保育園の入園式ママコーデ|0〜1歳を抱いて座る式は膝と胸元で選ぶ

**案内の紙を、もう一度見てください。**子どもは保護者が抱いたまま参加するのか、先生に預けて保護者は後ろの席に座るのか。どちらかが書いてあるはずです。
0〜1歳のクラスで、抱いたまま参加する式なら、服は膝と胸元の2か所で決まります。色や格は、その2つが決まってから選べば足ります。2歳以上のクラスで子どもは別の席に座る式なら、この記事の膝と胸元の話はほとんど要りません。そちらは保育園の入園式のママの服装|式の後に続く予定の数で決めるのほうが合っています。
保育園の式は、幼稚園の式と比べると小さな会です。保育室か小さなホールに、子ども用の低い椅子か、床に敷いたマットを並べて、30分前後で終わることが多い。その短い時間のあいだ、膝の上には子どもがいて、子どもの手は目の前にあるものをつかもうとします。服はそこで崩れます。
結論:抱いて座る式は、膝が隠れる下と、胸元に何も残さない上
先に答えを書いておきます。
| 場所 | 決め方 | 避けるもの |
|---|---|---|
| 下(スカート) | 子ども用の椅子に座って、裾が膝頭より下に残る丈 | 立って膝が見える丈・裾が細く締まった形 |
| 下(パンツ) | 膝を90度に曲げても、膝の前で生地が突っ張らない幅 | 膝から下が細い形・伸びない生地の細身 |
| 胸元 | 飾りは耳元か、抱かない側の肩寄り。ネックレスは鎖骨の上で止まる長さまで | 鎖骨より下に垂れるネックレス・胸の真ん中の大きなリボン |
| ジャケット | 腕を前に伸ばして抱いても背中が突っ張らない。ボタンを開けて着ても形が崩れない | 肩幅ぴったりで、腕を前に出すと背中が引きつれるもの |
この表の4行が埋まれば、あとは色を決めるだけです。
まず確かめる|あなたの式は「抱いたまま」か「預けて座る」か
同じ保育園の入園式でも、0〜1歳のクラスと2歳以上のクラスでは、保護者の動きがまるで違います。
抱いたまま参加する式は、保護者が子どもを膝に乗せて座り、名前を呼ばれたら子どもを抱いて立ち上がる形です。0歳児・1歳児のクラスに多く、会場は保育室やプレイルームで、椅子が子ども用の高さ(座面が床から30cm前後)しかないこともあります。床にマットを敷いて座る園もあります。
預けて座る式は、子どもは先生と一緒に前の席に並び、保護者は後ろに並べた大人用の椅子に座る形です。2歳以上のクラスや、きょうだいが多い園で見かけます。
案内に書いていない場合は、在園している家庭か、見学のときに対応してくれた先生に「当日、子どもは抱いたままですか」と一言聞けば分かります。分からないまま当日を迎えるなら、抱いたまま参加する前提で選んでおくほうが失敗しません。抱く前提の服は預ける式でも困りませんが、逆は困るからです。
膝で決める|低い椅子に座ると、裾は立ったときより上がる
大人用の椅子(座面の高さ40〜45cm)に座ると、膝はだいたい腰と同じ高さになります。子ども用の椅子(30cm前後)に座ると、膝は腰より上に来ます。床に座ると、さらに上です。膝が上に来るほど、スカートの裾は膝頭の上へ引き上げられます。
測り方は簡単です。家にある低い台か、なければ床に座って、裾がどこまで上がるかを見てください。
| 立ったときの裾の位置 | 低い椅子に座ったとき | 床に横座りしたとき |
|---|---|---|
| 膝頭の真ん中 | 膝頭の上5〜8cmまで上がる | 太ももが見える |
| 膝頭の下5cm | 膝頭がちょうど出るくらい | 膝が出る |
| 膝頭の下10cm以上 | 膝頭が隠れる | 膝頭が隠れるか、少し出る |
| ふくらはぎの真ん中 | 膝が隠れたまま | 膝が隠れたまま |
