冬コーデをかわいく見せる|丸みを置く高さで、甘さの量が決まる

かわいく見えるかどうかを決めているのは、丸いものを何個持っているかではありません。その丸みを、体のどの高さに置いたかです。
同じ3つの丸みでも、隣り合う高さに並べると甘さが強く出て、離して置くと落ち着きます。 個数は変えていないのに、印象だけが変わります。
そして冬は、この高さの分布が一年でいちばん崩れます。外側の一枚と足元が、勝手に丸みを足してくるからです。
高さは3段|顔まわり・腰まわり・足元
体を3段に区切ります。
- 顔まわり:首元から胸元まで
- 腰まわり:腰の位置から太ももの上まで
- 足元:ひざ下から靴まで
中間の高さは、近いほうの段に入れてください。 迷う位置に丸みが来ることはほとんどありません。
丸みの数え方|輪郭が曲線で終わっているか
数えるのは「丸い形のもの」ではなく、輪郭が曲線で終わっているところです。
- 肩から袖にかけて、外に張り出して丸く落ちている
- 裾が、まっすぐ落ちずに外へ広がって丸く終わっている
- 足元の甲まわりが、角のない曲線でできている
- 首元をふさぐものが、輪になって丸い影を作っている
まっすぐ落ちて終わっているものは、丸みに数えません。 素材が柔らかくても、輪郭が直線なら直線です。
判断が割れるのは、ゆとりがあるだけのものです。全体的にゆったりしているけれど、輪郭は上から下へまっすぐ落ちている。これは丸みではありません。
見分け方はこうです。体から離れた輪郭が、下に向かって外へ広がっているか、内へ戻っているか。 外へ広がったまま終わっていれば丸み、内へ戻って落ちていれば直線です。
鏡の前で腕を体から離して、輪郭だけを目で追ってください。 素材の柔らかさや色は無視します。冬は素材が厚いので、柔らかい=丸いと感じやすいのですが、輪郭で見ると別のことが多いです。
冬は、丸みが3つ勝手に増える
ここが冬の特徴です。何も足していないつもりでも、季節が3つ足してきます。
- 外側の一枚が、肩と袖に丸みを作る
- 足元の厚みが、甲まわりを丸くする
- 首元をふさぐものが、顔まわりに丸い影を足す
つまり冬は、始まった時点ですでに3段すべてに丸みが乗っている日が珍しくありません。
だから冬の調整は、足す設計ではありません。増えた分をどこから外すかです。
ここが春や秋との一番の違いです。春秋は丸みが1段か2段しかないので、足して調整します。同じ感覚で冬に足すと、気づかないうちに3段そろいます。
「冬になると急に甘くなる」と感じるのは、自分の選び方が変わったからではありません。季節が3つ足してきたぶんを、まだ引いていないだけです。
引き算から入ると決めておくと、冬の朝の判断は驚くほど速くなります。
隣り合う2段に置くと、甘さが強くなる
判定の中心はここです。
| 丸みのある段 | 見え方 |
|---|---|
| 顔まわりだけ | 顔に視線が集まり、落ち着いている |
| 足元だけ | 軽さが出て、上は締まって見える |
| 顔まわり+足元 | 離れているので、甘さは残るが締まる |
| 顔まわり+腰まわり | 上半分に甘さが集まる |
| 腰まわり+足元 | 下半分に甘さが集まる |
| 3段すべて | 甘さが全身に回る |
避けたいのは、隣り合う2段だけです。 顔まわりと腰まわり、または腰まわりと足元。この2つが並ぶと、丸みが1つの大きなかたまりに見えます。
離れた2段に置くと、落ち着いて見える
顔まわりと足元。 これが冬にいちばん扱いやすい組み合わせです。
あいだの腰まわりが直線で通っているので、体の中心にまっすぐな線が1本残ります。丸みは2つあるのに、全体は締まって見えます。
甘さを残したいなら、この形を基準にしてください。 ここから足したり引いたりするほうが、毎回ゼロから組むより早く決まります。
丸みの大きさ|手のひら何個ぶんか
段の話とは別に、大きさも見ます。測り方は、その丸みが張り出している範囲に手のひらが何個入るかです。
- 顔まわり:手のひら1つぶんまで。それ以上は顔が小さく見える方向ではなく、首が詰まる方向に効きます
- 腰まわり:手のひら2つぶんまで。ここを超えると腰の位置が見えなくなります
- 足元:手のひら2つぶんまで。足元は多少大きくても、離れているので影響が小さくなります
