メグラシ
編集部から

パジャマの選び方|寝汗で起きるか足先が冷えて起きるかで生地を分ける

メグラシ編集部//読了 9分
朝の光が差す寝室で、ベッドの端に青い格子の起毛のパジャマと白いガーゼのパジャマがたたんで重ねてある

**寒い季節のパジャマは、夜中に目が覚める理由で生地を選んでください。**背中や首が湿って起きる人は、汗を吸って乾く二重ガーゼや綿の天竺を。足先や肩が冷えて起きる人は、綿ネルのような起毛の生地を選びます。

形も理由で逆になります。冷えて起きる人は足首と手首が閉じた形、寝汗で起きる人は裾と袖口が開いた形が合います。暖かそうに見える厚手のパジャマを選んで、かえって汗で起きている人は少なくありません。

両方ある人、つまり寝入りは暑くて明け方に冷えて起きる人は、パジャマ1枚に両方を背負わせないでください。肌側に汗を吸う薄い1枚、外側に温める1枚と分けるのが答えです。

部屋着をそのまま寝間着にしている人は、冬のスウェットコーデとあわせて、寝るときの1枚を分けるかどうかも考えてみてください。

結論:起きる理由で生地を分ける

パジャマ選びで迷うのは、「暖かいもの」と「寝心地のよいもの」が同じ基準で並んでいるからです。でも、夜中に目が覚める理由は人によって逆です。汗で起きる人に暖かいものを足すと、もっと汗をかきます。冷えて起きる人に通気のよいものを選ぶと、もっと冷えます。

だから先に決めるのは、自分がどちらで起きているかです。生地の名前や厚みは、そのあとで自然に決まります。

夜中に起きる理由向く生地袖口と裾
背中や首が湿っている二重ガーゼ・綿の天竺開いた形
足先や肩が冷たい綿ネル・起毛の綿閉じた形
寝入りは暑く、明け方に冷える薄い1枚+温める1枚に分ける内側は開き、外側は閉じる

まず確かめる:起きたとき、背中が湿っているか、足先が冷たいか

次に夜中に目が覚めたら、起き上がる前に2か所を手で触ってください。

1つめは背中の真ん中です。手のひらを当てて、パジャマが肌に貼りついているか、湿っているかを見ます。首の後ろや胸元が汗ばんでいる場合も同じ側です。

2つめは足先とふくらはぎです。手で包んで、手のひらより明らかに冷たいなら、冷えて起きている側です。肩や二の腕が布団から出て冷たくなっている場合も、こちらに入ります。

夜中に起きない人は、朝の起き抜けで同じ2か所を確かめてかまいません。3日ほど続けて見ると、どちらに寄っているかがはっきりします。両方の日が混ざるなら、後で書く「両方ある人」の選び方に進んでください。

なお、ひどい寝汗が続く、急に冷えがつらくなったなど、いつもと違う変化があるときは、パジャマで抱え込まずに医療機関に相談してください。ここで扱うのは、着るもので変えられる範囲の話です。

寝汗で起きる人:二重ガーゼか綿の天竺を選び、起毛は避ける

二重ガーゼの白い綿の生地を間近で写し、ふわりと重なった薄い布の目に横から光が当たっている
二重ガーゼは薄い布を2枚重ねた生地で、間に空気を含みながら汗を吸って乾きます。寝汗で起きる人の1枚目の候補です

背中が湿って起きる人に必要なのは、汗を吸って、そのまま乾いてくれる生地です。

いちばん向くのは二重ガーゼです。薄い綿の布を2枚重ねて、ところどころでつないだ生地で、布と布の間に空気の層ができます。汗を吸っても肌に貼りつきにくく、乾くのも早いので、寝汗で起きる人には最初の候補になります。寒い季節でも、間の空気が保温を受け持つので、見た目ほど寒くはありません。

次の候補は綿の天竺、いわゆるTシャツの生地です。伸びがあって寝返りが楽で、汗もよく吸います。ガーゼより肌に近く貼りつくので、汗の量が多い人はガーゼのほうが快適です。

