40代レディースのゴルフウェアは、前傾45度で背中が出ない着丈が基準

40代のゴルフウェアで最初に決めるのは、色でも柄でもなく、前傾したときに背中が出ない着丈です。
コースで一日を過ごすと、アドレスの姿勢を何十回もとることになります。そのたびに背中側の裾が持ち上がる服だと、立ち上がるたびに手で直すことになり、集中が途切れます。この記事では、前傾45度で背中が出るかどうかという1つの判定で、着丈を先に決める手順を書きます。
最初の答え|前傾45度で背中が出ない着丈
アドレスの前傾姿勢を作ったときに、背中側の裾がボトムスから出ない。これが着丈の基準です。
立った状態で問題がなくても、前傾すると背中側の布は5〜7cmほど引き上げられます。この分を見込んだ着丈でなければ、姿勢を取るたびに裾が出ます。立ったまま鏡を見て決めると、この差に気づけません。
多くの方がゴルフウェアを選ぶとき、色や柄、あるいは動きやすさを先に見ます。動きやすさは腕や脚の可動で判断されがちですが、実際に一日を通して気になるのは腰まわりです。着丈を先に決めておくと、以降は色も柄も自由に選べます。
判定①|前傾したまま裾の位置を見る
試着室でも自宅の鏡の前でも、手順は同じです。
まず立った状態で、トップスの裾をボトムスの中に入れます。次に股関節から上体を折り、ふだんアドレスで取っている角度まで前傾します。その姿勢のまま、背中側の裾がボトムスから出ていないかを確認してください。
自分では背中側が見えないので、鏡を背にして首だけひねるか、写真を撮って確認します。同行者がいるときは見てもらうのがいちばん早い方法です。
判定②|入れた深さが10cm残っているか
出るかどうかの分かれ目は、入れた深さです。
立った状態でボトムスの内側に10cm以上入っていれば、前傾しても出にくくなります。10cmを下回っていると、前傾で引き上げられる5〜7cmが効いて、残りがほとんどなくなります。
深さは手で測れます。ボトムスのウエストに手を差し入れ、裾の端がどこにあるかを指で探ってください。手のひら1つ分入っていれば、おおよそ10cmです。
早見表|着丈と前傾時の状態
| 入れた深さ | 前傾時の背中側 | 対応 |
|---|---|---|
| 15cm以上 | 余裕がある | そのまま着られる |
| 10〜15cm | 出ない | そのまま着られる |
| 7〜10cm | ぎりぎり残る | 境目。下に1枚入れる |
| 5〜7cm | 出る | 丈の長いインナーを入れる |
| 入れられない | 出る | 出す着方が可能な場所か確認する |
境目にあたる7〜10cmの扱いを、次の項に書きます。
どちらとも取れる日|入れた深さが7〜10cmのとき
この深さの服は、その日のコースの条件で扱いを変えてください。
平坦なコースで、アドレスの前傾も浅めで済む日なら、そのまま着て構いません。傾斜のある場所からの打ち出しが多いコースや、バンカーやラフに入ることを見込む日は、前傾が深くなるぶん引き上げられる量も増えるので、丈の長いインナーを1枚下に入れておくほうが落ち着きます。
もう一つ、境目で答えが割れるのが素材です。伸びる素材は前傾で引き上げられても、立ち上がると元の位置に戻ります。伸びない素材は上がったまま戻らず、そのたびに手で直すことになります。前傾して立ち上がる動作を2回繰り返し、裾が同じ位置に戻るかどうかまで見ると、境目の判断がつきます。戻るなら着られる側、戻らないなら中に一枚足す側です。
さらに、ラウンド中は歩くことで少しずつ裾が上がります。朝の1番ホールで10cm残っていても、後半には7cmになっていることがあります。境目の服は、朝の状態ではなく、後半の状態を見込んで判断しておくと外しません。
出てしまうときの一手
好きなトップスの着丈が足りなくても、着られなくなるわけではありません。