裾の上がり方は、スカートの形でも変わります。腰から裾まで同じ幅で落ちる形は上がりやすく、裾にかけて広がる形やプリーツは、座ったときに膝の上で生地が余るので上がりにくい。タイトなスカートは、立って膝下10cmあっても、座ると生地が太ももに引っ張られて上がります。
抱いたまま座る式のスカートは、立って膝頭の下10cm以上、形は裾に向かって広がるものを選んでください。膝の上に子どもを乗せると、子どもの体重で裾がさらに押し上げられるので、目安より少し長めでちょうどいいくらいです。
パンツなら、膝を曲げたときの突っ張りを見る
パンツは膝が出る心配がない代わりに、別のところで困ります。膝を深く曲げると、膝の前で生地が引っ張られて、膝頭の形がくっきり浮く。立ち上がったあとも膝の部分に丸い膨らみが残る。写真に写るのはこの膨らみです。
確かめるには、パンツを履いて床にしゃがみ、10秒そのままにしてから立ってみてください。膝の前に指でつまめるくらいのゆとり(左右合わせて3cm以上)があれば、突っ張りません。立ったあとに膝の膨らみが残るなら、その生地は抱っこの式には向きません。
形は、太ももから裾までまっすぐ落ちるか、少し広がるワイドが楽です。膝から下が細くなる形は、しゃがんだときに膝の上で生地が溜まり、立ち上がるたびに裾を直すことになります。
胸元で決める|潰れる・つかまれる・汚れるの3つを消す
0〜1歳を抱いたとき、子どもの頭が当たるのは、抱く側の胸の高い位置です。右腕で抱く人なら右の胸、左腕で抱く人なら左の胸。手は胸の真ん中から首元にかけて動きます。口は肩に近い位置に来ます。
胸元が崩れる理由は、この3つに分けられます。
潰れるのは、子どもの頭が当たる場所に付けたものです。コサージュ、胸ポケットのハンカチ、大きなブローチ。式の始まりに付けても、終わるころには形が変わっています。付けるなら、抱かない側の肩寄りか、何も付けない。
つかまれるのは、子どもの目の前で揺れるものです。鎖骨より下に垂れるネックレス、胸の真ん中で結ぶリボン、長いスカーフの端。0〜1歳は、揺れるものに手を伸ばして引っ張るのが仕事のようなものなので、引っ張られる前提で考えます。ネックレスを付けたいなら、首に沿って鎖骨の上で止まる短いものにするか、ピアス・イヤリングに替えてください。耳元は子どもの手が届きにくい場所です。
汚れるのは、子どもの口が当たる肩と胸の上です。よだれ、鼻水、口に入れていたおもちゃ。白や淡い色の面が大きいと、式の途中で付いた跡が写真に残ります。紺やグレーの、細かい織りの柄が入った生地なら、跡は目立ちにくい。白のブラウスを着るなら、ジャケットの前から見える部分を首元の数cmに絞ります。
ジャケットの肩と背中|腕を前に伸ばしたときに引きつれないか
式の格を上げるのは、ジャケットを1枚羽織ることです。ただ、抱いたまま参加する式では、ジャケットの選び方にもう1つ条件が付きます。
子どもを抱くとき、腕は体の前に伸びます。肩幅ぴったりのジャケットは、腕を前に出すと背中の生地が両肩に引っ張られて、肩甲骨のあいだに横じわが寄ります。その状態で長く抱くと、肩の縫い目が肩の先からずれて、立ち上がったときに肩が落ちて見えます。
確かめ方は、ジャケットを着て腕を前に伸ばし、肘を曲げて胸の前で輪を作る姿勢を取ることです。この姿勢で、背中の真ん中が突っ張って苦しいなら、そのジャケットは抱っこの式には小さい。肩から背中にかけて指2本ぶんのゆとりがあれば大丈夫です。
形は、襟のないノーカラーか、襟が小さいもの。襟が大きいと、子どもの頭が当たって片側だけ潰れます。ボタンは1つか2つで、前を開けたままでも形が崩れないもの。式の間は、子どもを抱き直すたびに前の打ち合わせがずれるので、留めないで着られるほうが楽です。