手のひら3つぶんを超える丸みは、それだけで1段ぶんの甘さです。 そういう一枚がある日は、他の段には丸みを置かないでください。
大きさと段は、掛け算で効きます。小さい丸みが2段にあるのと、大きい丸みが1段にあるのとでは、後者のほうが甘さが強く出ます。段の数だけを数えて安心しないでください。
判定を1つにまとめるなら、こうです。大きさ(手のひら何個ぶん)を段ごとに足して、合計が4つぶんを超えたら1つ外す。 顔まわり1つ+足元2つで合計3つぶんなら通過。腰まわり2つ+足元2つで合計4つぶんは境目、そこに顔まわりが加わると超えます。
数えるのが面倒な日は、いちばん大きい丸みだけを見て、それが手のひら2つぶんを超えていたら他を外すでも足ります。
3段すべてに丸みがある日
冬にいちばん多い状態です。判定は簡単で、真ん中の腰まわりから外します。
理由は2つあります。腰まわりの丸みは体の中心にあるので、外したときに一番はっきり効くこと。そして腰まわりは、外側の一枚を替えるだけで直線に変えられることです。
外し方は、腰まわりでまっすぐ落ちる形にするか、外側の一枚を腰をまたぐ長さにして、腰の位置の輪郭を隠すかのどちらかです。
どちらとも取れるとき①|丸みが2段に散っている
顔まわりと腰まわりに1つずつ、というような日です。隣り合っているので甘さが集まります。
このときの選択肢は2つです。
- 腰まわりを外して、足元に移す。 顔まわりと足元の形になります
- 顔まわりを外して、腰まわりだけ残す。 上が締まって、下に軽さが出ます
屋外が長い日は1を選んでください。 顔まわりの丸みは首元の暖かさと直結しているので、外すと寒くなります。足元に移すほうが、暖かさを保ったまま整います。
どちらとも取れるとき②|小さい丸みが1つだけ
手のひら1つぶん以下の丸みが1か所にしかない日です。甘さが足りないというより、置き忘れたように見えることがあります。
このときは離れた段にもう1つ足してください。 顔まわりにあるなら足元に、足元にあるなら顔まわりに。2段になると、意図して置いたことが伝わります。
同じ段の中で2つ目を足さないでください。 同じ高さに2つ並ぶと、1つの大きな丸みとして数えられます。
直線を1本だけ残す
丸みの段が決まったら、丸みを置かない段に、まっすぐな縦の線を1本作ってください。
作り方はどちらかです。
- 腰から下が、外に広がらずまっすぐ落ちる
- 肩から腕が、張り出さずまっすぐ落ちる
この1本があると、丸みの数を変えなくても全体が締まります。丸みを減らすより、直線を足すほうが早く効きます。
直線は、長いほうが効きます。腰から足元まで一続きで落ちている線が、いちばん強い直線です。 途中で切れると、その分だけ効き目が落ちます。
だから直線を作るときは、切れ目の位置を確かめてください。腰から下がまっすぐでも、そのあいだに横線が2本入っていれば、直線は3つに刻まれます。切れ目は1つまで。 これで直線として数えられます。
直線が作れない日もあります。丸みが3段そろっていて、どこにも直線が置けない。そのときは手元だけをまっすぐにしてください。 手首まわりに余分な丸みがなく、まっすぐ落ちているだけで、全体に締まりが戻ります。
甘さを強くしたい日の作り方
ここまで抑える話が続きましたが、逆もあります。もっと甘くしたい日です。
そのときは、隣り合う2段にわざと並べてください。 顔まわりと腰まわり、または腰まわりと足元。避けるべき形として書いた組み合わせが、そのまま甘さを強くする形になります。
そして直線は残さない。3段のうち2段が隣り合っていて、直線が1本もない状態が、甘さが最大になる形です。
どこまで強くするかは、その日の場所で決めてください。判定はこうです。その場に自分と同じくらいの甘さの人が他にいるか。 いるなら強くして大丈夫です。いないなら、離れた2段に戻したほうが落ち着きます。
色は、丸みの位置に合わせる
丸みのあるところに明るい色を置くと、その丸みが大きく見えます。丸みのあるところに沈んだ色を置くと、輪郭がぼやけて小さく見えます。
だから使い方はこうです。
- 見せたい丸みには明るい色を置く
- 減らしたい丸みには沈んだ色を置く
冬に丸みが3段そろってしまった日、外側を替えられないなら、腰まわりを沈んだ色にするだけでも1段ぶん減ります。