丈の長いインナーを1枚下に入れてください。外側の裾が上がっても、中の一枚が腰の位置に残るので、前傾のたびに直す必要がなくなります。インナーの丈は、外側のトップスより5cm以上長ければ足ります。
インナーは体に沿う薄手のものを選ぶと、外側に響きません。ゴルフの動作は上体をひねるので、厚みのあるインナーを入れると、外側の布との間でずれが起きて別の引っかかりが生まれます。
重ね着した日は数え直す
秋から春にかけては、上に一枚重ねる日が増えます。
内側に1枚増えると、外側の布が内側に引っかかり、前傾したときに二枚が一緒に持ち上がります。単体では出なかった組み合わせでも、重ねると出ることがあります。その日着る一式を身につけた状態で、もう一度前傾して確認してください。
引っかかるかどうかは、内側の素材の表面で決まります。表面のなめらかな素材は滑るので引っかからず、起毛した素材は引っかかります。内側の一枚をなめらかなものにしておけば、何枚重ねてもそれぞれが独立して動きます。
袖と肩まわりの確認
着丈を決めたら、次に見るのは肩まわりです。
クラブを振り上げる動作では、腕が頭より上まで上がります。このとき袖ぐりが浅いと、脇の布が引っ張られて、着丈で確保した余裕が消えてしまいます。脇の下に指が2本以上入る深さがあれば、腕を上げても裾まで力が届きません。
肩の縫い目が肩先か、それより外側にある形も、腕が動きやすくなります。着丈が足りているのに前傾で出てしまう場合、原因が袖ぐり側にあることがあります。
袖の太さも見ておいてください。細い袖は腕に沿うので、腕を上げると布が一緒に持ち上がります。袖にゆとりがあると腕だけが上がり、身頃は残ります。試着室では、腕を頭の上まで上げてから前傾するという順で動かすと、実際のスイングに近い状態で確認できます。
上体をひねったときの確認
前傾に加えて、もう一つ見ておく動作があります。上体のひねりです。
前傾したまま肩を回すと、着丈で確保した余裕が片側に寄ります。左右どちらかに偏って裾が上がる服は、身頃の縫い方が左右で違うか、脇の縫い目が前に回り込んでいる作りです。前傾したまま両方向に肩を回して、片側だけ大きく上がらないかを確かめてください。
片側だけ上がる場合は、入れる深さを全体で2〜3cm増やしておくと、偏りを吸収できます。深く入れられない着丈なら、丈の長いインナーを入れる対応に切り替えます。
色と柄をあとから決める
着丈と肩まわりが決まったあとは、色も柄も自由に選んで構いません。
40代でゴルフウェアの色に迷う場合、上下のどちらか一方を落ち着いた色にして、もう一方に好きな色を置くと収まりやすくなります。芝の緑と空の下では、屋内で見るより色が鮮やかに見えるので、屋内で選ぶときは一段落ち着いた色を選んでおくと、コースでちょうどよくなります。
柄は、面積の大きいボトムスより、トップスや小物に置くほうが調整しやすくなります。ボトムスに柄を置いた日は、トップスを無地にすると全身がまとまります。
同じ理由で、裾を入れる着方では、トップスの色が全身に占める面積が立ったときより小さくなります。入れる前提で選ぶなら、トップスは少し強めの色でも収まります。反対に、裾を出す着方が認められている場所でその着方をする日は、トップスの面積が増えるので、一段落ち着いた色に寄せると全身が整います。
手袋・帽子・靴の色は、それぞれ別に選ぶと全身の色数が増えます。この3つのうち2つを同じ色でそろえておくと、トップスとボトムスの選択肢を狭めずに全体をまとめられます。
季節ごとの調整
暑い時期は、汗で布が体に貼りつくため、前傾したときに裾が動きにくくなる一方、立ち上がったときに戻りにくくなります。この時期は、入れる深さを普段より少し多めにしておくと安定します。