靴とストッキング|保育園は室内で靴を脱ぐことが多い
幼稚園や小学校の式と違って、保育園の式は保育室やプレイルームで行うことが多く、入口で靴を脱ぎます。床に直接座る園もあります。
そうなると、足元で見えるのは靴ではなく、ストッキングかタイツと、持ってきた室内履きです。ストッキングが伝線していると、床に座ったとき足の裏から足首までまるごと目に入ります。予備を1足、バッグに入れておくと安心です。
外から会場までの靴は、片手で脱ぎ履きできるものを選んでください。子どもを抱いたまま、もう片方の手で靴を脱いで揃えることになるからです。ストラップを留める靴、紐を結ぶ靴は、この場面で時間がかかります。ヒールは低いもの(3cm前後まで)のほうが、抱いたまま段差を上がるときに安定します。
室内履きは、スリッパの形よりも、かかとまで包む布の室内履きのほうが、子どもを抱いて歩くときに脱げません。色は黒・紺・グレーのどれか、服の下の色に寄せておくと足元が目立ちません。
色の決め方|明るい色は、面積を絞って使う
保育園の入園式は、幼稚園の式ほど服装の決まりが強くありません。紺・グレー・ベージュ・黒が多く、春の式ならそこに淡いピンクやミントのブラウスが混じります。
明るい色を使いたいときは、面積を絞って顔の近くに置くほうが、抱っこの式には合っています。ジャケットの前から見えるブラウスの首元、ピアス、髪をまとめるクリップ。顔の近くの小さな面積なら、子どもの頭や手で隠れることもなく、写真にも残ります。
逆に、淡い色を下に持ってくると、膝の上の子どもの靴や手で汚れやすい。白やアイボリーのスカートは、抱いたまま座る式では避けたほうが無難です。
子どもの服の色と、自分の服の色が近いと、写真で二人がひとかたまりに見えます。子どもに白い服を着せるなら、自分は紺かグレー。子どもが紺なら、自分はベージュかグレー。どちらかを明るく、どちらかを落ち着かせると、写真で二人の輪郭が分かれます。
秋冬の途中入園|式がない日、小さな会の日はどこまで整えるか
育休明けに合わせて、秋や冬に途中から入園する家庭も少なくありません。途中入園では、入園式がなく、初日が面談と慣らし保育の始まりになることがほとんどです。園によっては、同じ月に入る数家庭をまとめて小さな会を開くこともあります。
式がない初日は、きちんとした服より、床に座って子どもと遊べる服が合っています。担任の先生と話す時間があるなら、上だけ少し整えてください。襟のあるシャツか、首元がきれいに見えるニット。下は膝が隠れて、しゃがんでも突っ張らないパンツ。それで十分に話しやすい印象になります。
小さな会がある日は、春の式の格を少し落とした形で考えます。ジャケットは要りませんが、羽織りを1枚足すなら、カーディガンよりもノーカラーの短い羽織りのほうが会の空気に合います。
秋冬に気をつけたいのは上着の置き場です。保育室には、保護者のコートを掛ける場所がないことがよくあります。脱いだコートは、膝の上か足元に置くことになる。厚手のロングコートは、膝の上に子どもとコートの両方を乗せられません。室内で脱いで、小さく畳んで袋に入れられる厚さのものか、ダウンなら軽いものを選んでおくと困りません。
暖房の効いた保育室は、外より5〜10度高いことがあります。下に厚手のニットを着ていくと、子どもを抱いているうちに汗をかきます。中は薄手、上着で温度を調整する、の順で考えてください。
どちらとも取れる場合|案内に「平服」とだけ書いてある
「平服でお越しください」とだけ書かれた案内は、判断に迷うところです。平服は普段着ではなく、略式の礼装という意味で使われることが多いのですが、保育園の式では、実際にはもう少し幅があります。
