洋服タンスをおしゃれに見せる|外に出ている面の色数と、引き出しの深さ

タンスが野暮ったく見えるとき、原因は家具そのものではありません。外に出ている面に、色が何色あるかです。
天板の上に3つのものが違う色で並んでいれば、それだけで3色。取っ手が家具と違う色なら4色目。ここが3色を超えると、どんな家具でも散らかって見えます。中を整えるより先に、この数を数えてください。
📋 早見表|外と中を、別々に測る
この表は答えではありません。いま自分の家具がどこにいるかを数えるための物差しです。
| 測る場所 | 測り方 | 通っている | 手を入れる |
|---|---|---|---|
| 天板の上 | 置いてあるものの色数と高さ | 3色以内・15cm以内 | 4色以上 |
| 取っ手 | 家具と同じ色か違う色か | 同じ、または全部同じ | ばらばら |
| 引き出しの深さ | 底から縁の内側まで | 深さに合った入れ方 | 深さを見ずに入れている |
外と中は別の話です。中を整えても、外の色数が減らないかぎり、部屋の見え方は変わりません。逆に、外だけ整えても中は崩れたままなので、両方を順に見ていきます。
結論|見えている時間が長いのは、外の面のほう
引き出しの中は、自分が開けたときにしか見えません。一方、天板と前面は、部屋にいるあいだじゅう見えています。
見え方に効くのは、見えている時間の長いほうです。 だから手順としては外から入ります。外を整えるのは色を数えるだけなので、所要も短く済みます。数えて、多い色を1つ引き出しへ移す。ここまでで5分ほどです。中の整えは時間がかかるうえ、効いてくるのは自分が開けたときだけです。順番を逆にすると、時間をかけたのに変わらないという感想になります。
外を測る①|天板の上の色数
天板の上に置いてあるものを数えてください。物の数ではなく、色の数です。2m離れて別の色に見えるものを1色として数えます。
3色以内なら通っています。4色以上あると、面が割れて見えます。減らすときは、いちばん面積の小さいものから外してください。 面積が小さいのに色が違うものは、色数だけ増やして面には貢献していないので、外しても寂しくなりません。逆に、大きくて色の違うものを外すと、天板に空白ができて別の問題が起きます。
外したものは捨てなくて構いません。引き出しの中に移すだけで、外の色数は減ります。毎日使うものなら、いちばん上の引き出しの手前に置けば、取り出す手数はほとんど変わりません。外に出しておくか中に入れるかは、使う頻度ではなく色数で決めてください。
外を測る②|高さは15cm以内でそろえる
色数の次は高さです。天板に置くものは、高さ15cm以内でそろえると、3つ並んでも1つの面として読まれます。
高さがばらばらだと、それぞれが別の輪郭を作って、面が3つに割れます。数より高さのほうが効きます。 まず高いものを1つ下ろして、残りの高さを近づけてみてください。高いものをどうしても置きたい場合は、それ1つだけにして、他を全部下げると、1つの高いものと1つの低い面という2つの形に収まります。
外を測る③|取っ手の色
取っ手は面積が小さいわりに、数が多いので目立ちます。引き出しが5段あれば、取っ手も5つ並びます。
家具と同じ色なら数に入りません。違う色なら1色として数えます。ばらばらなのがいちばん効きます。 買い替えたときに1つだけ違う色になっている、というのはよくある形です。全部を同じにするか、家具と同じ色に寄せるかのどちらかにすると、それだけで面が静かになります。
取っ手は、色だけでなく形もそろえてください。丸と棒が混ざっていると、色が同じでも横に並んだときに間隔が違って見えます。全部を替えるのが難しい場合は、目の高さに来る2段だけをそろえると、そこで面が締まります。上から2段目までがいちばん見られています。
隣に置いたものまでが、同じ面になる
タンスの横に別の家具や箱を置いている場合、離れて見ると1つの面として読まれます。部屋に入った人は、家具を1つずつ見ているのではなく、壁沿いの面をまとめて見ています。だから色数は、隣のものまで含めて数えてください。
目安は、タンスから50cm以内にあるものは同じ面です。50cm以上離れていれば別の面として扱えます。隣に置いた箱が違う色なら、そこで1色増えます。色を減らせないときは、位置を50cm以上離すという解き方もあります。
