卒園式の父親の服装|当日の役と、靴を脱ぐ前提から決める

卒園式に出る父親の装いは、式典らしいかどうかより先に決まることがあります。
当日、その人が何をする役なのか、です。
ずっと座っている人と、撮影係で動き回る人と、下の子を抱えて出入りする人では、必要な条件がまったく違います。同じ会場にいても、服に求められることが別物になります。
そして卒園式には、もう1つ固有の条件があります。園に入ったら靴を脱ぐということです。この2つを先に決めてしまえば、迷う場所はほとんど残りません。
卒園式の父親は、当日「何をする役か」で決まります
なぜ役から決めるのか。理由は、式典の側が求める格には幅があるのに、動作の側の条件には幅がないからです。
式典としての整い方は、園によっても地域によっても幅があります。周りに合わせれば済む部分が大きい。
けれど、しゃがんで撮影する、子どもを抱える、上履きで歩く、途中で外へ出る。こうした動作は、できるかできないかしかありません。幅がないほうを先に満たしておくと、あとは幅のあるほうに合わせるだけになります。
判定1|座っている時間の割合を先に出す
式の全体を、着席している時間と、そうでない時間に分けてください。
着席が8割以上。 前に出る役がなく、撮影も誰かに任せられる日です。この場合、上に一枚あって首元が整っていれば足ります。動作の条件はほとんど効きません。
着席が5〜8割。 撮影のために何度か立つ、下の子を連れて一度外へ出る。この程度の日です。座った状態と立った状態の両方で形が保てるかを見ます。
着席が5割未満。 撮影係、役員、下の子の付き添い。動いている時間のほうが長い日です。この場合は、動作の条件が先に来ます。
自分がどの帯に入るか、当日の予定を思い浮かべれば判断できます。分からなければ、多いほうの帯として扱ってください。
判定2|靴を脱ぐ前提|園内は上履きかスリッパ
卒園式の会場が園内であれば、ほぼ確実に靴を脱ぎます。下足を袋に入れて持ち歩くか、決められた場所に預けるかのどちらかです。
このとき、判断が2つ変わります。
1つ、靴の側で見るのは脱ぎ履きの速さだけになります。 履いてきた靴は、園に入った時点で袋の中です。形も色も、外を歩いている時間しか見られません。紐をきつく締め直さないと歩けないものは、出入りの多い日には向きません。
2つ、代わりに靴下がずっと見えます。 上履きやスリッパは足を覆いません。座れば裾が上がって、ふくらはぎまで見えます。当日いちばん長く見られている布は、靴下です。
外部の施設が会場の場合は、靴のまま入ることもあります。その場合はこの判定を飛ばして構いませんが、分からないときは脱ぐ前提で用意しておくほうが安全です。 脱がなくて困ることはありません。
靴下|当日いちばん長く見られている
条件は3つです。
1つ、長さ。 腰かけると裾は上がります。座った状態で素肌が出ない長さが必要で、ふくらはぎの半ばまであれば確実です。
2つ、底の厚み。 床に座る場面があるなら、薄すぎるものは避けてください。園によっては床に座って待つ時間があります。
3つ、かかとの緩み。 履き替えて歩くので、かかとが緩んでいると歩くたびに下がります。何度も直す動作は、それ自体が目につきます。
色と柄は、上に着ているものより明るくならなければ問題になりません。 そこだけ守れば、あとは好みで構いません。
判定3|下の子を抱えるか、荷物を持つか
小さいきょうだいを連れていく日は、条件が1つ増えます。
肩と胸に、何も乗せないでください。 抱えると、子どもの体重が肩から胸にかかります。そこに飾りや金具があると、当たって形が崩れるだけでなく、子どもの側にも当たります。
もう1つ、上に着るものの前を閉じるかどうかを決めておいてください。 抱えた状態で前が開いていると、布が左右に流れて全体が乱れます。閉じるなら、閉じた状態で腕が上がるかを家で確かめておきます。
荷物についても同じです。式の日は、上履き袋、下足袋、記念品、撮影の道具と、持ち物が増えます。両手が空く形を1つ用意しておくと、当日の動きがまったく変わります。
判定4|前後に予定があるか