迷ったら、下を整えて、上で調整すると決めておくと楽です。
下は、膝が隠れる紺かグレーのスカートか、センタープレスの入ったパンツ。これはスーツでもきれいめでも共通で使えます。上は、ジャケットとブラウスを持っていって、会場に入る前に周りを見て決める。周りがジャケットを着ていればそのまま、ニットやカーディガンの人が多ければジャケットを脱いでバッグにしまう。
ジャケットを脱いでも成り立つように、中のブラウスかニットは、それだけで首元と袖がきれいに見えるものにしておきます。ジャケットの下に着るつもりで袖の長さを気にしていないブラウスだと、脱いだときに袖口が手首から浮きます。
上を2段階で変えられるようにしておけば、会場の空気を見てからでも間に合います。下は当日に替えられないので、迷ったら下を少し整えた側に寄せてください。式の格が強い側に寄っていて浮くことは、弱い側に寄っていて浮くことよりずっと少ないからです。
どちらとも取れる場合|上の子の式と、下の子を抱いての参加が重なる
上の子が幼稚園や保育園の年中・年長に上がる日と、下の子の入園式が同じ週、あるいは同じ日に重なることがあります。上の子の式では大人用の椅子に座り、下の子の式では低い椅子で抱っこ、という一日です。
このときは、低い椅子に合わせて下を選ぶのが答えです。大人用の椅子で膝が隠れる丈は、低い椅子では膝が出ます。逆に、低い椅子で膝が隠れる丈は、大人用の椅子でも隠れます。
上は、より格の強い式に合わせます。幼稚園の式のほうが格が強いことが多いので、そちらに合わせてジャケットとブラウスを用意し、保育園の式では先ほどの「ジャケットを脱いでも成り立つ」形にしておきます。
ネックレスやコサージュは、上の子の式では付けて、下の子の式に移るときに外す、という切り替えができます。外したものは、小さな巾着に入れてバッグの内ポケットへ。付け外しの手間を減らしたいなら、最初から耳元だけで飾っておくと、両方の式で同じ格好のまま通せます。
どちらとも取れる場合|抱く人が途中で替わる
パートナーや祖父母と一緒に参加して、途中で抱く人が替わることもあります。子どもが泣いて外に出る役、写真を撮る役、抱いて座る役。役が替わるたびに、服の条件も変わります。
自分が抱いて座る役になる可能性が少しでもあるなら、膝と胸元の条件は満たしておいてください。写真を撮る役だけのつもりでも、子どもが泣いて「ママがいい」となれば、抱く役はすぐ回ってきます。
逆に、パートナーがずっと抱く前提なら、自分は格を少し上げても構いません。ネックレスを長いものにする、明るい色のスカートにする。ただし、そのときもパートナーの服とのつり合いを見ておきます。パートナーが紺のジャケットにノーネクタイなら、自分だけが強い礼装に寄ると、写真の中で二人の格がずれて見えます。どちらかの格を上げるなら、もう一人も同じ方向に少し寄せる、くらいの合わせ方がちょうどいいです。
どちらとも取れる場合|産後まもなくで、手持ちの服が合わない
0歳児クラスで入園する場合、出産から半年から1年ほどで式を迎えることになります。妊娠前のスーツが、ウエストや胸まわりで合わないこともよくあります。
この場合は、スカートかパンツのどちらか一方だけを、いまの体に合うものに替えるのが現実的です。上のジャケットは前を開けて着れば、胸まわりが少しきつくても形は保てます。下はウエストで調整が効かないので、ここを先に合わせます。
ウエストにゴムが入ったスカートやパンツでも、上にジャケットを重ねれば、腰まわりはほとんど見えません。式の格を保つのは、ジャケットの形と首元です。下はウエストの作りより、膝と裾の条件を優先してください。
