ビスチェのコーデ・40代|下端が腰骨より上か下かで、中に着るものが決まる

重ねて着る前開きの一枚が、決まる日と決まらない日がある。色を変えても柄を変えても、同じところで止まる。
決めているのは、その一枚の下端が腰骨のどちら側に来るかです。
上か下かが決まれば、中に着るものの丈が決まります。丈が決まれば、袖も前の開きも順に決まります。逆に、ここを決めないまま中を選ぶと、毎回やり直しになります。
判定は1つ|下端が腰骨より上か下か
鏡の前に立って、重ねた一枚の下端に指を当てます。もう片方の手で腰骨を触り、どちらが上かを見ます。
- 下端が腰骨より上 … 中は長く。腰骨を越える丈にする
- 下端が腰骨より下 … 中は短く。下端より上で終わらせる
これだけです。ビスチェそのものの形や色は、ここでは動きません。
重ねる一枚が難しく感じられるのは、上半身に面が2つできるからです。1枚で着るものなら面は1つで、輪郭も1つです。2つになった瞬間に、面と面の境目が生まれ、その境目をどう扱うかという問題が増えます。難しくなったのは形ではなく、決める場所が1つ増えたからです。
境目の扱い方は、上か下かの2通りしかありません。だから、この判定さえ済めば残りは自動で決まります。
腰骨を基準にする理由
脇の下から腕をまっすぐ下ろしたとき、手が当たる骨の出っぱりが腰骨です。押すと硬く感じます。
ここを基準にするのは、体重や姿勢でほとんど動かないからです。ウエストのいちばん細いところは日によって変わり、季節でも変わります。骨は変わりません。
一度触って位置を覚えてしまえば、次からは鏡を見ずに指だけで確かめられます。
上の側|中は長く落とす
下端が腰骨より上にあるなら、その一枚は上半身の中ほどまでの面です。面の下に空きがあるので、そこを中の一枚でつなぎます。
中は腰骨を越えて落とします。落とし切ると、上の面と下の面がひとつながりの縦の線になります。腰骨のところで中の一枚が終わると、そこに横の線が並んで、上下が切れます。
裾を出す長さは、下端から10センチ以上あると面として読まれます。それより短いと、はみ出しているように見えます。
中に選ぶものは、体に沿う一枚のほうが収まります。上の面がすでに体から少し離れているので、下の面まで離れると、腰のあたりで幅が二重になります。沿う一枚を下に置けば、上下の幅の差がそのまま縦の変化として読まれます。
色は、中を濃い側にすると下の面が引き締まり、明るい側にすると下の面が前へ出ます。どちらでも成立しますが、丈を決めたあとで選ぶという順番だけ守ってください。色から決めると、丈の判断が後回しになって元に戻ります。
下の側|中は下端より上で終わらせる
下端が腰骨より下にあるなら、その一枚がすでに縦の面を作っています。中の一枚を下から出す必要はありません。
中は下端より上で終わらせます。外から見える面を一つにまとめるのが目的なので、中が見えないほうが収まります。
中を出したい場合は、10センチ以上出してください。中途半端に2〜5センチ出ると、下端の線と中の裾の線が近づいて、そこだけが厚く見えます。
上下で変わるもの、変わらないもの
| 決める場所 | 下端が腰骨より上 | 下端が腰骨より下 |
|---|---|---|
| 中の丈 | 腰骨を越えて長く | 下端より上で終える |
| 中を出す長さ | 10センチ以上 | 出さないか10センチ以上 |
| 袖の長さ | 中に合わせる | 中に合わせる |
| ボトムスの位置 | 腰骨の高さ | 腰骨より上 |
袖の長さの行だけ、どちらも同じです。袖はビスチェ側では決められないので、中の一枚に合わせます。ここを別々に決めようとすると必ずぶつかります。
肩ひもの幅と、中の襟
上半身に線が何本並ぶかは、肩ひもの幅で変わります。
肩ひもが3センチ以下なら細い線として読まれるので、その下に中の襟が見えると線が2本並びます。この場合、中の襟は肩ひもより内側に収まる形にしてください。
肩ひもが5センチ以上あるなら、面として読まれます。面と線は競わないので、中の襟が外に出ても構いません。
3〜5センチの幅がいちばん扱いにくく、そのときは中の襟を無い側に寄せると収まります。
肩ひもの位置も見ておきます。肩ひもが肩先の骨より外にあると、そこで肩の幅がもう一度作られて、上半身の上端に線が増えます。肩先の骨より内へ入っているかどうかを、鏡で正面から見て確かめてください。外に出ているときは、中に着る一枚の肩の縫い目を内へ寄せると、線が1本にまとまります。
後ろで留める形なら、留め具の位置も同じ考え方です。線を増やさないことがすべてで、そのために見るのは幅と位置の2つだけです。
どちらとも取れるとき①|下端が腰骨と同じ高さ
ちょうど同じ高さに来ることがあります。このときは座って確かめてください。
座ると布が上へ持ち上がるので、下端は必ずどちらかへ寄ります。座った状態で腰骨より上に来るなら、上の側として扱います。
立った状態だけで決めると、実際には座っている時間が長い日に合わなくなります。その日いちばん長くとる姿勢で決めるのがいちばん外しません。