式の前後に仕事や別の予定が入る日は、切り替えの手段を決めておきます。
切り替えは、上に着る一枚でするのがいちばん簡単です。 中と足元をそのままにして、外側の一枚だけ替える。これなら会場の入口でも数十秒で済みます。
首元で切り替える手もあります。式のあいだだけ首元を整えて、終わったら外す。持ち歩く量が少なくて済むので、荷物の多い日にはこちらが向きます。
前後に何もない日は、この判定は飛ばして構いません。
撮影係の日|しゃがむ・立つ・移動する
撮影を頼まれている日だけ、追加で確かめることがあります。家で1回、しゃがんでみてください。
確かめるのは3か所です。
1つ、背中が突っ張らないか。しゃがむと肩甲骨のあいだが広がります。ここで張ると、その姿勢を保てません。
2つ、膝の前が張らないか。張るなら、その日は何度もしゃがめません。
3つ、しゃがんだときに腰の後ろが出ないか。上に着るものの丈が短いと、この場面で出ます。丈が足りない場合は、中に着るものを長めにして重ねてください。
この3つが通れば、当日その姿勢を何度繰り返しても形が残ります。
早見表|役と、変えるところ
| 当日の役 | 着席の割合 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 座って見ている | 8割以上 | 首元と、座ったときの靴下の長さ |
| ときどき立つ | 5〜8割 | 立ったときの上着の丈 |
| 撮影係 | 5割未満 | しゃがんで背中・膝・腰の後ろ |
| 下の子の付き添い | 5割未満 | 肩と胸に何も乗せない・両手が空くか |
| 前に出る役がある | どれでも | 立った正面から見える範囲を整える |
表は、役ごとに見る場所を並べたものです。実際に何を着るかは、手持ちの中でその条件を満たすものを探して決めます。
上に一枚|脱ぐか着たままかは、会場の暖房で決まる
上に着る一枚を、式のあいだ着たままにするかどうか。これは会場次第です。
園のホールや体育館は、場所によって体感が変わります。前方と後方、窓際と中央、入口の近くと奥。同じ室内でも数度動きます。
着たまま過ごせるなら、着たままがいちばん整います。 ただし、暑くて途中で脱ぐ可能性があるなら、脱いだ状態でも成立する組み合わせにしておいてください。
脱ぐ前提の日に確かめるのは2か所です。中に着るものの首元と、袖口の状態。この2か所は、上を脱いだ瞬間に見えるようになります。
母親・子どもとの並び|段を合わせる
家族で並んで写真に写る場面があります。ここでは、自分だけが上下に外れていないかを見てください。
同行する人よりも明らかに整っている、あるいは明らかに寛いでいる。どちらも並んだときに目立ちます。段を合わせるのは難しくありません。前日に、家族が着るものを並べて見比べれば十分です。
子どもは園の指定があることが多いので、合わせる相手は主に同行する大人になります。
どちらとも取れるとき①|役が当日まで決まらない
撮影を頼まれるかどうか、その場で決まる。よくある状況です。
このときは、動くほうの条件で用意してください。 しゃがめる状態を作っておけば、座っているだけの日にも困りません。逆は成り立ちません。座る前提で用意したものでは、しゃがめないことがあります。
条件が1つ増えるだけで、選択肢が大きく減るわけではありません。用意の段階では、動く側に倒しておくのが確実です。
どちらとも取れるとき②|手持ちが1着しかない
手持ちが1着しかない場合、動かせるのは中に着るものと、首元と、足元です。
優先順位は、首元、靴下、上に着る一枚の前を閉じるかどうか、の順です。 首元は顔にいちばん近く、写真にも必ず入ります。靴下は、園内で最も長く見えます。
1着しかないことを理由に何かを諦める必要はありません。動かせる3か所を整えれば、式の場では十分に成立します。
前日に並べる6点
当日の朝に迷わないよう、前日に並べておくと確実です。
上に着る一枚、中に着るもの、首元のもの、靴下、履いていく靴、園で履き替えるもの。この6点です。
並べたら、しゃがむ動作を1回だけやってください。それで前日の準備は終わりです。