授乳中なら、ブラウスかニットは前が開くものか、裾から持ち上げられるものを。式の前後に授乳室を借りることがあるので、ジャケットの下を一枚ものにしておくと、授乳室での手数が少なくて済みます。
手持ちで組む3通り|スーツ・ジャケットと単品・ニットとパンツ
手持ちの服で組むなら、次の3通りのどれかに当てはめると決めやすくなります。
| 組み方 | 下 | 上 | 合う式 |
|---|---|---|---|
| そろいのスーツ | 膝下10cm以上で裾が広がるスカート、またはワイドパンツ | ノーカラーで前を開けて着られるジャケット | 案内に服装の指定がある式・幼稚園と同じ日に重なる式 |
| ジャケットと単品 | 紺かグレーのスカートかパンツ | 色をそろえたジャケット+首元のきれいなブラウス | 「平服」とだけある式・多くの保育園の式 |
| ニットとパンツ | 膝で突っ張らないパンツ | 首元のきれいなニット+短い羽織り | 途中入園の小さな会・式がない初日 |
上から順に格が下がりますが、どれも膝と胸元の条件を満たしているかぎり、抱っこの式で崩れることはありません。迷ったら真ん中の「ジャケットと単品」から考えると、上にも下にも動かしやすいです。
入園式でカジュアルに寄せたい場合に、どこを残せば式の場に届くかは、入園式カジュアル|式に届く「かたさ」を2つ残して、あとはくずしてよいに書いてあります。
当日の朝に確かめる5か所
出かける前に、次の5か所だけ見ておけば、会場で慌てずに済みます。
- 低い台か床に座って、裾が膝頭より下に残っているか。残っていなければ、パンツに替えるか、膝掛けになる大判のハンカチを1枚持つ
- ネックレスが鎖骨の上で止まっているか。垂れているなら外して、耳元だけにする
- 抱く側の胸に何も付いていないか。コサージュは抱かない側の肩寄りへ
- 腕を前に伸ばして輪を作り、背中が突っ張らないか。突っ張るなら、ジャケットは手に持って会場へ
- ストッキングの予備と、子どもの口を拭くガーゼがバッグに入っているか
最後のガーゼは、服を守るためのものです。子どもの口元をこまめに拭いておくと、肩と胸に跡が残りません。紺やグレーの服でも、乾いたあとによだれの跡が白く浮くことがあるので、拭く道具は手元に置いておいてください。
式の前の面接や見学で、すでに着た服を使い回すとき
入園前の面接や見学で、すでに園に一度着ていった服がある人も多いと思います。その服を式でも使い回すのは、まったく問題ありません。先生たちが見ているのは保護者の服ではなく、子どもの様子と、保護者が話しやすい人かどうかです。
ただ、面接の日に子どもを抱いていなかったなら、膝と胸元の条件は確かめ直してください。面接では大人用の椅子に座っていても、式では低い椅子になることがあります。面接の日の服装については保育園面接の服装・ママ|秋冬の子連れ面談は、床に座る膝で決めるにまとめてあります。
使い回すときに一つだけ足すなら、首元の小さな飾りです。面接の日はなかったピアスか、ブラウスの襟元のパール。それだけで、同じ服が式の日の顔つきになります。
抱っこ紐で会場まで行く日の、服の順番
駅から会場まで、抱っこ紐で子どもを連れていく人も多いと思います。抱っこ紐は、肩ベルトと腰ベルトが服を押さえるので、会場に着いたときには服にしわと跡が残ります。
順番を工夫すると、この跡を減らせます。ジャケットは抱っこ紐の外側に着るのではなく、手に持つか、抱っこ紐の上から羽織る。会場に着いたら抱っこ紐を外し、そのあとでジャケットに袖を通す。こうすると、ジャケットの肩と襟が押されずに済みます。