寒い時期は重ね着が増えるので、前の項の数え直しが効きます。加えて、外側に着るアウターの丈が腰より下にあると、前傾したときにアウター自体が邪魔になることがあります。腰の位置で終わる丈のほうが、動作を妨げません。
クラブハウスでの服装との両立
コースで動きやすい形と、クラブハウスで落ち着いて見える形は、両立できます。
裾を入れた状態を基本にしておけば、そのままクラブハウスに入っても収まります。上に一枚羽織れる形を持っていくと、コースで暑い時間帯は脱ぎ、建物の中では着るという切り替えができます。羽織りは前を開けたままで構いません。
施設ごとの決まりは事前に確認しておくと、当日に迷わずに済みます。確認する項目は、襟の要不要、裾を出す着方の可否、そして丈の目安の3つで足ります。この3つが分かれば、あとは着丈の判定だけで当日の一式が決まります。
同伴者がいる日は、着替えの時間が読めないこともあります。前傾の判定を前日に済ませて一式を決めておけば、当日は着るだけで済みます。判定に使った組み合わせをそのまま持ち出せるよう、前夜にまとめて袋に入れておくと確実です。
よくある失敗|立ったまま鏡で決める
いちばん多いのが、試着室で立った姿だけを見て買ってしまう例です。
立った姿はどのトップスでも整って見えます。差が出るのは前傾したときで、この姿勢を試着室で作らないと、コースに出てから気づくことになります。試着室で一度、股関節から折って前傾を作ってください。10秒で終わります。
もう一つは、練習場での感触をそのまま当てはめることです。練習場では前傾を取る回数が少なく、着丈の不足が現れません。判定は回数の多いラウンドを基準に、少し余裕のある側に置いておくのが確実です。
まとめ|前傾してから決める
40代のゴルフウェアで見るのは、色や柄より先に前傾45度で背中が出ない着丈です。
立った状態でボトムスの内側に10cm以上入っていること。前傾して立ち上がったときに、裾が同じ位置に戻ること。この2つを試着室で確かめておけば、一日のあいだ裾を気にせずに過ごせます。
着丈が足りない服も、丈の長いインナーを1枚下に入れれば使えます。条件を先に決めておくと、そのあとの色や柄は、迷わず好きなもので選べます。
よくある問い
- Q. 前傾45度はどうやって作ればいいですか
- 壁の前に立ち、股関節から上体を折って、背中がまっすぐのまま床と斜めに向き合う角度を作ってください。膝を少し曲げ、腕を体の前に下ろした姿勢が目安です。厳密に45度である必要はなく、ふだんアドレスで取っている角度で構いません。同じ角度を毎回再現できることのほうが大切です。
- Q. 着丈はどれくらいあれば足りますか
- 立った状態でボトムスの内側に10cm以上入っていれば、前傾しても出にくくなります。前傾すると背中側は5〜7cmほど引き上げられるので、その分の余裕が要ります。試着のときは、入れた深さを手で確かめてから前傾してください。
- Q. 裾を出したまま着てはいけないのですか
- コースやクラブハウスの決まりによります。裾を出す着方が認められている場所であれば問題ありません。その場合も、前傾したときに背中側の裾が持ち上がって腰が出ないかは同じように確認しておくと、一日を通して気になりません。
- Q. 重ね着をすると着丈の判定は変わりますか
- 変わります。内側に1枚増えると、外側の布が内側に引っかかって一緒に持ち上がります。単体では出なくても、重ねると出る組み合わせがあるので、その日着る一式で前傾して確かめてください。内側を表面のなめらかな素材にしておくと、引っかかりが減ります。
- Q. ボトムスがスカートでもパンツでも同じ考え方ですか
- 同じです。判定するのは背中側の裾がボトムスから出るかどうかなので、ボトムスの形は問いません。ただしスカートの場合は、前傾したときに前側の丈も動くので、背中側と合わせて前側も一度確認しておくと安心です。
— メグラシ編集部