離せない部屋のほうが多いので、そのときは色をそろえる側で解きます。ただし全部を同じ色にする必要はなく、家具の色か、天板に置いたものの色か、どちらかに寄せれば足ります。**新しい色を足さないというだけで、色数は増えません。
棚に入れる箱の幅をそろえる話はクローゼット収納の揃え方に別の形でまとめています。
中を測る|引き出しの深さで、入れ方が決まる
外が終わったら中に入ります。引き出しを開けて、底から縁の内側までの高さを測ってください。外側の高さではありません。
- 12cm以下:たたんだものを寝かせて重ねる深さ
- 13〜20cm:立てて並べる深さ
- 21cm以上:上下2段に分けるか、仕切りを入れる
深さが分かると、たたみ方も自動的に決まります。深さを見ずに入れ方を決めているのが、中が崩れるいちばん多い原因です。 引き出しごとに深さが違う家具も多いので、段ごとに測ってください。上の段だけ浅い、というのはよくある作りです。
深さ12cm以下|寝かせて重ねる
浅い引き出しに立てて入れようとすると、たたむ高さが10cmほどになり、たたむ回数が増えて手間が増えます。しかも高さが低いぶん倒れやすく、結局は寝かせた状態に戻ります。ここは素直に寝かせてください。
重ねる段数は3段までにします。4段以上になると、いちばん下を取るときに上が崩れます。3段で入りきらないなら、その引き出しの担当を減らすのが正しい対処で、たたみ方を工夫する話ではありません。浅い引き出しは、小さいものや薄いものの担当にすると回ります。
寝かせて重ねる場合、いちばん下のものは自然と使われなくなります。これを避けるには、取り出したものを戻すときに必ず下へ入れる、という順番を決めてください。上から取って下へ戻すだけで、3段が入れ替わり続けます。たたみ方より、戻す位置を決めるほうが効きます。
深さ13〜20cm|立てて並べる
いちばん使いやすい深さです。たたんだ高さを、深さより1〜2cm低くなるところで決めてください。深さ15cmなら、たたんだ高さは13〜14cmです。
倒れる場合は、詰める密度が足りていません。手前から詰めて、最後に指1本ぶんだけ余る状態が目安です。空きが多いほど倒れるので、量を減らすより仕切りを1つ足すほうが解決します。 立てて入れると、上から見て全部が見えるので、探す時間も短くなります。
たたむ幅は、引き出しの奥行きに合わせて決めます。奥行きより少しだけ短くすると、手前に指を入れる余地ができて、取り出しやすくなります。奥行きぴったりに合わせると、取るたびに隣を巻き込みます。深さで高さ、奥行きで幅。この2つが決まれば、たたみ方は考えなくて済みます。
深さ21cm以上|2段に分けるか、仕切る
深すぎる引き出しは、そのまま使うと下に沈んだものが行方不明になります。上下2段に分けるか、手前と奥で仕切ってください。
2段にする場合は、下の段を高さ13cmほどにして立てて入れ、その上に浅い箱を1つ載せます。上の箱は、引き出しを開けるときに動かないよう、幅を内寸いっぱいに合わせてください。 動く箱は毎回ずれて、そのたびに直すことになります。
手前と奥で仕切る場合は、奥に季節の違うものを入れます。手前だけで一日が回るようにしておくと、奥を開ける回数が減り、仕切りが崩れません。深い引き出しは、深さを使い切ろうとすると必ず崩れます。 使い切らない前提で分けるほうが、結果として長くもちます。
上から見た色数も、3色までにする
引き出しを開けたとき、上から見えるのは服の色です。ここも3色を超えると、探しにくく感じます。
同じ引き出しに入れるものを、色ではなく用途で分けている場合、色数は自然に増えます。用途で分けたうえで、その中を色の濃い順に並べると、数は減らさずに探しやすくなります。開けるたびに毎回同じ並びになるので、位置で覚えられます。
並べる向きは、濃いほうを奥にしても手前にしても構いませんが、全部の引き出しで同じ向きにしてください。引き出しごとに向きが違うと、探すたびに考えることになります。中の整えで効くのは、きれいさではなく、毎回同じであることのほうです。
どちらとも取れるとき①|外は3色なのに、落ち着かない
色数は通っているのに散らかって見える日があります。多くは、色ではなく形の数が多い状態です。