腰ベルトは、スカートやパンツのウエストの上に重なります。ベルトの幅のぶん、生地に横じわが残るので、伸びにくい生地のスカートだと、外したあとに腰まわりのしわが目立つことがあります。ウールや厚手のポリエステルなど、しわが戻りやすい生地を選んでおくと安心です。抱っこ紐の腰ベルトが当たる位置で下の服を選ぶ考え方は、産後の体型と服|抱っこ紐の腰ベルトが乗る位置で、冬のボトムスを選ぶに詳しく書きました。
会場の入口で抱っこ紐を外す時間は、子どもを片手で支えながらになります。外した抱っこ紐を丸めて入れる袋を、先にバッグから出しておくと手間が一つ減ります。
バッグと持ち物|両手がふさがる式で、何を肩に掛けるか
抱いたまま参加する式では、片方の腕はずっと子どもでふさがっています。もう片方の手も、子どもの背中を支えたり、落ちたおもちゃを拾ったり、口元を拭いたりで、ほとんど空きません。
そうなると、手で持つ形のバッグは、式の間ずっと足元に置いておくことになります。セレモニー用の小さなハンドバッグは、格は合っていても、抱っこの式では出番が少ない。肩に掛けられて、片手で口を開けられるバッグを一つ用意しておくと、式の間の動きがずっと楽になります。
形は、口がファスナーで閉まるものより、マグネットか留め具一つで開くもの。中で物が迷子にならないように、仕切りかポケットが2つ以上あるものがいい。色は服の下の色に寄せて、紺・黒・グレーのどれかにしておくと、ジャケットと並んでも目立ちません。
おむつや着替えの入った大きな荷物は、会場の入口に荷物置き場がある園も多いので、そちらに預けます。手元に残すのは、ガーゼ、ストッキングの予備、子どもの好きな小さなおもちゃ、スマートフォン。この4つが入る大きさなら足ります。
子どもの好きなおもちゃは、音の鳴らないものを選んでください。式の途中で子どもがぐずったとき、手元に一つあるだけで、膝の上で過ごせる時間が延びます。
髪と耳元|子どもの手が届く範囲から外す
胸元と同じく、髪も子どもの手の届く範囲にあります。肩より下に垂らした髪は、抱いている子どもにつかまれて引っ張られます。式の途中で髪をつかまれると、ほどくのに両手が要るので、その間は子どもを膝に下ろすことになります。
肩より長い髪は、まとめておくのがいちばん確実です。低い位置で一つにまとめるか、後ろでねじってクリップで留める。高い位置のまとめ髪は、子どもを抱いたとき頭が当たって崩れることがあるので、耳より下の位置が向いています。
まとめるのに使う飾りは、子どもの目線から外れる後ろ側に。前髪を留めるピンや、耳の横の飾りは、抱いた子どものちょうど目の前に来ます。
耳元のピアスやイヤリングは、ネックレスより子どもの手が届きにくい場所ですが、揺れる長いタイプはやはり目を引きます。耳たぶに沿う小粒のものにしておくと、式の間ずっと付けていられます。イヤリングは、子どもの手が耳元に伸びたときに外れやすいので、ピアスの穴がない人は、ネジで留める形のものを選ぶと落としにくくなります。
春の式に向けて、秋のうちに決めておくこと
秋は、翌年の春に入園を考えている家庭にとって、申し込みと見学の時期です。この時期にもう一つだけ、式の服のことを頭に置いておくと、春に慌てずに済みます。
秋のうちに決めておきたいのは、下を何にするかです。上のジャケットやブラウスは、春になってから手持ちで組み直せますが、膝が隠れる丈のスカートや、膝で突っ張らないパンツは、手持ちに無いと探す時間がかかります。秋冬の売り場には、春の式にも使える紺やグレーのウールのスカートやパンツが並んでいるので、そこで一本見つけておくと、春までの間に何度か履いて生地の具合を確かめられます。
もう一つは、抱っこで背中が突っ張らないジャケットがあるかの確認です。手持ちのジャケットを着て、腕を前に伸ばして輪を作る姿勢をしてみる。突っ張るなら、春までにどうするかを考える時間があります。