避けたいのは、内側を毛羽立てた起毛の生地と、フリースです。起毛は肌との間に空気をため込むので暖かい反面、汗が抜けにくくなります。フリースは化学繊維で汗をほとんど吸わないため、布団の中で蒸れて目が覚める原因になりやすい生地です。

足先が冷えて起きる人:綿ネルと、足首が閉じた裾

足先や肩が冷えて起きる人に必要なのは、肌のまわりに暖かい空気をとどめておく生地と形です。

生地は綿ネルが向きます。綿の生地の表面を毛羽立てて、やわらかく仕上げたものです。肌に触れたときにひやっとせず、毛羽の間に空気をためるので、着た瞬間から暖かく感じます。綿なので、フリースよりは汗も吸います。

形は、足首と手首が閉じているかを見ます。裾が広く開いたパジャマは、寝返りのたびに裾から布団の中の暖かい空気が抜け、すねから下に冷たい空気が入ります。足首にリブがついたものや、裾がすぼまった形を選ぶと、足先まで暖かさが届きやすくなります。

肩が冷える人は、パジャマの上の衿ぐりを見てください。首まわりが大きく開いていると、布団から出た肩と首が冷えます。衿つきで前を閉じられる形か、首まわりの開きが小さい形にします。

ベッドの上に、裾にリブのついた起毛の綿のパジャマと厚手の靴下が重なって置かれている
冷えて起きる人は、起毛の生地と、足首が閉じた裾を合わせます。裾から暖かい空気が抜けにくくなります

両方ある人:汗を吸う1枚と温める1枚に分ける

いちばん多いのは、実はこの場合です。寝入りは暖かい布団で汗をかき、その汗が明け方に冷えて、寒くて目が覚める。背中は湿っているのに、足先は冷たい。2か所を触ると両方に当てはまる人です。

この場合、パジャマ1枚に両方を任せようとすると、どちらかがうまくいきません。起毛のパジャマにすると寝入りの汗が抜けず、ガーゼにすると明け方が寒い。ここで大事なのは、汗を吸う役と温める役を別の1枚に分けることです。

分け方は3つあります。

  • 肌側に薄い綿の天竺の長袖を1枚着て、その上に綿ネルのパジャマを着る。汗は内側の1枚が吸い、外側が温める
  • パジャマは二重ガーゼにして、足元だけ温める。厚手の靴下を履くか、足首を覆うものを足す
  • パジャマは二重ガーゼのまま、上に脱ぎ着できる薄いカーディガンを置いて、明け方に冷えたら羽織る

どれを選ぶかは、冷えの場所で決めます。足先だけが冷えるなら2つめ、肩と背中が冷えるなら3つめ、全身がじわっと冷えるなら1つめが合います。

迷ったら、1つめから試してください。中の1枚を着るか着ないかだけで調整できるので、パジャマを買い足さずに済みます。汗を吸う1枚が湿ったまま朝まで残るなら、その1枚を二重ガーゼに替えると、明け方の冷えが減ることがあります。

寝室の温度で変える:暖房をつけたまま寝るか、切るか

同じパジャマでも、寝室の温度で快適さは変わります。寝る前に、寝室の温度計か、エアコンの表示を見る習慣をつけてください。

暖房をつけたまま寝る人は、寝室が乾いて暖かくなるので、寝汗の側に寄りやすくなります。このときは、パジャマを薄い側に寄せ、二重ガーゼや天竺を選びます。起毛のパジャマは、暖房をつけた部屋ではたいてい暑すぎます。

暖房を切って寝る人は、明け方に部屋がいちばん冷えます。寝入りは問題なくても、明け方に冷えて起きるなら、綿ネルや起毛の側に寄せます。寝室の温度が明け方に15度を切るような家では、足首の閉じた形も合わせて選んでください。