天板の上に、丸いものと四角いものと不定形のものが並んでいると、色が同じでも輪郭が3つに割れます。形も2種類までに収めてください。 色を数えるのと同じ要領で、形を数えます。どちらか片方だけをそろえるなら、形より色のほうが先に効きます。
もうひとつ、置いてあるものが動いているかどうかも見てください。毎日場所が変わるものが1つでもあると、面は決まりません。置き場所を決められないものは、外に出さずに引き出しへ移すほうが早く収まります。
どちらとも取れるとき②|家具を替えたくなったとき
外の色数を減らし、中の入れ方も深さに合わせた。それでも合わないと感じるときは、家具の寸法そのものが部屋と合っていない可能性があります。
見るのは、タンスの高さが腰より上か下かです。腰より高い家具は面が大きいので、色数の条件が1段厳しくなります。腰より低ければ、天板の上を含めて4色まで許容できます。替えるかどうかを決める前に、いまの家具がどちらかを確かめてください。
替えると決めた場合も、寸法を先に測ってから探してください。置く場所の幅と、引き出しを全部引き出したときに必要な奥行き。この2つを持っていくと、選ぶ範囲がかなり狭まります。深さについては、13〜20cmの段が2つ以上あるものを選ぶと、いちばん使いやすい入れ方が中心になります。
まとめ
- 外から先に:見えている時間が長いのは外の面のほう
- 天板:色は3色以内、高さは15cm以内でそろえる
- 取っ手:家具と同じか、全部同じ。ばらばらがいちばん効く
- 隣のもの:50cm以内は同じ面として数える
- 引き出し:12cm以下は寝かせる、13〜20cmは立てる、21cm以上は分ける
- 立てるとき:たたむ高さは深さより1〜2cm低く
- 開けたとき:上から見える色も3色まで
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 家具を買い替えないと、おしゃれには見えませんか
- 買い替えなくても変わります。見え方を決めているのは家具そのものより、外に出ている面の色数だからです。天板の上に3つのものが違う色で並んでいると、それだけで3色になります。取っ手が家具と違う色なら4色目です。ここを2〜3色にそろえるだけで、同じ家具が落ち着いて見えます。まず色を数えて、減らせるところまで減らしてから、それでも足りないときに家具の話をしてください。
- Q. 色は何をもって1色と数えますか
- 2m離れて別の色に見えるかどうかで数えます。近くで見て違っていても、離れて同じに見えるなら1色です。木の色と、少し濃い木の色は、たいてい1色として数えて構いません。逆に、白と生成りは離れても分かれることがあるので、その場合は2色です。数えるのは人が見る距離であって、手に取る距離ではありません。この基準にすると、思っていたより色数は少なく出ます。
- Q. 引き出しの深さは、どこを測ればよいですか
- 引き出しを開けて、底から縁の内側までの高さを測ります。外側の高さではなく、実際に物が入る内側の高さです。12cm以下なら、たたんだものを寝かせて重ねる深さ。13〜20cmなら、立てて並べる深さ。21cm以上なら、上下2段に分けるか、仕切りを入れて使います。深さが分かると、たたみ方も自動的に決まるので、迷う場面が一つ減ります。
- Q. 立てて入れると崩れてしまいます
- たたんだ幅が引き出しの深さより低いと、立った状態を保てません。たたむ幅を、深さより1〜2cm低くなるところで決めてください。深さ15cmなら、たたんだ高さは13〜14cmです。それでも倒れる場合は、詰める密度が足りていません。手前から詰めて、最後に指1本ぶんだけ余る状態が目安です。空きが多いほど倒れるので、入れる量を減らすより、仕切りを1つ足すほうが解決します。
- Q. 天板の上には何も置かないほうがよいですか
- 置いて構いませんが、高さと数を決めてください。目安は、高さ15cm以内のものを3つまで。高さがそろっていれば、3つ並んでも1つの面として読まれます。高さがばらばらだと、それぞれが別の輪郭を作って、面が3つに割れます。数より高さをそろえるほうが効くので、まず高いものを1つ下ろして、残りの高さを近づけてみてください。
— メグラシ編集部