秋に面接や見学で着た服を、そのまま春の式に使い回すつもりなら、面接の日に一度、低い椅子に座ったときの膝の具合を確かめておいてください。その日に分かったことが、春の式の答えになります。
写真に残るのは、立ち上がった瞬間と、膝の上の子ども
式のあと、手元に残るのは写真です。保育園の式では、名前を呼ばれて子どもを抱いて立ち上がる瞬間と、膝の上に子どもを乗せて座っている姿が、いちばん多く撮られます。
立ち上がる瞬間は、裾とジャケットの背中が乱れやすいところです。座っていた間に上がった裾が、立ってもすぐには下りない。背中に寄ったしわが残っている。立ち上がったら、子どもを片手で抱いたまま、もう片方の手で裾を一度だけ下に払う。それだけで、写真の印象が変わります。
膝の上に子どもを乗せた写真では、子どもの服と自分の服の色の境目がはっきりしているほど、二人の姿がきれいに写ります。先ほど書いた「どちらかを明るく、どちらかを落ち着かせる」を、写真を撮る前にもう一度思い出してください。
マタニティ期に入園式を迎える場合は、膝と胸元に加えてお腹まわりの条件が付きます。手持ちのセレモニースーツが閉まらないときの直し方は、入園式 マタニティ|手持ちのセレモニースーツが閉まらない時の直し方にあります。
よくある問い
- Q. 保育園の入園式で、子どもを抱いたままでもスーツは必要ですか
- 上下がそろったスーツでなくても構いません。保育園の式は、保育室やホールで30分前後で終わる小さな会が多く、園長先生の話と担任の紹介、写真撮影くらいで終わります。抱いたまま参加するなら、上はボタンが1つか2つで前を開けたままでも形が崩れないジャケット、下は座っても膝が隠れるスカートか、膝で突っ張らないパンツ。この組み合わせなら、そろいのスーツでなくても式の場から浮きません。色を紺・グレー・ベージュのどれかでそろえておけば、上下が別のものでも一続きに見えます。
- Q. 抱っこ紐を使う予定ですが、ジャケットの上から着けていいですか
- 着けても構いませんが、式の間だけは外せるように準備しておくと安心です。ジャケットの上から肩ベルトを掛けると、襟と肩の線が押されて、写真に写ったとき肩が前に丸まって見えます。会場に入る前に抱っこ紐を外して手で抱き、座ってからは膝の上に子どもを乗せる形にすると、胸元が押されません。外した抱っこ紐は、畳んで足元の袋に入れておけば邪魔になりません。腰ベルトが当たる位置で下の服を選ぶ話は、産後のボトムスの記事にまとめてあります。
- Q. パールのネックレスを付けたいのですが、子どもがつかみませんか
- 膝の上に乗せた0〜1歳は、目の前で揺れるものにほぼ確実に手を伸ばします。鎖骨より下に垂れる長さのネックレスは、式の途中で引っ張られる前提で考えてください。付けたいなら、首に沿う短いもの(鎖骨の上で止まる長さ)にするか、パールのピアスやイヤリングに替えます。耳元のほうが、子どもの手の届く範囲から外れます。コサージュは左の胸の高い位置に付けると、抱いた子の頭がちょうどそこに当たって潰れるので、付けるなら抱かない側の肩寄りにします。
- Q. 秋や冬の途中入園で、入園式がない場合は何を着ればいいですか
- 式がない途中入園では、初日は面談と慣らし保育の始まりになることが多く、きちんとした格好より、床に座って子どもと遊べる服が向いています。ただ、初日に担任の先生と顔を合わせて話す時間があるなら、上だけ襟のあるシャツか、きれいめのニットにしておくと話しやすい印象になります。下は膝が隠れるパンツ、上着は室内で脱いで畳める厚さのもの。保育室には脱いだコートを掛ける場所がないことが多いので、膝の上に置けるくらいの軽いものが楽です。
— メグラシ編集部





