裕のある形を選び、丈は直せるものにしておいてください。試着してから直すまでの時間も要るので、式の直前に慌てないよう、2週間ほど余裕を見ておくと安心です。
Q. 大きめを買っておけば長く使えますか
大きめにするなら、袖と肩で取ってください。丈を長めにすると、座ったときに膝の上で生地がたまり、立ち上がるときに引っかかります。式のあいだは座っている時間が2時間前後あるため、丈は当日に合っている長さのほうが過ごしやすくなります。袖は折り返せますが、丈は座った状態では調整できません。
Q. 中学校で使う制服の採寸と重なる時期です。どう考えればいいですか
卒業式の服と、次に着る制服は別のものとして考えてください。制服は数年着ることを前提に大きめに作られていますが、卒業式の服は当日に合っていることが大切です。次の式にも使いたい場合は、式のあと1年以内に着る予定があるかで判断してください。予定がなければ、当日に合う形を選ぶほうが、写真も本人の過ごしやすさも整います。
Q. 靴はどんなものを選べばいいですか
かかとが固定される、歩き慣れた形が基本です。式のあいだは立ったり座ったりを繰り返し、体育館の床を歩く場面もあります。新しい靴を当日おろすと、かかとが当たって歩きにくくなります。式の前に室内で1時間ほど履いて、当たる場所を確かめておいてください。靴下は、座ったときに足首が出る長さだと足元が寒く感じます。
Q. 式のあと、写真や食事の予定があるときは何を足せばいいですか
服そのものは変えずに、羽織りを1枚足せば足ります。式のあいだは室内で、そのあとは外に出ることが多いためです。前で開ける形にしておくと、暖かい場所に入ったときにすぐ脱げます。式のあいだに羽織っておくものと、外に出るときのものを分けておくと、写真を撮る場面でも整った状態を保てます。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
式に着る服を選ぶ前に、背中に手を回して留め具に指が届くかを確かめているところPick

着こなす

女の子の卒服|背中の留め具に後ろ手で指が届くかで、上下を分けるかが決まる

卒業式の服を女の子に選ぶとき、形の名前で迷う前に決まることがあります。背中側の留め具に、本人が後ろ手で指を届かせられるかどうかです。両手を上と下から背中に回して触れる場所に印をつけ、留め具の上端がその印より上にあれば、当日は一人で脱ぎ着できません。印のつけ方、上下が分かれている服とつながっている服で変わるところ、トイレの回数からの逆算、頭から通す服の確かめ方までまとめました。

続きを読む
式に着る服の飾りが、体の表面からどれだけ出ているかを指で確かめているところ

着こなす

飾りのある卒服|飾りが体から何cm出ているかで、座ったときの潰れ方が決まる

卒業式の服に飾りが付いているとき、判断の材料は飾りの数ではなく、飾りが体の表面から何センチ出ているかです。1cm以内なら座っても当たらず、1〜3cmなら背もたれに当たって潰れ、3cmを超えると正面から見た体の幅が変わります。指の幅で測る手順、証書を受け取る動作で動く場所、音が出る飾り、写真に写る顔からの距離までまとめました。

続きを読む

For Fun

性格は、 服に出てる?

ファッション嗜好と性格を組み合わせた16タイプ診断。軽やかに自分の傾向を知る入口として。

16タイプ診断を受ける

無料 / 数分で完了 / airClosetサイト

あわせて読みたい

女の子の卒服|背中の留め具に後ろ手で指が届くかで、上下を分けるかが決まる

着こなす

女の子の卒服|背中の留め具に後ろ手で指が届くかで、上下を分けるかが決まる

卒業式の服を女の子に選ぶとき、形の名前で迷う前に決まることがあります。背中側の留め具に、本人が後ろ手で指を届かせられるかどうかです。両手を上と下から背中に回して触れる場所に印をつけ、留め具の上端がその印より上にあれば、当日は一人で脱ぎ着できません。印のつけ方、上下が分かれている服とつながっている服で変わるところ、トイレの回数からの逆算、頭から通す服の確かめ方までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
飾りのある卒服|飾りが体から何cm出ているかで、座ったときの潰れ方が決まる

着こなす

飾りのある卒服|飾りが体から何cm出ているかで、座ったときの潰れ方が決まる

卒業式の服に飾りが付いているとき、判断の材料は飾りの数ではなく、飾りが体の表面から何センチ出ているかです。1cm以内なら座っても当たらず、1〜3cmなら背もたれに当たって潰れ、3cmを超えると正面から見た体の幅が変わります。指の幅で測る手順、証書を受け取る動作で動く場所、音が出る飾り、写真に写る顔からの距離までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
卒服の茶色|同じ茶色を2つ並べて、境目の線が見えるかで決める

着こなす

卒服の茶色|同じ茶色を2つ並べて、境目の線が見えるかで決める

卒業式の服に茶色を選ぶとき、迷いの正体は「茶色が1色ではない」ことにあります。上下や小物で茶色を重ねると、明るさの段差が1段以下のときに境目が消えて全体が濁って見えます。白い紙の上に並べて2m離れる測り方、体育館の照明で茶色が1段沈むこと、顔に近い場所に置く明るさ、赤み・黄み・灰みの見分け方までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
大学の卒業式の服装|当日に着替える回数と、着替える場所があるかで決まる

着こなす

大学の卒業式の服装|当日に着替える回数と、着替える場所があるかで決まる

大学の卒業式で何を着るかは、装いの好みより先に「当日その服を何回着替えるか」で決まります。式のあと写真、そのあと食事と続けば、着替えが1回か2回か、そもそも着替えられる場所があるかで選べるものが変わります。予定を時刻で並べる手順、着替え0回・1回・2回それぞれの選び方、荷物の置き場所、歩く距離と階段、秋のうちに済ませておくことまでまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
試着せずに買う卒服|いま着ている1枚を平置きして測った4か所で決める

着こなす

試着せずに買う卒服|いま着ている1枚を平置きして測った4か所で決める

卒業式の服を試着せずに取り寄せるとき、身長の表示だけで選ぶと当日に合いません。決め手になるのは、いま本人が着ていて具合のよい1枚を床に平置きして測った肩幅・身幅・袖丈・着丈の4か所です。表示サイズと実寸のどこがずれるか、許せる差は何センチか、届いてから式までの残り日数で選び方がどう変わるか、交換に要る日数の数え方までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
50代の卒業式の母親の服装|手持ちの一式が今も使えるかの見分け方

着こなす

50代の卒業式の母親の服装|手持ちの一式が今も使えるかの見分け方

50代で卒業式に出る母親の服装を、買い替えの前に手持ちを開くところから判定します。しまってあった一式の年式が出る4か所、黒の褪色の測り方、顔まわりに要る光の量、買い足すなら1点だけどれか。式の格や学校段階ではなく、手元の服が今日の式に立てるかどうかを、自分で確かめられる形にしました。

メグラシ編集部読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込