色の数も見てください。丸みのある段に、色を2つ以上置かないこと。 1つの丸みの中に色の切り替えが入ると、そこで輪郭が分かれて、丸みが2つに数えられます。
逆に、丸みのない段には色を2つ置いてかまいません。直線で通っている場所は、色が分かれても輪郭が変わらないからです。色を足す余地は、丸みのない段にあります。
甘さが強く出やすい素材と、そうでない素材
輪郭の話とは別に、素材でも差が出ます。ただし冬の素材で効くのは、柔らかさではなく光の返り方です。
光をやわらかく散らす表面は、丸みの輪郭をぼかします。輪郭がぼけると、丸みは少し小さく数えられます。逆に、光をまっすぐ返す表面は輪郭をはっきりさせるので、同じ大きさの丸みが1段ぶん強く出ます。
だから使い分けはこうです。
- 甘さを抑えたい丸み:光を散らす表面に置く
- 見せたい丸み:光を返す表面に置く
3段そろってしまい、どれも外せない日は、腰まわりの表面を光の散る面に替えてください。輪郭がぼけて、隣り合う2段が1つのかたまりに見えにくくなります。
屋内で外側を脱ぐと、段が変わる
冬の落とし穴です。外側の一枚は、たいてい顔まわりと腰まわりの2段に丸みを作っています。
これを脱ぐと、丸みが一気に2つ減ります。 屋外では顔まわりと足元でちょうどよかったのに、屋内では足元にしか残っていない、ということが起きます。
だから判定は、その日いちばん長くいる場所の状態で行ってください。屋内が半分を超えるなら、脱いだ状態で3段を数えます。屋外が長いなら、着た状態で数えます。
出かける前の30秒|段を数えるだけ
鏡から1歩下がって、上から順に見ます。
- 顔まわりに丸みがあるか
- 腰まわりに丸みがあるか
- 足元に丸みがあるか
「はい」が隣り合って2つ続いたら、真ん中を1つ外す。 これだけです。
3つ全部が「はい」なら、腰まわりを外します。1つしかないなら、離れた段にもう1つ足せないか考えます。
甘さの量は、自分で決められる
まとめます。
- 丸みを3段(顔まわり・腰まわり・足元)で数える
- 隣り合う2段に並んでいないかを確かめる
- 並んでいたら、真ん中か、どちらか一方を外す
- 丸みを置かない段に、直線を1本残す
- 大きさは、手のひら1〜2つぶんに収める
- 屋内が長い日は、外側を脱いだ状態で数え直す
冬は、放っておくと3段そろいます。 そこから2つを選び直すだけで、かわいさは残したまま、その日にちょうどいい量に調整できます。
よくある問い
- Q. かわいい冬コーデにしたいのに、甘くなりすぎます
- 丸みの段を数えてください。顔まわり・腰まわり・足元の3段のうち、隣り合う2段に丸みが並んでいると甘さが強く出ます。よくあるのは腰まわりと足元の組み合わせです。このときは腰まわりの丸みを外して、顔まわりと足元の2段に置き直してください。個数は同じでも、離れて置くと落ち着きます。
- Q. 冬になると急に甘く見えるのはなぜですか
- 冬は丸みが自動的に増えるからです。外側の一枚は肩と袖に丸みを作り、足元は厚みで丸くなり、首元をふさぐものも丸い輪郭を足します。足していないつもりでも、季節が3つ足してきます。だから冬は足す設計ではなく、増えた3つのうちどれを外すかで調整してください。
- Q. 丸みはいくつまでなら大丈夫ですか
- 個数より高さの分布で見てください。3段のうち2段までなら、その2段が隣り合っていない限り成立します。3段すべてに丸みがあると、どこに視線を置いても丸みに当たるので、甘さが全身に回ります。3段そろっている日は、真ん中の腰まわりを最初に外してください。ここがいちばん影響が小さい段です。
- Q. 大きい丸みが1つだけある日は、どうすればいいですか
- 大きさで判定します。手のひら3つぶん以上の丸みが1つあるなら、それだけで1段ぶんの甘さになります。他の段には丸みを置かず、直線で終わるものでそろえてください。逆に手のひら1つぶん以下の小さな丸みなら、離れた段にもう1つ置いて2段にしたほうが、置き忘れたように見えません。
- Q. 甘さを残したまま落ち着かせるには
- 直線を1本だけ残してください。3段のうち、丸みを置かない段のどこかに、まっすぐな縦の線を作ります。腰から下がまっすぐ落ちる形か、肩から腕がまっすぐ落ちる形のどちらかです。この1本があると、丸みの数が同じでも全体が締まります。丸みを減らすより、直線を足すほうが早く効きます。
— メグラシ編集部