タイマーで暖房を切る人は、切れる時刻と起きる時刻を見比べます。切れてから2時間以上たって目が覚めるなら、冷えで起きている可能性が高いので、温める側を足します。

布団との釣り合い:布団が厚い人ほどパジャマは薄く

パジャマだけで暖かさを決めず、布団と組で考えてください。布団と毛布を重ねて厚くしている人ほど、パジャマは薄い側にします。

布団の中の暖かさは、パジャマと布団の合計で決まります。厚い羽毛の布団に毛布を重ねたうえ、起毛の厚手のパジャマを着ると、合計が多すぎて汗をかきます。一方、薄い布団1枚で寝ている人は、パジャマで暖かさを足す必要があります。

目安として、布団を2枚以上重ねている人はガーゼか天竺、布団1枚の人は綿ネルか起毛から選ぶと、合計がちょうどよくなりやすいです。夜中に暑くて布団を蹴っている人は、パジャマより先に布団を1枚減らしてみてください。

形の選び方:上下に分かれた形と、ワンピース型

パジャマの形は、上下に分かれた形と、膝下まである一続きのワンピース型に分かれます。

冷えて起きる人には、上下に分かれた形が向きます。下がズボンなので、脚全体を包めて、裾を閉じた形も選べます。ワンピース型は寝返りで裾がまくれ上がり、脚が直接布団に触れるので、足元が冷えやすくなります。

寝汗で起きる人には、ワンピース型も候補になります。脚のまわりに空気が通るので、熱がこもりにくい形です。ただし、寒い季節に暖房を切って寝る家では、明け方に脚が冷えることがあるので、下にゆるい丈長のレギンスを重ねられるものを選ぶと安心です。

上の留め方は、前開きのボタンか、かぶりかを選びます。前開きは、暑いときにボタンを1つ外すだけで熱を逃がせるので、寝汗の人に向きます。かぶりは首まわりに隙間ができにくいので、肩が冷える人に向きます。

袖口と裾:手首・足首が開いているか、閉じているか

袖口と裾の形は、生地と同じくらい暖かさを左右します。売り場で見るときは、手首と足首に指を入れて、どのくらい隙間があるかを確かめてください。

指が2本以上すっと入る広い裾は、空気がよく入れ替わります。寝汗の人には合いますが、冷えて起きる人には向きません。リブで絞ってあるもの、ゴムで軽く締まるものは、空気をとどめるので冷える人に向きます。

ただし、リブやゴムがきつすぎると、跡がついたり、寝ている間に気になって目が覚めたりします。指が1本すっと入るくらいのゆるさが目安です。

サイズ:寝返りで背中が出ないか、肩が突っ張らないか

パジャマのサイズは、立ったときではなく、寝転んだときで決めます。売り場で確かめられない場合は、家で手持ちのパジャマを着て、次の3つを見てください。

  • 横向きに寝て膝を曲げたとき、背中の裾が上がって肌が出ないか
  • 腕を頭の上に上げたとき、肩と脇が突っ張らないか
  • 仰向けで膝を立てたとき、ズボンの膝と股が引っ張られないか

背中の裾が出るなら、丈の長い上を選ぶか、上の裾をズボンに入れられるものにします。背中が出ると、寝汗の人も冷えの人も、その部分から冷えます。肩が突っ張るなら、ひとつ上のサイズか、袖ぐりの深い形にします。

洗い替えは何枚:乾くまでの時間で決める

パジャマの枚数は、洗って乾くまでの日数で決めます。毎晩着替える前提なら、乾くまでの日数に1枚足した数があれば回ります。

二重ガーゼや天竺のような薄い生地は、部屋干しでも1日で乾くことが多いので、2枚で回せます。綿ネルや起毛の厚手の生地は、乾くのに1日以上かかることが多いので、3枚あると安心です。冬に部屋干しが中心になる家は、厚手のほうを1枚多めに考えてください。

寝汗で起きる人は、汗を吸ったパジャマを2晩続けて着ないようにします。一度湿った生地は、乾いても吸う力が落ちていることがあります。毎晩替えられる枚数をそろえるのが、生地選びと同じくらい大事です。