会場が外部の施設になる日、変わるところ
園ではなく、ホールや会館を借りて式を行う場合があります。このとき、判定2が丸ごと入れ替わります。
靴を脱がないなら、見られているのは靴下ではなく靴です。 履いたまま一日を過ごすので、脱ぎ履きの速さは関係なくなり、代わりに歩ける状態かどうかが条件になります。
もう1つ変わるのが、移動です。園なら歩いて行ける距離でも、外部の施設なら電車か車での移動になります。移動時間が長い日は、着いてから形が残っているかを確かめる時間を取ってください。 座って移動した直後は、腰から下に線が残りやすくなります。
会場が分からない段階で用意するなら、脱ぐ前提で組んでおくほうが安全です。 靴下の条件を満たしておけば、脱がない日に困ることはありません。逆は成り立ちません。
前日に並べていても、朝になって迷うことがあります。動かせる範囲を先に決めておくと早いです。
朝でも動かせるのは、首元、靴下、上に着る一枚の前を閉じるかどうかの3つです。 どれも数十秒で替えられます。
動かせないのは、丈と、しゃがめるかどうかです。 ここは前日に確かめておくしかありません。朝になって「しゃがむと張る」と分かっても、替えられる一着が手元にないことが多いからです。
だから前日の確認は、しゃがむ動作1回だけで足ります。それさえ通っていれば、朝は3つを整えるだけで出られます。
まとめ|役が決まれば、装いは決まる
卒園式の父親の装いは、式典らしさより先に、当日の役で決まります。
着席の割合を出す。園内で靴を脱ぐ前提で、靴下を先に決める。下の子を抱える日は肩と胸を空ける。前後に予定がある日は、上の一枚で切り替える。
動く量の多いほうに合わせて用意しておけば、当日どちらに転んでも困りません。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 卒園式に父親が着ていくものは、どこまで整えれば足りますか。
- 座っている時間の割合で決まります。式のあいだずっと着席していて、前に出る役がないなら、上に一枚あって首元が整っていれば足ります。撮影係を頼まれている、謝辞や役員の挨拶で前に出る、下の子を連れて出入りするといった日は、着席していない時間が長くなるので、動いても形が崩れない条件が先に来ます。整える度合いではなく、動く量で条件が入れ替わると考えてください。
- Q. 靴はどう選べばよいですか。
- 園内では脱ぐ前提で選んでください。多くの園では下足を預けるか袋に入れて持ち歩き、上履きやスリッパに履き替えます。つまり、当日いちばん長く人の目に入っているのは靴ではなく靴下です。靴の側で見るのは、脱ぎ履きに手間取らないかどうかだけで足ります。紐をきつく締め直さないと歩けないものは、出入りが何度もある日には向きません。
- Q. 靴下は何を履いていけばよいですか。
- 3つだけ条件があります。1つ、座ったときに裾から素肌が見えない長さ。腰かけると裾は上がるので、ふくらはぎの半ばまであるものが確実です。2つ、床に座る場面があるなら、底が薄すぎないもの。3つ、履き替えて歩くので、かかとが緩んでいないもの。色や柄は、上に着ているものより明るくならなければ問題になりません。
- Q. 撮影を頼まれています。何を先に確かめればよいですか。
- しゃがむ動作を家で1回やってください。確かめるのは2か所です。しゃがんだときに背中が突っ張らないか、膝の前が張らないか。この2つが通れば、当日その姿勢を何度繰り返しても形が残ります。もう1つ、しゃがんだときに腰の後ろが出ないかも見てください。上に着るものの丈が短いと、この場面で出ます。
- Q. 上に着る一枚は、式のあいだ着たままにするべきですか。
- 会場の暖房と、座る位置で決めてください。園のホールや体育館は、前方と後方、窓際と中央で体感が変わります。着たまま過ごせるなら着たままがいちばん整いますが、暑くて脱ぐ可能性があるなら、脱いだ状態でも成立する組み合わせにしておいてください。脱ぐ前提の日は、中に着るものの首元と、袖口の状態を先に確かめておくと安心です。
— メグラシ編集部