どちらとも取れるとき②|中を厚くすると判定が移る
寒い季節に中を厚くすると、下端の位置が1〜2センチ上がることがあります。上がった結果、下の側だったものが上の側へ移ることがあります。
移ったら、中の丈も入れ替えます。厚い一枚を着た状態でもう一度腰骨と比べる、というひと手間だけで済みます。
替えるのは中の厚みで、ビスチェ側の判定の仕方は季節でも変わりません。
どちらとも取れるとき③|前を留めるか開けるか
前を留められる形なら、留めるか開けるかで下端の位置がわずかに動きます。留めると布が体に沿って下端が下がり、開けると左右へ広がって上がります。
境目の近くにある一枚なら、留めた状態で判定してください。 開けた状態は面が2つに割れるので、そもそも下端の線が弱く読まれます。弱いほうで決めると、留めた日に合いません。
ボトムスとの合わせ方
ボトムスの位置も、上下で変わります。上の側なら、ボトムスは腰骨の高さに置きます。下の側なら、腰骨より上に置いて、下端に隠れる位置で止めます。
理由は同じで、同じ高さに線を並べないためです。ビスチェの下端の線と、ボトムスの上端の線が重なると、そこに厚みが出ます。
どちらの場合も、離す距離は3センチあれば足ります。
場面ごとに変えるのは、中の一枚だけ
同じビスチェを、仕事の日にも休みの日にも使いたい。このとき替えるのは中の一枚だけで足ります。
仕事の日なら、中は襟のある一枚にして、肩ひもより内側に襟を収めます。線が増えないので、上半身が静かにまとまります。休みの日なら、襟の無い一枚にして、肩ひもの幅をそのまま見せます。面がはっきり出るぶん、軽く見えます。
上か下かの判定は場面で変わりません。 変わるのは、その判定に合う中の一枚をどれにするかだけです。判定を1回済ませておけば、場面ごとの入れ替えは中の1枚を選ぶだけで終わります。
手持ちで確かめておくこと
手持ちのビスチェが上の側か下の側かを、一度だけ確かめて覚えておくと毎回測らずに済みます。覚えるのは「上」か「下」の一語だけです。
そのうえで、上の側に合う長めの一枚を2枚、下の側に合う短めの一枚を2枚。この4枚があれば、季節と場面をひととおり回せます。枚数を増やすより、判定に合う一枚が必ず1枚ある状態を作るほうが、朝の迷いは減ります。
今日の1回で決める手順
- 腰骨を指で触って、位置を確かめる
- 重ねた一枚の下端に指を当て、腰骨より上か下かを見る
- 上なら中を腰骨より長く、下なら下端より上で終わらせる
- 座って、判定が変わらないか確かめる
まとめ
重ねて着る一枚が決まるかどうかは、下端が腰骨より上か下かで決まります。
上なら中を長く、下なら中を短く。袖は中に合わせ、ボトムスは下端の線から3センチ離す。境目に来たら座って決める。ここまでを寸法で決めてから、色や柄を選びます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ビスチェを重ねると、なぜ決まらない日があるのですか
- 中に着るものの丈が合っていないからです。ビスチェは体の中ほどに面を作る一枚なので、その面の下端がどこで終わるかによって、中に着るものが取るべき丈が変わります。下端が腰骨より上なら、中は腰骨を越えて長く落とすと縦の線が続きます。下端が腰骨より下なら、中は下端より上で終わらせて面を一つにまとめます。色や柄より先にここで決まります。
- Q. 腰骨の位置はどこで見ますか
- 脇の下から腕をまっすぐ下ろしたときに、手が当たる骨の出っぱりです。指を当ててみて、押すと硬く感じるところが腰骨の上端になります。ここを基準にするのは、体重や姿勢で位置がほとんど動かないからです。ウエストのいちばん細いところは日によって動くので、基準には向きません。
- Q. 下端が腰骨とちょうど同じ高さのときはどうしますか
- 座って確かめてください。座ると布が上へ持ち上がるので、下端は必ずどちらかへ寄ります。座った状態で腰骨より上に来るなら、上の側として扱います。立った状態だけで判断すると、実際に人と会っている時間の多くが座っている場合に合わなくなります。判断は、その日いちばん長くとる姿勢で決めるのが確実です。
- Q. 40代で重ねて着るとき、気をつける場所はどこですか
- 肩ひもの幅と、中の一枚の襟の関係です。肩ひもが細いと、その下に中の襟が見えて線が2本並びます。肩ひもの幅が3センチ以下なら、中の襟は肩ひもより内側に収まる形にしてください。肩ひもが5センチ以上あるなら、中の襟が外に出ても線が競いません。年代というより、上半身の線を何本に保つかという話です。
- Q. 季節をまたいで使えますか
- 使えます。替えるのは中に着るものの厚みだけで、ビスチェ側の判定は変わりません。寒い季節は中を厚くしますが、厚くすると下端の位置が1〜2センチ上がることがあるので、厚い一枚を着た状態でもう一度腰骨と比べてください。上がった結果、上の側から下の側へ判定が移ることがあります。移ったら中の丈も入れ替えます。
— メグラシ編集部