部屋着と兼ねるか:朝そのまま家事をする人の選び方

朝の台所で、前開きの綿のパジャマの上に薄いカーディガンを羽織った女性の胸元から膝までが写っている
朝そのまま家事をするなら、前開きで袖口が絞ってある形を選び、上に1枚羽織れるものを近くに置いておきます

朝起きてそのまま朝食の支度や洗濯をする人は、パジャマを部屋着と兼ねたくなります。兼ねることはできますが、寝るときと動くときで向く条件が少し違うので、次の3つを満たすものを選んでください。

  • 袖口が絞ってあるか、まくりやすい:水まわりや火のそばで、袖口が濡れたり引っかかったりしにくい
  • 膝が抜けにくい生地:天竺や起毛は膝が出やすいので、しゃがむことが多いなら、目の詰まったスムースや、ネルでも厚みのあるものを選ぶ
  • 上に1枚羽織れる:玄関先に出る、ゴミを出すときに、カーディガンやパーカーをさっと重ねられる形

近所に出るつもりがあるなら、寝るときの1枚と、出かけられる1枚を分けておくほうが楽です。寝間着のまま外に出ると、生地の毛羽や膝の出方が思った以上に目立ちます。部屋着を選ぶときの考え方はおうち時間の装い、夜中に授乳がある人は授乳服の選び方 部屋着も参考にしてください。

店で確かめる3つ

最後に、売り場でパジャマを選ぶときに確かめることを3つにまとめます。

  1. 生地を指でつまむ:薄い布が2枚重なっていればガーゼ、表面が毛羽立っていれば起毛やネル、なめらかに伸びれば天竺かスムース。表示の素材を見て、綿が多いかも確かめる
  2. 裾と袖口に指を入れる:指が2本以上入るなら開いた形、1本でちょうどなら閉じた形。冷える人は閉じた形を選ぶ
  3. 上の丈を見る:腰骨より下まであるか。短いと横向きで寝たときに背中が出る

この3つと、自分が寝汗で起きるか冷えて起きるかが決まっていれば、売り場の棚の前で迷う時間はほとんどなくなります。

まとめ

寒い季節のパジャマは、暖かさの順ではなく、夜中に起きる理由で選びます。背中や首が湿って起きるなら二重ガーゼか天竺、足先や肩が冷えて起きるなら綿ネルのような起毛の生地です。

形も理由で逆になります。冷えて起きる人は足首と手首が閉じた形、寝汗の人は開いた形。寝入りに汗をかいて明け方に冷える人は、汗を吸う1枚と温める1枚に分けてください。

寝室の温度と布団の厚みも合わせて見ます。暖房をつけたまま寝る、布団を重ねている人ほどパジャマは薄く。洗い替えは、乾くまでの日数に1枚足した数をそろえます。

よくある問い

Q. 冬のパジャマはどの生地を選べばいいですか
夜中に起きる理由で分けます。背中や首が湿って起きるなら、二重ガーゼや綿の天竺のように汗を吸って乾きやすい生地。足先や肩が冷えて起きるなら、綿ネルのような起毛の生地が向きます。どちらでもなければ、綿の天竺かスムースから選べば外れにくくなります。
Q. フリースや厚手のパジャマを着ると、夜中に暑くて起きます
布団と寝室の温度に対して、パジャマが厚すぎる可能性があります。フリースは汗を吸いにくいので、暖かい布団の中では蒸れやすい生地です。布団をそのままにするなら、パジャマを綿の起毛や天竺に替えて、薄い側に寄せてみてください。
Q. パジャマは何枚あればいいですか
毎晩着替える前提なら、洗って乾くまでの日数に1枚足した数が目安です。厚手の起毛は乾くのに1日以上かかることが多いので3枚、薄手のガーゼや天竺なら2枚で回ることが多くなります。
Q. 朝そのまま家事をしたいのですが、パジャマで兼ねられますか
兼ねられますが、寝るときに向く条件と、動くときに向く条件は少し違います。前開きで、袖口が絞ってあって、膝が抜けにくい生地のものを選ぶと兼ねやすくなります。玄関の外に出る予定があるなら、上に1枚羽織れるものを近くに置いておきます。

— メグラシ編集部

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